17年度報告会

担当課題名
γ-アミノ酪酸 (GABA) 生合成制御遺伝子解析と
高含有トマト栽培技術開発
担当機関:筑波大学 大学院生命環境科学研究科
研究代表者:江面 浩(教授・遺伝子実験センター)
研究分担者:福田 直也(講師・農林技術センター)
松倉 千昭(講師)
研究終了時の達成目標
1. コンソーシアムが保有する既存の遺伝資源からアミ
ノ酸、GABA高含有系統を選抜し、日本デルモンテ
(株)及び千葉県農業総合研究センターに母本提供
を行う.
2. 栽培法、収穫後の果実貯蔵法を検討し、GABAを
高生産するトマトの栽培・貯蔵技術を開発する.
3. GABA高含有系統ならびに新規栽培・貯蔵技術を
適用して育成した果実を用いて、 アミノ酸、GABA
生合成の制御機構を解明する.
研究期間前半の達成目標
1. 既存遺伝資源からアミノ酸、GABA高含有系統を
選抜し日本デルモンテ(株)へ提供する.
2. GABA高生産栽培・貯蔵技術の予備試験を行い、
有効性を検証する.
3. TILLING法による変異体選抜の手法を最適化する
と共に、GABA代謝関連遺伝子アミノ基転移酵素
遺伝子のクローニングと機能欠損変異体の選抜に
着手する.
年度別研究計画
研究内容(担当者氏名)
①アミノ酸・GABA高含有系
統の選抜
江面 浩
松倉千昭
福田直也
17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
アミノ酸, GABA高含 アミノ酸,G A B A 高含
有 系 統 の 選 抜 (20品 有系統の選抜(40品
種)
種)
②アミノ酸、GABAを高蓄積
させる栽培・貯蔵技術開発
福田直也
松倉千昭
・ 果 実 発 達 ス テ ー ・GABA高含有系統 ・(特許性有と判 ・特許出願
ジ に よ る 蓄 積 量 変 を用いて嫌気処理 断した場合)GABA
動の測定(栽培) の効果を検証(貯 高含有系統を用い
・ 嫌 気 処 理 の 有 効 蔵)
て塩ストレス処
性を検証(貯蔵) ・特許性の有無を 理、嫌気処理を組
判断(貯蔵)
み合わせた新しい
高蓄積技術の開発
③アミノ酸、GABA生合成制
御機構の解明
江面 浩
松倉千昭
②の栽培・貯蔵条 アレイ解析による ア ミ ノ 酸 , GABA 生
件で生産した果実 アミノ酸, GABA生 合 成 関 連 未 同 定 因
のアミノ酸, GABA 合成関連未同定因 子の機能解析
生合成関連遺伝子 子の単離
発現解析
④ TILLING法によるGABA代
謝関連遺伝子変異系統の探
索
TILLING 法 に よ る 変 ESTクローンの取得 TILLING 法 に よ る TILLING 法 に よ る
江面浩
異体選抜の最適化と と 遺 伝 子 の ク ロ ー スクリーニング
共同研究機関への情 ニング
報提供
スクリーニング
今年度の研究実施計画
1. アミノ酸・GABA高含有系統の選抜
・当該コンソーシアムが保有する遺伝資源(栽培品種、
野生種計60系統)より20品種を供試し高アミノ酸・
GABA含有系統を選抜する.
2.アミノ酸・GABAを高蓄積させる果実貯蔵技術の開発
・貯蔵条件の検討: 嫌気貯蔵、温度の検討(予備試験).
3. TILLING法によるGABA代謝関連遺伝子変異系統の
探索
・ TILLING法による変異体選抜の条件最適化を行う.
1. アミノ酸・GABA高含有系統の選抜
日本デルモンテ㈱、千葉県農総研へ提供
コンソーシアムが保有する
遺伝資源からのアミノ酸・
GABA高含有系統の選抜.
GABA高蓄積品種の育成
DNAマーカー開発
野生種
11系統
栽培種への戻し交配系統 6 系統
栽培種(加工用)
32品種
栽培種(生食用)
10品種
合計59系統
各系統10個体を圃場へ展開し、緑熟期、赤熟期果実をサンプリング.
GABA, アミノ酸含量を測定.
今年度進捗状況
(1) 20系統を春夏作で栽培
加工用トマト ‥‥ 6系統
NDM051TH, 958, 1185, 2260, AB2, シャスタ
生食用トマト ‥‥ 14系統
播種:5月7, 17日
移植:6月29日移植
開花:7月中旬~8月中旬
サンプリング:9月上旬~
10月下旬
NDM79, L03-291, -103, L04-498, 362, B03-9, フルーツイエロー,
トインクル, ビタミンエース, リトルサマーキッス, 耐病豊金, 福寿トマト
(トーホク), おおみや163 (ダイヤ交配), ハウス桃太 (タキイ), 愛知ファースト
サンプリング : 各品種3個体×2反復
各個体の第2花房から赤熟果を1果
計120サンプル採取.
310
3
フ
ル
B0
ー
ツ 3-9
イ
エ
ロ
トイ ー
ビ
ン
リ タミ クル
トル ン
サ エー
マ
ス
豊 ーキ
金
福 ッス
寿
ト
お
お マト
み
愛
や
知
1
フ 63
ァ
ー
ス
ト
グルタミン酸含量[m g/g-FW ]
N加工用品種
D M 051TM
36
2
G A B A 含量[m g/g-FW ]
ハウス桃太郎
L0
シ 2
ャ
ス
ND
タ
M1
1
N D 85
M2
26
0
ND
M7
9
L0
329
L0 1
449
8
AB
ウ
ス
桃
ND 太
M0 郎
51
T
ND M
M9
58
ハ
GABA・グルタミン酸含有量の品種間比較
生食用品種
L03-291
7
6
5
4
3
2
1
0
2.5
2
1.5
1
0.5
0
(2) 56系統を夏秋作で栽培
野生トマト
: 14系統 (内6系統は発芽/着果せず)
加工用トマト : 32系統
生食用トマト : 10系統
現在測定中
播種:7月27日
移植:8月30日移植
開花:9月下旬~10月上旬
サンプリング:11月中旬~下旬
サンプリング
(1)各品種3個体×2反復
各個体の第1もしくは2花房から緑熟果を1果ずつ
計300サンプルを採取.
(2)赤熟まで至ったものについても適宜サンプリング.
2. アミノ酸・GABAを高蓄積させる栽培・果実
貯蔵技術の開発
アミノ酸・GABA
高蓄積栽培・貯蔵技術
の開発
栽培条件の検討 貯蔵条件の検討
養液土耕を利用
嫌気貯蔵、温度
した根圏環境の
制御(塩類ストレス、
水ストレス、施肥)
アミノ酸・GABA生合成制御の解明
・マクロアレイによる網羅的発現解析
・グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD),
GABAアミノ基転移酵素 (GABA-T),
グルタミン合成酵素(GS),
グルタミン酸合成酵素(GOGAT),
の発現制御解析
特許申請を視野に入れた技術開発
GABA含量
在来品種
40~60mg/100gFW
アミノ酸・GABA高含有系統の選抜
100~120 mg/100gFW
塩類ストレス栽培技術の開発
新規貯蔵技術の開発
200~250 mg/100gFW
GABA高含有トマトの生産
遺伝資源と技術開発を組み合わせて特許申請を目指す
次年度の研究計画
1. アミノ酸・GABA高含有系統の選抜(継続)
・当該コンソーシアムが保有する遺伝資源(栽培品種、
野生種計59系統)より高アミノ酸・ GABA含有系統を選抜する.
2. アミノ酸・GABAを高蓄積させる栽培・果実貯蔵技術の
開発
・養液土耕システムによるGABA蓄積への効果を検証する.
・ GABAを高蓄積させる収穫後処理条件を検討する.
→ 処理法、温度、時間、収穫ステージ等.
3. TILLING法によるGABA代謝関連遺伝子変異系統の
探索
・標的遺伝子の単離と塩基配列の決定を行う.
・ GABA代謝関連遺伝子突然変異体の選抜に着手する.
サンプリング
1.赤道面を約1cm厚で
輪切りにする
2.ゼリーおよび種子を除く
3. 隔壁を含むようにして
2~3g採取
4. 細片にして液体窒素で
凍結後-80℃保存
抽出方法
MeOH
CHCl3
250μl
250μl
50mg
内部標準溶液 25μl
ミリQ水
175μl
Vortex
Vortex
上
清
ミリQ水 30μl
スピードバック
LC-MSによる分析
遠心
遠心