ネットワーク コミュニケーション 06:CMCをどう理解するか 052603 きょうの内容 訂正! バナー(表札)は縦か横か… 前回の続き(メタファーについて) ここ1週間のうごき ネコリコン CMCと従来型のコミュニケーション www.necomi.net 「描かれたインターネット」 インターネットに関連する商品やサービス がどのように描かれているか。 → インターネットに関わる論調や背後にある 主要なメタファーを抽出 雑誌『インターネットマガジン』のカラー広 告の内容分析 1994年12月号~1996年6月号(917件) www.necomi.net インターネットに関するメタファーの抽出 インターネットは地球を覆う 情報をはこぶヴィークル インターネットは道である 波に乗る 切符を手にして旅に出る インターネットにどっぷり浸かる www.necomi.net インターネットは地球を覆う 「世界のネットワークを接続するネット ワークのネットワーク」 地球(宇宙・天体・世界地図など) グローバリゼーション ボーダーレス化 www.necomi.net 情報をはこぶヴィークル 乗り物 機関車 → 線路を敷設しながら開拓する 船(帆船) → 情報の海を航海する ナヴィゲーター、エキスプローラー ロケット(宇宙船) www.necomi.net インターネットは道である 情報スーパーハイウェイ パイプ、ケーブル www.necomi.net 波に乗る ネットサーフィン サーフィン サーフボード 波に乗る www.necomi.net 切符を手にして旅に出る パスポート、チケット、スーツケース 出かけていく(外に向かう) 活用すること=旅 旅に欠かせない必需品 www.necomi.net インターネットにどっぷり浸かる 情報の世界が来る(引き寄せる) 蛇口、溢れ出る 簡便さ、「当たり前」の便益 タダ? www.necomi.net 〈見立て〉と経験 たとえば、「ネットサーフィン」というメ タファーは、じぶんの体験にもとづく感覚 にフィットしているか? → もし、フィットしていなかったとすれ ば、何が問題なのか。 www.necomi.net CMCと 従来型のコミュニケーション 遠藤薫(2000)『電子社会論』実教出版 遠藤薫ほか(1998)「メディア社会研究会報 告書」 FTF(Face-to-Face) MC(Mediated)手紙,電話,FAX,ポケ ベルなど CMC(Computer-mediated) www.necomi.net CMCと 従来型のコミュニケーション 別紙グラフ(遠藤, 2000, p. 107) 調査対象者の分類 どちらもまだ利用していないし、今後も利用しない まだどちらも利用していない 少なくともどちらか一方を利用 コミュニケーション形態と評価 それ自体が楽しい 人間的なふれあいがある うまく自己表現ができる 相手のことがよく理解できる www.necomi.net 自己呈示 あるコミュニケーションは、そのコミュニ ケーションにふさわしく構成(呈示)され た人格と無意識的に呈示された人格の双方 がある。 「無意識的に呈示された人格」と「意識的 に呈示された人格」 参考:遠藤薫「電子社会論」 www.necomi.net 文脈 「仮想的文脈」:これまでの経緯や共有す る現実の時間的・空間的記憶、および共有 される仮想的時間的・空間で構成される 「実態的文脈」:現に共有している時間 的・空間的状況で構成される 参考:遠藤薫「電子社会論」 www.necomi.net 参考:遠藤薫「電子社会論」 FTF 仮想的文脈(経緯・実体的記憶) 啓示された人格 意識的に啓示さ れた人格 無意識的に啓示 された人格 啓示された人格 相互作用 参照 実体的文脈 www.necomi.net 意識的に啓示さ れた人格 無意識的に啓示 された人格 参考:遠藤薫「電子社会論」 MC 啓示された人格 意識的に啓示さ れた人格 無意識的に啓示 された人格 啓示された人格 相互作用 参照 意識的に啓示さ れた人格 無意識的に啓示 された人格 仮想的文脈(経緯・実態的記憶・仮想的時間空間) www.necomi.net 参考:遠藤薫「電子社会論」 CMC 啓示された人格 意識的に啓示さ れた人格 無意識的に啓示 された人格 啓示された人格 相互作用 参照 意識的に啓示さ れた人格 無意識的に啓示 された人格 仮想的文脈(経緯・仮想的時間空間) www.necomi.net 参考:遠藤薫「電子社会論」 面白さの感覚 コミュニケーションにおける「共有された 場の感覚」(実態的/仮想的文脈)の強弱 に依存する。 CMCは、仮想的文脈を強く構成し、強い 「場の感覚」を生じる 積極的な態度が必要? 利用経験にも関連? www.necomi.net 参考:遠藤薫「電子社会論」 人間的なふれあいの感覚 「無意識的な自己呈示」が大きく、「場の 感覚」が強いほど、大きい。 www.necomi.net 相手をよく理解できるという感覚 おもに相手の「無意識的な自己呈示」の大 きさによる。 参考:遠藤薫「電子社会論」 www.necomi.net うまく自己表現ができる 表出媒体の多様性と、表出媒体の操作容易 性とに依存する。 参考:遠藤薫「電子社会論」 www.necomi.net CMC利用者の特質 すべてのタイプのコミュニケーションへの 志向性が高く、 CMCのような仮想性の高いコミュニケー ションにも適応力がすぐれ、 身体的な自己表現よりも記号的な自己表現 を得意とするが、 他者の「意識的な自己呈示」への懐疑度も 高い。 参考:遠藤薫「電子社会論」 www.necomi.net (意図的に)CMCを利用しない グループの特質 すべてのタイプのコミュニケーションへの 志向性が低く、 相対的には身体性の強い(実体的な)コ ミュニケーションを好み、 記号的な自己実現よりも身体的な自己表現 を得意とするが、 他者の「意識的な自己呈示」への懐疑度は 比較的低い。 参考:遠藤薫「電子社会論」 www.necomi.net 「おなじ場に居合わせる」 という感覚 実時間の共有(同時性) 潜在的な可能性としてのコミュニケーショ ン メッセージの〈つながり〉のプロセスに立 ち会うときに、「おなじ場に居合わせる」 という感覚をおぼえる www.necomi.net 現実の〈つながり〉を意識する 制度レベル:社会的な位置関係 対人環境レベル:社会的・対人的な存在感 信念レベル:じぶんの持つ常識との一貫性 www.necomi.net 制度レベルでの現実感 じぶんの関わる社会と相手との関係 相手の関わる社会とじぶんとの関係 双方の社会どうしの関係 社会的な属性 相手との相対的な位置関係 自己啓示 →“何者”であるかが認識される www.necomi.net 対人環境レベル 人間の“気配”がどの程度感じられるか ネットワーク上の表現形式 www.necomi.net 信念レベル 常識の共有(意味解釈のためのコード体系 の共有) “文化”の問題 www.necomi.net 〈場〉としての感覚 メッセージの〈つながり〉,連鎖 (ある程度)継続するという主観的な期待 制度・対人環境・信念のいずれかのレベル での現実感 www.necomi.net 最近の状況 距離感の問題 ゲームという環境をどう考えるか www.necomi.net 再度、 コミュニケーションについて考える。 会えないことが理由なのか。 コミュニケーション方法の可能性が拡がるこ とは良いことか。 意思決定のシステムは? たんに、「家」が沈滞している? グループとしての意思決定力の問題? リーダーシップ?(そもそも必要?) しばしば、メディアが原因だと考える(考え てしまう)ということ? www.necomi.net 「掲示板」でのコミュニケーションをど う理解するか コミュニケーションについてのコミュニケーショ ンがおこなわれたか。 メタ・コミュニケーション ローカルなルールの設定 評価(賞罰)の仕組み どのようなメタファーで、「掲示板」をとらえて いたか。 「家」としての掲示板 派生するメタファー;一貫性をもった構造化 www.necomi.net 【おまけ】あたらしいマスコミ研究の流れ デジタル化 ビデオクリップの流通 http://www.moderntv.com/ http://www.moderntv.com/modtvweb/qtclips/iraqcli p1.htm http://www.moderntv.com/modtvweb/qtclips/iraqcli p2.htm www.necomi.net
© Copyright 2025 ExpyDoc