三菱ガス化学(株)新潟研究所

平成16年6月24日
三菱ガス化学株式会社
新潟研究所
安全衛生活動とその特徴について
所長
織作 正美
三菱ガス化学の経営理念
• 化学に基づく幅広い価値の創造を通じ、社会
の発展と調和して貢献することを目指します
三菱ガス化学の目指すもの
特色ある優良化学会社
• 「新たな価値」の創造を通じた高収益企業集団
Ⅰ研究所概要
1.所在地
新潟市太夫浜新割182
2.操業経緯
昭和27年 日本瓦斯化学㈱新潟工場研
究課として発足
昭和34年 新潟研究所となる
昭和46年 三菱瓦斯化学㈱新潟研究所
となる
昭和58年 新潟市榎町より新潟市太夫
浜に移転、現在に至る
新潟研究所
新潟工場
3.事業内容
化学品の新規製造プロセスの開発
触媒開発と製造技術開発
特殊化学品・高機能材料の開発
新規化学物質の安全性評価
遺伝子操作とバイオリアクターによる
化成品、医薬品等の生産技術開発
4.主な受賞歴
大河内記念生産賞
科学技術庁長官賞
石油学会賞
触媒学会技術賞
社内安全表彰
優秀賞
無災害A
進歩賞
S34年、S46年、H5年
S45年
S45年、S63年
H2年
H4年、H6年、H8年、
H15年
H3年
4.規模
従業員数 74名
平均年齢 40.4歳
(男性64名女性10名)
•製造
0
•保全
0
•非研究
5
•研究・試験 69
敷地
3.86万㎡
(約1.17万坪)
Ⅱ安全成績の実績
1.労働災害発生状況
延労働時間数
(万時間)
休
業
件
数
H6年
7年
8年
9年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
17.4
17.2
15.1
14.7
15.1
14.4
14.7
13.3
13.1
12.8
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
休 業 度
数 率
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
休 業 強
度 率
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
不 休 業
件 数
0
1*
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1**
0
交
通
災
害
* 芝刈機回転刃をハンドグラインダー研磨中左手親指裂傷
**自転車で帰宅途中転倒、左足小指の骨ヒビ
1)無災害記録
・2003年12月31日まで295.4万時間
・1986年9月30日起算
(継続中:2004年年3月31日現在298.6万時間)
2)休業災害件数および概要
(20年前の1983年から発生した休業災害 3件発生)
1983年6月16日
弁取替え後、立上がる時に腰痛
男性20歳(休業1日)
1984年10月4日
勤務終了後、ロッカーへ向かう構内道路の途中で左足甲を捻挫
男性55歳(休業33日)
1986年9月29日
耐圧ガラス容器内で急激な反応が起こり、ガラス容器破裂
飛散したガラス破片が当たり負傷
男性43歳(休業90日)
3)休業以外の労働災害
件数
通勤災害
不休業
・件数(H6年~H15年の10年間11件)
通災1、不休業1、軽微9
内訳
軽微
切れ・こす
・内訳
転落 その他
れ
切れ・こすれ(3)
はさまれ・巻き込まれ(0)
公害物
転倒(0) 有害物(6) 高温物(0)
転倒 転落(0)
はさまれ・巻
その他(2)
有害物
き込まれ
起因
設備欠陥
・起因
設備と人
不安全行動 :6件(55%)
設備と人
:4件
設備欠陥
:1件
不安全行動
2.保安面の災害発生状況
過去20年間以上、爆発漏洩火災等の災害および
事故はなし
社内や所内での規定に従い、労使で構成する
事故調査委員会は3件開催(労働災害は除く)
3.構内関連・協力事業者安全概況および管理状況
1)構内関連・協力事業者数
・日新運輸(株)
常時 9 名 ピーク時 11 名
2)構内関連・協力事業者に対する安全管理指導
毎週1回、号館(グループ)毎に実施される安全ミーテングに参加
3)安全成績
H11年
12年
13年
14年
15年
延労働時間数
(万時間)
3
3
3
2
2
休
数
0
0
0
0
0
業
件
度
数
率
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
強
度
率
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
数
0
0
0
0
0
不
休
業
件
*休業、不休業、軽微いずれの労働災害は過去10年間以上 0件
4)安全管理組織
常時所内で作業を行っているのは研究補助業務等を
請負う日新運輸㈱の作業員です。研究所員と働く場所
は同じです。
そのため、安全ミーティングも一緒に行っており、安
全に関して管理監督を含め研究所のRC活動を一体で
行っております。
関連会社参加の安全ミーティング
Ⅲ安全衛生管理
社長
環境安全担当役員
1.組織および体制
環境安全会議
4カンパニー
7工場2製造所
環境保安室
レスポンシブルケア監査
経営企画部
3研究所
環境保安室
環境安全査察
財務経理センター
11事業部
省エネルギー推進委員会
総務人事センター
3企画開発部
広報IR部
4管理部
研究技術統括部
総合研究所
廃棄物対策員会
製品流通安全委員会
環境保安室長会議
関係会社情報交換会
環境保安室
原料物流センター
環境安全部
全社体制
所長
統括安全衛生管理者
安全衛生管理者会議
安全管理者
安全衛生委員会
衛生管理者
産業医
グループリーダーまたは
チームリーダー
安全衛生管理者
職場安全ミーティング
研究所員
新潟研究所体制
2.活動計画(平成15年)
基本方針
無事故・無災害と環境保全
管理目標
無事故・無災害と環境管理目標の達成
重
点
項
目
・
具
体
的
な
実
施
事
項
実
施
体
制
全員参加によるRC活動の推進
・規定、基準の周知、励行
・教育の充実と確実な励行
労
働
安
全
衛
生
新5S活動の推進
・躾の徹底と「あるべき姿」の視覚化
・チェックシートによる点検の励行
・ヒヤリハットの摘出と活用
保
安
防
災
設備・プロセス故障の削減
・自主点検チェックリストの活用
・主要機器等の来歴管理の充実
化
学
品
安
全
化学品安全情報の管理と活用
・化学品取扱い安全教育の推進
・MSDS等安全情報の収集と更新
環
境
保
全
環境リスクの削減
・環境排出量の把握と削減
・省エネの推進
Ⅳ安全衛生活動
1.特徴内容
「全員参加で安全確保を」
・毎月1回の安全推進員会議
・毎週1回のグループミーティング
・若手もグループ長も講師となる毎月1回の安全スポット放送
・全員が参加する2ヶ月に1回の集合保安教育(講師は管理職層)
「実地に生きる訓練体制」
・災害発生に備え、毎月の無線交信訓練(当番の管理職で実施)
・毎月の全館が参加するページング訓練
・その他年1回の訓練
「夜間通報訓練」 「外部講師による放水訓練」 「消防署員を講師に救急法訓練」
「安全の確保のための活動」
・安全巡察で毎月1回、重点建屋と全館の点検
指摘事項の対策は直ちに実施、安全衛生委員会報告
・事前安全性審査制度(安全性評価委員会・バイオハザード委員
会・組換えDNA安全委員会)の活用による事前点検の充実
実験計画(平成15度 3件)
組換えDNA実験安全委員会(平成15度 2件)
バイオハザード委員会(平成15度 2件)
・ベンチスケール実験設備の定期ミーティング実施
600
「安全への感性の向上」
500
463
446
件数
400
・ヒヤリハット摘出活動を積極的に推進
329
404
437
309
300
高い摘出件数を継続するヒヤリハットは感性磨く手法
200
不安全箇所や不安全行動の目を摘取る活動は、RC活動の基盤
100
摘出ヒヤリハットは毎月の安全推進員会議に紹介
0
水平展開して所員全員で共有
平成1 0 年 平成1 1 年 平成1 2 年 平成1 3 年 平成1 4 年 平成1 5 年
年度
「健康管理を確実に」
・春季と秋季の年2回定期健康診断受診率100%
(平成10年以降)
・安全スポットや集合保安教育で議題にメンタルヘルス等も取り上
げる
・増大するVDT作業の障害防止に向け、実態を調査しVDT作業規
定の見直しを行い、内容の徹底を図っている
・スポーツを推奨し、レクリエーション活動を活発に行っている
Ⅳ現地審査時の指摘等について
1.ヒヤリハットの摘出数が多い件
危険箇所が多いとか繰返し指摘で対策が不十分な面がないのか
2.実験室にダンボールや未使用部品、執務机上も書類
が多く整理整頓が不十分と見れないか
3.誰もが講師の安全スポット、毎週開催の安全ミーティ
ングに見られるよう全員参加の良いモデルが根付いて
いると感じた
Ⅴ今後に向けての決意
基本方針
RC活動の
PDCAサイクル
(中期計画)
1.三菱ガス化学の環境・安全目標
環境安全会議
「無事故・無災害と環境保全」
Act
操業における健康、安全、環境の確保
RC推進報告会
活動計画の作成
Check
Plan
製造プロセスの省資源・省エネルギーの推進
環境負荷低減の推進
廃棄物の3Rの推進
年度計画の実行
原料・製品の物流における環境保全
Do
製品の安全な使用・取り扱い・廃棄のための情報提供
環境報告書
RCホームページ
環境・安全に配慮した製品・技術の開発
関係会社のRC活動の支援
社会とのコミュニケーション
社会からの信頼性向上
2.平成16年度RC活動重点項目
全社基本項目
新潟研究所活動項目
新5S活動の充実
操業における健康・安全・環境の確保
自主保安技術の向上
要則・要領の充実
製造プロセスの省資源・省エネルギーの推進
省エネルギー・省資源の推進
環境負荷低減の推進
PRTR対象物質の把握
環境負荷物質の管理の充実
廃棄物の3Rの推進
廃棄物排出量の抑制
ゼロエミッションの推進
環境安全に配慮した製品・技術の開発
新規物質の安全性評価の実施
関連会社のRC活動の支援
構内関連会社と安全活動等の一体化
社会からの信頼性の向上
地域社会とのコミュニケーションの推進
Ⅵまとめ
1)無事故・無災害の継続
・全員が参加する活動を通して、一人一人の感性を高め事
故災害を未然に防止する
・関連会社と一体にRC活動推進
2)健康の維持を図る
・年2回の定期健診の100%受診の継続
・35歳以上者の人間ドック受診率の50%を目指す
平成13年度20.0% 平成14年度20.4% 平成15年度26.5%
・禁煙の啓蒙を進め、喫煙者率ゼロを目指す(現状20.5 %)
・体力増強に向けた各種レクリエーション活動を推進
3)環境の保全に努める
・環境・安全に配慮した製品・技術の開発
・エネルギー、資源の省エネの推進
・廃棄物の抑制
4)地域社会とコミュニケーションの推進
・学生の見学を積極的に受け入れ
・地域行事には幅広く参加
・地域への厚生施設の開放
三菱ガス化学株式会社
新潟研究所