左心室壁 右心室壁 心室中隔

実習「ブタの心臓を観察する」
埼玉県立熊谷西高等学校
SSH出前授業
担当 鍋田修身(東京都立保谷高等学校)
「知を占有する」 から 「知を共有する」へ
昔は、特定の書物や人だけから、
特定の人しか、知を得ることができなかった。
→知の有料化=学歴重視
今は、ネットワークと端末の発達により、
多くの人が知を共有できるようになった。
→知の無償化(共有化)=能力重視
「知を占有する」 から 「知を共有する」へ
これまでの学校教育―個の競争。
変化の少ない世界。国内対応。
知識を持ち、理解度の高い者を求める。
これからの学校教育―協同的活動。
変化の大きな世界。国際化。
知識を共有し、新たな変化に対応する。
自分も相手も活かせる者を求める。
このメソッドver.13 の目的
次の3点を経験する。
1.実物の心臓に触れる。
2.“コトバのチカラ“で探索する。
3.互いの得た情報を共有化する。
次の3点を理解する。
・基本構造(体循環・肺循環のポンプとして)
・心臓自身への血液循環経路
・胎児期の血液循環の痕跡
心臓自身への血液循環経路
左心室から出た
血液のうち
残り5%はどこへ?
二酸化炭素
(CO2 )
肺
酸素(O2 )
頭部
上肢
15%
冠状動脈
毛細血管
冠状静脈
80%
体幹・下肢
内臓等
冠状動脈(冠動脈)
冠状静脈(冠静脈)
心臓自身(組織)への循環経路
・動脈血が最初に分配される
・閉塞、狭窄で心筋梗塞になる
「健康」・・・生物基礎のキーワード
はじめに 全体(上下)
もとの姿
Step-1 右と左
2つの心臓
Step-2 上と下
その境にあるもの
Step-3 送る管・受ける管 Ⅰ
静脈と動脈
Step-4 青い紐・赤い紐
血液の流れ
Step-5 送る管・受ける管Ⅱ
心臓自身の血液循環
Step-6 血液を分配するしくみ
大動脈に並ぶ孔(あな)
Step-7 過去を探る
胎児の頃の跡
CONTENTS
はじめに 全体
咽頭
気管
心臓
肺
横隔膜
食道
心膜
心臓の位置を
確かめる
今日の材料は
肺と横隔膜は
付いていません
Step-1 右と左
◆
食肉検査のための
「割(かつ)」
◆
Step-1 右と左
◆
左
心
室
右
心
室
◆
右
心
室
作業の要点
プリントをよく読んでから、
現物を探ってください。
必ず丸数字(①、②・・・)の順番に、
1つずつ取り組んでください。
④⑨⑩⑫は、
構造と名称を確認したら「旗を立てる」です 。
今日の心臓だとできないもの―⑪⑬
※動脈・静脈がしっかり切断されている(汗)。
旗を作る
冠状静脈洞
旗を立てる
正解の構造物
1つずつ確認を求めていただかなくて結構です。
適宜、拝見いたしますので、
どんどん作業を進めてください。
では始めましょう!
Step-1 右と左
(番外)壁の厚さ
左心室壁
右心室壁
心室中隔
胎児期の血液循環の痕跡
胎児の血液循環
この循環だと
どこが
発達する?
肺を使っていない
頭部
上肢
動脈管
卵円孔
体幹・下肢
内臓等
胎盤
ブタ胎児の心臓
右心耳
右心室
左心耳
左心室
右心室が大きくない
ブタ心臓(成体)
実験観察大図鑑「生物」
(東京書籍)
ブタ胎児の心臓
肺動脈
右
右心耳
心
耳
左心耳
右心室
少し上から見る
大動脈
左心耳
肺動脈
左心室
右心室から出た
肺動脈の
行方を追います
ブタ胎児の心臓
少し上から見る
大動脈
右
心
耳
左心耳
肺動脈
←肺動脈と大動脈をわけ
て
真上から見る
肺へつながる血管(点線)よりも
太い血管(実線)が大動脈とつながって
卵円孔と卵円孔弁(卵円窩)
出生後、
肺循環が始まり、動脈管が閉鎖すると
左心房圧が上昇し、右心房圧が低下。
出生後に最初にする一息で
卵円孔弁が卵円孔に押し付けられ、
癒合して卵円孔は閉じる。
完全に閉鎖するには2~3日かかる。
動脈管の跡(動脈管索)
出生直後に
ブラジキニンの作用によって
血管壁の収縮が起き、閉鎖。
その後1〜3ヶ月で、
血管内皮の増殖により
完全に閉塞する。
実際に見ないとわからない
大動脈・・・塩ビホース
大静脈・・・布ホース
弁・・・丈夫な膜と腱
動脈の分岐・・・巧みな構造
印象に残ったものは何かな?
解剖学
かたち 構造
なりたち
由来
発生学
はたらき
機能
生理学
宣
伝
文京学院大学女子中学・高等学校
ブタ胎児の解剖
文京学院大学(解剖学) 樋口 桂 先生
胎児期の心臓と他の部位とのつながりなど
その全貌を観察することもできます。