治療契約から評価指標選定まで リハビリテーション部 部内教育 2005.8 堀木 周作 リハの治療契約は ► 医師と患者間の準委任契約の延長にある 準委任契約とは・・・ 法的に「~しなければならない」と 定められた契約でないが、相手を 信頼して仕事を依頼するような場 合の契約のことをいう。 準委任契約の一部 ► リハは、準委任契約の下位系統に位置している ► リハは、医師の指示や指導に基づいて行われ、それ によって診療を補助する行為である、 ► 下位システムの一治療単位としてはクライアントとの 間に治療契約を結ぶことに意義が発生する。 ► リハでの契約は、信頼関係の構築とも関連する大切 な事項である。 説明・導入面接の中で治療契約を結ぶ ► 患者が理解し納得が可能となる説明によって 援助への同意を得ていく。 ► 患者が自由意志に基づいて選択権を行使出来 るように配慮する=インフォームドチョイス。 ► 援助には内容の条件や決まり、限界や援助の 枠組があることに留意しながら行う。 ► 職員が希望する目標や果たせない契約を設定 したり強要してはならない。 ※心理面接スキルが必要となってくる。 理解・同意を得られない患者の場合 ► 契約は医師との間で交わされているもの。即ち リハは、準委任契約の下位系統を担っていると いう前提での話を思い出そう。 ► 医師の協力を仰ぐ。 ► 医師との間に交わされた契約を持ち出す。 ► 他専門職種の協力を得る→チームアプローチ 面接や面談の中で ► 不信や不安感を持っている患者の場合十分に思いを 引き出し傾聴する。 ► 思路に問題を抱える患者の場合本人なりの思考パタ ンを見極めそれを尊重しながら話を引き出していく。 ► 拒否のある患者の場合には拒否反応を否定しない。 本人の意志を尊重しながら基本的信頼関係を育むと 同時に求援助時の選択肢説明をしたり次回の面談の 約束をとりつける。 ※セラピストは限定的契約(ex.導入)にこだわらず、一般 的契約の範囲で信頼関係の構築に努める。 評価・検査・測定 ► 評価:善悪・美醜・優劣などの価値を判じ定め ること。 ► 検査:(基準に照らして)適不適や異状・不正の 有無などをしらべること。 ► 測定:ある量の大きさを、装置・器械を用い、あ る単位を基準として直接はかること。また、理論 を媒介として間接的に決定すること。 評価指標を設定すること ► 限定的観察(行動観察、関与観察) 単位時間内の発現頻度、特定条件下での状況。 ► 生活機能に直接関連した問題行動であること が望ましい。 ► 行動変容モデルでの評価と考えても良い。
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