大阪中央労働基準監督署 - 大阪労働局

大阪労働局
Press Release
大阪労働局発表
平成28年6月30日
労働安全衛生法違反の疑いで書類送検
(プレス機械の定期の特定自主検査を行わなかったもの)
平成28年6月30日、大阪中央労働基準監督署(署長 本廣 澄夫 )は、下記のとおり江戸川製
罐工業株式会社及び同社代表取締役を労働安全衛生法違反の疑いで大阪地方検察庁に書類送検した。
1 被疑者
え ど が わ せいかんこうぎょう
(1)江戸川製罐 工 業 株式会社
本社所在地
大阪府大阪市鶴見区今津北
事業内容
金属製品加工業
(2)同社代表取締役A
2 違反条文等
労働安全衛生法違反
同法第45条第1項、第2項
同法施行令 第15条第1項第2号
労働安全衛生規則 第134条の3第1項(定期自主検査)
第135条の3第1項(特定自主検査)
同法 第120条第1号 (罰則)
同法 第122条
(両罰規定)
3 事件の概要
被疑会社は、金属製品加工業を営む事業者、被疑者代表取締役Aは、同社のすべての業務を統括
管理する者であるが、同社の業務に関し、圧力能力が350キロニュートンのプレス機械について、
1年を超えない期間ごとに1回、定期に特定自主検査を実施しなければならないこととなっている
にもかかわらず、当該プレスの特定自主検査を平成24年9月以降実施していなかったものである。
4 参考事項
(1)平成27年8月27日、被疑会社において、当該プレスで加工作業に従事していた労働者Bが、
指2本を切断するという災害が発生している。
(2)適用条文は、別紙のとおり。
別 紙
労働安全衛生法
第四十五条 (定期自主検査)
事業者は、ボイラーその他の機械等で、政令で定めるものについて、厚生労働省令で定めるとこ
ろにより、定期に自主検査を行ない、及びその結果を記録しておかなければならない。
2 事業者は、前項の機械等で政令で定めるものについて同項の規定による自主検査のうち厚生労働
省令で定める自主検査(以下「特定自主検査」という。
)を行うときは、その使用する労働者で厚
生労働省令で定める資格を有するもの又は第五十四条の三第一項に規定する登録を受け、他人の求
めに応じて当該機械等について特定自主検査を行う者(以下「検査業者」という。
)に実施させな
ければならない。
第百二十条 (罰則)
次の各号のいずれかに該当する者は、五十万円以下の罰金に処する。
一 第十条第一項、第十一条第一項、第十二条第一項、第十三条第一項、第十五条第一項、第
三項若しくは第四項、第十五条の二第一項、第十六条第一項、第十七条第一項、第十八条第
一項、第二十五条の二第二項(第三十条の三第五項において準用する場合を含む。)、第二
十六条、第三十条第一項若しくは第四項、第三十条の二第一項若しくは第四項、第三十二条
第一項から第六項まで、第三十三条第三項、第四十条第二項、第四十四条第五項、第四十四
条の二第六項、第四十五条第一項若しくは第二項、第五十七条の三第一項、第五十九条第一
項(同条第二項において準用する場合を含む。)、第六十一条第二項、第六十六条第一項か
ら第三項まで、第六十六条の三、第六十六条の六、第八十七条第六項、第八十八条第一項(同
条第二項において準用する場合を含む。)若しくは第三項から第五項まで、第百一条第一項
又は第百三条第一項の規定に違反した者
第百二十二条
法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に
関して、第百十六条、第百十七条、第百十九条又は第百二十条の違反行為をしたときは、行為者を
罰するほか、その法人又は人に対しても、各本条の罰金刑を科する。
労働安全衛生法施行令
第十五条 (定期に自主検査を行うべき機械等)
法第四十五条第一項 の政令で定める機械等は、次のとおりとする。
一 第十二条第一項各号に掲げる機械等、第十三条第三項第五号、第六号、第八号、第九号、
第十四号から第十九号まで及び第三十号から第三十四号までに掲げる機械等、第十四条第二
号から第四号までに掲げる機械等並びに前条第十号及び第十一号に掲げる機械等
二 動力により駆動されるプレス機械
2 法第四十五条第二項 の政令で定める機械等は、第十三条第三項第八号、第九号、第三十三号及び
第三十四号に掲げる機械等並びに前項第二号に掲げる機械等とする。
労働安全衛生規則
第百三十四条の三 (定期自主検査)
事業者は、動力プレスについては、一年以内ごとに一回、定期に、次の事項について自主検査を
行わなければならない。ただし、一年を超える期間使用しない動力プレスの当該使用しない期間に
おいては、この限りでない。
第百三十五条の三 (特定自主検査)
動力プレスに係る法第四十五条第二項の厚生労働省令で定める自主検査(以下「特定自主検査」
という。)は、第百三十四条の三に規定する自主検査とする。