「奄美・琉球世界自然遺産候補地における地域別行動計画及び拠 点整備構想の策定業務」に係る業務委託企画提案仕様書 1 事業名 「奄美・琉球世界自然遺産候補地における地域別行動計画及び拠点整備構想 の策定業務」 2 事業期間 委託業務履行期間は、契約締結の日から平成29年3月10日までとする。 3 趣旨・目的 平成25年1月、国において「奄美・琉球」を世界自然遺産の推薦の前提と なる暫定リストに掲載することを決定し、その後、奄美・琉球世界自然遺産 候補地科学委員会の中で具体的な候補地として奄美大島、徳之島、沖縄島北 部、西表島が選定された。 今後、ユネスコ(国連教育科学文化機関)に提出する世界自然遺産の推薦 書作成にあたっては、遺産の説明や価値の証明、保全状況と影響要因、保護 管理等について説明資料を提出する必要がある。 昨年度実施した「奄美・琉球の世界自然遺産候補地における利用予測及び 自然環境保全対策の検討調査」においては、世界自然遺産登録推進に必要な 遺産価値の保全と持続的な利用のための具体的な方策をまとめた地域別行動 計画について、やんばる地域及び西表島地域で実施した勉強会等で検討・イ メージを共有し、また、施設整備については、検討に必要な基礎情報を整理 した。 本業務は、昨年度整理した地域別行動計画の策定及び、世界自然遺産登録 後に必要な機能を有する拠点整備について、具体的検討を行うものである。 4 業務の対象地域 世界自然遺産候補地であるやんばる地域(国頭村、大宜味村、東村)と西 表島地域(竹富町、石垣市) 5 (1) 業務の内容 地域別行動計画の内容検討 地域別行動計画の策定に必要な情報収集(文献、既存資料調査、ヒアリ ング調査)を実施し、関係機関の計画を集約した上で、遺産価値の保全・ 持続的利用の両立を実現するために必要な事業の抽出・内容検討を行う。 -1- また、必要に応じて、学識経験者の地域部会への招聘(オブザーバー) や専門家ヒアリングの実施等により、専門的知見や科学的助言等を受ける こととする。 (2) 地域連絡会議「やんばる部会」「西表島部会」の開催・運営支援 「奄美・琉球」の世界自然遺産関係行政機関及び関係団体等の遺産推薦地 の管理に関わる関係者の連絡・調整及び合意形成を図るため「奄美・琉球 世界自然遺産候補地地域連絡会議」が環境省において設置される予定であ る。 その地域連絡会議の下部組織として、「やんばる部会」及び「西表島部 会」を設置し、遺産価値の保全と持続的な利用のために必要な取組につい て検討する。 それぞれの部会を各3回程度開催し、その運営支援として、連絡調整、 開催案内、会場確保・準備、資料作成・印刷、議事概要の作成、旅費の支 払い等に係る一切の事務作業等を実施する。 なお、各部会の設置に先立ち、平成27年度は以下のメンバーにより勉強 会を実施しており、各部会の構成メンバーも同様になることを想定してい る。 ■メンバー構成(案) 【やんばる部会】 ○ 管理機関 ・ 環境省那覇自然環境事務所 ・ 林野庁九州森林管理局沖縄森林管理署 ・ 沖縄県(自然保護課、森林管理課、観光振興課) ・ 国頭村(世界自然遺産対策室) ・ 大宜味村(企画観光課) ・ 東村(企画観光課) ○ 地元関係団体等 ・ 国頭村森林組合、国頭村商工会、JAおきなわ国頭支店、国頭村森 林ツーリズムWG ・ 大宜味村区長会、大宜味村商工会、NPO法人やんばる舎、NPO法人 おおぎみまるごとツーリズム協会、大宜味村農業委員会 ・ 東村商工会、東村農業委員会、東村区長会、JAおきなわ東村支店、 NPO法人東村観光推進協議会 ・ NPO法人どうぶつたちの病院沖縄、琉球大学農学部与那フィールド -2- 【西表島部会】 ○ 管理機関 ・ 環境省那覇自然環境事務所 ・ 林野庁九州森林管理局沖縄森林管理署 ・ 林野庁西表森林生態系保全センター ・ 沖縄県(自然保護課、観光振興課、八重山土木事務所) ・ 竹富町(自然環境課、商工観光課、教育委員会総務課) ○ 関係行政機関 ・ 内閣府沖縄総合事務局石垣港湾事務所工務課 ・ 石垣市(環境課) ○ 地元関係団体等 ・ 竹富町公民館連絡協議会、竹富町商工会、竹富町観光協会、竹富 町ダイビング組合、西表島エコツーリズム協会、西表島カヌー組合、 沖縄県猟友会竹富町地区 ・ 西表島交通グループ、いりおもて観光(株)、(資)浦内川観光、(有) 安栄観光、八重山観光フェリー(株)、石垣島ドリーム観光(株) ・ NPO法人どうぶつたちの病院 沖縄、琉球大学熱帯生物圏研究セン ター西表研究施設、東海大学沖縄地域研究センター (3) 地域連絡会議「やんばる部会」「西表島部会」の開催に先立つ、関係行 政機関等との個別説明 地域連絡会議「やんばる部会」「西表島部会」の開催にあたり、各関係 行政機関等による個別の取組や、連携・協力して取組むべき事項、実施主 体等に関し事前に個別説明等を実施し、総合的な調整を行う。 (4) 地域住民等への情報提供 地域連絡会議の各地域部会での検討の経緯・結果について、広く地域住 民への周知を図るため、各地域の関係市町村の村民向けの広報を作成し、 以下のとおり発行・配布する。 (5) ① やんばる世界遺産だより(仮称) ② 西表島世界遺産だより(仮称) 地域別行動計画及び添付資料の英訳及び編集 (1)で策定した地域別行動計画及び、推薦書の添付資料として提出するこ とが想定される遺産価値の保全・管理に関する沖縄県の各種計画や条例等 について、英語へ翻訳し、推薦書の添付資料としての編集を行う。 -3- (6) 拠点整備構想の内容検討 各地域における既存施設の機能、整備・運営主体等、今後のリニューア ル予定等を文献、既存資料調査及びヒアリング調査により整理し、既存施 設の新たな活用や機能の拡充、各施設の連携体制等の検討、沖縄県で新規 整備する施設の絞り込みと概算見積の算出等を検討し、拠点整備構想案を 取りまとめる。 なお、拠点整備構想案については、有識者の意見を踏まえてとりまとめ ることとし、必要に応じて、有識者、地元民間団体や行政機関等で構成す る検討会を実施する。 (7) 拠点整備検討会を踏まえた拠点整備構想の策定 (6)で策定した拠点整備構想案について、世界自然遺産の保全と利用に関 わる関係者間で構成する拠点整備検討会を設置し、拠点整備構想を策定す る。 それぞれの地域で検討会を各2回程度開催することとし、委員選定、設 置要綱の作成、連絡調整、開催案内、会場確保・準備、資料作成・印刷、 会議運営、議事概要の作成、旅費や謝金の支払い等、会議運営に関する一 切の作業を実施する。 6 業務遂行にあたって (1) 業務の実施にあたっては、本仕様書によるほか、企画提案書で提案した 事項についても、実施していくこと。 (2) 業務にあたっては、県と定期的に業務内容の調整及び進捗状況の打合せ を実施すること。 7 成果品 成果品として、以下のものを納品する。 (1) A4版報告書 ※ (2) 8 30部 長期の使用に耐えうるように通常の装丁を行うこと。 (1)の電子データを収納したCD-ROM等電子媒体 2部 著作権 成果品の著作権及び所有権は沖縄県に帰属する。ただし、本委託業務に当 たり、第三者の著作権等その他の権利に抵触するものについては、受託者の -4- 責任と費用をもって処理する。 9 (1) その他 本契約履行にあたり、業務に関する県所有の資料については、その必要 に応じ受託者に貸与又は閲覧可能である。 (2) 本仕様書に明記されてない事項で、当然具備されなければならない事項 は、これを省略してはならない。 (3) その他業務実施にあたり、疑義が生じた場合は、県及び受託者で協議の 上決定する。 -5-
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