LANシステム (E-Learning用) パソコンをつなぐネットワーク ネツトワークの分類 ・ケーブル接続 ・LAN(Local Area Network) ・ピアツーピア型LAN ・サーバ型LAN ・イーサネット シンイーサネット(10Base2) シックイーサネット(10Base5) ツイストペアイーサネット(10BaseーT) ツイストペアイーサネット(100Base-TX) ツイストペアイーサネット(1000Base-T) ・トークンリング・トークンバス ・ダイヤルアップネットワーク ・リモートネットワーク ・インターネット H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r LANとは LANとは、「Local Area Network」の略であり、 一般的には企業内情報通信網とか、構内網などと訳されている。 つまり、 L(Local) ある特定の限られた A(Area) 地域での N(Network) データなどを高速に相互接続する LANはネットワークの一形態であり、異種の機器と接続するために「通信の為の約束 ごと」、すなわちプロトコル(通信規約)が必要である。 LANの研究は1960年代から始まり、代表的なLANである Ethernet の起源は 1968年にハワイ大学で ARPANETの考え方を基に開発したALOHAシステム にあります。 ・1980年 Ethernet V1.0 ・1982年 Ethernet V2.0 ・1985年 IEEE802.3 として標準化 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r LANの範囲 プロードキャスト・フレーム はここでストップ プロードキャスト・フレーム はここでストップ サーバー LANスイッチ インターネット ルーター ルーター LANスイッチ LANスイッチ ハブ クライアント プロードキャスト・ フレームを送出 クライアント クライアント サーバー LANの範囲(ブロードキャスト・ドメイン) H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r ネットワークによる実現性 ・資源の共有 プリンタの共有 ディスク装置の共有 ・情報の共有 売上データの共有 顧客データの共有 作成文書などの共有 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r LANの形態(トポロジー) 種別 構成例 端末 特徴・用途 ・当社分散型計算機で採用 ・同軸ケーブルで接続 端末 バス型 端末 端末 端末 端末 端末 端末 制御装置 スター型 端末 端末 「イーサネット」 ・当社の標準LAN (IEEE802.3 CSMA/CD) 「イーサネット」 端末 制御装置 端末 リング型 端末 (IEEE802.3 CSMA/CD) 端末 ・光ファイバーに適す (IEEE802.5 トークンリング) 端末 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r Ethernet(イーサネット) 標準化されたLAN(IEEE802.3)の記号の読み方 (1)n BASE m 幹線の伝送距離 m 百メートル 伝送方式 ベースバンド方式 幹線のデータ伝送速度 n Mbps (2)n BASE- x T:Twisted Pair Cable 伝送媒体 F:Fiber(光ファイバー) H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r イントラネット,エクストラネット,インターネット システム的には イントラネット ------ 企業内システム (インターネット上で利用されているさまざまな技術を社内の ネットワーク環境に応用したネットワークシステムのこと) ※インターネットの3大基本技術 ・標準プロトコルのTCP/IP ・HTML ・WWW エクストラネット --- グループ企業間システム (関連企業同士で構築されるイントラネットシステム) インターネット ------ 不特定多数システムと呼ばれ、 TCP/IP(Transmission Control Protocol/ internet Protocol)を標準プロトコルとしている。 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r OSIとは 異機種コンピュータ・システム間で相互接続ができるように、どのような 通信機能を備えているべきかを七つの階層に分けたモデルを、OSI(Open Systems Interconnection : 開放型システム間相互接続)基本参照モデルと いい、ISO (国際標準化機構)とITU-T(国際電気通信連合の電気通信 標準化部門)で標準化が進められている。 LANについての規格は、IEEE802委員会で制定されており OSI 基本参照モデルの下位層(第1層の物理層と第2層のデータリンク層)のプロ トコルについて規定している。 * IEEE(アイトリプルイー)---アメリカ電気、電子技術者協会 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r OSI基本参照モデル OSI参照モデル 7層 アプリケーション層 6層 プレゼンテーション層 5層 セッション層 機 能 実際にコンピュータの応用プログラムが利用できるサービスを 提供する。例えば、電子メール、ファイル転送、遠隔ログイン等 データの種類(数値、文字)やデータ形式(ビット数、バイト・ オーダー)の変換を行う。 通信が会話として秩序を保つよう、送信機の制御、同期の確 立法等の制御を行う。(同期式/非同期式、全二重/半二重) 4層トランスポート層 通話品質の保証を行う。(データの誤り検出、回復機能等) 代表的なものにTCP/IPのTCPプロトコルがある。 3層 ネットワーク上での経路確立のため、ルーティング(経路選択) や交換機の動作を規定。 TCP/IPのIPプロトコル等。 ネットワーク層 2層 データ リンク層 LLC MAC 1層 層 物 理 マシン間でデータを意味のある情報の単位として区切る。この 単位をパケット又はフレームと呼んでいる。 代表的なものにベーシック手順やHDLCがある。 装置どうしが物理的に接続できるようにコネクタ形状、ピン数、 種類、電気的な特性を規定している。 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r OSI モデルを仕事に見立てると イタリアに至急商 品と書類を送 れ 大阪 A商社 アプリケーション層 プレゼンテーション層 セッション層 トランスポート層 ローマ A社 担当者が書類の フォーマットを揃える 通訳が英語から イタリア語に翻訳 郵便局員が A社に配送 担当者が書類を作成 通訳が共通の 英語に翻訳 文書係がポストに 投函する 〒 荷物は郵便局へ 集められる 非常に早く手 に入ったぞ 中継地 : ロンドン 〒 郵便局からA社へ ネットワーク層 ロンドン経由で運ばれる 次はローマまで運ぶ 遂にローマ空港到着 データリンク層 乗務員がロンドンまで 責任をもつ 乗務員がローマまで 責任をもつ 乗務員が責任を 果たした 飛行機で運ぶ 飛行機で運ぶ 飛行機で運ぶ 物理層 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r CSMA/CD イーサネット=CSMA/CDというぐらいポピュラーな略語です がこれは「Carrier Sense Multiple Access With Collision Detection」 (搬送波感知多重アクセス/衝突検出)の頭文字をとったもので あり、一般的なLANのアクセス制御方式である。 単純に訳すと「キャリア(送信信号)をセンス(検知)して マルチプル(多重)にアクセス(送信)する方式 + コリジョン (衝突)をディテクション(検出)する機能付き」となる。 早いもの勝ち原理で通信を行うため他者が送信中(回線使用 中)に後からアクセスした端末は一定時間待ったのち、再送信 することになる。 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r CSMA/CD方式のアクセス制御フロー フレーム送信 フレーム組立 YES 送信 延期中か? NO 送信開始 NO NO 衝突検出か? ★ジャム信号:送信中に衝突を YES 検出すると衝突を確実にするた め32ビットの信号を送出する。 全ポートに任意のビット配列を 一定時間(3.2~4.8μs) 送出する ★ ジャム送出 送信完了か? 試行回数+1 YES YES 試行回数 超過か? *16回まで バックオフタイム算出 完了:送信正常 完了:過度の衝突誤り H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r LANの構成(1) (1)LAN機器 ●ルータ ルータ=ルート(経路)+er(する人) ルータは、経路を決定する役割を担っており、主に広域でLAN同士 を接続(WAN)する際に使用される。 各装置に付与されるIPアドレス(宛先)により、伝送すべき経路の 判定を行う。 ●ハブ ハブの語源は自転車の車輪の軸のことを指す。 ネットワークの延長(中継)を行い、10BASETの集線装置として 使われている。 ハブに接続されているコンピュータが同時に通信 すると情報の衝突を起こす。 1人が使用している間は他は待たさ れる。 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r LANの構成(2) ●スイッチングハブ イーサネット単位の交換接続を行う。MACアドレス(物理 的な機器のアドレス)を見てスイッチング(交換)するため、 衝突なしに伝送できる。 ●トランシーバ 同軸ケーブルを分割し、LANを引き込む場合に使用される。 また、同軸ケーブルの代わりに光ケーブルを使用したもの を光トランシーバと呼んでいる。別名メディアコンバータ(MC) と呼ぶ。 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r LANの構成(3) ●ブリッジ LANの各セグメントどうしを接続する機器で、LAN間で伝送すべき情報と 伝送しなくてもよい情報を選択伝達する。 ●スイッチ ブリッジやルータのように、アドレスをもとに接続先を選択することができ る。 スイッチングハブ や L3スイッチ がある。 ●ゲートウェイ プロトコルの異なるネットワークどうしを中継するのにプロトコル変換を行う。 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r LANの構成(4) (2)LANケーブル ●同軸ケーブル インピーダンスが低く、周波数帯域を広くとれる。分散計算 機等のバス型LANで使用されている。 ●ツイストペアケーブル 電話線より少し太く、2本の線をよりあわせて1組として、 信号送受のために2組で使用している。今日のLANの大半 はケーブル布設、変更、構成材料の柔軟性により、このケー ブルが多く使用されている。 ●光ケーブル 低損失、広帯域、無誘導より、大容量長距離LANに利用。 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r イーサネットケーブル(ツイストペアケーブル) UTPの基本形は、4対のケーブルであり、それぞれ被覆をかぶった 4対が、1重の外部ジャケットでまとめられたもので単線または撚り 線でできている。 白青 白茶 P4 茶 #1ピン #8ピン P1 青 白橙 P2 橙 白緑 P3 緑 ケーブル構造図 機器との接続にはRJ-45の モジュラープラグを使用しする H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r 芯線とピン番号 10BASE-T/100BASE-TX ストレートケーブル(A) 芯線色 白緑 緑 白橙 青 白青 橙 白茶 茶 ピン番号 1 2 3 4 5 6 7 8 クロスケーブル(B) ピン番号 芯線色 芯線色 ピン番号 白緑 緑 白橙 青 白青 橙 白茶 茶 白緑 緑 白橙 青 白青 橙 白茶 茶 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8 H u m a n ピン番号 芯線色 1 2 3 4 5 6 7 8 D e v e l o p m e n t 白橙 橙 白緑 青 白青 緑 白茶 茶 C e n t e r LANで使用するアドレス • 電話に電話番号があるように、LANでも各種アドレスがある。 ある住所にAさんが住んでいることを仮定する。なお、言語(プロトコル)は日本語 (TCP/IP)でやりとりすることとする。 (1)物理アドレス(MACアドレス) 住所を意味することになる。誰がその家に住もうが、家を物理的に移動しないと アドレスは不変である。 パソコンを家にたとえると、 それに実装されているLAN カードのアドレス(MACアドレス)を指す。 MACアドレスは工場出荷時にLANイン ターフェースに刻まれているため、変更はできない。 (2)論理アドレス(IPアドレス) Aさんを意味することになる。 Aさんはどこの住所に住もうがAさんである。この AさんにあたるものがIPアドレスである。 Aさんは住む家を変更できるため、IPア ドレスはパソコン等で設定できる。 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r MACアドレスビット構成 (MAC:Media Access Control) 製造者コード 3バイト 製品コード 3バイト U/Lビット=0:グローバルアドレス 1:ローカルアドレス I/Gビット=0:個別アドレス 1:グループアドレス MACアドレスには、グローバルアドレスとローカルアドレスとがあり、上位 2Bit目が「0」の場合は(グローバル)アドレスで、「1」の場合は(ロ ーカル)アドレスと識別し、アドレス表示は4Bitづつに区切って16進数 で表します H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r IPアドレスの目的 • 複雑なネツトワークの中でも最適な宛先 にパケツトを届けること。 • ネットワークに接続されているすべての 端末の中から通信を行う宛先を識別する ときに利用する。 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r IPアドレス設計 ドット付き10進表記法 32ビットの2進表示を8ビット単位で10進表示に変える. 11010000 10000001 00000001 11000011 208.129. 1.195 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r IPアドレスのビットパターン ビット数 クラスA 7 24 0 ネットワーク番号 ビット数 クラスB 1 1 クラスC 1 1 クラスD 1 1 1 1 1 1 1 ホスト番号 21 8 ネットワーク番号 ホスト番号 1 28 1 1 1 0 ビット数 16 ネットワーク番号 1 1 0 ビット数 ホスト番号 14 1 0 ビット数 クラスE 1 マルチキャスト番号 1 1 1 1 1 0 1 27 予 備(実験用) H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r サブネットマスクの概念 • • • 「I Pアドレス」に「サブネットマスク」をビット単位で「AND演算し、 その結果を「自分のネットワーク番号」とする。 「送信先のネットワーク番号」が「自分のネットワーク番号」と一致 すれば送信先は「自分のネットワーク」内にある。 「送信先のネットワーク番号」が「自分のネットワーク番号」と一致 しなければ送信先は「自分のネットワーク」外にある。その場合、 デフォルトゲートウェイ(外部ルータアドレス)にパケットを送る。 I Pアドレス 172 I Pアドレス (クラスB) 16 6 1 255 252 0 11111111 11111111 11111100 00000000 172 自分のネット ワーク番号 サブネットマスク = 自分のネットワーク番号 10101100 00010000 00000110 00000001 255 サブネットマスク × 16 4 0 10101100 00010000 00000100 00000000 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r 172.16.4.0 (ローカルネットワーク) サブネットマスクの概念 172.16.6.1(端末のIPアドレス) 2 1 1番のサブネットの中の 513番目の端末 3 5 4 ネットワークアドレス ホストアドレス ローカル ネットワーク I Pアドレス (クラスB) サブネットマスク 10101100 00010000 00000110 00000001 1番目の サブネット 513番目の端末 11111111 11111111 11111100 00000000 172 自分のネット ワーク番号 ローカル ホス ト 16 4 0 10101100 00010000 00000100 00000000 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r ユニキャスト・マルチキャスト・ブロードキャスト ユニキャスト マルチキャスト 1:1の通信 特定のグループ内の通信 ブロードキャスト すべての端末と通信 同じデータリンク内に限る H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r ARPプロトコル IPアドレスが決っただけでは、物理的にどのホストにデータを届ければ いいのか解らない。 そこでIPアドレスと物理的なホストとの関連付けを するプロトコルとして、ARPプロトコルがある。 ②該当するホストが応答 パケットを返す。 ARP応答パケット 自分のMACアドレス: 00-A0-C9-95-82-B5 00-D0B7-68-30-62 端末 A ARPテーブル 192.168.1.4 IPアドレス: 192.168.1.2 MACアドレス: 00-A0-C9-95-82-B5 00-A0-C9-95-82-B5 端末 D 192.168.1.1 端末 C 192.168.1.2 ③次回使用する時の 為に内容を保存。 端末 B 192.168.1.3 ①ARP要求パケットを全ホストに送信 ARP要求パケット 自分のMACアドレス :00-D0B7-68-30-62 自分のIPアドレス :192.168.1.4 問合せたいIPアドレス :192.168.1.2 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r MACアドレスの書き換え 相手IPアドレス203.101.2.10 次のルータのMACアドレスを毎回書き換える MACアドレスを問合せる MACアドレスを問合せる パケット ルータB コンピュータA IPアドレス:210.131.100.1 MACアドレス:11:21:FF:1A:4B:23 IPアドレス:210.131.100.100 MACアドレス:00:33:AE:FF:1A:2B ルータD ルータC IPアドレス:182.220.3.20 MACアドレス:25:21:AA:FF:1A:B2 IPアドレス:202.23.101.1 MACアドレス:01:35:A6:FF:1A:23 コンピュータE IPアドレス:203.101.2.10 MACアドレス:5A:1C:01:22:35:21 ARPによって隣接のルータへMACアドレスの問いかけを行い、MACアドレスを取得 して、そのMACアドレスでパケットを送信する。 MACアドレスはパケットのヘッダーに付加され、中継機器を経由するたびに 次々に書き換えられていく。 コンピュータAは最初にルータBのMACアドレスをヘッダーに付加する。次 にルータBは自分のMACアドレスなのでパケットを受け取るが、ヘッダーに 記録されているIPアドレスは自分のものではないので、次にMACアドレスの ヘッダーをルータCのMACアドレスに書き換えてパケットを送出する。 中継機器を経由する間は、相手先のIPアドレスはコンピュータEのままであ り、これは書き換わることはない。 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r ICMPプロトコル IPアドレスは サーバー IPデータグラムを送受信する際には、通信経路上でエラーが発生することもある。 それらのエラーを表現するのに使われるのがICMPプロトコル。 192.168.0.1 3 ネットワークの状態を把握するための基本コマンドpingのしくみ pingは相手先ホストが正常に動作しているかを確認するコマ ンドである。ICMPと呼ぶプロトコルのエコー要求とエコー応答 という2つのメッセージを使う。 1 パケットの内容から ICMPのエコー要求 と判断して応答する トランスポート層 ネットワーク層 データリンク層 物理層 Pingコマンドを入力 C:\>ping 192.168.0.1 pingコマンド 目的ホストのIPアドレス を入力 またはホスト名を入力 I CMPのエコー要求 メッセージを送出 2 4 5 I CMPのエコー応答 メッセージを送出 エコー応答メッセージの内容を表示 Reply from 192.168.0.1: bytes=32 time=11ms TTL=128 指定したホストから 応答があった 32バイトのデータを送受信し、 往復時間は11ミリ秒 H u m a n D e v e l o p m e n t C e n t e r KANSAI Human Development Center
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