ディベートの実践(平成12年度愛知連盟スカウト・フォーラム)

ディベートの実践(平成12年度愛知連盟スカウト・フォーラム)
具体的、客観的、独創的な議論を展開することにより、新しい価値を見出す手法
事前集会
論題の公表
論題のタイプ:推定論題、価値論題、政策論題
条件:中心課題は、一つであること
肯定側に立証責任を課していること
感情的、抽象的で無いこと
グループ編成
肯定側、否定側それぞれ4人づつ
3セットで、合計24人(他は審査員と書記)
推定論題:有り得たかも知れない現象(事実論題)
価値論題:二つの価値を対比させる論題
政策論題:「・・・すべきである」形式の論題
フォーラムまでの準備作業
グループ・ミーティング
・役割分担の決定
・グループの戦略の相談
戦略の相談
・論題に対して「結論」を決める
肯定結論、否定結論
・結論を裏付けるデータを集める
・結論とデータを組み合わせて、「論拠」
を構築する(ストーリーの構築)
データ(裏付け資料)の収集
・皆が知っている知識、常識
・インターネット(新聞社、その他)情報
・図書館、先生、指導者、先輩の意見
ディベート本番
尋問型ディベート
<立論と尋問>
(1)肯定側立論・・・5分
論題に対して賛成の立場から、結論を述べ
データを示し、結論の正当性を主張する。
プレゼンターは、肯定側(A)
(2)否定側による尋問・・・5分
尋問者は、否定側(A)。被尋問者は、肯定
側(A)
(3)否定側立論・・・5分
同じく否定側(B)が立論する。
(4)肯定側による尋問・・・5分
尋問者は、肯定側(B)。被尋問者は、否定
側(B)
(5)作戦タイム・・・5分
相手の論理をよく検討したうえで、予め準備
した反駁の論理を点検し、論調を整える。
(論理の取捨選択)
<反駁(反論)>
(6)否定側第一反駁・・・3分
相手のどの部分の論理に対して反論するの
かを明確にし、自己の論理、データ、論拠
を述べる。
(7)肯定側第一反駁・・・3分
ここで、時間調整しても良い。
(8)否定側第二反駁・・・3分
(9)肯定側第二反駁・・・3分
「立論」の方法(一応の形式)
・結論(哲学、ゴール)を述べる。
・定義する。(本当に常識か?)
・現状分析する。(証拠と論拠)
・建設的意見を述べる。
・メリットを強調する。
「尋問」の役割
・相手の発言の不明な点を確認
・争点を明確化
・判断基準を明確化
・あとの議論の土台作り
・優位に立つ
「反駁」の方法
・直接的反駁
相手の証拠や論理に対する攻撃
・対抗議論
別の観点から論理展開する
・「反駁のルール」
反駁に入ってから、新しい議論を
出してはいけない
ディベートのルール
・偏った解釈
・相手チームに対する非礼行為
・証拠資料の捏造
・相手側議論の曲解
・反駁で新しい議論を出す
・タイムオーバー
松本道弘著「やさしいディベート入門」中経出版