営農型発電設備とその活用 (ソーラーシュアリング) 一般社団法人 ちば耕援隊 浅井 英朗 目次 ソーラーシェアリングについて 実施事例を通じた現状と課題 千葉耕援隊について 団体設立の背景と活動内容、今後の展開について ソーラーシェアリングについ て 実施事例を通じた現状と課題 『ソーラーシェアリング』 (営農型発電設備) とは? 太陽光発電と作物で太陽の 光を分け合う仕組み 農地の2〜3m上に、太陽 パネルを(パネルの2倍程 度の)間隔を空けて設置し 耕作を行う 2003年CHO技術研究 所 長島彬氏により特許申請、 後に公開 2013年3月31日に農 光飽和点の応用 日差しを遮っても食物は育つ? ほとんどの植物には、『光 飽和点』があり、強すぎる 光は光合成に利用しきれな い。 耕作地の3分の1程度の面 積で隙間をあけることで、 ほぼ全ての作物が影響なく 育つ 表面の葉は蒸散を行い光合 成はせず、陰になっている 葉が光合成を行う 正しいソーラーシェアリング 小型パネルを使用 →風荷重・パネル重量軽減で架台の簡素化・コスト削減 →雨だれの影響を最小限にする 一軸支持による回胴式 →台風などの強風対策 →天候不良などの場合に作物に優先的に日射を当てる 単管パイプによる架台 →設置コスト軽減(DIYでの設置やメンテナンスも可能) 設置事例① 静岡県川根本町1号機 60w480枚 28.8kw 設置事例② 静岡県川根本町2号機 60w400枚 24.0kw 設置事例③ 大網白里市光太陽農園 70w840枚 58.8kw 設置事例④ 匝瑳市飯塚 70w501枚 35.07kw 設置事例⑤ 香取市九美上 国産パネ ルを使用 70w81 6枚 57.1 ソーラーシェアリングの活用法 売電収入の活用 新規就農や帰農者の誘致 農業生産コストの軽減(収益性向上) 企業などのCSR活動の誘致 環境教育などの活用 ソーラーシュアリングの課題 耕作者の確保と耕作の維持 (売電期間20年・一時転用更新3年ごと) 初期導入費用の軽減 (安価な機器類開発、施工方法の確立) 特措法改正、PPSへの対応 (売電利益だけに頼らない仕組みづくり) 農業での収入確保 (農産加工品の出口確保) 一般社団法人 ちば耕援隊 について エネルギーからチャレンジする農業と地域の 再生 団体紹介 設立 : 2015 年 5 月 27 日 所在 :千葉市緑区あすみが丘九丁目30番地15 目的 :再生可能エネルギーを活用し農業再生、地域活性化を 目的とする各種事業を行う。 組織 : 社員から成る理事会と一般会員から構成される 会員規約 : 本会は下記 3 つの種別の会員より構成される。 正会員 :当法人の目的に賛同して入会した個人又は団体 (1年会費 30,000円) 準会員 :当法人の目的に賛同して入会した個人又は団体 (1年会費(一口) 3,000円) 賛助会員 :当法人の事業を賛助するため入会した個人又は団体 (1年会費(一口)100,000円) 事業内容 農業経営、請負耕作 農畜産加工品販売 新規就農者の斡旋、指導 再生エネ活用農業のコーディネート、普及推進 以上の支援事業 これらの事業を活用し、農業再生、地域活性化、再生可能 エネルギーの普及及び活用、雇用創出など、様々な支援事 業を行います。 ちば耕援隊の会員サービス 地権者会員さまへ : 長期間の耕作の担保 (耕作者・耕作団体の紹介) 農業生産品(加工品)の出口確保 新規就農希望者さまへ : 農業支援及び耕作指導 農業、農産品加工指導と販路指導、 再生可能エネルギー活用型農業への取り組み 事業系会員さまへ : 様々なデータやノウハウの蓄積と提供 事業用地、耕作担当者・担当団体の紹介 一般会員さまへ : 農業体験イベントの企画、紹介 エコツーリズムの企画、ソーラーシェアリング農地で生産 物の販売 現在、進行中の活動 富里市御料にて、ソーラーシュアリング設置圃場及び 近接圃場での営農(ソーラーシュアリング8月一時転用許可、着工予定) • 発電事業者 合同会社アイケイ・プランニング • 設置協力 株式会社エスパワー • 耕作(営農) 一般社団法人ちば耕援隊 圃場面積1,983㎡ 設備面積1,200㎡ 発電出力56.70kw 会員募集を開始しました。 様々な分野、地域で活動される皆様との幅広い ネットワークを構築し、農業再生、地域活性化 へつなげるため、本法人の活動目的や趣旨にご 賛同いただける、個人、団体、法人の皆様を広 く募集します。 詳細は会員申込書をご覧ください。 英朗 問い合わせ先 : ちば耕援隊 代表 浅井 〒267-0066 千葉県千葉市緑区あすみが丘9-30-15 携帯 080-5423-9049 E-mail : [email protected]
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