村上春樹 - Humanities

村上春樹の紹介
Japanese 3C
Spring 2009
村上春樹 (1949-)
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日本の小説家
米文学翻訳家
エッセイスト
生い立ち
1949年:京都府京
都市に生まれ
 兵庫県西宮市・芦
屋市に育つ。
 1968-75年:
早稲田大学第一文
学部演劇科
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ジャズ喫茶の経営 (1974~8?年)
作家デビュー
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1979年『風の歌を聴け』で群
像新人文学賞を受賞しデビ
ュー。
1987年発表の『ノルウェイの
森』は上下430万部を売るベ
ストセラーとなり、これをきっ
かけに村上春樹ブームが起
き、以後は国民的支持を集
めている。
代表作品
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羊をめぐる冒険(1982年)
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
(1985年)
ノルウェイの森 (1987年)
ねじまき鳥クロニクル(1995年)
アンダーグラウンド(1997年)
海辺のカフカ (2002年)
1Q84 (2009年)
村上春樹とアメリカ
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アメリカ文学の影響
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Richard Brautigan, Kurt Vonnegut, Truman Capote,
F. Scott Fitzgerald, Raymond Thornton Chandler
アメリカ生活
1991-2年:プリンストン大学で教える
 1993-5年:タフツ大学で教える
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アメリカでの人気
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2005年: Kafka on the Shoreが『ニューヨーク・タイム
ズ』の“The Ten Best Books of 2005”に選ばれた
「デタッチメント」から
「コミットメント」へ
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Aphorism & detachment → 物語を語る →
commitment
1994年:「ねじまき鳥クロニクル」
1995年・1月:阪神・淡路大震災
3月:地下鉄サリン事件
1997年: 「アンダーグラウンド」
2000年:「神の子どもたちはみな踊る」
平易な文章と難解な物語
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「敷居の低さ」で「心に訴えかける」文章
 米作家(ブローティガンとヴォネガット)からの影響
作品のストーリーは難解:「激しい隠喩」
「総合小説」への試み
 「いろいろな世界観、いろいろなパースペクティブ
をひとつの中に詰め込んでそれらを絡み合わせ
ることによって、何か新しい世界観が浮かび上
がってくる」
 ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
村上春樹の評価
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「日本っぽくない」
「どこにでもありそう」
日本文化・言葉の理解が
必要ない
肯定:国際的
否定:「日本文学」でない
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否定的評価
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柄谷行人:「風景」=「人工的なもの」
渡部直己: 村上の語り= 自己愛の現れ
蓮實重彦: 「結婚詐欺の小説」
松浦寿輝: 「土も血も匂わない」
小谷野敦: セックスばかり
斎藤美奈子:プロットの展開=「ゲーム」
肯定的評価
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アメリカ・ニューヨークタイム
1989年 『羊をめぐる冒険』=「transpacific novel」
 Kafka on the Shore=“The Ten Best Books of 2005”
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福田和也:夏目漱石以降で最も重要な作家
(村上)春樹チルドレン
「〈ふたつのM-マンガと村上春樹4〉世界に根付く
自己表現」
 韓国、中国、イギリス、ウクライナ 、ロシア
 中国:衛慧、安妮宝貝、王家衛
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最近の村上春樹
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2006年: フランツ・カフカ
賞を受賞
2009年: エルサレム賞を
受賞
 イスラエルのガザ侵
攻批判
ノーベル賞??
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受賞したら日本人で3人目
川端康成 (1968年)
大江健三郎 (1994年)