Corporate Profile 時代のニーズを先取りする独創的技術開発力をもつ オンリーワン企業として、 これからもお客様とともに成長していきます。 JCCは創業以来、半世紀にわたって、 アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の専業メーカーと して市場をリードしてきました。 その「独創的技術」 は、今日もなお世界トップクラスの地位を支 えています。 振り返れば、JCCの歴史はエレクトロニクスの発展とともにあります。 コンデンサは、各種電源の 整流部や電子回路などの増幅部に不可欠なものとして、 ほとんどすべての電子回路、電気機 器に使用されています。なかでも、当社製品が用いられるアルミニウム電解コンデンサは、蓄電 能力、汎用性に優れ、小型化、高電圧化のニーズに強みを発揮するため、 テレビ・ビデオなどの 家電製品からハイブリッドカーを始め大型のインバーター・コンバーター機器まできわめて広範 囲に利用されています。JCCが生産するアルミ電極箔は、 アルミニウム電解コンデンサの機能 を決定付ける重要な電極材料として広く世界のコンデンサメーカーに採用いただいております。 代表取締役社長 名取 敏雄 そして今、市場は大きな転換期を迎えています。情報技術の急激な進化と中国を筆頭とするアジ ア地域の経済成長があいまってグローバルな市場競争が激化し、低コスト化と、高性能・高品質 化を同時に達成していかなければならない時代となってまいりました。 このような競争と変革の時 代に向け、 JCCは独立系企業として50年間培ってきた健全な経営体質と技術開発力を基盤に 「第二の創業」 を志し、時代の変化をチャンスと捉え、全社を挙げて新たな成長に向けて挑戦し ていきます。刻々と変化する時代のニーズを先取りし、 スピーディに対応していくために、広範な技 術力の充実を中心として、 「顧客志向の徹底」、 「社内人材の育成強化」等を図っています。 ま た、国内外のネットワーク拡充や世界規模の社会的要請である環境対策にも注力しながら、今後 1957∼1969 も独創的技術で社会に貢献する 「電子材料の表面機能化技術集団」 としてアルミ電極箔の技 術を追求するとともに、 周辺分野でもオンリーワン企業となるべくチャレンジを続けてまいります。 創業期 トップ企業への基礎を築く アルミニウム電解コンデンサのコンサルタントとして技術を 唯一の資産に、1957年国分寺にて 「永田研究所」 を設 Aluminum electrolytic capacitors are used in a wide range of electronic circuits and electrical equipment ranging from household appliances to hybrid cars. JCC leads the field in electronic innovation, dominating the world market for half a century as a top maker of “aluminum electrode foil” found at the heart of such technology. Both domestically and internationally renowned, JCC’ superb lineup is the product of “unique technologies” coupled with a thorough understanding of customer needs. And now, with a “2nd startup period” brought on by modern reform and global competition as the driving force behind further growth and advancements, JCC aims to establish a unique business enterprise that contributes to society with its ever evolving “unique technologies.” 铝电解电容器广泛运用于从家电产品到混合动力车的电路、电器设备。作为对其功能起决定作用的“铝电极箔”的 顶级生产厂家,JCC长达半个世纪引领世界的市场,持续不断地支持着电子工学的发展。JCC产品深受国内外电容 器厂家的信任,其优异的特性源于“独创技术”、以及对于顾客需求的执着追求。如今,JCC将全球化竞争与改革的 时代作为“第二创业期”, 力争实现新的成长与飞跃,成为以更优秀的“独创技术”贡献社会的独一无二的企业。 JCCの歩み 2 立。59年、 「日本蓄電器工業株式会社」 に改称。62年に 上野原工場を新設。 エッチドアルミ箔に特化した経営戦略 がJCC発展の基礎を築いた。69年には機械生産部門の 充実を図り、 本社及び本社工場を福生市に移転。 2010∼ アルミ電解 コンデンサ用 電極箔事業 新時代へ 新用途・新分野への挑戦 アルミ電解コンデンサ用電極箔の専業メーカーとして培っ た高い技術ノウハウを基に、 アルミニウム電極材の新たな 可能性に挑戦。 エネルギー分野で利用される蓄電デバイス 向け電極材の開発。更に、 技術ノウハウ、 社員のポテンシャ ルを最大限に活用した新たな分野にも挑戦しています。 新用途・ 新分野への 挑戦 1986∼2000 隆盛期 グループ力を拡大し、市場をリード お客様の海外進出が進むなか、 1986年、 韓国ソウル特別 市に 「韓国JCC株式会社」 を設立。同年、 日本軽金属株 式会社と電解コンデンサ用電極箔化成加工の共同事業 を開始。92年、 中央研究所棟落成。95年、 台湾新竹縣に 「台湾日蓄股份有限公司」 を設立するなど、国内外にグ ループ事業を拡大。 成熟期 新しい時代の鼓動 2001∼2009 市場が安定∼成熟期へと向かうなかで、 01年ISO9001、 03年ISO14001を認証取得し、 国際標準規格に対応した 組織づくりを推進。04年には中国江蘇省に 「傑希希電子 科技 (常熟) 有限公司」 を設立。国際競争力を高めるととも に、 コア技術を応用した新事業にも注力。 発展期 世界市場に飛躍 1970∼1985 電化製品の需要が世界的に高まり、 世界市場での本格的 な取引に向け、 1972年、 輸出入代理店「川竹エレクトロニ クス (株)」 を設立。 コンデンサ需要が急速に広がるなか、 73年に現ルビコン株式会社との共同出資により 「信英蓄 電器箔 (株)」 を設立。78年には無公害の千葉工場を新 設。生産と供給の体制を整え世界のJCCブランドを確立。 3 なぜ、 半世紀にわたり、 世界のアルミニウム電解コンデンサの進化を リードし続けてこれたのでしょうか? Our status as an internationally outstanding “expert group in electronic material surface functionarization” is one reason JCC has been able to maintain its position as a leading force in the aluminum electrolytic capacitor market. JCC not only supplies the demand for optimum performance products 表面機能化技術集団として JCCは、 アルミ電極箔メーカーとして求められた最適製品を提供する as a manufacturer of aluminum electrode foil, but utilizes its world class だけでなく、世界中のコンデンサメーカーへの技術提案や共同開発を “etching” and “forming” technologies to undertake co-development and 行っています。 それを可能にしているのが、 世界をリードしてきた表面機 formulate design proposals with capacitor makers worldwide. JCC will continue work in the core business field of aluminum electrode foil, look to strengthen its research infrastructure with an aim at creating new business in the surrounding fields, and provide total support along with the most suitable solutions for customers facing a diversifying range of problems. 能化の技術とノウハウです。多様化するコンデンサ製品の「理想的な 仕様」 を模索するお客様に対し、 JCCは金属材料のエッチングと化成 に代表される表面機能化技術のエキスパートとしてソリューションを提 供。材料評価による製品性能予測や、試験方法の確立、試験解析 など、 コンサルティングまで含めたトータルサポートでお客様の技術開 発をバックアップしています。 創業者 永田 伊佐也 著 『電解液陰極アルミニウム 電解コンデンサ』 業界唯一の専門書として 世界中で愛読されています。 4 わが国に電解コンデンサ技術を導入し、電極箔製造技術を専門化。 「電子材料の表面機能化集団」としてお客様のあらゆる用途に合わせて 技術を提案できるよう努力してきた結果です。 世界をリードするエッチングと化成技術 技術革新に即応できる、研究開発体制 電子機器のデジタル化、 マルチメディア化、 モバイル化が進む中で、 JCCの独創的な技術を育ててきた土壌は、固定概念にとらわれない JCCのお客様であるコンデンサメーカーの要求性能も小型化、高周 チャレンジングな企業風土にあります。常に新しいニーズに応えるた 波化、低消費電力化の方向に進んでいます。 そこで電極箔に求めら め、 JCCでは基幹事業のアルミ電極箔エッチングおよび化成技術の れるのは、 0.1㎜という薄い箔の強度を保ちながらいかに多くの電気を 研究をさらに強化するとともに、周辺分野の新事業に向けた企画開 よりよい状態で溜めることができるかです。 JCCはお客様の要求に対 発部門の人員も大幅に増強。 「アルミ電極箔のトップメーカー」 という 応するために、世界最高レベルのエッチングと化成の技術――アル 座に甘んじることなく、生産、設備を含めて新時代のイノベーションに ミ箔の表面に電気と薬品でミクロ単位の穴を無数にあけ、表面積を 即応し、 あらゆる分野に目を向け研究開発を進めています。例えば、 ハ 約2百倍に拡大する 「エッチング技術」 と、 その上に極めて薄く緻密な イブリッドカーの普及によって需要拡大が予想される電気2重層キャ 誘電体皮膜を形成する 「化成技術」――を確立しています。 これから パシタ分野においては、 アルミニウム電極箔で培った表面機能化技 もJCCはコンデンサの進化を支え続けていきます。 術のノウハウを活かし、 試作を積極的に進めています。 研究開発体制 研究開発部 アルミ電極箔のエッチング、化成を中 心とした技術的なシーズ開発による最 先端の新製品開発。 企画開発部 新規材料開発およびその用途開発。 基礎技術・定量理論の構築および応 用技術の社外供与。 エッチング 生産技術部 交流電解方式 直流電解方式 化学的方式 研究部門が開発した新技術及びシー ズの速やかな商品化と生産部門への 技術支援。 設備技術部 新しい設備技術による最先端の製造 設備の生産部門への提供。 高圧用エッチドアルミ箔断面図 アルミ箔メーカー コンデンサメーカー 技術開発部門 原箔入荷 化成 障壁層の生成 5 品質要求に応えるために 製造設備を独自に設計して 電極箔は原材料に高純度のアルミニウムを使用しているため、季節 1957年、 アルミニウム電解コンデンサ製造のコンサルタントとして創 などによって品質が変動しやすく、生き物といえるほどデリケートな扱 業したJCCは、創業当時より、 「 常に進化するアルミニウム電極箔の いを要します。 そのなかでお客様にいついかなる場合も同じ品質を提 独創的技術を、 スピーディに製品に反映する」 という基本方針のもと、 供するために、 JCCは箔の専業メーカーとして長年培った経験と、蓄 アルミ電極箔の製造機器の設計・製造を自社で行ってきました。 そし 積されたデータベースをもとに、 日々の温度・湿度や状況に応じた高 て現在、全て自社ブランドの設備からなる製造ラインには長年のノウ 精度な工程管理を実現させています。 さらに、1994年、千葉工場に ハウと独自技術が詰まっています。 そのメリットは、 スピーディに製品化 おいて業界で初めて品質認証 (当時ISO9002) を取得し、 01年には できるだけでなく、設備の進化が製品の新たな進化へとつながること 全社でISO9001:2000認証を取得するなど、 JCCならではの製造設 です。技術研究から設備の設計・製造までの一貫体制は、 JCCの技 備からの高品質な一貫生産体制を実現しています。全工場が24時 術進化の理想的なスパイラルを形成。 こうした技術の進化と設備の 間の制御・監視体制をとっており、品質に納得いただける製品の安 進化の相乗効果によって、多くのお客様に信頼されるアルミ電極箔 定供給を可能にしています。 を創出しています。 品質を保ちながら、 リーズナブルに供給できるのは、 なぜですか? 6 地球環境保全に対応して JCC is not only involved in the manufacture of aluminum electrode foil, but JCCは、 創業時から環境対策に真摯に取り組んできました。例えば千 ture production machinery. All factories are ISO9001:2000 quality certified 葉工場では、 アルミ箔を表面処理する際に生じる廃液を、汚水浄化 の薬品 (凝集剤) 製造に有効利用し、 無公害のシステムを構築してい ます。 また日本軽金属との共同事業による蒲原電極箔工場では、水 力自家発電の活用によって電力コストの削減と省エネを実現。 さらに 全てのライン工程で洗浄液を再利用するなど、環境負荷を減らす思 boasts a uniform internal production line that can also design and manufacand fitted with 24hr control & surveillance systems. A stable product supply that caters for a full range of quality, cost and delivery needs is made possible by this production system and high-level quality control. JCC is taking the environmetal activities that include efforts to create clean factories, improve energy efficiency, cut power costs, and acquire ISO14001 certification for all group businesses. We are determined to “leave the children of tomorrow with a clean planet.” 想を貫いています。04年には全社でISO14001を認証取得し、 「子 供たちにきれいな地球を残そう」 という環境理念を掲げ、環境に配慮 した企業活動を行っています。 JCCならではの独自の生産技術を確立しているからです。 また、独自技術を支える製造機器もすべて自社で設計、製造まで手がけています。 環境にも配慮し、世界中のお客様に信頼と安心をお届けしています。 7 コストと納期に応える供給体制 JCCは、 お客様の国内調達、 海外調達の両方のニーズに応えるため、 韓国JCC株式会社 国内外のネットワーク作りを強化しています。特に低コスト・量産ニーズ 傑希希電子科技 (常熟) 有限公司 の高まるアジア地域においては、中国における販売会社として 「上海 東化国際貿易有限公司」、 生産工場として現地企業との共同出資に 上海東化国際貿易有限公司 より、 1986年に 「韓国JCC (株) 」、 1995年に 「台湾日蓄股份有限公 司」、2004年には中国江蘇省に「傑希希電子科技 (常熟) 有限公 司」 を独資で開設し、 多数のお客様の海外進出をサポートしています。 今後も、 JCCグループは、 グループの総合力を最大限に発揮し、 ワー ルドワイドな生産・供給・サポート体制の一層の拡充に取り組みます。 台湾日蓄股份有限公司 製造会社 販売会社 中国をはじめとする海外展開を考えているのですが、 現地での調達も可能でしょうか。 JCC harness a half century of accumulated group strength and international networks to establish a competitive production system both domestically and abroad. In addition to our original bases in Korea and Taiwan, a new plant has been constructed in Suzhou, China to meet the low-cost, mass production needs of the Asian region. We cater for the procurement needs of customers who have an eye on overseas deployment with our system capable of stable product supply and quality equal to that of products made in Japan. Domestic strategy, on the other hand, is centered on the creation of “high value-added products”, group ties being strengthened and efforts focused on technical cooperation and joint project that have a synergy effect on market competition. 8 グループの連携を強化 千葉工場 国内においては、激しい市場競争に勝ち抜く 「高付加価値製品」の 川竹エレクトロニクス株式会社 創造を軸とし、 グループ企業との連携を強化しながら、共同事業やア 日本蓄電器工業株式会社 (JCC) ライアンスを広げています。 その一例が、 JCCと、 「Rubycon」 ブランド 上野原事業所 で世界に知られるルビコン株式会社との共同出資により設立した 「信 英蓄電器箔株式会社 (SCF) 」 です。中央アルプスのふもと、伊那盆 地に創設されたSCFは、 アルミ電極箔の生産において世界最高水 準の設備と超高精度な加工技術を擁し、 ハイレベルな技術的要求に 信英蓄電器箔株式会社 (SCF) 日本軽金属株式会社 蒲原電極箔工場 エス・エヌ・ケー株式会社 も対応できるJCCの重要な生産拠点となっています。 このほか、 日本 軽金属との共同により化成加工専門工場として運営している 「日本 軽金属 (株) 蒲原電極箔工場」、輸出入代理店として海外共同事業 も推進している 「川竹エレクトロニクス (株) 」 など、 グループの力を結集 させながら、 JCCは今後も高付加価値のシナジー効果を生み出す技 術提携、 共同事業に積極的に取り組んでいきます。 製造会社 販売会社 JCC工場 可能です。JCCグループでは、国内だけでなく、 お客様の海外進出に伴う調達ニーズにも応える供給体制を構築すべく、 国内外のネットワーク強化を図りながらグループ力の向上に努めてまいります。 9 人材を「人財」と捉え、プロフェッショナルを育成 JCCの独創的技術を育み、 活かしてきたのは 「人のチカラ」 に他なりませ ん。社員の3分の2が研究開発者である当社は、 「特化技術を持った技 術者が集まり、 シナジー効果を生んでいくこと」 を基本思想とし、 人への投 資を何より大切に考え、 人材育成に積極的に取り組んでいます。 JCCの 技術者は、 プロフェッショナルとしての自立心をもち、 お客様や市場のニー ズを汲み取りながら、 常に新しいチャレンジを続けています。 また、 そうした 一人ひとりがチームとして目標を共有し、技術交流を活発に行うことで、 厳しい市場競争に打ち勝つための組織力が構築できると考えています。 目指すものは、 人の心の通った技術。 そのために、 私たちは耳を澄まし、 情 熱を燃やしながら、 お客様の信頼に応えられるよう日々努力していきます。 コア技術をアルミニウム電極箔の周辺分野に拡大 JCCのもつミクロの世界の技術は、小型化、高周波化、低消費電力化 の進むエレクトロニクス産業の新しいニーズに広く応用が効くものです。 JCCでは、独自のコア技術をアルミ電極箔周辺分野に活かし、 「電気2 重層キャパシタ」 (風力発電・ハイブリッドカー等に利用) 、 電解質が固体 で電気抵抗の少ない 「固体コンデンサ」 (高画質音声デジタル機器等に 利用) 用の箔の技術など、 新世代領域の電極技術を他社に先駆けて開 発。世の中のエレクトロニクス化を支えるオンリーワン企業として、 新事業 を積極的に展開していきます。 今後もアルミニウム電極箔の世界トップメーカーとしての地位に甘んじることなく、 お客様のニーズを先取りした研究開発・技術革新・安定供給を目指します。 また、これまで培った技術力・ノウハウを活かし、あらたな領域にもチャレンジし続けます。 JCC has always drawn its “unique technologies” from “people.” As a group of specialist technicians, emphasis is placed on human resource development in order to raise innovative professionals capable of anticipating customer needs. Our future goal is the expansion of our unique world leading core technologies into new-generation areas such as “electric double layer capacitors” and “solid electrolytic capacitors.” We, at JCC, wish to contribute to the development of electronics by being constantly aware of and actively challenging the needs of a new era. 10 〒197-0013 東京都福生市武蔵野台 1-23-1 VOC(揮発性有機化合物)成分ゼロの100%植物油のインクおよびFSC 認証用紙を使用し、 印刷工程で有害廃液を出さない「水なし印刷方式」 を採用しています。 R
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