ゲノム編集 ツール Cas9 Nuclease protein NLS 概要 NLSが付加されたCas9 Nucleaseタンパク質 本品は Streptococcus pyogenes 由来のCas9 ヌクレアーゼを、組換え大腸菌で発現・精製した ものです。核移行シグナル(NLS)を有しており、合成したgRNAと組み合わせることでゲノム編集 s9 Ca に利用することができます。 ゲノム編集は、細胞の核の中でゲノムDNAの塩基配列を改変する技術です。RNA誘導型ヌクレアーゼ であるCas9 タンパク質は、gRNAと相補的に結合した任意のDNA配列を二重鎖切断(DSB:doublestrand break)し、DNA損傷修復機構を利用して遺伝子変異を引き起こすことができます。 gRNA ♦ 高純度・高品質のCas9 Nuclease タンパク質 ♦ 核移行シグナル(NLS)が付加されており in vivo 実験でも高効率 ♦ 低エンドトキシン(1 EU/μg未満) PAM ■ 構成品 起 源: Escherichia coli (Recombinant) ・Cas9 Nuclease protein NLS 酵素形状: 10 mM Tris-HCl (pH 7.5), 300 mM NaCl, 0.1 mM EDTA, 1 mM DTT, 50% Glycerol ・10×H Buffer (1 ml×1本) 純 度: 1 EU/μg 未満(ゲル化比濁法による内存エンドトキシン試験) 実験例 Cas9 Nuclease protein NLSを用いたノックインマウスの作出 マウスSmpd3 遺伝子を標的として、本品とgRNAおよびノックインドナーDNA(一本鎖オリゴヌクレオチド:ssODN)を混合し、C57BL/6J マウス マウス受精卵の前核と細胞質にマイクロインジェクションした。マウス2細胞期胚を仮親に移植し、誕生した仔マウスについて遺伝子 ノックインの有無を確認した。 表1 Cas9 Nuclease protein NLSを用いたCRISPR/Cas9システムによる遺伝子変異動物作製結果 注入物 実験条件 Cas9タンパク質 gRNA ssODN 受精卵注入 産仔作出結果 注入場所 注入胚数 移植胚数 総胎児数 ノックアウト匹数(%)*1 ノックイン匹数(%)*1 細胞質 + 前核 123 114 11 6/11 (54.5%) 6/11 (54.5%) [注入溶液] Cas9タンパク質(本品, 最終濃度30 ng/µl) / gRNA(1本鎖RNA, 最終濃度50 ng/µl)/ ssODN(100 base, 最終濃度100 ng/µl) [注入方法] 細胞質と前核の2step-injection [マウス系統] C57BL/6J Jcl A)ノックアウト個体候補 [ssODN] loxPを含む一本鎖オリゴヌクレオチド B)ノックイン個体候補 PCR-RFLP Surveyor assay M 1 2 3 4 5 6 *1 総胎児数あたり 7 8 9 10 11 Wt M 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 Wt M : マーカー Wt : 野生型マウス : 変異体候補マウス :ノックイン候補マウス 図1 ノックアウト個体候補(A)およびノックイン個体候補(B)の確認(検出方法:Surveyou assay および PCR-RFLP) A)Surveyorアッセイによる変異導入(ノックアウト)の確認。変異導入されたサンプルでは、Cel-Ⅰヌクレアーゼにより切断されたPCR産物が 観察された(矢印)。 B) PCR-RFLPによる変異導入(ノックイン)の確認。 ドナーDNA(ssODN)に予め制限酵素(BamHⅠ)サイトを作製し、PCR 後、BamHⅠで消化した(矢印)。以上の結果より、誕生した11匹の仔マウスのうち、6匹のマウスにおいて遺伝子ノックインが確認された。 このことから、本品を用いて効率良く遺伝子ノックインを行えたことが分かった。 ※ 本実験データは、株式会社 特殊免疫研究所 様からご提供いただきました。 ゲノム編集 ツール Anti-Cas9 Monoclonal Antibody 概要 CRISPR/Cas9実験のモニタリングに! Cas9モノクローナル抗体 本品は Streptococcus pyogenes 由来の組換えCas9 タンパク質に対するマウス モノクローナル抗体です。CRISPR/Cas9実験のモニタリング等に使用することができます。 ♦ Cas9タンパク質に対するマウスモノクローナル抗体 ♦ ウェスタンブロッティングにおいて高感度に検出が可能 実験例 免 疫 動 物 :マウス 抗 原 :Cas9 Nuclease protein NLS タ イ プ :モノクローナル 精 製 :アフィニティー, イオン交換 形 状 :1×PBS, 50% Glycerol Anti-Cas9 Monoclonal Antibody を用いたウェスタンブロッティング Cas9 Nuclease protein NLS(Code No. 313-08421)に対し、本品を用いてウェスタンブロッティングを行った。 1 2 3 4 5 6 [ 一次抗体 ] Anti-Cas9 Monoclonal Antibody( 1 µg/µl ) 1:1000 [ HRP標識二次抗体 ] 1:5000 [ HRP検出試薬 ] イムノスター® Zeta( 和光純薬 ) 露光時間 30 sec. lane 1: Cas9 0.625 ng lane 2: Cas9 1.25 ng lane 3: Cas9 2.5 ng lane 4: Cas9 5 ng lane 5: Cas9 10 ng lane 6: Cas9 20 ng ゲノム編集ツール ■ Cas9 ヌクレアーゼプロテイン NLS Code No. 313-08421 317-08441 製品名 Cas9 Nuclease protein NLS Cas9 Nuclease protein NLS (high conc.) 容量 濃度 希望納入価格 (税抜) 50 µg 75 µg 1 µg/µl 3 µg/µl 60,000 円 75,000 円 容量 濃度 希望納入価格 (税抜) 50 µg 1 µg/µl 55,000 円 ■ 抗Cas9モノクローナル抗体 Code No. 310-08431 製品名 Anti-Cas9 Monoclonal Antibody
© Copyright 2024 ExpyDoc