彦根市子どもの貧困対策計画策定業務委託仕様書 子どもの将来がその生まれ育った事情によって左右されることのないよう、貧困の状況にある 子どもが健やかに育成される環境を整備するとともに、教育の機会均等を図ることを目的に、子 ども・子育て支援施策や各種サービスについて把握し、児童福祉法および子どもの貧困対策の推 進に関する法律等に示される子ども・子育て支援施策等の方向性を踏まえながら、子どもの貧困 対策を施策化し、および実施するため、平成29年度を初年度とする「彦根市子どもの貧困対策 計画」策定のため必要な次の業務(主な業務)を行う。 ■ 策定する企画の内容 「彦根市子どもの貧困対策計画」は、次の事項について定めるものとする。 ○ 子どもの貧困対策の推進に関する法律、子供の貧困対策に関する大綱、ひとり親家庭・多 子世帯等自立応援プロジェクトを趣旨としたもの。 ○ 淡海子ども・若者プラン(滋賀県)の趣旨に沿ったものであること。 ○ 彦根市子ども・若者プランの趣旨に沿ったものであること。 今回の計画は個別計画として策定するものではなく、現在の「彦根市子ども・若者プラン」 の一部として策定し、プランにおける子どもの貧困に関する各施策の見直し、施策の追加を行 うものです。 計画期間:平成29年度~平成31年度(3か年) ■ 実態把握 「彦根市子どもの貧困対策計画」を策定するため、彦根市における子どもの貧困に関する実態 把握・分析を行う。 (1)実態把握準備のための打合せ (2)スケジュール作成および進捗管理 (3)実態調査および調査結果分析 ① 調査票の企画・作成・発送・回収等の作業 調査票案を企画・提案し、市が示す追加質問事項等を基に調査票素案を作成する。調査票 は、計画期間中における各年度の整備目標等を設定するための基礎資料となるよう作成する。 (調査項目は、約80項目程度を想定。調査対象者への配布・回収は、郵送で行う。 ) ② 調査対象数(抽出調査) 2,400件を想定 小学4~6年生の児童のいる世帯 1,200件(各学年400件) 中学生の生徒のいる世帯 1,200件(各学年400件) ③ データ入力 ④ データ収集、単純集計、クロス集計、自由回答の取りまとめと分析 (平成25年彦根市子ども・若者プラン策定にあたるニーズ調査での回収率:就学前 44.9%、 小学生 41.6%) ⑤ 本業務の委託料には、調査票印刷、封入、郵便局への搬入、福祉センターからの回収費 用等を含む。 (調査対象者への郵送代、回答に伴う後納郵便代は、彦根市が負担します。) (4)資源量調査および調査結果分析(支援団体等への聞き取り(アンケート)調査の実施) ① 地域の実態等を把握するため、市立小・中学校、市内高等学校、児童福祉施設等へのア ンケートを行い、データ収集、単純集計、クロス集計、自由回答の取りまとめ等その結果 を分析すること。 (小学校17校、中学校7校、市内高等学校6校、児童福祉施設等計35 団体程度) ② アンケート案を企画・提案し、市が示す追加質問事項等を基にアンケート素案を作成す る。 (5)実態調査結果・資源量調査結果に基づく必要な施策とその分量の整理・分析 ① 必要となる施策の分析 ② 必要となる施策の事業量の算出 (6)次に関する提案 ① 彦根市の子どもの貧困対策の基本的方向性に関する提案 ② 子どもの貧困対策を推進するための提案 ③ 彦根市に特に必要となる子どもの貧困対策があれば、その推進のための提案 ④ 計画実現に向けた施策の提案 (7)調査結果の分析コメントや計画策定時における課題抽出をはじめ、実態・資源量への言及 等を対象者別にクロス集計表やグラフを用いて調査結果の総括を行う。 平成28年11月25日(金)までに調査結果報告作成。 成果品の仕様等は次のとおり。 ・実態調査・資源量調査結果集計 ・調査結果報告書 50部 A4版 表紙、本文1色刷 ・回収調査票全部 ・収集データおよび報告書データを収録した電子媒体(CD-R等) 調査報告書等を子ども・若者会議用資料としてまとめる。 ■ 計画案策定業務 彦根市子どもの貧困対策計画を策定する。ただし、個別に策定するのではなく、彦根市子ども・ 若者プラン(平成27年度から平成31年度)の一部として策定し、 「子どもの貧困」に関する各 施策の見直しや施策の追加を行うものとする。 また、基礎資料等を基に、国、滋賀県等の動向や関連計画との整合性を図りながら、子どもの 貧困対策の推進に関する法律等に基づく計画内容を満たすものとして策定する。 (1)基礎的データの収集・整理 社会経済の動向や、彦根市、滋賀県、国等の既存資料やデータ等を整理する。また、国基 準での彦根市における相対的貧困率を算出するなど、彦根市の子どもの貧困の状態を示す客 観的な数値を算出すること。 (2)課題整理 子供の貧困対策に関する大綱、ひとり親家庭・多子世帯等自立応援プロジェクト、彦根市 子ども・若者プラン等に示される子ども・子育て支援施策等の方向性を踏まえながら、上記 調査結果も含めて、本市における子どもの貧困対策に関する諸事項や今後の施策課題等を明 らかにする。 (3)実態調査・資源量調査結果分析の整理等 子どもの貧困対策施策として実施しようとする事業の提供体制の確保の内容・方策 現在の本市の各施策等の実績や現状の分析、今後の国・県・本市等の施策および関係者・関 係機関等の動向を踏まえ、施策の見直し、施策の追加、目標数値を設定する。 ① 人口分析(子どもの数の将来推計を含む。 )およびその結果に基づくニーズ量、課題分析 等 ② 子どもの貧困対策への需要等の推計 (4)彦根市子ども・若者プランの検証 取組の基本方向、事業・取組内容等について検証したうえで、実態調査結果、資源量調査 結果、地域資源を基に、各施策についての見直し、施策の追加の提案を行う。 また、このために必要な担当者との協議、関係機関・団体等への聞き取りを十分行うこと。 (5)計画素案の作成・調整 わかりやすい資料としてグラフなどを用いて結果をまとめる。取組の基本方向、事業・取 組内容については、項目ごとに明確かつ実効性のある方策を立案する。このために必要な担 当者との協議、関係機関・団体等への聞き取りを十分行うこと。 ■ 子ども・若者会議への参画・運営支援 子ども・若者会議の運営支援、会議資料・議事録(要点筆記は不可)作成、会議の事前打合せお よび会議への出席、計画のとりまとめにかかわるアドバイス等業務の円滑な遂行を支援すること。 会議は、4回程度の開催を予定している。 ① 会議資料は、会議開催日の10日前にデータを提出すること。 ② 会議においては、事務局とともに制度、法令ならびに推計根拠等に関する委員からの質問 に対応できる者が出席すること。 ③ 会議終了後1週間以内に議事録を作成し、提出すること。 ■ 庁内検討会への参画・運営支援 市の施策担当所属等で構成される庁内検討会の運営支援、他市の先進事例の紹介・情報提供、 会議資料・議事録(要点筆記可)作成、会議の事前打合せおよび会議への出席、とりまとめにかか わるアドバイス等業務の円滑な遂行を支援すること。 会議は、3回程度の開催を予定している。 ① 会議資料は、会議開催日の5日前にデータを提出すること。 ② 会議終了後1週間以内に議事録を作成し、提出すること。 ■ パブリックコメントへの対応 パブリックコメント用計画書案を、平成29年1月20日(金)までに作成し、データで提供 すること。また、市民から寄せられた意見等に対する対応案を作成し、対応案決定後公表原稿案 を作成すること。 ■ 計画書および計画概要書作成 基本構成・レイアウト等の企画・立案、素案原稿作成・修正、計画書および計画概要書版下作成お よび印刷・製本(計画書A4版・70ページ程度・表紙2色刷・本文1色刷:300部、計画概 要書A4版4ページ程度・2色刷:500部) * 平成29年3月31日(金)までに計画書・計画概要書を作成し、納品すること。 ■ データ提供 本業務にかかるデータ等収録媒体の提供(CD-R等) 計画書等の原稿は、ワード、エクセル等市が指定するソフト形式で作成し、再編集可能なファ イル形式及び状態にて、印刷用の PDF データとともに、その電子媒体等を納品すること。 ■ その他 本業務の実施に当たっては、次の方針を踏まえて実施するものとする。 ① 彦根市の地域特性を充分理解し、今後の子どもの貧困対策の方向性・方策を明らかにする こと。 ② 工程管理を的確に行うこと。 ③ 計画策定協議の場や市民等の意見により実施することとなった内容は、委託業務に含むも のとする。 ④ 委託業務着手段階から成果品が作成されるまでの工程において、子ども・若者課との連絡 を密に行い、修正等が生じた場合はその都度協議することとする。 ⑤ 本委託業務に基づき作成されたもの(調査結果報告、事業計画書等)に関する著作権等の 一切の権利は彦根市に属するものとする。 ⑥ 計画策定に当たっては、子どもの貧困対策の推進に関する法律、子供の貧困対策に関する 大綱、ひとり親家庭・多子世帯等自立応援プロジェクトならびに関係通知等を十分に踏まえ て行うとともに、本仕様に記載されていない事項については、彦根市と協議のうえ実施する ものとする。 ⑦ 今回策定する「彦根市子どもの貧困対策計画」は「彦根市子ども・若者プラン(平成27 年度から平成31年度まで)」の分野計画として位置付けていることから、「彦根市子ども・ 若者プラン」の内容を熟知しておくこと。 (計画は、彦根市のホームページに掲載しています。 アドレス http://ww.city.hikone.shiga.jp/0000008328.html) ⑧ 計画書等は、再生紙(古紙含有率100%、白色度72%±2%)を使用すること。
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