ActionScriptを用いた 新世紀型物理教育のための シュミレーション教材

ActionScriptを用いた
新世紀型物理教育のための
シミュレーション教材開発
ePhysicsプロジェクト
日本物理学会2005年春季大会
1.研究の背景と目的
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物理教育と計算機シミュレーション

現代科学と計算機シミュレーション
現代科学の3つの柱
コンピュータの
高速化、大容量化、低価格化
計算機シュミレーションの
教育現場への導入

物理教育への計算機シュミレーションの導入
物理の概念習得
理解
習熟
•新しい概念を知識として身につける
-関連する自然現象を十分に観察
•新しい概念を生かして思考能力を養う
-様々な実験を行い、新しい概念を体感
しかし、
学校教育の中では、時間的、経済的な制約、安全性の問題により、
限られた実験と観測しか実施できない
そこで・・・IT技術による計算機シュミレーション教材開発に注目

「新世紀型」物理教育のために

計算機シュミレーション教材開発

利点
パラメーターの容易な変更自然定数の変更が容易
 可視化
 極限状態の実現
etc…


問題点


現実感の希薄さ
一般に、プログラミングに関する専門的な知識が必要
ActionScriptを用いた電子教材開発
インターネットを利用した教材開発コラボレーション
2.ActionScriptを用いたシュミレーション教材
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ActionScriptとは


Macromedia Flash1上での開発に用いられるスクリ
プト言語
利点
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
アニメーションを用いた視覚的な効果と、マウスによるパラ
メータ変更などの操作性を備えた教材作りが簡単
作成した教材は、一般的なFlash形式で、Webブラウザを利
用できるほとんどの環境で閲覧可能
1 Macromedia,Macromedia Flash はMacromedia, Inc.の商標または登録商標です.

ActionScriptを用いた電子教材の作品例
教材開発支援サイト:http://www.riise.hiroshima-u.ac.jp/ePhysics/
弾むボール
電気力線
プリズム
外壁の温度に応じた粒子の運動
3.教材開発コラボレーション
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Wikiを使った教材開発支援サイト
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Webで開発者間、利用者間のコミュニケーション支援をするための
サイト
Wiki
•簡単な操作で情報を掲載、修正することができる
•基本的なコミュニケーションツールがあらかじめ用意されていて、新たなサイト構築が用意
•誰もが掲載された情報をブラウザで閲覧できる
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教材開発支援サイト(http://www.riise.hiroshimau.ac.jp/ePhysics/)
4.今後の課題
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ActionScriptに関して
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学習者向けワークシートなどの充実
教師向け指導手引の作成
音声の効果的な利用
etc….
教材開発支援サイトに関して
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
基礎的なパーツ、Tipsの蓄積
利用実績の蓄積と教育効果の検証
教材開発の輪を広げていく
etc….