この講義で一緒に考える課題 • 翻訳の 面白さ • 難しさ • 奥深さ • 意味が分かるけど、うまく伝えられない場合 の • もどかしさ 笔译方面的尝试 • 1、1999年—2001年读研期间,翻译日本电影及电视剧共五部,分别 为《你会爱上我》、《备后路迷案》、系列剧《钓鱼迷日记》中的三 部,以上影视剧均已在中央六台的电影频道播映。 • 2、[日]木户克海 美丽的空位 《海外文摘》 2003年 第6期 • 3、[日]乙一 失踪Holiday(合译) • 香港:青春文化事业出版有限公司,2005。 • 4、[日]筒井康隆 狸子 《译林》增刊春季卷 2005年3月 • 5、[日]目代市由 快乐日记 《译林》文摘版 2007 年8月号 • (该文被《微型小说选刊》、《读者》、《青年文摘》等杂志转载) • 6、[日]奥田英朗 家有贤夫 《译林》增刊春季卷 2008 年3月 文学翻訳 • 講師の姿勢 • 初心者の気持ちで皆さんと一緒に勉強してい きたい • 取り上げる資料 • 純文学(小説・詩・エッセー)に限らず、もっと 広い範囲で文学翻訳を考えたい。脚本、映画 の科白、漫画なども視野に入れたい。 授業の進め方 • • • • 三本の柱 練習課題の解決 学生同士で議論 講師からコメント • 目標 • ハードルの高い授業を目指すのではなく、楽しくて充実な授 業にしたい • 但し、注意してほしいこと • 宿題提出は義務 • プリントの持参 翻訳家を目指すつもりは? • 皆さんの知っている外国人の作家? • アンデルセン、ドストエフスキー、トルストイ、 バイロン…… • 皆さんの知っている中国人の翻訳家? • 傅雷 《约翰·克里斯朵夫》 读译有感 • 朱生豪译的莎士比亚虽则是几世纪前的域 外故事,读来却无格格不入之感,然而读 我们某些日文汉译,则往往未终篇而兴味 索然,据称日语是情意性的语言,其韵味 很难表现。何以英、法、德、俄皆有佳译, 而独日语难以表现呢? • 1980年10月22日《光明日报》李思敬 なぜ翻訳をするのか • もちろん翻訳というのは決して簡単な作業で はない。手間もかかるし、時間もかかる。大き な責任も負わなくてはならない。それに対す る経済的な報酬も、ほとんどの場合、それほ ど大きなものではない。 • しかしそこには何にもまさる無形の報い (bounty)があるように、僕には感じられる。 • (村上) 偏見のある愛情 • 柴田 ご自分の作品が翻訳されるということ についてはいかがでしょうか。自作が翻訳さ れる場合に、翻訳家なり訳文なりに何を求め られるかをお聞かせ願えますか。 • 村上 ひとくちでいえば愛情ですね。偏見の ある愛情ですね。偏見があればあるほどいい と。 翻訳が本当にお好きなら • まずは自分の好きな作品を見つけて、自分と気が 合う作家を見つけて、訳してみること。相性。 • 本当に好きな作品であるならば、誰かに言われなく ても、進んで訳したくなるのです。感動を皆で共有す る意味で。 • それが結果的に自分の好きで翻訳したものが出版 され、世に出されるということであれば、翻訳者に とってはこれが最高の幸せじゃないかと思う。 • 報酬は二の次。 とにかくやってみよう 室生犀星「誰が屋根の下」 • ある日調髪店の主人が来ていった。ね ずみ落としでも雀を捕ることができます よ。ねずみは一度かかると体臭をのこす から落ちないが、雀は何羽でも捕れます よといった。私は雀を捕るのにねずみ落 としは少々残酷である。雀には雀落とし らしい優しい罠(わな)のような、草みた いなものを結んで捕りたいといった。 • ある日大工さんが来て言った。どうも 雀という奴は畑の種子を荒らして困るか ら、この間瓦を二枚立てかけその下に餌 をまいて、瓦が折り重なって倒れる仕掛 をして置きましたら、それで二羽捕まえ ることができ、頭をぶんなぐってもう来る なと言って放してやりました。仲間にい いふらしたらしく翌日から一羽も来なく なったといい、私は放してやったのはよ かったとほめて置いた。 参考答案 • 有一天,理发店的老板来了。他说:“用 捕鼠器也能捉到麻雀呢。老鼠被捕到一次 以后就会留下气味,便再也不会有老鼠落 网了,但是麻雀却是多少都能捉到。”我 说:“用捕鼠器来捉麻雀有点残忍,捉麻 雀的话还是想用专门用来捉麻雀的、伤害 性不大的圈套,比如用草做的圈套。” 参考答案 • 有一天,木匠师傅来了。他说,麻雀这家 伙把地里的种子都糟蹋了,实在让人头疼。 所以,前些天设了个机关。把两块瓦片竖 着放,下面撒些诱饵。麻雀一进来瓦就会 倒下。就这样捉到了两只麻雀。用力敲了 敲它们的头,跟它们说:“别再来啦!” 结果就好像是跟其他麻雀讲了一样,第二 天一只麻雀也没有来。我称赞说,放了它 们是对的。 ねずみ落としでも雀を捕ることができる • 用死老鼠也可以捉麻雀。 • 即使老鼠掉进陷阱也能捉到麻雀。 • 连老鼠也能被套住,那也能捕到麻雀呀。 • 用老鼠捉麻雀未免有点太残忍。 頭をぶん殴ってもう来るなと言って • 就会很大力地敲打麻雀的头。 • 瓦片倒下敲到麻雀的头,警示它们以后不 要再来了。 • “已经不来了”。他拍了拍自己的头。 • 骂了句“不要来了!再来就敲你们的头!” • 我就使劲地打那麻雀,直到它说“不再来 啦”。 仲間に言いふらしたらしく • 装作朋友似的警告那两只麻雀后,第二天 开始就再也没有麻雀来过了。 • 评:谁跟麻雀是朋友? • 木匠向朋友说道:“第二天果真一只鸟也 没来过。” • 第二天他还在朋友面前吹嘘麻雀再也没有 来了。 練習課題 下線部だけを中国語に直してください • 胡耀邦総書記は、中国の現代化を目指す十 億の人民の頂点にたつ指導者である。小柄 であるが、艶やかで筋肉質の体躯 はエネルギッシュで、その頭の回転 の速さと、驚くべき率直さには、圧倒 される。 • 山崎豊子『胡耀邦単独会見記』より 翻译 • 猛然摆头时的迅捷、回头的速度 • 光彩照人的肌肉饱满的身躯 • 充满光泽、肌肉结实的身躯 • 参考译文: • 尽管身材矮小,但是精力充沛。其头脑反 应之灵敏,讲话之惊人的直率,让我自愧 不如。 最低限に注意をしてほしいこと • 漢字語に要注意。 • 辞書の解釈を鵜呑みにしない。 • 動作主体の判断を明確に。 • 修飾関係を明確に。 • 原文に忠実、中国語らしく。 その上で、さらに注意しておくべきこと • (1)母語の相対化、客観視 • つまり、母語に対する絶対的な自信はむしろ よくないことかも。 • (2)他人の翻訳ミスを嘲る前は、自分の翻訳 を反省すること。 • ☆翻訳者以外に編集者の存在があるという ことを頭に置くこと。 言葉 川崎洋 • • • • • • • • • 演奏を聴いていなくても 人は ♪を耳の奥に甦えらせることができる 言葉にしなくても 一つの考えが 人の心にあるように むしろ 言葉に記すと 世界はとたんに不確かになる • • • • 私の「青」 はあなたの「青」なのだろうか? あなたの「真実」は 私の「真実」? • 私の「青」はあなたの「青」 なのだろうか? • あなたの「真実」は私の 「真実」? 「吾輩は猫である」 • 夏目漱石 于雷翻译 • 序言中的一段话 • 一九八五年我一动手翻译这部作品,就为小说开头的第一 句、也便是书名的译法陷入深深的困惑。历来,这本书都 是被译为《我是猫》的,然而,我不大赞同。因为,一、 原书名不单纯是一个普通的判断句,就是说,它的题旨不 在于求证“我是猫”,而是面对它眼里的愚蠢人类夸耀: “咱是猫,不是人”;二、尽管自诩为上知天文、下谙地 理的圣猫、灵猫、神猫,本应大名鼎鼎,却还没有个名字, 这矛盾的讽嘲、幽默的声色,扩散为全书的风格。 • “吾辈”、“咱(za)家”、“咱”、“在下”、“老 敝”、“不才”、“小可” 窝心 • 这是个俗语,但不同地区的意思却可能相 反,有些地区窝心是心里不舒服、难受、 受委屈的意思; • 而另外一些地区窝心是暖心、贴心、心里 很舒服的意思。 • ○这事儿让人觉得挺窝心的。 • ◎今天收到了前辈的鼓励纸条,很窝心。 愛人 • 夏目漱石「こころ」 • もし奥さんにすべての事情を打ち明けて頼む とすれば、私は好んで自分の弱点を自分の 愛人とその母親の前に曝(さら)け出さなけれ ばなりません。 • 如果把一切都告诉夫人,那就等于我甘愿 把自己的弱点,暴露在自己的爱人和她母 亲面前。 甜蜜蜜 • 黎小军骑自行车带李翘时说的一句台词。 • 你比我爱人重。 • You are heavier than my girlfriend. 鲁迅 小杂感 • 人感到寂寞时,会创作;一感到干净时,即无创 作,他已经一无所爱。 • 创作总根于爱。 • 杨朱无书。 • 创作虽说抒写自己的心,但总愿意有人看。 • 创作是有社会性的。 • 但有时只要有一个人看便满足:好友,爱人。 竹内好訳 • だが時としては一人の人が読んでくれるだけ で満足することもある、親友か、愛人。 • 比較: • 親友か、好きな人。 美丽的空位 • 花束中那徐徐燃烧的烛火,仿佛在娓娓动 情到向在此用餐的人诉说着这美丽而凄婉 的爱情绝唱。 • 花束中熊熊燃烧的烛火,还有那倾诉昔日 爱之深情的美谈,不都是超越时空的诗一 般的动人传说吗? • 花を飾った中で燃え続ける大きなローソクの 炎が、かつてのやさしい愛情に結びついてい く美談は、まるで現実を超越した一篇の詩を 誘うような美しい話ではないでしょうか。 • もう、あれから二十年以上にもなりましょうか、 ロサンゼルス郊外での、ほんとうにあったお 話です。 • 「美しき空席」より 練習課題 • A 三十代ぐらいの若い人が住宅を買う場合 と、定年の迫った人が、第二の人生を展望に 入れて住宅を買う場合では、考え方を百八十 度変えたほうが無難である。 • B 二人はデッキの手すりに寄りかかって、蝸 牛が背のびをしたように延びて、海を抱え込 んでいる函館の街を見ていた。 • 二人はデッキの手すりに寄りかかって、蝸牛 が背のびをしたように延びて、海を抱え込ん でいる函館の街を見ていた。 • 两个渔工凭倚在船栏杆上,眺望函馆市。 函馆市像蜗牛伸展身子似的延伸着,环抱 着海湾。 全文 • 三十代ぐらいの若い人が住宅を買う場合と、定年 の迫った人が、第二の人生を展望に入れて住宅を 買う場合では、考え方を百八十度変えたほうが無難 である。 • 都会人は、定年後は暖かい海辺がよい、北海道 の大自然の中で生活したいといった夢を描きがち。 しかし、海辺は風が強いし、北海道の冬に平然とし ていられる中高年の都会人はまずいそうもない。加 えて周囲に知人も友人もいないということになれば、 夢とはほど遠い厳しい現実になる。 错误的理解 • 在买房子时,三十多岁的年轻人的想 法,和快到退休年龄而考虑第二人生 的展望时的想法,两者间有一百八十 度的改变也无可非议。 • 三十岁左右的年轻人在买房子的时候, 跟那些快退休的抱着对新的一段人生 的展望的人相比,想法截然不同也是 在情理之中。 错误理解3 • 三十岁左右的年轻人买房时和将近退休年 龄的人展望新的人生而买房时的想法有着 天壤之别,这是无可非议的。 参考答案 • 三十多岁的年轻人,以及临近退休、将要 开始第二人生的人在购买房子的时候,想 法最好来个一百八十度大转变。(最好改 变已有的想法) 参考答案 • 都市人往往容易觉得退休后到温暖的海边 生活比较好,或者希望到北海道的大自然 中生活。但是,海边风大,中老年人中, 能够忍受得住北海道严冬的,根本不可能 有。加之,周围没有亲戚朋友,这就成了 与梦想相去甚远的残酷现实。 森鴎外「山椒太夫」 • 道は百姓家の断えたり続いたりする間を通っ ている。 • 道路两旁是稀稀落落的农家。 • (彼らが)藁葺きの家が何軒も立ち並んだ一 構(ひとかま)えがははその林に囲まれて、そ れに夕日がかっと差しているところに通りか かった。 • 他们路过几家茅草房,夕阳照射下的房子 周围,是一片柞树林。 修飾関係判断1 • それで、私は堤燈(ちょうちん)を消さないように、身 体を前かがみにして大きな小田原堤燈を抱いてい る弟に、その合羽(カッパ)を着せてやりました。 • 質問:「堤燈を消さないように」しているのは誰? • A 私 B 弟 • 译文:因此,我把那件雨衣给弟弟披上了,他正 抱着灯笼,为了不让它熄灭而向前弯着身子。 修飾関係判断2 • ランボーらに影響を受けた大岡(昇平)は、ア テネ・フランセに通うなどしてフランス語の勉 強に励んだが、そのとき家庭教師として出 会ったのが小林秀雄であった。 • 誰が家庭教師? • A 小林秀雄 B 大岡昇平 主語判断 • 「あれはなかなかいい芸者だ、俺も半玉 の時分に二三度会ったことがあるが、ど この土地へ連れて行っても恥ずかしくな い芸者だ」信行はこんなに言った。(志 賀直哉『暗夜行路』) • 質問: • A 半玉は誰のことを言っているか。 • B 恥ずかしくないのは誰なのか。 • “那可是个很好的艺妓呢!在她还是雏妓的 时候,我也曾经见过两三回。要是带上她, 无论到哪种地段,你都不会觉得没面子 的。”信行这样说道。 • 子供向きに書かれた三国志に興味を持ち、 その中に出てくる白帝城についての「朝辞白 帝彩雲間」に始まる李白の詩を知ったのも、 少年時代のことでありました。 • 误译:当时我对为儿童编写的《三国志》 感兴趣。书中引用李白的一首描写白帝城 的诗,以“朝辞白帝彩云间”为开头,也 是我在少年时代学习的。 • 我在少年时代就对为儿童编写的 《三国演义》抱有兴趣,并且当时 也知道其中出现的那句以“朝辞白 帝彩云间”为开头的诗。
© Copyright 2024 ExpyDoc