これから石炭はどうなるか?

石炭,天然ガス概略
440407I 藤田大志
石炭の歴史と分布
• 産業革命以後産業の原動
力になるが、1960年代
のエネルギー革命により
減退
世界の石炭生産の推移
• 全世界に比較的まん
べんなく存在
• 日本は最大の輸入国
これから石炭はどうなるか?
• 石炭の確認埋
蔵量は大量
• 生産量にゆとり
があり、需要増
にも対応可能
これから石炭はどうなるか?
• 中国を中心とするアジアでは、これから石炭の供給量
が増えると予想される
しかし、豪州の豊富な埋蔵量により、不足には陥らない
(上図)地域別石炭供給量推移予想
これから石炭はどうなるか?
• 短期的には先進国で天然ガスに役割を奪われるだろう
• 長期的に考えると、オイルピーク後に再び石炭のシェア
が高まる可能性も
→応える埋蔵量はあるが、環境への負荷に懸念
世界の一次エネルギー消費量予測(九州大学地球資源システム工学部門 作成)
今後の対策
• CCT(clean coal technology)
…環境に調和した石炭事業、技術の推進
→改質、エネルギー効率向上で環境負荷の減少
脱硫・脱硝、液化、ガス化…
• 国際協力
→海外との事業提携や共同開発
アジアへの技術移植(特に日本)
国際機関によるセミナー
 天然ガスや新エネルギーと違い、中長期的な視点での
政策が必要
 豊富な埋蔵量が技術投資を後押し
 9月5日「クリーン・コール・デー」
石炭 まとめ
• エネルギー市場が求めるのは価格競争力、
供給安定性、環境への低負荷
• 上の二つの条件を満たす石炭には、将来
必ず大きな需要がおとずれる
• その時までに十分な技術開発が行われ、
どれだけ環境負荷の問題を克服している
かが肝心
天然ガス
天然ガスの歴史と分布
• 1960年代に世界に普及
し、オイルショック以降は石
油の代替エネルギーとして
広く使われる
天然ガス生産量の推移
• 旧ソ連と中東に極在
• 欧州ではパイプライン、ア
ジアへはLNGによる輸出
これから天然ガスはどうなるか?
• 最近5年間の天然ガス埋蔵量の年間平均伸び率
は3.2%であり、年々新たなガス田が発見されて
いる
→生産量は成長の可能性を秘める
• しかし同時に、先進地域の需要の伸びが大きく、
中国を含むアジアでも今後、大きく需要が伸びる
と推定される
→各地域の貿易依存度が大幅に高まる
輸送設備への投資、資源争奪戦…
今後の対策
• 輸送設備の充実
→各国家のLNGプロジェクト
• 利用方法の改良
→貯蔵状態(GTL,ハイドレードなど)の開発
GTL…天然ガスから、灯油、軽油などの液体燃料を製
造する技術
• 利用効率の向上
→ガスコージェネレーションシステムなど
天然ガス まとめ
• 今後、需要供給ともに増加し、周辺設備も含め
天然ガスマーケットが拡大すると推測される
• ただ、天然ガスに期待されている「石炭→石油→
天然ガス」という主要エネルギーの線路は、化石
燃料特有の問題との戦いの道のりでもある。
• 輸送コストや利用効率が改良されれば、石油
の代替として、また再生可能エネルギーへの架
け橋として大いに活躍するだろう