[a_suenami]fromEngineeringToBusiness_kosenconf

エンジニアリング
工学からビジネスへ
大分高専制御情報工学科2005年度卒
株式会社ist 技術責任者
東京大学工学部システム創成学科4年
末並 晃(SUENAMI Akira)
略歴
2001年4月 大分高専入学
2003年10月 基本情報技術者取得
2004年4月 ソフトウェア開発技術者取得(この頃から”ビジネス“に興味を持ち始める)
2004年8-9月 某大手SI企業においてインターンシップ
2005年7月 東京大学への編入学を決める
2005年8月~2006年3月 卒業研究に明け暮れる(テーマは「Webサービスを用いたデータベース
システムの構築」)
2006年4月 東京大学に編入学(工学部システム創成学科知能社会システムコース)
2006年4月 「学生のためのビジネスコンテストKING2006」実行委員会に加入
2006年8月 「学生のためのビジネスコンテストKING2006」開催
2006年10月 「学生のためのビジネスコンテストKING2007」実行委員会発足、外務統括責任者に
就任
2007年9月 「学生のためのビジネスコンテストKING2007」開催
2008年1月 株式会社istを創業、技術責任者に就任
2008年4月 東京大学を休学
2009年4月 東京大学に学部4年生として復学、卒業論文のテーマは「Webマイニングを利用した選
挙戦略立案」
経歴(1) 工学に触れる高専生活
2001年4月
大分高専制御情報工学科入学
2003年10月
基本情報技術者取得
2004年4月
ソフトウェア開発技術者取得
“ビジネス”に興味を持ち始める
2004年8-9月
某大手SI企業においてインターンシップ
大学編入学、および関東進出を決意
経歴(2) 技術の実践を求めて
2005年2月~7月
編入学のための勉強
関東の大学に編入学するために猛勉強
無事に目標を達成する
2005年7月
東京大学への編入学を決める
2005年8月~2006年3月
卒業研究に明け暮れる
テーマは「Webサービスを用いたデータベースシステムの構築」
当時のトレンドであったXML Webサービス
経歴(3) ビジネスを知る
2006年4月
東京大学に編入学
工学部システム創成学科知能社会システムコース
「学生のためのビジネスコンテストKING2006」
実行委員会に加入
2006年8月
「学生のためのビジネスコンテストKING2006」開催
2006年10月
「学生のためのビジネスコンテストKING2007」実行委員会発足
外務統括責任者に就任
2007年9月
「学生のためのビジネスコンテストKING2007」開催
経歴(4) 技術とビジネスの狭間で・・
2008年1月
株式会社istを創業、技術責任者に就任
2008年4月
東京大学を休学
“リアルなビジネス”に触れた一年間
2009年4月
東京大学に学部4年生として復学
卒業論文のテーマは「Webマイニングを利用した選挙戦略立案」
工学(Engineering)とは
数学、物理学などの自然科学をメタ学問として社会に有用なモノ・
サービスを提供し、そのプロセスを体系化するための学問。
「役に立つ」ことが重要
※世の中の真理を追究したい人は理学部へどうぞ!
なぜ、ビジネスか?
「役に立つ」度合いを計測するためには経済価
値に換算するのがもっとも客観的で説得力が大
きい
新自由主義型の資本主義が発達し、ビジネスサ
イクルが短期化していくことによって、技術を流
動的な“経営リソース”としてマネージメントでき
る人材が必要とされている
事例(1) Google
 世界最大手検索エンジン運営会社
 G-MailやGoogleマップなど、サービス多数
 「世界中の情報を整理し尽くす」ことをコー
ポレートミッションとする
ネットワーク分析を応用したWebページランキングアルゴリズム「ページランク」
 よいWebページは、多くの人から参照されてい
るはずである
 WWW上のリンクに重み付けしたり、タグ付けし
たりするなどして、そのグラフ構造を解析すること
によって「ページランク」を算定する
事例(2) トヨタ自動車
 日本最大手、世界でも有数の自動車メーカー
 売上、利益ともに日本一の企業
 製造メーカーとしては圧倒的な利益率をほこる
徹底したモジュール化とインターフェースの統一による開発期間短縮
 製品の企画ができてから市場に投下できるまでの期間が競合他社の3分の1
 他社がおもしろい企画を思いついたら、後追いでもそれを先に実現できる
競合他社
トヨタ
商品案を思いつく
作ってみる
なんか良さそうだと思う
大量生産
作ってみる
販売開始
販売開始
技術経営という選択肢
これまで企業の経営リソースは、ヒト(人材)、モノ(設備・不動産)、カネ(資金)と
言われてきた
ヒト
 工程の分割
 それぞれに特化
した人材による分業
 規制緩和による非正
規雇用者の増加
 単純労働の多重下請
け化、オフショア化
モノ
 個人で有することの
困難性
 設備がない場合の
低品質化
 所有から利用へ
 持たざる経営
カネ
 スケールメリット
の享受
 投資リスクの低
い成長市場
 金融資本主義の台頭
 資本流動性の極端な
高騰
技術経営という選択肢
これからの経営リソース
人材
設備・不動産
資金
技術
情報
すべての資産の流動性が高くなり、経営の自由度は高くなりつつある。それぞれ
の資産について柔軟に対応できる人材が必要とされている。
特に「技術」のマネージメントについては、学問としても体系化されており、
技術経営(MOT:Management Of Technology)
としてカリキュラムを組んでいる大学も存在する。
自分の価値を考える
僕は「起業しろ!」とは言いません。
しかし、自分自身の価値を知るために
ビジネスを学ぶことに損はないと思います。
商品やサービスの価値は誰が決めますか?
企業の価値は誰が決めますか?
では、あなたの価値は誰が決めますか?
親しい友人?両親?自分自身?
すべての価値は市場で決まります。
エンジニアでも、公務員でも、大学教授でも
ビジネス的視点は必要です。
Thank you for your attention.