わが国の新生児蘇生法(NCPR) 講習会の展開

2
綜 説
わが国の新生児蘇生法
(NCPR)
講習会の展開
新潟大学地域医療教育センター魚沼基幹病院
地域周産期母子医療センター新生児科 和
田
雅
樹
新生児医療の現状
統計」によると近年は分娩の99.8%は医療機関で
わが国の出生数は年々減少を続けており、1970
行われるようになっている。分娩施設の内訳では
年代の第2次ベビーブームに200万人/年台を記
病院と産科診療所がほぼ半数ずつとなっている
録したものの、近年は100万人/年をわずかに超
が、どの施設も医療スタッフの人員不足は深刻な
える状態になっている。一方で新生児死亡率は
問題となっている。前述のように新生児仮死は日
1980年代に世界のトップグループに入り、その後
常的に起こりうることであるため、限られた人員
も低下し続けながら世界で最も低い状態を維持し
の中で適切な新生児蘇生を行う必要があり、この
ている(図1)。
ことがわが国の周産期医療の大きな課題として挙
しかし、出生は生命の危険にさらされる瞬間で
げられていた4)-6)。
もあり、胎外環境に適応するためには迅速で適切
な対応が必要とされることは稀ではない。85%の
蘇生法の歴史
児は出生後10 ~ 30秒のうちに自発呼吸を開始す
現在の新生児蘇生を述べる前に、まず、蘇生法
るが、10%の児は皮膚乾燥と呼吸刺激を、3%の
の歴史的な変遷について述べてみたい7)、8)。成人
児は陽圧換気を、2%の児は気管挿管による人工
の蘇生法としては、中世までは経験的・実験的な
呼吸を要するといわれている
。したがって、
ものが主体であり、温熱法やふいご法、燻蒸法な
わが国で生まれる100万人の新生児のうち、約10
どが行われては廃れていった。溺水者に対しては
万人は呼吸循環の確立のために出生時に何らかの
樽の上に乗せて転がしたり、馬の背に腹臥位で乗
処置を要し、約5万人は積極的な蘇生なしには生
せて馬を走らせることや、逆さ吊り法などが行わ
存が危ぶまれることになる。
れた。これらは気道閉塞に伴う短時間の呼吸停止
一方、1950年代には分娩のほとんどが施設外分
にはある程度効果があった可能性があるものの、
娩(自宅分娩)であったが、その後の20年で施設
循環不全にまで進行したような状態に対する効果
分娩の割合が急速に増加し、
「母子保健の主なる
は期待できなかったと思われる。1800年代に人工
わが国の新生児・乳児死亡率の推移
呼吸に関する検討が行われ始め、1860年頃から心
‰
25
1)-3)
新生児死亡率(全国)
新生児死亡率(新潟県)
乳児死亡率(全国)
20
15
10
乳児死亡率(新潟県)
年
新生児死亡率 人出生
乳児死亡率
人出生
マッサージが、1900年代になると口対口人工呼吸
が行われるようになった。1960年は蘇生法の転換
点になった年であり、人工呼吸と循環確保、さら
に電気的除細動が統合されるかたちで現代の心肺
蘇生の基礎ができあがった9)。
一方、新生児蘇生法は成人のものを応用する形
5
で行われてきたが、対象が未熟で小さいこと、蘇
0
1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2013
面がより強く残っていた。文献的にははっきりと
図1 わが国の新生児・乳児死亡率の推移
新潟県医師会報 H28.6 № 795
生の現場が密室であることなどから、伝承的な側
した記載がみつかりにくいが、TV ドラマや映画
3
で表現されているような、出生時に呼吸をしない
児を逆さにして叩くという方法も、1960年頃まで
はそう珍しいものではなかったと思われる。
現代の新生児蘇生法は Apgar スコア(ApS)
を抜きには語ることができない。Virginia Apgar
は出生直後の新生児の健康状態の評価法として
ApS を考案した10)、11)。ApS は出生後1分と5分
PICO+(CoSTR)
JRC Guideline
NCPR
NCPR
program
の時点での呼吸、心拍、筋緊張、反射、皮膚色を
2点満点で判定(計10点満点)し、その合計点に
よって児の状態を評価するものである。ApS 7
点以上が正常で、それ未満が仮死とされる。この
方法は理学的所見で判定でき、比較的簡易である
図2 ILCOR の CoSTR とガイドライン、教育プログラムの関係
ことから世界標準の方法として急速に受け入れら
新生児領域に関しては、アメリカ小児科学会
れていった。
(Steering Committee of the American
1980年代は ApS の点数によって蘇生手技を選
Academy of Pediatrics: AAP)が AHA と協力し、
択していくことが検討され、多くのテキストやマ
1987年から周産期医療従事者を対象とした標準的
ニュアルで採用されていくこととなる
。一例
な 新 生 児 心 肺 蘇 生 法 の 講 習 会(Neonatal
を示すと出生後1分の ApS 7~ 10点では口咽頭
Resuscitation Program: NRP)を開始した。米国
吸引と体温保持を、4~6点では酸素投与と皮膚
では既に200万人以上のプロバイダーと25,000人
刺激(呼吸刺激)を、0~3点では気管挿管と心
以上のインストラクターが認定され、短期間のう
マッサージを行う
ちに世界的な事業として展開している14)、21)。
12)、13)
12)
といったように、ApS は新
生児の状態評価とそれに対する蘇生法の適応を判
断するものとなっていった。ApS という共通の
わが国の新生児蘇生法講習会の流れ
尺度を用いることで、蘇生の適応と重症度に応じ
わが国においては NRP のインストラクター資
た処置、そしてその効果が客観的に検討されるよ
格を取得した者が中心となって、2004年から大阪
うになり、新生児蘇生法やその教育法が飛躍的に
市医師会や長野県立こども病院で独自の新生児蘇
進歩することとなった。
生法講習会が開催され始めた。世界的な流れとわ
が国での個々の取り組みをふまえ、2004年度から
世界の新生児蘇生法講習会の流れ
厚生労働省児童家庭局研究「アウトカムを指標と
成人における心肺蘇生法はアメリカ心臓学会
しベンチマーク手法を用いた質の高いケアを提供
(American Heart Association: AHA)が1974年
する『周産期母子医療センターネットワーク』の
に標準的蘇生法を発表し、6年毎に改訂を重ねて
構築に関する研究」
(主任研究者:藤村正哲)班
いった。1989年にはヨーロッパ蘇生協会が発足し、
のなかの分担研究として、
「小児科医・産科医・
さらなる蘇生法の標準化を目指して、1992年に国際
助産師・看護師向けの新生児心肺蘇生法の研修プ
蘇生連絡協議会(International Liaison Committee
ログラムの作成と研修システムの構築とその効果
on Resuscitation: ILCOR)が設立された 。ILCOR
に関する研究」
(分担研究者:田村正徳)が開始
で は 基 本 的 な 蘇 生 法 の 考 え 方 を Consensus on
され、講義と実技実習、シナリオ演習からなる蘇
Science and Treatment Recommendations
生法講習会が開催されるようになった。この研究
(CoSTR、2005以前は Consensus)
として発表
成果をもとにして、2007年7月から日本周産期・
し、5年毎の改訂を行っている。この CoSTR に
新生児医学会新生児蘇生法委員会(新生児蘇生法
基づいて地域別のガイドライン
普及事業)の公認講習会として、
NCPR(Neonatal
14)
15)
-18)
が作成され、
19)-21)
さらに各国の言語で蘇生法制度、テキスト
作られるようになっている(図2)
。
が
22)
-24)
Cardio-Pulmonary Resuscitation)講習会制度が
開 始 さ れ た14)、22)-24)。NCPR は ILCOR の CoSTR
新潟県医師会報 H28.6 № 795
4
に準じながら、わが国の医療制度・体制に適合す
るように改訂されたものである。
NCPR 講習会
NCPR 講習会の公認コースとしては、高度な蘇
生法を習得するための専門コース(A コース)
と基本的な蘇生法を習得する一般コース(B コー
ス)(図3、4)、さらにインストラクターを養成
するためのインストラクター養成コース(I コー
ス)(図5)がある。講習会では講義と実技実習、
そして蘇生シミュレーションが行われ、一定の基
1&35講習会のコース
インストラクター養成コース
,コース)時間
新生児蘇生法「専門」コース
$コース)時間
対象: 周産期医療機関の医師(各種専門医など)
専門性の高い看護師・助産師など
内容: 気管挿管や薬物投与を含む高度な新生児蘇生
新生児蘇生法「一次」コース
対象:
一般の医師・看護師・助産師
卒後初期研修プログラム
医学生、看護・助産学生、救急救命士など
気管挿管を除く、基本的な新生児蘇生
内容:
図3 基本となる NCPR 講習会の種類
1&35 $%コースの概要
準に達したかどうかの評価を受けて合否が判定さ
れる。NCPR 事業開始当初は前述の3つのコース
のみであったが、認定者のその後の自己学習や継
続学習支援を目的に新たなコースやサービスが追
加されていった。2016年現在においては、知識支
援のためのインターネットを利用した e- ラーニ
ングシステム、蘇生手技のトレーニングのための
スキルアップコース(S コース)
、インストラク
ターのスキルアップのためのフォローアップコー
ス(F コース)が用意されている24)
(図6、7)
。
さらに、学会直轄で行われる I、F コースの開催
や学習支援の中心的役割を担うために NCPR ト
レーニングサイトが全国21か所に配置されたが、
挨拶
$コース:時間
%コース:時間
プレテスト
講義
1&35で推奨する蘇生法
プレテストの解説
シナリオ演習のデモ
基本手技演習
実技演習
シナリオ演習
ポストテスト
総括
図4 NCPR A 、B コースの概要
インストラクター養成コース
(,コース)の概要
挨拶
講義・演習 新潟大学地域医療教育センター魚沼基幹病院もそ
望ましい1&35のインストラクター 演習の進め方 の一つとして活動を行っている。
2015年12月末の時点で A、B コース合わせて約
7,000回の講習会が開催され、のべ9万人が講習
基本手技指導の演習
習会が開催されている。
それぞれのコースの受講、
開催方法は新生児蘇生法普及事業ホームページ
(http://www.ncpr.jp/)
に詳細に記載されている。
NCPR2015の概要
振り返り
講義・演習 望ましい1&35のインストラクター 演習の進め方 会を受講した。I コースを修了したインストラク
ターは現在約3,000人となり、年間300回前後の講
%コース)時間
シナリオ演習
振り返り
講義・演習 アルゴリズムのポイント
講習会開催方法
総括
申請書記載
図5 インストラクター養成コース(I コース)の概要
1&35講習会と継続学習支援体制
NCPR ではアルゴリズム(図8)22)-24)に則って
プロバイダーコース
インストラクターコース
蘇生の適応を判断し、蘇生を進めていく。アルゴ
蘇生法講習会 $ %
インストラクター
養成講習会
,
リズムは評価と処置を約30秒毎に繰り返し行って
いくように設計されており、以下に最新版である
NCPR2015 20)、24) の主に正期産児に近い児に対す
る蘇生法の概要を示す。
出生直後の新生児の蘇生適応は①早産児、②無
呼吸、③筋緊張低下の3項目で判定する。いずれ
新潟県医師会報 H28.6 № 795
Hラーニング
スキルアップ(6)
フォローアップ
)
アップデート改訂時
図6 NCPR 講習会と継続学習支援体制
5
図7 NCPR 講習会の展開のイメージ
か一つでも当てはまった場合は蘇生のステップに
(Continuous positive air way pressure: CPAP)
入り、初期処置を行う。蘇生の初期処置としては、
や酸素投与を行うとともに、その後も継続的に観
児を開放式保育器に収容し、羊水を拭いて体温を
察を行っていく(呼吸の安定化の流れ)
。一方、
保つ。蘇生から新生児室入室まで常に体温維持に
初期処置を行っても無呼吸や除脈(100 /分未満)
留意し、体温を36.5 ~ 37.5℃に保つようにする。
の場合には、児は二次性無呼吸となっている可能
さらに、気道開通の体位を取り、必要に応じて気
性が高く、60秒以内に人工呼吸を開始するように
道吸引や呼吸刺激を行う。初期処置に対する反応
努める(救命の流れ)
。
で児の重症度の大まかな評価が可能である。初期
新生児蘇生において最も重要なことは有効な換
処置によって呼吸が開始し、心拍も回復(100 /
気を確立させることであり、そのために人工呼吸
分以上)した児は、その後、呼吸のさらなる安定
は非常に重要な手技となっている(図9)
。在胎
化 の た め に、 適 応 に 応 じ て 持 続 的 気 道 陽 圧
35週以上の児は空気で、35週未満の児では30%以
新潟県医師会報 H28.6 № 795
6
出生時仮死を主因とする早期新生児死亡率の推移
出生時仮死による死亡
(出生対)
初期処置
酸素投与
蘇生後処置
人工呼吸
&RQVHQVXV発表
1&35ガイドライン作成
薬物投与
胸骨圧迫
1&35講習会開始
体温維持
図8 NCPR2015アルゴリズム図
<1&35の展開のイメージ>
職場(スタッフ)
• 蘇生に自信がない…
• 赤ちゃんを助けたい…
職場での実践
• 分娩立会での実践
• 院内講習会、勉強会
• 継続学習
$%コース受講・認定
• アルゴリズムの理解
• 基本手技の習得
• 継続学習への意欲
継続学習の強化
• Hラーニング
• 6コース
• アップデートコース
院内・地域での蘇生の質向上
新生児の予後改善!
図9 NCPR の展開のイメージ
図10 出生時仮死を主因とする早期新生児死亡率の推移(出生1,000対)
1998 ~ 2011年 人口動態統計より
合併が疑われる場合には、蘇生後に低体温療法の
導入も検討される。
このように NCPR においては、蘇生適応の判
定に ApS は用いず、蘇生法のアルゴリズムに則っ
て出生直後から処置を開始する。つまり、現代に
おいては ApS は蘇生の適応としてではなく、蘇
生に対する児の状態評価の目的で使用される。
NCPR 講習会の展開による成果
わが国の人口動態統計によると出生時仮死を主
下の低濃度酸素を用いて人工呼吸を開始する。過
因とする早期新生児(生後1週未満)死亡率は
剰な酸素投与は細胞傷害の危険性もあるため、酸
1998年 か ら2006年 の 8 年 間 に わ た り0.10か ら
素飽和度モニタで酸素化を評価しながら適切な酸
0.11‰の間で推移していた。2007年の NCPR 開始
素投与を行うようにする。人工呼吸の回数は40
後、その死亡率は0.08‰以下に減少し、若干の変
~ 60回/分、20cmH2O 前後で胸が挙がる換気圧
動はあるものの、その後も低下傾向を示している
を目安とする。バッグ・マスクの人工呼吸が有効
(図10)14)。
でない、もしくは長時間続く場合は、気管挿管に
また、NCPR 講習会以前には新生児用の蘇生機
よる人工呼吸も検討される。
器が標準化されていなかった4)-6)。NCPR 講習会
有効な人工呼吸を30秒行っても心拍数が60回/
開始後の2010年の調査25)-27)によると、NCPR で標
分未満の場合には、人工呼吸と胸骨圧迫を連動し
準的な蘇生機器が推奨されたことから、分娩施設
て開始する。胸骨圧迫は胸骨の下1/3の部位を、
における保温設備や自己膨張式バッグの普及率は
胸郭前後径の1/3程度が凹む強さで圧迫する。
有意に上昇していた。70%以上の施設で NCPR
両母指法(推奨)と二本指法があり、胸骨圧迫3
を新生児蘇生法のマニュアルとして使用し、分娩
回と人工呼吸1回を1サイクルとし、1サイクル
施設の80%以上に NCPR 講習会受講者がいる体
を2秒間で行う。胸骨圧迫の際は低酸素血症の状
制になっている。一方で新生児用の酸素飽和度モ
態と考え、酸素濃度を上げるようにする。胸骨圧
ニタ、酸素・空気ブレンダー、CPAP 用機器に関
迫と人工呼吸の連動を30秒行っても重度の徐脈が
してはまだ十分に普及しているとはいえず、今後
回復しない場合は薬物投与を行う。第一選択はア
の課題といえよう。
ドレナリンの急速静注で、その反応によっては循
「すべての分娩に適切な新生児蘇生法を習得し
環血液を増やす目的で生理食塩水を緩徐に投与す
た医療スタッフが新生児担当者として立ち会うこ
る。さらに、中等度以上の低酸素性虚血性脳症の
とができる体制を確立すること」を目的に NCPR
新潟県医師会報 H28.6 № 795
7
講習会は展開されており、わが国の新生児蘇生体
門施設における新生児蘇生法の現状.日本周
制はこの10年で大きく変化してきた。仮死となっ
産期・新生児医学会雑誌 2010 ; 46 : 788-794.
た新生児の生命、神経学的予後を少しでも改善し
5)
和田雅樹,田村正徳: 日本版新生児蘇生法
ていけるよう、今後も更に進歩、発展に努めて行
(NCPR)講習会展開前の我が国の開業助産
かねばならない。
師施設における新生児蘇生法の現状.日本周
産期・新生児医学会雑誌 2010 ; 46 : 802-807.
謝辞
和田雅樹: 我が国の分娩取り扱い施設にお
6)
NCPR は日本周産期・新生児学会、日本産婦人
ける新生児心肺蘇生対策の現状 新生児心肺
科医会、日本産科婦人科学会、日本小児科学会、
蘇生法. 周産期医学 2007 ; 37 : 171-176.
日本助産師学会、日本母性衛生学会などの学会、
7)
和田雅樹: 新生児蘇生法(NCPR)の歴史.
団 体 の ご 支 援 と、 厚 生 労 働 省 科 学 研 究
「Consensus2010に基づく新しい日本版新生児蘇
生法ガイドラインの確立・普及とその効果の評価
産科と麻酔 2015 ; 97 : 10-15.
和田雅樹: 日本版新生児蘇生法の展開とそ
8)
の効果. 新潟医学会誌 2016 ; 130 : in press.
に 関 す る 研 究( 分 担 研 究 者 田 村 正 徳 )
」
、
Kouwenhoven WB, Jude JR, Knicker bocker
9)
「Consensus2010に基づく新しい日本版新生児蘇
GG : Closed-chest cardiac massage. JAMA
生法ガイドラインの確立・普及とその効果の評価
1960 ; 173 : 1064-1067.
に関する研究」等、
多くの皆さまのお力添えによっ
Apgar V : A proposal for new method of
10)
て運営されている。何より講習会を受講し、実際
evaluation of the newborn infant. Curr Res
の臨床現場でその実践にあたっている周産期医療
Anesth Analg 1953 ; 32 : 260-267.
関係者のご支援の賜物であり、受講生の皆様に深
11)
Apgar V. Holaday DA, James LS, et al :
く感謝いたします。
Evaluation of the newborn infant. Second
また、本稿の内容の一部は JSPS 科研費25460613、
report. J Am Med Assoc 1958 ; 168 : 1985-
16K09166の助成を受けたものです。
1988.
坂元正一,水野正彦(監訳)
: 新生児の蘇生.
12)
文献
臨床周産期医学 II,同文書院,東京,1986;
Ersdal HL, Mduma E, Svensen E, et al :
1)
889-899.
Early intubation of basic resuscitation
interventions including face mask
竹内徹
13)
(監訳)
: 新生児の蘇生.臨床新生児学,
永井書店,大阪,1988 ; 231-248.
ventilation may reduce birth asphyxia
和田雅樹,田村正徳: 新生児蘇生法普及事業
14)
related mortality in low-income countries : a
NCPR. 日 本 周 産 期・ 新 生 児 医 学 会 雑 誌;
prospective descriptive observational study.
2014 ; 50 ; 212-226.
Resuscitation 2012 ; 83 : 869-873.
The American Heart Association in
15)
2)
Perlman JM, Risser P : Cardiopulmonary
Collaboration with the International Liaison
resuscitation in the delivery room :
Committee on Resuscitation : Part 11.
associated clinical events. Arch Pediatr
Neonatal resuscitation. Guidelines 2000 for
Adolesc Med 1995 ; 149 : 20-25.
cardiopulmonary resuscitation and
Barder CA, Wyckoff MH : Use and efficacy
3)
of endotracheal versus intravenous
emergency cardiovascular care. Circulation
2000 ; 102(suppl): 1343-1357.
epinephrine during neonatal
2005 International Liaison Committee on
16)
cardiopulmonary resuscitation in the
Resuscitation, American Heart Association,
delivery room. Pediatrics 2006 ; 118 : 20-25.
and European Council. 2005 American
和田雅樹,田村正徳: 日本版新生児蘇生法
4)
Heart Association Guidelines for
(NCPR)講習会展開前の我が国の周産期専
cardiopulmonary Resuscitation and
新潟県医師会報 H28.6 № 795
8
Emergency Cardiovascular Care : Part 7.
に基づく日本版新生児心肺蘇生法ガイドライ
Neonatal Resuscitation. Circulation 2005 ;
ン(NCPR ガイドライン2010)
. 日本小児科
112(suppl) : III-91-99.
学会雑誌 2011 ; 115 : 903-909.
17)Jeffrey MP, Jonathan W, John K, et al : Part
田村正徳(監修)
22)
: 日本版救急蘇生ガイドラ
11 : Neonatal Resuscitation : 2010
インに基づく新生児蘇生法テキスト. メジ
International
カルビュー社,東京,2007.
Consensus
on
Cardiopulmonary Resuscitation and
田村正徳(監修)
23)
: 日本版救急蘇生ガイドラ
Emergency Cardiovascular Care Science
イン2010に基づく新生児蘇生法テキスト.
With Treatment Recommendations.
改訂第2版,メジカルビュー社,東京,2011.
Circulation 2010 ; 122 : S516-538.
24)
:日本版救急蘇生ガイドラ
細野茂春(監修)
18)Perlman JM, Wyllie J, Kattwinkel J, et al :
Part 7 : Neonatal Resuscitation : 2015
International
Consensus
イン2015に基づく新生児蘇生法テキスト.改
訂第3版,メジカルビュー社,東京,2016.
on
25)
國方徹也,山名啓司,川崎秀徳,他: 我が国
Cardiopulmonary Resuscitation and
の新生児蘇生体制の現状と課題の分析‐第一
Emergency Cardiovascular Care Science
報,日本周産期・新生児医学会周産期(新生
With Treatment Recommendations.
児)研修施設‐.日本周産期・新生児医学会
Circulation 2015 ; 132 : S204-241.
雑誌 2011 ; 47 : 595-600.
19)田村正徳,和田雅樹: 第4章 新生児の蘇生
26)
國方徹也,本島由紀子,山名啓司,他: 我が
NCPR.日本蘇生協議会・日本救急医療財団,
国の新生児蘇生体制の現状と課題の分析‐第
JRC 蘇生ガイドライン2010, へるす出版,東
二報,開業助産施設‐.日本周産期・新生児
京,2011 : 205-225.
医学会雑誌 2011 ; 47 : 894-899.
20)田村正徳,細野茂春: 第4章 新生児の蘇生
國方徹也,本島由紀子,山名啓司,他: 我が
27)
NCPR.日本蘇生協議会・日本救急医療財団,
国の新生児蘇生体制の現状と課題の分析‐第
JRC 蘇生ガイドライン2015, 医学出版,東京,
三報,産科分娩施設‐.日本周産期・新生児
2016 : 244-289.
医学会雑誌 2011 ; 4 : 922-927.
21)田村正徳,和田雅樹,草川功: 2010CoSTR
新潟県医師会報 H28.6 № 795