1-5 平石愛

汗っかき・非汗っかきの特徴について
~体水分量と体温調節反応の関係性から~
0451177 平石 愛
指導教員 伊藤 信之
1.緒言
呼吸・発汗
体温調節機能
蒸散性熱放散
発汗
非蒸散性熱放散
皮膚血管拡張
見た目の汗っかきと非汗っかきには
違いがあるのではないか・・・
発汗の様子から分類した実験設定
汗をかく人は水をよく飲む
体水分量は発汗量に影響を及ぼすのではないか?
本研究では
汗っかきと非汗っかきの特徴
体水分量と体温調節反応の関係性
見た目から推測できる体の内部の状態について比較
検討を行い、スポーツ指導現場に生かしていくことを目
的とした
2.研究方法


被験者
男子大学生6名
(3名の汗っかき群と3名の非汗っかき群に分類)
実験方法
一人につき水分非摂取時・摂取時の2回の実験
*環境条件
環境温40℃相対湿度45%に設定した
人工気象室内で60分の温熱負荷
3.結果
体水分量あたりの有効発汗量
体水分量あたりの総発汗量
汗っかき群
非汗っかき群
0.5
0.55
0.55
0.5
0.450.5
0.5
0.45
0.4
0.45
0.45
0.4
0.350.4
0.4
0.35
0.35
0.3
0.35
0.3
0.250.3
0.25
0.2
なし
なし
有意差なし
0.3
0.25
あり
あり
0.25
0.2
0.150.2
0.2
0.15
0.15
0.1
0.15
0.1
0.1
0.1
0.05
0.05
0.05 0
0.05
0
0 汗っかき群 体水分量あたりの有効発汗量
汗っかき群 体水分量あたりの総発汗量(g/kg)
(g/kg)
0
非汗っかき群 体水分量あたりの有効発汗量
(g/kg)
非汗っかき群 体水分量あたりの総発汗量(g/kg)
なし
なし
あり
あり
B 平均皮膚温
A 平均皮膚温
非汗っかき群
汗っかき群
平均皮膚温
平均皮膚温
38
38
37.7
37.7
*
37.4
温度(℃)
37.1
*
水分摂取による
体冷却効果
36.8
36.5
36.2
35.9
35.6
1
5
9
13 17
17 21
21 25
25 29
29 33
33 37
37 41
41 45
45 49
49 53
53 57
57 61
61
時間(分)
時間(分)
なし
あり
なし
あり
非汗っかき群 体表面積あたりの有効発汗量
100
優意に減少
90
80
A 体表面積あたりの有効発汗量
汗っかき群
体表面積あたりの有効発汗量
60
50
なし
あり
100
40
90
30
20
80
10
0
発汗率(g/m²)
発汗率(g/m²)
70
1
70
4 7
60
10 13 16 19 22 25 28 31 34 37 40 43 46 49 52 55 58 61
時間(分)
なし
あり
50
40
発汗効率が高い
30
20
10
0
1
4
7 10 13 16 19 22 25 28 31 34 37 40 43 46 49 52 55 58 61
時間(分)
4.考察



体水分量と発汗量には関係性が見られなかった
条件をさらに検討する必要性
汗っかき群は発汗効率が高いが、水分摂取によって
有効発汗より皮膚血管拡張反応の促進が推察された
汗が皮膚表面に存在し続けることによる影響
汗をこまめにふくことが重要
非汗っかき群は水分摂取による体冷却効果が推察さ
れた
汗をかいたという自覚がない
水分摂取をしっかり行うことが重要
ご清聴ありがとうございました
詳しくはポスターセッションにて
お待ちしています★