平成28年7月1日(金) 国土交通省関東地方整備局利根川ダム統合管理事務所 独立行政法人水資源機構沼田総合管理所 独立行政法人水資源機構下久保ダム管理所 独立行政法人水資源機構草木ダム管理所 記者発表資料 利根川上流ダム群は、7月1日から 洪水に備える貯水池運用に移行しました 利根川上流ダム群は、7月1日から本格的な台風シーズンに備えるため、常時満水容量 よりも水位を低下させることにより、ダムに流れ込む洪水の一部を貯留するための容量約 1億2千万 m3 を確保した夏期の貯水池運用へ移行しました。 7月1日0時現在の利根川上流8ダムの合計貯水量は1億7,769万 で、 夏期制限容 量(3億4,349万 )に対する貯水率は52%となっており、平均値の56%となっています。 利根川水系では、6月16日(木)より10%の取水制限を実施しております。これから暑さと ともに本格的な水需要期を迎えることから、関係機関と連携しつつ、引き続ききめ細かなダ ムの運用に努めて参ります。 ダムに貯留された水資源には限りがありますので、皆様におかれましては、引き続き節水 にご協力をお願いいたします。 発 表 記 者 ク ラ ブ 竹芝記者クラブ、神奈川建設記者会、刀水クラブ ・ テレビ記者会、水資源記者クラブ 問 い 合 わ せ 先 ○国土交通省関東地方整備局利根川ダム統合管理事務所 おお 副所長(技術) た 太 田 電話 027-251-2021(代表) ひさし 久 ほし 広域水管理課長 ○独立行政法人水資源機構沼田総合管理所 の きみ ひで 星 野 公 秀 電話 0278-22-7565(代表) なかはら 管理課長 ○独立行政法人水資源機構下久保ダム管理所 ただよし 中原 忠義 電話 0274-52-2746(代表) あおき 所長代理 ○独立行政法人水資源機構草木ダム管理所 しげゆき 青木 成 幸 電話 0277-97-2131(代表) やまがた 所長代理 まさき 山縣 昌樹 【 参考資料 】 1.利根川上流ダム群の貯水量状況 表−1 利根川上流8ダム貯水量 ダ ム 名 や ぎ さ わ 矢木沢 ダム な ら ま た 奈良俣 ダム ふ じわ ら 藤 原 ダム あ い また 相俣 ダム その は ら 薗原 ダム し も く ぼ 下久保 ダム く さ き 草木 ダム わ た ら せち ょすいち 渡良瀬 貯水池 8ダム計 平成28年7月1日0時現在 常時満水容量 (万m3) 夏期制限容量 (万m3) 11,550 11,550 2,2 45 19% 21% 8,500 7,200 4,1 70 58% 61% 3,101 1,469 1,4 64 1 00% 103% 2,000 1,060 1,0 52 99% 102% 1,322 300 (480) 8,500 (8,625) 1 00% 104% 56% 61% 12,000 貯水量( 万m 3 ) 貯水率 3 00 (4 77) 4,8 00 (4,8 0 0) 平均値に 対する割合 5,050 3,050 2,3 45 77% 81% 2,640 1,220 1,2 16 1 00% 100% 46,163 17,5 92 52% 55% ( 1 7,7 69) (5 6 % ) 注)カッコ書きは弾力的管理試験容量を含む 注)平均値とは平成4年から平成27年までの7月1日の平均値 34,349 (34,654) ① 夏期制限容量は、7月1日から9月30日までの容量です。 ② 矢木沢ダムは、夏期制限容量の設定がないため、常時満水容量と同じです。 ③ 貯水率は、7月1日から9月30日までは夏期制限容量に対する割合となりますので、7月1日と10月 1日を境に貯水率を計算する分母が異なるため、貯水率に大きな変化が生じます。 ④ 薗原ダム、下久保ダムでは、洪水を貯める容量に支障をおよぼさない範囲でその容量の一部を利用 し、河川環境の保全と向上に役立てる弾力的管理試験を実施します。 −1− 2.夏 期 の貯 水 池 運 用 への移 行 ①ダ ム の 目 的 に は 、 洪 水 を 貯 め る治 水 機 能 と ダ ムに 貯 め た 水 を 用 い てか ん がい 用 水 、水 道 用 水 、発 電 等 に利 用 する利 水 機 能 があります。 洪 水 期 (7/1∼9/30)には、洪 水 を貯 めるために必 要 な容 量 をあけた運 用 を行 います。 <平 成 27年 の例 > 貯 水 率 の計 算 式 当 日 の貯 水 量 ÷ 有 効 容 量 6 月 30 日 までは、常 時 満 水 容 量 の 46,163 万 m3 7 月 1 日 からは、夏 期 制 限 容 量 の 34,349 万 m3 6 月 30 日 の貯 水 率 30,877 万 m3/46,163 万 m3=66.9% 7 月 1 日 の貯 水 率 30,753 万 m3/34,349 万 m3=89.5% となり、7月 1日 を境 に貯 水 率 を計 算 する分 母 が異 なるため貯 水 率 に大 きな変 化 が生 じます。 ②薗 原 ダムにおける弾 力 的 管 理 試 験 について 薗 原 ダムでは、平 成 9年 度 から弾 力 的 管 理 試 験 を実 施 しており、7月 1日 ∼9月 30日 の洪 水 を貯 めるための容 量 内 に最 大 約 180万 m3 を貯 留 し、この水 をダム から放 流 することにより、ダム下 流 の無 水 区 間 の解 消 等 を行 っております。 このため、洪 水 貯 留 準 備 水 位 以 上 にダムに貯 留 する運 用 を行 うことか ら、貯 水 量 が洪 水 期 の利 水 容 量 (300万 m3)以 上 となることがあります。 −2− 3.降 水 量 (栗 橋 上 流 域 ) 表−2 栗橋上流域降水量 1月 2月 3月 4月 (mm) 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 計 平均(S23∼H27) 43 48 67 90 118 178 200 205 212 125 60 39 1,385 平成6年(渇水年) 平均比(%) 平成8年(渇水年) 平均比(%) 27 63 26 60 79 184 34 79 43 100 43 100 57 133 69 161 50 104 35 73 35 73 21 44 57 118 38 79 36 75 36 74 52 78 68 101 75 112 38 57 115 171 20 30 63 94 57 85 23 26 47 52 23 26 67 74 98 109 134 149 86 96 104 115 139 118 98 83 136 115 126 107 206 175 46 39 45 38 56 48 107 60 117 66 176 99 159 89 192 108 168 94 221 124 154 87 104 52 155 78 116 58 262 131 190 95 152 76 248 124 153 75 78 38 366 179 116 57 87 42 153 75 207 101 346 163 217 102 321 151 380 179 221 104 244 115 300 141 87 70 80 64 173 138 137 110 85 68 224 179 29 23 26 43 55 92 46 77 27 45 55 91 24 39 127 212 29 74 23 59 23 59 53 136 47 121 48 123 33 85 0 0 0 0 0 0 1,143 83 999 72 1,569 113 1,420 103 1,395 101 1,294 93 1,452 105 476 34 平成13年(渇水年) 平均比(%) 平成19年(少雪年) 平均比(%) 平成24年(渇水年) 平均比(%) 平成25年(渇水年) 平均比(%) 平成27年 平均比(%) 平成28年 平均比(%) 利根川取水制限実施月(一時緩和含む) 数値は平成28年6月29日迄の速報値 −3− 4.洪水期(7/1∼9/30)の貯水池運用写真(例) 相俣ダム準備水位状況 (ダムの上流から相俣ダムを望む) 5.位置図 −4− 利根川ダム統合管理事務所では、利根川上流ダム群の状況等について情報提 供サービスを行っています。ご利用下さい。 ○インターネットホームページ http://www.ktr.mlit.go.jp/tonedamu/ トップページの【ダムから補給中 現在の貯水池 ここをクリック】を選択する と、ダム流入・放流量、貯水率やダムからの補給量等がご覧いただけます。 ○詳細な情報につきましては下記の URL にて、ご確認いただけます。 http://www.ktr.mlit.go.jp/tonedamu/teikyo/realtime/data/html/Page1.html −5−
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