守大助さんを支援する広島の会 講演スライド 2016/5/28

守さんが刑務所から出て来られ
ない理由
我々の不明
池田正行
ー5年前にようやく自分の不明を研究し始めたー
法務省・矯正医官,米国内科専門医,日本内科学会認
定総合内科専門医,日本神経学会認定神経内科専門
医,総合診療医ドクターG出演・企画立案,厚生労働省
委員,医薬品医療機器総合機構専門委員,医学博士
録画・録音・撮影・メモ 全て自由
• パワーポイントはダウンロード・共有自由
– 公演(講演)スライド集
• 居眠り自由
愚かになるための
一番簡単な方法
「自分はわかっている」と思うこと
私という裸の王様の研究
ー不明は恥じない,面白い!ー
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北陵クリニック事件でわかったこと
警察・検察とマスメディアの共存共栄
今も昔も北陵クリニック事件
裸の王様が服を着るために
「冤罪」ではない
そもそも「事件」ではない!
本質は「科学論争」ではない
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犯罪がなかった
犯人はいなかった
真犯人は「病気」だった
「筋弛緩剤」はすべてでっち上げだった
• 病院・医師・警察・科捜研・検察・裁判所が一
致協力して,それぞれの不祥事を隠した
「事件」が隠蔽した不祥事の数々
• 人体実験まがいの「臨床研究」による事故
• 大学医学部:犬の実験に筋弛緩剤流用
• クリニックの赤字・リストラ・救急体制の不備
– 急変続出→マスメディアが餌食に
– 転送先での誤診・見逃し
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法医学教授からの毒殺仮説に飛びつく人々
杜撰な警察の捜査・科学無き科学捜査
警察をチェックできない検察
検察をチェックできない裁判所
三猿を決め込むマスメディア
北陵クリニック「事件」とメディアと我々
• 前世紀末に吹き荒れた医師・病院叩きの嵐
• マスメディアによる攻撃を回避するため
• 警察・科捜研・検察・東北大学が一体となって
「筋弛緩剤点滴殺人」をでっち上げ
• 「毒殺魔守大助」という報道の嵐
• 「鬼畜米英」同様の国を挙げてのお祭り騒ぎ
• 裁判所もお祭りの圧力に屈服し有罪判決
• そしてマスメディアは15年間の完全黙秘
• その間の我々はどうだったか?
我々の思い込み
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裁判は真相を究明する
裁判官は公平な判断をする
裁判官は科学・医学を知っている
検察官は悪を懲らしめる正義の味方である
検察官は決してでっち上げなどやらない
検察官は科学・医学を知っている
警察は決してでっち上げなどやらない
警察官は科学・医学を知っている
科学捜査は決してでっち上げなどやらない
北陵クリニック事件でわかったこと
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裁判は真相を究明しない
裁判官は科学・医学を知らない
裁判官は検察官の味方
検察官も科学・医学を知らない
検察官は自己保身と組織防衛を最優先する
検察官は警察のでっち上げを死守する
警察官も科学・医学を知らない
警察官も自己保身と組織防衛を最優先する
科学捜査は警察の下請けでっち上げ機関
私という裸の王様の研究
ー不明は恥じない,面白い!ー
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北陵クリニック事件でわかったこと
警察・検察とマスメディアの共存共栄
今も昔も北陵クリニック事件
裸の王様が服を着るために
ゲシュタポ気取りの
正義の味方
市川君ね、僕が特捜部にいたころなんか
はね、生意気な被疑者がいると、机の下
からこうやって被疑者の向こうずねを蹴る
んだよ。特別公務員暴行凌虐罪をやるん
だよ」。部長は自ら机の下の隙間から足を
突き出しながらこう言った。
やくざと外国人に人権はない。僕は、外国人の被疑者を
取り調べたとき、相手はどうせ日本語なんかわかりゃし
ないから、千枚通しを目の前に突きつけて、日本語で徹
底的に罵倒してやった。そうやって自白させるんだ
ロッキード事件:検察崩壊の原点
「宮本雅史 歪んだ正義 角川文庫」 より
現在,公判で争点となっている検事調書の信用
性や取り調べ方法などの問題点の根源は,実
はロッキード事件にある.これまで華々しい結果
ばかりが持ち上げられ,捜査の
疑問点などが全く議論されずに
封印されてきた.その悪しき習慣が
そのまま罷り通っているんだ.
(特捜部経験のある元検察首脳)
検察=冤罪を創る政府の犬
政争に加担し時の政権に媚びへつらう
• 小泉劇場で「国策捜査」(2002年)
– 「抵抗勢力」を排除(鈴木宗男氏、佐藤優氏)
• 原発村の手先として(2006年)
– 佐藤栄佐久氏(当時福島県知事)を「収賄額ゼロの
収賄罪」で有罪に→小泉純一郎に売却
• 朝鮮総連本部ビル売却事件(2007年)
– 元広島高検検事長緒方重威氏を安倍晋三に売却
• 陸山会事件(2009年11月:民主党勝利後)
– 小沢一郎氏を菅直人に売却
郵便不正事件で証拠捏造した前田恒彦元検事
小沢無罪の証言(服役中の刑務所から「出張」)
• 「自分が裁判官なら小沢さんに無罪判決を書く」
• 小沢氏の立件に積極的だったのも特捜部長、主任検
事、最高検検事の3人だけだった
• 小沢氏の強制起訴を決めた検察審査会や指定弁護
士に対し検察が自分たちに不利な証拠を隠している
• 検察は手持ちの証拠の全面開示と、全事件での取り
調べの可視化(録音・録画)に踏み込むべきだ
• 証拠を改竄したのは
– 検察の体面を保つことと
– 自身の保身のためです
元特捜部主任検事
のつぶやき
Facebook, Twitter
マスメディアと警察の蜜月関係
いよいよ事業者に直接取材を敢行しようかと考え
ていたところ,上司が私に告げた.
「それ,サツに情報を渡せ.サツに事件としてや
らせろ」
取材で得た情報を警察に提供し,刑事事件とし
て捜査してもらう.その代わり,捜査着手の際は
優先的に教えてもらえるから,スクープとして記
事を書くことができる.そんな理屈だった.
(高田昌幸 真実 ー新聞が警察に跪いた日ー
角川文庫)
ジャーナリズム崩壊&検察崩壊
あんまり三井事件で検察庁を叩くと,鈴木
宗男事件の捜査情報が入りませんよ.わ
かっていますね.
宮本雅史 「歪んだ正義 特捜検察の語られざる真相」
角川文庫
• 2002年4月22日 検察裏金問題で実名告発しようと
していた三井環氏(元大阪高検公安部長)を逮捕
• 同年4月30日 東京地検特捜部が鈴木宗男氏の秘
書らを偽計業務妨害で逮捕
検察の堕落→芸能プロダクション化
非常に優秀な記者がいて、短期間で食
い込んじゃうんですね。いまだに覚えて
いるのは、その記者が特捜関係者から
「ミッション」を言われた場面です。夜の
児童公園で、その関係者は言ったそう
です。「宗男を事件にしたいが、なかな
かいい材料がない。君は北海道だけど
何かいい材料を知らないか」と。そして「
これはミッションだから何か見つけてき
てくれ」って。もちろん、何かある時は先
に書かせてくれるわけです。ミッションは
成功しなかったけれども、実際、ある一
時期は東京地検特捜部から独自のネタ
が取れました。(中略)短期間で食い込
めたのも、その記者が優秀だったことも
あるだろうけれど、検察が最初から「道
新を便利に使えないか」と思っていたか
もしれない。
検察・警察の犬としてのマスメディア
強きに寄生し弱きを挫く
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事件報道=警察・検察の垂れ流し
芸能プロとしての警察・検察の言いなり
裁判所を批判できない腰抜け
報道しない自由
– 科学捜査のでっち上げ
– 再審請求
– 検察論理の破綻
– 検察と癒着する裁判官
私という裸の王様の研究
ー不明は恥じない,面白い!ー
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北陵クリニック事件でわかったこと
警察・検察とマスメディアの共存共栄
今も昔も北陵クリニック事件
裸の王様が服を着るために
全北
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じリ
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繰ク
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返件
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父
母
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祖
父
母
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台湾沖港空戦 vs 北陵クリニック事件
• 大本営発表
– ハルゼー艦隊を殲滅
– 撃沈:空母19隻(*)戦艦4
隻 巡洋艦7隻
– 日本中がお祭り騒ぎ
*米艦隊空母の実際の総数は17隻
• 事実(*)
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ハルゼー艦隊はかすり傷
大破:重巡1、軽巡1
小破:空母1
日本側は航空機喪失300
*戦後に明らかになった
• 確定判決
– 殺人1,殺人未遂4
– 鑑定は全ての患者体液
から筋弛緩剤を検出
• 事実
– 心筋梗塞1,ミトコンドリ
ア病1,てんかん1,人体
実験の副作用1,薬剤ア
レルギー1
– 鑑定は全てでっち上げ・
筋弛緩剤はすべて幻
2014夏:北陵クリニック事件再び
そしてもちろんメディアも隠している
盲導犬オスカー刺傷「事件」
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7/28獣医師受診:(病気の確信持てず)
8/1朝日新聞への投書:刺傷との決めつけ
ツィッターを通して広がる
8/25以降全国紙も報道し日本中が「激怒」
埼玉県警の「懸命の捜査」
– 異例の30~40人の捜査員を投入
• 9/2には「容疑者」も浮上
• 虐待ではないかと飼い主も中傷される
実は・・・
• 獣医師達の間では皮膚病との意見多数
• しかし大手メディアは全て無視
• 防犯カメラに映っているはずのオスカーが刺され
る瞬間が、一向に見つからない
• 捜査員の苦悩:「監視カメラにオスカーが映って
いたか?それは捜査の関係上申し上げることは
できません。一つ言えるのは、オスカーと一緒に
怪しい人物が映っていたとしたら、とっくに捜査を
しているということです」
• 警察が犯人を捕まえられないのではない。そも
そも、最初から犯人なんていないのだ
犯人捜しゲーム:冤罪を生む構造
隣駅で盲導犬の後つける長髪男 関連を捜査
(2014/09/02 07:12 【共同通信】)
埼玉県で7月、盲導犬オスカーが刺された事件で、事
件前後に、パートナーの男性(61)の勤務先があるJ
R東川口駅の隣駅で、盲導犬の後をつける若い長髪
の男が目撃されていたことが2日、捜査関係者への
取材で分かった。
オスカーとは別の犬とみられるが、事件の犯人は広く
盲導犬を狙った疑いがあり、武南署は器物損壊容疑
で関連を捜査している。
捜査関係者によると、7月末の夕方、東川口駅から
東へ約4キロ離れた隣の南越谷駅のホームから、20
歳前後の茶色がかった長髪の男が、男の人が連れ
ていた盲導犬にぴったりと張り付いて後をつけ、隣接
の東武新越谷駅ホームまで追っていたとの目撃情報
がある。
北陵クリニック事件との共通点
隠蔽された「不都合な真実」の数々
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犯人がいない「事件」:病気が犯人なのに
メディアは放火するだけ。絶対消火はしない
誤診というデマが「真相」として定着
市民の「義憤」が炎上(日本中が激怒)
警察への捜査圧力
犯人捜しゲーム狂想曲
迷走する捜査を隠そうとする警察
捜索ならぬ「創作」への誘惑
脛が傷だらけのメディアも関係者も全て沈黙
私という裸の王様の研究
ー不明は恥じない,面白い!ー
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北陵クリニック事件でわかったこと
警察・検察とマスメディアの共存共栄
今も昔も北陵クリニック事件
裸の王様が服を着るために
水戸黄門ごっこ
何百回も繰り返される秘密
我々・悪人・水戸黄門・冤罪
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自分が水戸黄門気取り
悪人を懲らしめていい気持ちになる
いい気持ちになっただけで満足する
自分の頭で考えなくなる
原因も対策も考えなくなる
また悪人が出てくる
我々が冤罪をこうやって創ってきた
我々の魔女裁判幻想が支える組織
• 警察:面子と組織防衛しか考えない人々
– 人材育成・教育の概念がない体育会系組織
– 科学も医学も知らない
• 検察:政治家の犬&警察の下請け
– 政治家に擦り寄り政争の具に成り下がる
• 裁判所:検察の犬
– 検察におだてられて実は使われている
• 旧主流派メディア:警察・検察・裁判所の犬
• 我々:検察と旧主流派マスメディアに喝采
我々市民自身の問題
• 納税者=公務員のスポンサー兼監視者なのに
• 市民の権力・公務員監視システムの強弱
– 強(選挙)+相互監視(足の引っ張り合い):政治家
– 弱(市民生活):警察官(内輪での庇い合い)
– 無(秘密のアジトに引きこもり):検察官・裁判官
• 大手メディアは警察・検察の犬=市民の敵
• 結果的に検察官・裁判官が野放しに
– やりたい放題・自己保身・組織防衛
– 市民の人生を破壊する国立やくざ組織
愚かになるための
一番簡単な方法
「自分はわかっている」と思うこと
裸の王様が服を着るために
守君の悲劇を繰り返さないためには?
自分は裸だという当事者意識,息の長い地道な
活動,守さんの教えにどうやって応えるか?
自らの不明に学ぶ「基礎体力」
ー大手メディアが伝えない「業界」の内幕ー
最低裁判所 あしたはあなたも殺人犯 裁判官は正義よ
りも出世が命,裁判官は司法囚人 死刑は司法殺人
刑事裁判はすべて冤罪である
裁判は真相究明の場ではない