平成27年度消費生活相談状況について 1 平成27年度相談件数 平成27年度に足利市消費生活センターが受け付けた相談件数は、1,653件で前年 度に比べ△62件(△3.6%)となりました。 苦情相談・問合せ相談の別では、苦情相談が1,487件(対前年度△56件、△3.6%)、 問合せ相談が166件(対前年度△6件、△3.5%)です。 ○苦情相談・問合せ相談別相談件数の比較 年 度 (単位:件、%) 比較増減 27 26 苦 情 相 談 1,487 1,543 △ 56 △ 3.6 問 合 せ 相 談 166 172 △ 6 △ 3.5 1,653 1,715 △ 62 △ 3.6 計 件 数 増減率 ※苦情相談…消費生活に関する苦情相談 問合せ相談…生活知識等に関する相談、または、個人間や消費生活以外の相談 2 相談件数の推移 平成26年度までは増加傾向にありましたが、平成27年度は前年度に比べ減少しました。 その主な要因は、アダルトサイトのワンクリック詐欺などの不当請求や架空請求が増加し たものの、被害に遭わないための情報提供や啓発により、その他の相談が減少したことに よるものと考えられます。ただし詐欺等の手口は、より巧妙化・複雑化しており注意が必 要です。 ※不当請求…パソコンなどからアクセスしたサイトから、高額・不当な利用料を請求されること。 ※架空請求…メールや葉書などで、利用した事実のない利用料を請求されること。 ○相談件数の推移 年 度 相談総数 (単位:件) 23 24 25 26 27 1,396 1,475 1,620 1,715 1,653 相談件数の推移(23~27年度) 1,800 1,715 1,700 1,620 1,653 1,600 1,500 1,475 相談件数 1,396 1,400 1,300 23年度 24年度 25年度 26年度 -1- 27年度 3 当事者の年代別、男女別分類 相談総数における当事者の年齢について年代別にみると、70歳以上が380件と最も 多く、全体の23.0%を占めています。次いで、60歳代が335件(20.3%)、 50歳代が259件(15.7%)、40歳代が257件(15.5%)と続き、60歳 以上が全体の4割以上を占め、当事者の高齢化が目立ちます。 また、男女比は、女性が54.3%、男性が41.9%と、依然として女性の割合が多い 状況となっています。 当事者の年代別・男女別構成比 27 年度 件 年代 数 (件) 26 構成比 (%) 件 数 (件) 構成比 (%) 19歳以下 45 2.7 44 2.6 20~29歳 110 6.7 105 6.1 30~39歳 156 9.4 148 8.6 40~49歳 257 15.5 305 17.8 50~59歳 259 15.7 269 15.7 60~69歳 335 20.3 286 16.7 70歳以上 380 23.0 434 25.3 団体・不明 111 6.7 124 7.2 性 別 件 数 (件) 構成比 (%) 件 数 (件) 構成比 (%) 男 692 41.9 729 42.5 女 898 54.3 950 55.4 63 3.8 36 2.1 団体・不明 年代別相談件数 団体・不明, 111 19歳以下, 45 20歳代, 110 30歳代, 156 70歳以上, 380 40歳代, 257 60歳代, 335 -2- 50歳代, 259 4 商品・サービス別分類による相談件数上位5位 順位 商品・サービス名 (単位:件) 27年度 26年度 比較増減 1 放送・コンテンツ等 365 262 103 2 3 商品一般 融資サービス 役務その他 相談その他 113 74 70 67 126 105 △ 13 △ 31 57 63 13 4 4 5 ==27年度== ・第1位は、不特定多数に一斉送信される架空請求メール、パソコン・スマートフォンから アダルトサイトにアクセスしたことによる不当請求や出会い系サイトからの勧誘メール 等に関する相談で、前年度に比べ大幅に増加しました。インターネットの利用者拡大によ り年代・性別を問わず多くなっています。 ・第2位は、商品一般の相談です。商品名やサービスが特定できない不審な電話勧誘や迷惑 メール、架空請求等の相談がこれに当たります。年々増加傾向にありましたが、減少に転 じました。 ・第3位は、フリーローンやサラ金に関する相談で、主に消費者金融やクレジットカードの キャッシングによる多重債務の相談です。貸金業法の改正や相談窓口の多様化により年々 減少傾向にあります。 ・第4位は、役務その他の相談で、廃品回収サービス、興信所など、何らかの役務の提供に 関する相談です。公的機関を装って個人情報の削除を持ちかける詐欺に関する相談が増え ています。 ・第5位は、相談その他で、個人間のトラブルや雇用・交通事故に関する相談等が含まれま す。 ・以下、第6位は、電話勧誘による光回線等に関する相談、第7位は、身分証明書の紛失、 公的機関の行う調査等他の行政サービスに関する相談ですが、本年度はあらたにマイナン バー関連の相談がありました。第8位は、レンタル・リース・貸借で、賃貸住宅の退去に 伴う原状回復費用等に関する相談、第9位は、健康食品に関する相談、第10位は、自動 車の購入契約に関する相談と続きます。 なお、本年度の特徴として、高齢者のパソコン・スマートフォン利用者拡大に伴い、 60歳以上の年齢層からのインターネット接続関連の相談が大幅に増えています。 -3- 5 販売購入形態別相談件数 販売購入形態別では、光回線の電話勧誘販売、店舗購入が減少しましたが、新聞・工事 等の訪問販売、インターネットによる通信販売は増加しています。 (単位:件、%) 販売購入形態内容 27年度 26年度 比較増減 件 数 増減率 店 舗 購 入 374 449 △ 75 △ 16.7 訪 問 販 売 155 142 13 9.2 通 信 販 売 517 475 42 8.8 マルチ・マルチまがい取引※1 13 15 △ 2 △ 13.3 売 194 276 △ 82 △ 29.7 ネガティブオプション※2 2 0 2 入 20 20 0 0.0 そ の 他 無 店 舗 販 売 14 6 8 133.3 364 332 32 9.6 1,653 1,715 △ 62 △ 3.6 電 話 訪 不 勧 問 明 誘 販 購 ・ 無 関 合 係 計 皆増 ※1マルチ取引…組織の会員になり、商品等を契約して、自分が買い手を探し、買い手が増えるご とにマージンが入るネズミ算式の取引形態 ※2ネガティブオプション… 注文していない商品を、勝手に送り付け、その人が断らなければ買 ったものとみなして、代金を一方的に請求する商法 販売購入形態別相談件数 訪問購 入その 他, 49 電話勧 誘販売, 194 不明・ 無関係, 364 店舗購 入, 374 訪問販 売, 155 通信販 売, 517 問合せ 消費生活センター 0284-73-1210 -4-
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