主な内容 海外直接投資(FDI)と間接投資(金融投資) 投資国・被投資国における国際投資の意義 第10章 FDIの分類 国際投資と企業の国際化 多国籍企業とサービス貿易 日本の対内FDIの低迷の原因 ヒトの国際移動 OECD諸国の内外投資残高のGDPに対する 比率(2012年) 国際投資残高のGDPに対する比率 (a) 直接投資 (b) 証券投資 20 70 (a) 直接投資 60 1991-2002 50 10 2012 30 2009 エストニア 1980 1991 0 5 15 20 スイス チェコ オランダ アメリカ 100 韓国 1998 メキシコ アメリカ チェコ 10 10 韓国 2002 エストニア 日本 1980 0 ベルギー 日本 ギリシャ ポーランド % ギリシャ 0 10 対 内 投 資 100 トルコ 10 2012 アイルランド % 10 2009 2002 アイルランド 1,000 ハンガリー 20 2008 5 2008 1999 % 対 内 投 資 ( ) ( ) % 1,000 2007 40 ( ) 対 内 投 資 残 高 0 ルクセンブルグ 2002-2012 ( ) 対 内 投 資 残 高 10,000 ルクセンブルグ 1991-2002 2002-2012 15 (b) 証券投資 10,000 1980-1991 1980-1991 20 対外投資残高(%) 30 40 60 70 1 1 1 10 100 1,000 10,000 1 対外投資(%) リターン 金利 外国( 開発途上国) 国際投資の一般的な意義・役割 • 生産要素(資本や技術)の貸借 50 対外投資残高(%) 100 1,000 10,000 対外投資(%) 貯蓄額 R* 投資額 O* 投資額 貯蓄額 S* 自国( 先進国 リターン 金利 • リスク分散 10 貯蓄額 投資額 R O S 投資額 貯蓄額 1 R* C R’ R’ A R S 自国で投資 S* 外国のリターン・ 金利 自国のリターン・ 金利 B 企業① 企業② 企業①+② 確率 1 a 2 1 a 2 a 25% 1 a 2 1 a 2 0 25% 1 a 2 1 a 2 0 25% 1 a 2 1 a 2 a 25% 外国に投資 世界の貿易額と海外直接投資額の推移 平均的なリターン 20,000 (10億ドル) 18,000 16,000 14,000 12,000 B(高リスク・高リターン) 10,000 モノの貿易 サービスの貿易 海外直接投資 8,000 6,000 完全な負の相関 4,000 2,000 0 C D 100,000 完全な正の相関 (10億ドル) 10,000 1,000 A(低リスク・低リターン) モノの貿易 100 リスク (リターンのばらつき) 海外直接投資 投資形態別の日本の海外直接投資 (2005~2012年累計値) グリーンフィールド 投資 多国籍化 (出資型) 投資種別 対外投資 対内投資 買収 合弁 企業 サービスの貿易 10 海外市場 M&A型の投資 グリーンフィールド゙型の投資 財務体質改善のための投資 会社型投資信託等 100億円未満の投資 24.3 2.0 2.4 7.1 29.8 (37.1) (3.1) (3.6) (10.9) (45.3) 合計 65.6 (100.0) 10.8 0.0 1.0 0.1 10.1 (48.9) (0.2) (4.6) (0.6) (45.7) 22.2 (100.0) ライセンシング 多国籍化せず (非出資型) 輸出 (注)左側の数値は投資実行額で単位は兆円。右側の括弧内の数値は全体に占めるシェアで単位は パーセント。「財務体質改善のための投資」は負債の返済に用いられる投資など。「会社型投資信託 等」は会社型投資信託への投資や特別目的会社の議決権のない持分の取得などを表す。100億円 未満の投資案件に関しては投資種別による分類データなし。 (出所)日本銀行「2012年の国際収支動向」掲載統計をもとに集計。 2 海外直接投資とOLIパラダイム 優位性の取り込みやすさ その企業が所有するユニークな 技術やブランド、経営手法など Location 進出先の魅力 (市場規模や天然資源、 安価な労働力など) Internalization 自ら事業を営むメリット 海外市場への進出方法 Ownership Ownership Location Internali- FDI Yes Yes Yes ライセンス / 生産・販売委託 Yes / No Yes / No No 輸出 Yes No Yes zation 日本の海外直接投資の推移 コスト (a) 対外FDI 輸出 30 契約・合弁 引上げ 再投資 20 新規投資 FDI(買収) 純投資 10 0 -10 -20 (兆円) (b) 対内FDI 30 引上げ 再投資 20 新規投資 純投資 10 0 輸出 契約・合弁 FDI(買収) 事業規模 -10 -20 合計 製造業 対内投資残高(兆円) 非製造業 合計 製造業 非製造業 147.8 65.7 82.1 20.6 8.3 12.2 アジア 中国+香港 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア その他 42.5 15.8 3.8 1.4 5.9 6.0 2.9 6.7 24.4 9.3 2.0 0.9 2.1 3.8 1.8 4.5 18.2 6.5 1.8 0.4 3.8 2.2 1.1 2.2 3.6 1.0 0.4 0.4 1.6 0.0 0.0 0.1 0.5 0.3 0.1 0.0 0.1 0.0 0.0 0.1 3.1 0.7 0.3 0.4 1.6 0.0 0.0 0.0 北米 51.7 20.8 30.9 6.4 1.3 5.1 欧州 イギリス オランダ ドイツ フランス その他 34.2 10.4 11.8 2.0 1.5 8.4 14.9 2.7 6.2 1.1 0.8 4.0 19.3 7.7 5.6 0.9 0.7 4.4 9.0 1.6 3.0 0.3 3.0 1.1 6.0 0.6 2.6 0.1 2.4 0.3 3.0 1.0 0.4 0.2 0.6 0.8 その他 19.3 5.7 13.7 1.6 0.6 1.1 合計 日本の海外直接投資残高(2015年末現在) 対外投資残高(兆円) 国・地域 (兆円) 外資系企業の参入・撤退件数の推移 ( a ) 参入 世界計 アメリカ系企業 アジア系企業 ヨーロッパ系企業 2009 89 28 25 31 2010 37 10 14 11 2011 90 26 28 33 2012 80 12 32 31 2013 73 16 24 25 2014 113 22 45 36 ( b ) 撤退 世界計 アメリカ系企業 アジア系企業 ヨーロッパ系企業 2009 170 62 22 58 2010 172 59 33 54 2011 138 43 21 50 2012 143 52 21 42 2013 168 43 21 74 2013 128 39 12 51 ( a ) -( b ) 世界計 アメリカ系企業 アジア系企業 ヨーロッパ系企業 2009 -81 -34 3 -27 2010 -135 -49 -19 -43 2011 -48 -17 7 -17 2012 -63 -40 11 -11 2013 -95 -27 3 -49 2013 -15 -17 33 -15 3 外資系企業の売上高利益率(2014年度) 12 (%) 10 8 新サービスの開発 発注・納入の容易化 管理・調整 コストの低下 全産業 6 製造業 非製造業 4 企業内取引の活発化 2 サービス企業の海外進出 0 世界計 アメリカ系 アジア系 ヨーロッパ系 (注)非製造業は金融・保険業をのぞく。 サービス貿易と現地法人によるサービス販売額 (単位:10億ドル) 項目 アメリカ 日本 ドイツ (A1)輸出額(民間サービス) (A2)自国企業の海外現地法人によるサービス供給額 (A1)+(A2)=(A3) 474.6 913.4 1,388.0 115.2 62.4 177.6 180.9 452.7 633.6 (B1)輸入額(民間サービス) (B2)外国企業の国内現地法人によるサービス供給額 (B1)+(B2)=(B3) 338.9 945.7 1,284.5 133.9 27.7 161.6 223.9 210.5 434.3 135.7 -32.3 103.4 -18.7 34.7 16.0 -43.0 242.3 199.2 (A1)-(B1) (A2)-(B2) (A3)-(B3) 在外邦人数の推移 140 (万人) 120 100 80 60 その他 永住者 留学・研究 就労・公務 40 20 長期滞在者 0 (注)アメリカは2007年、日本とドイツは2006年の実績。現地法人によるサービス供給額は建設業 によるものを含み流通業によるものを除く。 (出所)外務省「海外在留邦人数調査統計」。 在留資格別在日外国人労働者の推移 100 (万人) 90 80 70 60 永住者等 50 資格外活動(アルバイト) 40 特定活動・技能実習 専門・技術分野 30 20 10 0 2008 2012 2015 (注)厚生労働省「外国人雇用状況報告」による。他に相当数の未届就労者が存在 すると思われる。 4
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