「岳南作業班長職務認定制度」のあらまし

「岳南作業班長職務認定制度」のあらまし
制度の主旨
平成28年5月に岳南建設㈱の施工する現場で
重大災害が発生しました。現状の安全衛生管理体
制の再強化が喫緊の課題であります。
当社では、このほど安全衛生管理体制の強化策
として、「岳南作業班長職務認定制度」を実施し
ます。協力会社に所属する作業班長(送研本部認
定者)の方々に対して、岳南建設㈱の施工する現
場に作業班長として従事する際には、“職務認定
教育”の受講を必須とするものであります。施工
する全ての現場で、平成28年6月1日から仙台
支店を皮切りにスタートさせます。
この「岳南作業班長職務認定制度」は、送研本
部が実施する作業班長資格認定とは関係なく、当
社が指定する認定基準が適用されます。この制度
の概略を下記に示しました(詳細は当社各支店に
照会してください)。
職務認定教育の受講
職務認定教育修了となる受講内容は、別表に定
める「職務認定履修内容」で確認できます。(詳
細は当社各支店に照会してください)。また、岳
南建設㈱のホームページでも確認することができ
ます。
有効期間(履修サイクル)
教育の有効期間は、教育修了後、1年間とする。
修了証
教育修了時に、当社専用の修了証(手帳型)を
発行します。当社現場に入場される場合は必ず所
持されるようお願いします(乗込み教育時に確
認)。
受講対象者
岳南建設㈱の施工する現場で、作業班長として
従事する「協力会社に所属する社員」の方で、送
研本部作業班長資格認定(基礎・組立・架線)保
有者。
教育担当者
教育担当者は、当社が選任する者とする(現場
代理人および支店・本社幹部)。
制度展開スケジュール
■平成28年6月1日より仙台支店エリア
履修状況の登録・管理
(平成 28 年度全国安全週間準備期間)
■平成28年7月1日より仙台支店以外のエリア
教育修了者は、本社登録簿により登録・管理さ
れ、履修状況に応じて必要な支援を受ける。
(平成 28 年度全国協力会社経営者研修会)
岳南建設株式会社
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岳南作業班長職務認定制度のご案内(概要)
この制度の目的は、当社の現場に従事する作業班長の職務の再教育を行い、安全衛生管理体制の強化
を目的とし、作業班長の職務に必要な教育を継続的に行うものです。
当社の現場に従事する作業班長は、送研本部の作業班長資格およびこの「職務認定教育」を履修しな
ければ従事できません(作業員は除く)。
<資格取得対象者>
当社の協力会社に所属する協力会社の社員で、送研本部が実施する作業班長資格
(基礎・組立・架線)認定者。
≪職務認定教育受講内容≫
①作業班長職務教育(1年更新)・・・・・・・・・別表-1
≪履修サイクルイメージ図≫
作業班長職務認定教育
1年更新
1年毎
作業班長
作業班長
作業班長
作業班長
作業班長
職務教育
職務教育
職務教育
職務教育
職務教育
≪受講スケジュールイメージ図≫
1年間
1年間
1年間
1年間
○○支店●●現場
□□支店■■現場
□□支店◆◆現場
初回履修
△△支店▲▲現場
○○支店もしく
は●●現場にて
履修
有効期限が過ぎる前に
有効期限が過ぎる前に
○○支店もしくは●●
□□支店もしくは■■
現場にて履修するか、
現場にて履修
有効期限が過ぎる前に
□□支店もしくは◆◆
乗込み後、□□支店も
現場にて履修
しくは■■現場にて履
修
有効期限が過ぎる前に
△△支店もしくは▲▲
現場にて履修
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制度運用における“支援”について
この制度運用における支援は、当社の現場に従事する作業班長の“働きぶり”に敬意を表すこと
で、安全衛生管理体制の再強化に繋がるものと考え、下記内容を実施します。
<支援内容>
●「岳南作業班長職務認定」を受け、当社現場に作業班長として従事することで、「手当」
を支給する。
〇制度開始:平成 28 年 7 月 1 日
〇支給額:2,000 円/人日
〇支給額の上限:40,000 円/人月
支給例(1)作業班長 A 氏:稼働日 10 日×2,000 円=20,000 円
支給例(2)作業班長 B 氏:稼働日 22 日×2,000 円=44,000 円=40,000 円
〇支給方法:協力会社に支給し、当事者に還付されることを原則とする。
≪修了証 発行手順 イメージ図≫
①現場や支店で職務認定教育の実施
↓
②実施報告を本社へ提出(様式自由)
「報告内容」
1.協力会社名(自筆サイン)
2.氏名(自筆サイン)
3.実施年月日
4.現場名、支店名
5.教育有効性の確認(自筆サイン)
↓
③本社で登録簿に登録または更新
↓
④本社で修了証を作成し本人に発行
※以降、繰返しの手順
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①
教 育
実 施
②
本 社
連 絡
④
修了証
発行
③本社
登録
更新
<別表-1>
作業班長職務認定教育内容
○教育科目および時間
〔1時間〕
講習内容
教育時間
①作業責任者の職務とは
15分
(職長の役割を再認識する)
②作業班長の職務とは
(安全衛生責任者の役割を再認識する)
③安全衛生管理上の問題点と対策
(災害事例検討と関係法令の再確認)
④現場作業に関する意見交換会
15分
20分
10分
(現場の問題点や改善提案等)
〇教育の記録
教育時は、実施年月日、教育時間、参加者(教育者・受講者)、教育内容を
記録し、受講者の自筆の署名を記す(様式は自由)。また、教育状況を写真で
撮り、併せて本社:電力本部に報告する。
〇修了証の発行
本社:電力本部は、教育の記録を確認後、速やかに修了証を発行する(修了
証の有効期間は1年間)。
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<参考資料>
作業班長職務認定教育内容
○教育科目および時間
〔1時間 〕
講 習 内 容
教 育 時 間
作業方法の決定および労働者の配置に関すること
1 作業手順の定め方、作業方法の改善
10分
2 労働者の適正な配置の方法
労働者に対する指導または監督方法に関すること
1 指導および教育の方法
10分
2 作業中における監督および指示の方法
危険性または有害性等の調査およびその結果に基づき講ずる措置に関すること
1 危険性または有害性等の調査の方法
10分
2 危険性または有害性等の調査の結果に基づき講ずる措置
3 設備、作業等、環境の安全化および具体的な改善の方法、点検方法
異常時等における措置に関すること
1 異常時における措置
10分
2 災害発生時における措置
その他現場監督者として行うべき労働災害防止活動に関すること
1 作業に係る設備および作業場の保守管理の方法
10分
2 労働災害防止についての関心の保持および労働者の創意工夫を引き出す方法
安全衛生責任者の職務等
1 安全衛生責任者の役割
5分
2 安全衛生責任者の心構え
3 労働安全衛生関係法令等の関係条項
総括安全衛生管理の進め方
1 安全施工サイクル
5分
2 安全工程打合せの進め方
≪ 中災防:職長の安全衛生テキスト 参照 ≫
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