政治と経済の関係

第7回 政治と経済の関係
公共政策大学院
鈴木一人
[email protected]
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レポートの感想
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形式的な点について
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メール本文がない:学籍番号と名前だけの人が目立った
過剰な丁寧さが良いというわけではない
アカウント違い→指示には意図がある
PDF→コメントの記入が困難
内容に関して
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論文作成ガイドブックに沿ってないものが多く見られる
感想文と論文の違いがわかっていない
論点が散らばっているものが散見
キーワードや論点を箇条書き→「論」になっていない
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政治と経済の関わり方
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「政治とカネ」
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予算
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政治献金を通じて利益を実現しようとする経済主体
政治家自身の利得のために献金を受ける
国家の目標や意志を体現し、政策として実現する
日本の国家予算96兆円・日本のGDP(名目)500兆円
税制→経済への影響大
経済構造への影響
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福祉国家と新自由主義国家
自由貿易と保護貿易
市場と社会の管理:規制によるコントロール
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利害調整は政治の機能の一部
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政治は異なる利害を調整するメカニズム
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自分の利益を誰が代表するのか→誰が話を聞くか
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資金の有無による影響力の強弱
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陳情→組織や団体が数≒票の力で自らの利益を主張
政治献金→資金を必要とする政治家を支援し取引をする
民主主義における「公平性」
官僚制と利害調整
投票
住民
政治家
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指示
官僚制
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予算を巡る政治
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予算作成過程
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政府方針:骨太の方針(経済財政諮問会議)
概算要求:各省庁が予算案を作成
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財務省による各省庁との折衝と暫定予算案
政治家による介入による調整→政府予算案
国会での審議を経て予算成立
補正予算
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箇所付け:政治家が自らの選挙区や重点政策
当初予算成立後の事由によって予算を変更
当初予算よりもチェックもプロセスも緩やか
特別会計
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予算の審議を必要としない、歳入・歳出が一体化した会計
電源立地対策や空港整備勘定など
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平成28年(2016年)度予算
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経済構造を定める政治
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福祉国家
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社会保障制度を通じて国民生活の安定を図る国家
労災保険、老齢年金、失業保険、家族手当など
累進課税などを通じた原資の調達と分配
「結果の平等」→貧富の格差、個人差の平均化
新自由主義国家
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小さな国家→安全保障や治安、通貨管理などに限定
個人の自由と財産に国家が関与しない
競争に基づく社会の活性化と軽い税制
「機会の平等」→教育などを通じた競争参入機会の平等
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国際政治経済
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グローバル化の進展
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主権国家ごとに設定する規制や通貨の格差
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より有利な場所に人(移民)、物(貿易)、カネ(資本)が移動
経済移民:より高い賃金の国への移動
「空洞化現象」:低生産コスト国への移転→雇用喪失
タックス・ヘイブン:低い税率により外資誘致
国際的な経済秩序形成
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資源ナショナリズム:自国の資源の国有化
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資源生産国は資源消費国に左右される→グローバル需給関係
「資源の呪い」:天然資源依存→他産業の発展阻害・資源争奪内戦
WTOなどのグローバルなルール作り
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