Ⅴ施工(25.工事契約) ①重要事項の解説 「25.工事契約」で2回以上繰り返し出題のある重要項目(H8~H27)は、下記の通りである。 (1)発注者の一部使用 ※過去に選択肢問題として7回出題有 ・発注者は、工事中であっても、請負者の書面による同意を得て、一部について使用できる。 (2)変更による代金増減 ※過去に選択肢問題として6回出題有 ・請負者は、発注者に対して、工事内容の変更及び当該変更に伴う請負代金の増減額を提案することができる。 ・工事の追加・変更による請負代金額は、増額は時価とし、減少は監理者の承認を受けた内訳書の単価による。 (3)契約の解除 ※過去に選択肢問題として6回出題有 ・発注者は、請負者が着手期日を過ぎても工事に着手しないときは、書面で工事中止し又は契約解除できる。 ・発注者が工事を著しく減少したため、請負代金額が2/3以上減少したときは、請負者は契約解除できる。 ・発注者の責で、工事が工期の1/4以上又は2か月以上中止になったときは、書面で請負者が契約解除できる。 (4)工期等の変更 ※過去に選択肢問題として5回出題有 ・発注者は、必要によって、請負者に工期の変更を求めることができる。 ・現場代理人は、工期の変更に関して、この契約に基づく請負者としての権限を行使することができない。 ・現場代理人は、請負代金額の変更に関して、請負者としての権限の行使はできない。 (5)建築設備の瑕疵 ※過去に選択肢問題として4回出題有 ・建築設備の機器・室内装飾・家具等の瑕疵については、引渡の時、監理者が検査をして直ちにその修補又は 取替を求めなければ、かくれた瑕疵を除き、請負者は、その責を負わない。 (6)契約後の承認 ※過去に選択肢問題として4回出題有 ・請負者は、契約を結んだ後すみやかに請負代金内訳書及び工程表を、監理者に提出してその承認を受ける。 (7)設計図書 ※過去に選択肢問題として4回出題有 ・工事請負契約書に添付される設計図書には、現場説明書と質問回答書を含むが、請負代金内訳書は含まない。 (8)請負者の責任 ※過去に選択肢問題として4回出題有 ・施工で監理者の指示により、図面・仕様書に適合しない部分が生じた場合、請負者は、その責を負わない。 ・設計図書において監理者の検査を受けて使用すべきものと指定された工事材料・建築設備の機器で、 当該検査に合格しなかったものは、請負者の責任においてこれを引き取る。 (9)工事材料の選定 ※過去に選択肢問題として3回出題有 ・工事材料は、設計図書にその品質が明示されていないものがあるときは、中等の品質とする。 (10)第三者への一括請負禁止 ※過去に選択肢問題として3回出題有 ・共同住宅の新築工事の受注者は、発注者の書面承諾があっても、第三者に一括請負させることができない。
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