別紙1 鹿児島市水道局個別GIS導入業務委託 仕様書(案) 平成28年6月 鹿児島市水道局 1 第1章 総則 1.適用範囲 本仕様書は、鹿児島市水道局(以下「発注者」という。)が委託する「鹿児島市水道局個別 GIS導入業務委託」(以下「本業務」という。)に適用する。 2.本業務の背景 水道配管図及び下水道台帳は、管路の適切な維持管理を行ううえで必要不可欠であり、これ までは紙ベースで管理を行ってきたが、鹿児島市において統合型GISが構築されたことから、 統合型GISのレイヤの一つとしてデータ化することとした。 水道配管図については、統合型GISのレイヤ「水道配管情報」として平成21年度からデ ータ化に着手し、平成26年度に完了した。 下水道台帳については、統合型GISのレイヤ「公共下水道(汚水)施設情報」として平成 24年度からデータ化に着手し、平成27年度に完了した。 水道配管情報及び公共下水道(汚水)施設情報(以下「上下水道管路情報」という。 )の情 報更新については、発注者では統合型GIS内のデータ補正が行えないことからデータ補正及 び統合型GISへのデータセットアップを業務委託により 1 年に 1 回行っている。 また、同様の上下水道管路情報を使用している上下水道管路情報提供システムや上下水道管 路情報携帯閲覧システムへのデータセットアップも業務委託で行っており複数の類似業務が 発生している。 そこで、上下水道管路情報の更新頻度向上及び関連業務の費用低減のため個別GISの導入 及び統合型GIS、上下水道管路情報提供システム、上下水道管路情報携帯閲覧システム(以 下「既存システム」という。)とのデータ連携を実施するものである。 3.本業務の目的 本業務は、前述の状況を踏まえ、上下水道管路情報のデータ作成や補正及び既存システムと のデータ連携による情報更新が発注者自らで行える個別GISの導入を目的とする。 4.用語の定義 本仕様書における用語は、鹿児島市水道局制定の「水道工事一般仕様書」及び「下水道土木 工事一般仕様書」で定義する用語( 「工事」を「業務委託」に読み替えるものとする。 )のほか、 次のとおりとする。 (1) 「監督員」とは、「監督職員」のことをいう。 (2)「管理技術者」とは、契約の履行に関し、業務の管理及び統括を行うほか、業務委託料 の変更、履行期間の変更、業務委託料の請求及び受領、管理技術者に対する措置請求の受 理等に係る権限を除く契約に基づく本業務を委託契約により受注する者(以下「受注者」 という。)の一切の権限を行使するものとする。 (3) 「担当技術者」は、管理技術者の職務を分担する技術者をいう。 (4) 「照査技術者」は、第3章の照査を行う技術者をいう。 2 5.費用の負担 (1)本業務の検査等に伴う必要な費用は、本仕様書に明記のないものであっても、原則とし て受注者の負担とする。 (2)本業務の処理に関し、発生した事故に係る損害(第三者に及ぼした損害を含む。)のた めに必要を生じた経費は、受注者が負担するものとする。ただし、その損害が発注者の責 めに帰する理由による場合においては、その損害のために必要を生じた経費は、発注者が 負担するものとし、その額は、発注者・受注者協議のうえ定める。 6.法令等の遵守 受注者は、本業務の実施にあたり、関連する法令等を遵守しなければならない。 7.秘密の保持 受注者は、本業務の処理上知り得た情報を他に漏らしてはならない。 8.個人情報の保護 受注者は、この契約による業務を処理するための個人情報の取扱いについては、別紙1「個 人情報取扱特記事項」を遵守しなければならない。 9.提出書類 受注者は、本業務の着手及び完了にあたって発注者の契約約款に定めるものの外、以下の書 類を監督員の指示する様式で、必要に応じて提出しなければならない。 (1)委託業務着手届 (2)当初工程表(変更工程表) (3)技術者選任通知書(技術者変更通知書) (4)設計業務等委託下請通知書 (5)業務計画書 (6) (請求・通知・報告・協議)書 (7)条件確認依頼書(委託) (8)委託業務変更通知承諾書 (9)委託業務完了通知書 (10)成果品 (11)委託業務出来高通知書 (12)その他業務に必要な資料 なお、承諾された事項を変更しようとするときは、その都度承諾を受けるものとする。 10.委託業務着手届 受注者は、本業務の契約締結後、10日以内に本業務に着手するものとする。又、着手した 場合は、速やかに委託業務着手届を監督員に提出しなければならない。 3 11.工程表 受注者は、本業務の契約締結後、7日以内に本仕様書に基づいて工程表を作成し、これを監 督員に提出しなければならない。 12.業務計画書 (1)受注者は、本業務の契約締結後14日以内に業務計画書を監督員に提出し、承諾を得た 後、業務を行わなければならない。 (2)業務計画書には、契約図書に基づき下記事項を記載するものとする。 業務概要・実施方針・業務工程・業務組織計画・打合せ計画 成果品の内容、部数・使用する主な機器、図書及び基準・連絡体制(緊急時含む)照査計 画・その他業務に必要な事項 (3)受注者は、業務計画書の内容を変更する場合は、理由を明確にしたうえ、その都度監督 員に変更業務計画書を提出しなければならない。 (4)監督員が指示した事項については、受注者はさらに詳細な業務計画に係る資料を提出し なければならない。 13.管理技術者及び担当技術者 (1)受注者は、管理技術者及び担当技術者をもって秩序正しく本業務を行うとともに、高度 な技術を要する部門については、相当の経験を有する技術者を配置しなければならない。 1)管理技術者の資格要件 管理技術者は、次に掲げる資格要件のすべてを満たす者とする。 ア 平成23年度以降本業務の公告の日までに完了した業務(再委託による業務の実績 は含まない。)のうち、次に掲げる「同種業務」又は「類似業務」のいずれかについ て、1件以上の実績を有すること。 (ア) 同種業務 (イ) 類似業務 上下水道の個別GISの導入(再構築を含む。 )に関する業務 a 上水道及び下水道の個別GISの導入(再構築を含む。)に関 する業務又は上下水道、上水道及び下水道の個別GISの保守(導 入(再構築を含む。 )と保守が同一者に限る。 )に関する業務 b 上水道若しくは下水道いずれかの個別GISの導入(再構築 を含む。)に関する業務又は上水道若しくは下水道いずれかの個別 GISの保守(導入(再構築を含む。)と保守が同一者に限る。) に関する業務 イ 本業務の公告の日現在における手持ちの全業務(本業務を含まず、特定後未契約で あるものを含む。 )の合計契約金額が4億円未満であり、かつ、その合計件数が10 件未満であること。なお、手持ち業務とは、契約金額が500万円以上の業務を対象 とする。 (2)受注者は、本業務の進捗を図るため、十分な数の技術者を配置しなければならない。 4 14.成果品の審査 (1)受注者は、業務完了時に発注者が審査できる状態の成果品(発注者が貸与する機器一式) を提出し、審査を受けなければならない。 (2)個別GISについてはクライアントPC、既存システムとのデータ連携については既存 システムの動作確認により行うものとする。 (3)成果品の審査において、補正を指示された箇所は、直ちに補正しなければならない。 (4)業務完了後において、明らかに受注者の責に伴う業務のかしが発見された場合、受注者 は直ちに当該業務の補正を行わなければならない。 15.引き渡し 成果品の審査に合格後、本仕様書に指定された成果品一式を納品し、発注者検査員による検 査の合格をもって、本業務の完了とする。 16.かし担保 (1)受注者は、成果品の引き渡し後1年以内に、成果品にかしが発見されたときは、発注者 の請求により、直ちにかしを補正しなければならない。ただし、発注者が、かしの補正が 困難と判断した場合は、かしの補正に代え、損害賠償の請求をすることができる。 (2)成果品のかしにより発注者が損害を受けたときは、受注者は、その損害を賠償しなけれ ばならない。 17.情報及びプログラム等の提供 受注者は、納入ソフトウェアの技術的問題、ソフトウェアのバグ、パッチ及びバージョンア ップ等の情報を無償にて速やかに発注者に提供し、発注者が必要と認めた場合には、パッチ等 のプログラムを配布及び適用すること。 18.システムプログラム等に関する権利の帰属 個別GISの導入において、既存プログラムの活用又は改良、或いは本業務を遂行するうえ で、新たなプログラムやノウハウ等の創作があった場合(著作権法第27条及び第28条に規 定する権利を含む)、それらの著作権は原則として受注者に帰属するものとする。ただし、受 注者・発注者が協議のうえ、帰属者を変更することができる。 また、納入された新たなプログラムの著作物の複製物を著作権法第47条の3の規定に基づ き、複製、翻案することができる。 19.成果品の帰属 (1)業務で得られた成果品及び中間成果物(18で規定するものを除く)は、全て発注者に 帰属するものとする。 (2)受注者は、発注者の許可無く第三者に貸与、複製、公表及び使用してはならない。 (3)成果品及び引き渡した成果品以外の中間成果物等は、受注者の責任において成果品の引 き渡し後 1年間は無償で保管するものとする。 5 20.参考資料の貸与 (1)発注者は、業務に必要な下記の関係資料等を所定の手続きによって受注者に貸与する。 1)水道施設関係 ①水道施設データ整備基準(電子データ) ②配水系統データ(Shape 形式) ③水道配管図データ(Shape 形式) ④水道配管詳細図データ(Shape 形式) ⑤工事竣工図等スキャニングデータ(電子データ) ⑥携帯閲覧端末(11台) 携帯閲覧端末は、発注者が業務に使用していることから、一括で全台数の貸与 はできない。 2)公共下水道(汚水)施設関係 ①鹿児島市公共下水道(汚水)施設データ製品仕様書(電子データ) ②下水道区域データ(Shape 形式) ③下水道管路網図データ(Shape 形式) ④下水道施設データ(Shape 形式) ⑤工事竣工図等スキャニングデータ(電子データ) ⑥携帯閲覧端末(2台) 携帯閲覧端末は、発注者が業務に使用していることから、一括で全台数の貸与 はできない。 3)共通 ①サーバ機(1台) ②クライアントPC(3台) ③上下水道管路情報提供端末(3台) 上下水道管路情報提供端末は、鹿児島市水道局本庁舎内で稼働中であることか ら、業務時間外に設置場所にて貸与する。 ④鹿児島市共用空間データ(DM 形式又は Shape 形式) ⑤その他業務を実施するにあたり必要な資料 (2)受注者は、貸与された資料を汚損、破損、紛失及び盗難等のないように慎重に取り扱う とともに、業務完了後、速やかに発注者に返却しなければならない。 (3)受注者は、発注者の許可無く貸与された資料の複製及び業務以外の目的に使用してはな らない。 21.委託の変更等 発注者の都合により、計画の一部を変更することができる。これに伴う業務の手戻り等委託 業務に変更が生じた場合は、委託料及び納期について、発注者・受注者協議のうえ定めるもの とする。 6 22.履行期限 本業務の履行期限は、平成29年3月24日(金)までとする。 ただし、システムの試験運用開始期限は、平成28年12月14日(水)までとする。 23.納期の延長 本業務の履行期限は、発注者が妥当と認めた場合に延長することができる。なお、発注者の 都合により業務の一時中止を命じた場合は、発注者・受注者協議のうえ定めるものとする。 24.暴力団関係者による不当介入を受けた場合の措置 暴力団関係者による不当要求又は業務妨害(以下「不当介入」という。 )を受けた場合は、 断固としてこれを拒否するとともに、その旨を遅滞無く発注者及び警察に通報するものとする。 また、暴力団関係者による不当介入を受けたことにより工程に遅れが生じた場合は、発注者と 協議を行うものとする。 25.疑義の解釈 本仕様書に定める事項について、疑義を生じた場合又は本仕様書に定めのない事項について は、発注者・受注者協議のうえ定めるものとする。 7 第2章 業務内容 1.本業務の概要 (1)業務の範囲 本業務で導入する個別GISは、上下水道管路情報のデータ作成や補正及び既存システムと のデータ連携による情報更新が発注者自らで行えるシステムであり、システムの設計、ハード ウェア選定、プロジェクト管理、上下水道管路情報等が閲覧・編集・集計等ができるパッケー ジソフトウェアの導入、カスタマイズ開発、既存システムとのデータ連携、システムテスト、 仮運用、研修等も含め業務対象とする。 (2)上下水道管路情報のデータ量 1)水道施設データ ①管路延長:約 3,540 km ②弁栓類個数:約 50,300 箇所 ③給水世帯数:約 265,900 世帯 2)公共下水道(汚水)施設データ ①管路延長:約 2,200km ②マンホール個数:約 47,800 箇所 ③水洗化世帯数:約 221,000 世帯 (3)個別GISの位置付けとシステム全体構成 本業務範囲における個別GISの位置付けを示す。 (図1) 個別GISにて新規作成及び補正された最新データを既存システムへ提供する上下水道デ ータベースの中核を担うシステムである。 図1 個別GISの位置付け 8 また、図2に本業務範囲におけるシステム全体像を示す。 図 2 システム全体像 図2に示すとおり、水道局庁舎内に個別GIS用のサーバ機を設置し、水道局内で運用を行 う。また、既存システムとデータ連携を図り発注者自らデータ更新を行えるシステム構成とす る。 2.本業務の基本方針 (1)パッケージソフトウェアの活用 品質、安定性、納期等の観点からパッケージソフトウェアを最大限活用し、システムを 構築するものとする。 (2)カスタマイズ 機能の実現にあたりカスタマイズを要する場合、開発に係る費用が最小となり、かつ運 用開始後の保守費用も最小となるシステムとする。 (3)標準規格の採用 メーカー独自の技術は最小とし、可能な限り国際規格、日本工業規格等のオープンな標 準規格に基づく技術を採用したシステムとする。 (4)システム構成 発注者が別途調達するサーバ機1台及びクライアントPC(データベースソフト及びバ ックアップソフトを含む)3台に、上下水一体となった個別GIS(運用期間中の使用料 は本業務委託料に含まれる)3ライセンスを使用権許諾としてインストールし、初期設定 及び必要に応じてカスタマイズを行うものとする。また、市販地図データを3ライセンス 調達し搭載するものとする。 (5)操作、利便性 操作しやすく、誤操作させにくい画面構成とするなど、十分にユーザビリティの考慮さ 9 れた操作性を実現すること。また、画像ファイルや属性等のデータを出力でき、発注者が 他業務でも活用できるものとする。 (6)柔軟性、拡張性 業務内容や運用体制の変更等に対し、柔軟性、拡張性が高いシステムとする。 (7)継続的な運用 24時間、365日稼働を複数年運用していくことから、運用期間の継続的なシステム 保守を保証すること。また、OS及びシステムで使用するソフトウェアのバージョンへの 依存度を可能な限り低くすること。なお、これらのバージョンアップによりシステムの動 作に影響を及ぼす恐れのある場合は、受注者が構築するテスト環境にて事前の動作検証を 行い、必要な修正等の対応を実施すること。 (8)システム移行 運用方法の変更や経年によるシステム更改を行う場合など業務への影響やそれに係る 費用が最小となるシステム構成とする。また、システムの移行に必要となる情報すべてを 無償で提供すること。 3.スケジュール要件 システムの導入スケジュールは次のとおりとする。 ・平成28年8月中旬 契約締結 ・平成28年8月31日 機器調達仕様書提出期限 ・平成28年12月14日 試験運用開始期限 ・平成29年3月24日 本運用開始 4.機能要件 【別紙2】に個別GISの機能要件を示す。ただし、受注者の提案又はシステムの詳細設計 において必要となる要件が判明した場合には、要件の追加を行う場合がある。 5.性能要件 クライアントPCにおけるシステム操作時の画面遷移レスポンスタイムの目標値を以下に 示す。また、繁忙期及び稼動数年後であっても安定した処理速度を維持できること。 【性能要件】 表示処理:最大3秒 検索処理:最大5秒 6.セキュリティ要件 (1)利用者の認証 利用者に対して、ID・パスワードを設定できること。システム管理者が各利用者のパ スワードの運用を管理できる構造であること。 (2)ウィルス対策 サーバ機及びクライアントPCにインストールするウィルス対策ソフトは、発注者にて 10 インストールする。 (3)運用上の漏洩防止対策 利用者の認証情報を元に、利用区分を設定し、その権限付与に応じて利用可能な機能を 制限する。 個人情報及び機密情報に対して参照可否の権限設定を可能とし、権限を持たない利用者 の参照を抑止する。 利用者の権限に応じて、管理情報の表示、データ登録、更新を制御可能とする。 個別GISの操作に関わる日時並びに利用者の記録等を確認できる情報をログとして 保存し取得可能とする。 7.業務内容 (1)プロジェクトの管理 本業務を遂行するにあたってのスケジュールの立案、問題点・課題への対応等、プロジ ェクトの推進に必要な管理作業を行うこと。 また、計画準備として、プロジェクト計画書を検討・提出する。プロジェクト計画書の 検討においては、プロジェクト全体の総括責任者を配置し、指揮系統を明確にするととも に、プロジェクトの遅延防止と遅延した場合の対策を諮るための管理体制と方法を明確に すること。 (2)ソフトウェアの導入 本業務のシステム機能要件に従い、ソフトウェア導入設計、ソフトウェア環境設計・設 定等を行う。システム機能要件に示す要件がパッケージ基本機能にて実現できない場合に は、不足分の機能を補うために、パッケージカスタマイズ設計、カスタマイズプログラム 作成などを行うこと。 (3)運用に関わるソフトウェアの検討、設計、設置 運用環境の環境設定に関する調査・検討・設計を行い、システムが本仕様書どおりに正 常に稼働するために必要なソフトウェアの調達、設定及び調整を行うこと。 また、機能・性能・障害・リカバリテスト及び機器稼働確認に関する作業を行うこと。 成果物として、ソフトウェアシステム設計書を作成すること。 (4)サーバ機及びクライアントPC等機器調達仕様書作成 サーバ機及びクライアントPCの仕様を定め、機器設定や設置作業等、機器納入業者と の作業分担を整理したうえで機器調達仕様書を作成し納品すること。 ただし、以下の機器については発注者にて別途調達を行う。 ①サーバ機本体 ②データベースソフト(サーバライセンス) ③データベースソフト(クライアントライセンス) ④無停電電源装置 ⑤バックアップ装置 ⑥バックアップソフト ⑦クライアントPC本体 11 なお、サーバ機のOSについては、Microsoft Windows Server 2012R2 同等以上、クラ イアントPCのOSについては Microsoft Windows 10 同等以上を前提とするが、提案に より変更可能とする。 (5)データ移行 発注者が貸与する上下水道管路情報を調整、変換し、個別GISへデータセットアップ を行う。 画面表記は統合型GISの表現を基本とする。データ変換・移行においては、既存のシ ステム機能及びデータを損なわないよう、システムの内容構成やデータベース構成を十分 理解し、データの整合性確保に留意すること。 1)発注者が貸与する上下水道管路情報のデータ変換及びセットアップ 貸与する上下水道管路情報のデータを整備基準及び製品仕様書に基づき、品質の確 認を行う。品質確認完了後、個別GISにて利用可能なフォーマットへのデータ変換 を行い、セットアップを実施する。 セットアップ後は、品質確認完了データと個別GIS内データについて欠損や表記 違い、属性情報のリンク間違い、工事竣工図等スキャニングデータのリンク間違い等 が発生していないか目視検査を行うこと。 2)背景地図データの調達及びセットアップ 背景地図については、発注者が貸与する鹿児島市共用空間データのほか、下記要件 の市販地図データをクライアントPC3台分調達しセットアップすること。 ①地図仕様 ア 各戸の表札名及び住所を属性として有すること。 イ 集合住宅においては、階数ごとの表札データを有していること。 ウ 調達時に、市販されている最新の地図データであること。 エ 毎年更新される地図データであること。 (6)システムテスト システムを安定稼働させるため、各工程において必要なテストを実施すること。また、 テストの目的、対象範囲、実施方法、テスト体制、テスト環境、スケジュール、合格基準 等、テスト全般に関わる方針に係るシステムテスト実施計画書を事前に作成し提出するこ と。 (7)システム環境設定 機器納入業者による設定作業が終了し、運用環境の準備が整い次第、以下の作業を実施 しシステム環境を構築すること。 1)水道局が調達した機器に、個別GISをインストールし、稼働環境の構築をするこ と。 2)運用テストを実施して、構成するクライアントサーバの状態監視を行い、システム の動作確認をすること。 3)発注者が各業務で利用する一連の通常作業及び定例的に行う保守的作業、異常発生 時(ネットワーク切断、停電状況下の試験等)に行う緊急作業等、想定される限りの 作業を運用テストとして実施すること。 12 (8)システム本運用までの支援 システムの運用計画を策定し、導入するハードウェアやソフトウェアの運用手順をまと めること。成果物として、運用保守計画書及びシステム運用・保守マニュアルを作成する こと。本運用開始までの間、システム由来の障害に対する復旧作業を行うこと。 (9)既存システムとのデータ連携 個別GISと下記の既存システムをデータ連携させ、発注者自ら既存システムのデータ 更新が行えるようにすること。データ連携の手法については、既存システムの運用に影響 がなく、かつ容易な作業で日常的にデータ更新が行えるものとする。ただし、既存システ ムのシステム開発やカスタマイズを必要とする提案を行う場合は本業務費内で実現する こと。 1)統合型GIS(導入業者:国際航業株式会社) 鹿児島市情報システム課所管のシステムであり、市役所サーバ内に上下水道管路情報 をセットアップし、利用者は自席のWAN端末(OS:Windows7)にて閲覧を行うW ebGISである。 2)上下水道管路情報提供システム(導入業者:国際航業株式会社) 一般市民が専用端末(OS:Windows8.1)を直接操作し、上下水道管路情報の閲覧・ 出力を行うシステムである。ネットワーク接続は行わず、スタンドアロンでの運用を行 っている。 3)上下水道管路情報携帯閲覧システム(導入業者:国際航業株式会社) 上下水道管路情報及び工事竣工図等スキャニングデータを、携帯閲覧端末(OS: Android4.1.1)にセットアップし、現場での閲覧を可能としたシステムである。ネット ワーク接続は行わず、スタンドアロンでの運用を行っている。 (10)ドキュメント作成 システム開発、導入及び調整、運用・保守に至るドキュメントの作成を行うこと。ドキ ュメント様式については特に定めないが、原則、第4章成果品に示すドキュメントを作成 すること。 (11)職員研修の実施 対象職員に対して必要となる研修、資料の作成及び講師の派遣を行うこと。なお研修資 料は、本システムの操作マニュアルとしても利用するため、その点についても留意するこ と。 1)システムの操作及び運用方法について、仮運用期間中に局職員に対して研修を実施 すること。 2)研修の実施にあたっては、事前に研修対象者分の資料を提供すること。また、同資 料は、電子媒体でも提供すること。 3)研修場所は発注者にて提供する。なお、研修は複数回に分け同内容のものを実施す ること。 4)研修対象 ・本業務に携わる職員 約20名 ・システム管理者 数名程度 13 5)システム運用・保守マニュアルについては、上記操作研修とは別に、システム管理 者に対して説明を実施すること。 14 第3章 照 査 1.照査の目的 受注者は業務を履行するうえで技術資料等の諸情報の利活用及び技術者間での情報共有や 教育を行うことにより、業務の高い質を確保することに努めるとともに、さらに照査を実施し、 成果品に誤りがないよう努めなければならない。 2.照査の体制 受注者は遺漏なき照査を実施するため、相当な技術経験を有する照査技術者を配置するとと もに、照査に人員を要する場合は、必要な数の技術者を配置しなければならない。 3.照査事項 受注者は業務全般にわたり、個別GISと既存データとの適合性及びセットアップするデー タの正確性、既存システムとのデータ連携を基本として以下に示す事項について照査しなけれ ばならない。 (1)基本条件の確認及びその内容について (2)導入する個別GISの機能要件との整合について (3)セットアップするデータの関連付け及び貸与データとの整合について (4)既存システムとのデータ連携によるデータ更新について (5)成果品の構成及びその内容について 15 第4章 成果品 1.成果品 作成を要する各種設計書等の内容については、作業着手前に発注者と十分に協議するととも に、完成時には発注者に対して十分な説明を行い、内容の承諾を得てから納品すること。なお、 発注者が納品不要と認めたドキュメントについては、省略できるものとする。本業務で想定し ている成果品は下記のとおりである。 (1)システム及びデータを実装したサーバ機及びクライアントPC (サーバ機及びPCは発注者貸与品) サーバ機1台、PC3台 (2)システム及びシステム稼動のためのデータを格納した電子媒体 (致命的な障害発生時、機器更新時に本メディアよりシステムが復元できること)1式 (3)ドキュメント (印刷物1部及び印刷物の原本となる電子ファイルを格納した電子媒体) 1式 ①業務報告書(業務計画書、打合せ議事録、データ実装作業報告書等) ②要件定義書 ③パッケージ環境設計書 ④パッケージ導入手順書 ⑤パッケージカスタマイズ設計書 ⑥本システム向けの操作マニュアル(兼研修用ドキュメント) ⑦導入・環境作業結果報告書 ⑧ハードウェアシステム設計書 ⑨システム運用・保守マニュアル ⑩テスト仕様書・報告書 ⑪その他発注者が必要と認める書類 ※データは、項目ごとにフォルダに分類し、ファイル格納すること。また、HDD にデー タを正・副それぞれに同内容を格納すること。 2.納入場所 本業務の成果品の納入場所は、鹿児島市水道局とする。機器の詳細な設置場所については別 途指示する。 16 第5章 準拠すべき図書等 1.準拠すべき図書等 本業務は、下記に掲げる図書等に準拠して行うものとし、これら以外の図書に準拠する場合 は、あらかじめ監督員の承諾を受けなければならない。 (1)鹿児島市統合型 GIS共用空間データ製品仕様書(鹿児島市情報システム課) (2)鹿児島市統合型 GIS共用空間データ地物要件定義書(鹿児島市情報システム課) (3)鹿児島市水道施設データ整備基準(鹿児島市水道局) (4)鹿児島市公共下水道(汚水)施設データ製品仕様書(鹿児島市水道局) (5)鹿児島市水道局ストックマネジメント基本計画書(案) (鹿児島市水道局) 17 設計業務委託等個人情報取扱特記事項 【別紙1】 (基本的事項) 第1条 受注者は、個人情報(生存する個人に関する情報であって、特定の個人が識別され、又は識別され得るものをいう。以下同じ。 )の保 護の重要性を認識し、この契約の履行に当たっては、個人の権利利益を侵害することのないよう、個人情報の取扱いを適正に行わなければ ならない。 (個人情報の取扱責任者) 第2条 受注者は、発注者から提供された資料等の使用及び保管に当たっては、取扱責任者を定め、個人情報の保護が図られるよう細心の注 意を払わなければならない。 2 受注者は、前項の取扱責任者を契約締結時に「技術者等選任通知書(設計等) 」をもって発注者へ通知しなければならない。なお、原則と して取扱責任者は、担当技術者から選任するものとするが、それ以外の者を選任し、 「技術者等選任通知書(設計等) 」で対応できない場合 は、 「個人情報取扱責任者選任通知書」をもって発注者へ通知しなければならない。 (秘密保持及び事故防止) 第3条 受注者は、この契約の履行に関して知り得た個人情報の内容をみだりに他人に知らせ、又は不当な目的に利用してはならない。この 契約が終了し、又は解除された後においても、同様とする。 2 受注者は、この契約の履行のために従事している者に対して、在職中及び退職後において、この契約の履行に関して知り得た個人情報の 内容をみだりに他人に知らせ、又は不当な目的に利用してはならないことその他個人情報の保護に関し必要な事項を周知するものとする。 3 受注者は、この契約の履行に関して知り得た個人情報の漏えい、滅失又はき損の防止その他の個人情報の適切な管理のために必要な措置 を講じなければならない。 (保有の制限等) 第4条 受注者は、この契約の履行のために個人情報を保有するときは、その目的を明確にするとともに、目的の達成に必要な範囲内で、適 法かつ公正な手段により行わなければならない。 2 受注者は、この契約を履行するために本人から直接書面により記録された当該本人の個人情報を取得するときは、あらかじめ、本人に対 し、その目的を明示しなければならない。 (目的外使用の禁止) 第5条 受注者は、発注者の指示又は承認があるときを除き、個人情報が記録された資料等を契約の目的以外の目的に使用してはならない。 (第三者への閲覧又は提供の禁止) 第6条 受注者は、個人情報が記録された資料等を第三者に閲覧させ、又は提供してはならない。 (複写及び複製の禁止又は制限) 第7条 受注者は、個人情報が記録された資料等を複写又は複製してはならない。ただし、発注者がやむを得ない事情があると判断し発注者 が許可した範囲内においてはこの限りでない。 (外部持出しの禁止) 第8条 受注者は、個人情報が記録された資料等を発注者の許可なしに発注者が指定した場所から外部に持ち出してはならない。 (返還又は廃棄等の義務) 第9条 受注者は、この契約の履行が完了したとき、又はこの契約が終了し、若しくは解除されたときは、個人情報が記録された資料等を速 やかに発注者に返還しなければならない。ただし、返還が困難なものについては、発注者の指示に従い処分し、その結果を発注者に報告し なければならない。 (再委託等の禁止又は制限) 第10条 受注者は、発注者の承諾があるときを除き、この契約による個人情報を取り扱う契約の履行の全部又は一部を第三者に委託し、又 は請け負わせてはならない。 2 前項の発注者の承諾とは、 「設計業務等委託下請通知書」をもって受注者が発注者へ通知した業者がこの契約による個人情報を取扱う業務 に従事することを妨げない。なお、受注者は、この業者に対しても個人情報の漏えい、滅失又はき損の防止その他保有個人情報の適切な管 理のために必要な措置を講じなければならない。 (立入調査) 第11条 発注者は、この契約の履行の処理状況を調査するため必要があるときは、受注者の事務所に立ち入ることができるものとし、受注 者は、これに応ずるものとする。 (報告義務) 第12条 受注者は、個人情報の取扱処理状況について、発注者に対し報告しなければならない。 2 受注者は、資料等に漏えい、滅失、き損その他の事故が発生したときは、直ちに発注者に通知し、必要な措置を講ずるとともに遅滞なく その状況を書面により発注者に報告しなければならない。 (指示) 第13条 発注者は、受注者がこの契約を履行するために取り扱っている個人情報について、その取扱いが不適当と認められるときは、受注 者に対して必要な指示を行うことができる。 (契約解除及び損害賠償) 第14条 発注者は、受注者がこの個人情報取扱特記事項の内容に違反していると認めたときは、契約の解除及び損害賠償の請求をすること ができる。 18 【別紙2】 個別GIS機能要件一覧(共通機能) 機能名称 地図操作 拡大・縮小 機能 機能概要 ボタンによる拡 メニューボタンにより一定の割合で地図の拡大・縮小ができること。 大・縮小 マウスによる拡 マウスホイールにより連続的に地図の拡大・縮小ができること。 大・縮小 縮尺指定 指定した縮尺で地図が表示できること。 任意範囲拡大・ 矩形を指定して地図の拡大・縮小ができること。 縮小 地図移動 地図の指定箇所を虫眼鏡風に拡大表示できること。 ドラッグスクロール 画面をドラッグして地図を移動できること。 中心移動 指定した位置を中心に地図を移動できること。 座標指定 指定した座標位置を中心に地図を移動できること。 全域表示 全域を画面に表示できること。 地図回転 地図の表示角度が調整できること。 2 画面表示 地図検索 虫眼鏡機能 索引図表示 サブ画面を位置図として現在の表示位置が確認できること。 拡大図表示 指定した範囲の拡大図をサブ画面に表示できること。 2画面連動 メイン画面とサブ画面が連動できること。 座標表示 画面に表示している地図の中心座標が表示できること。 凡例表示 表示している図面の凡例が表示できること。 位置検索 機能 住所検索 住所を指定して該当の位置を中心に地図を表示できること。 地番検索 地番を指定して該当の位置を中心に地図を表示できること。 目標物検索 目標物を指定して該当の位置を中心に地図を表示できること。 図面番号検索 図面番号を指定して該当の図面の地図を表示できること。 索引図検索 索引図上で位置を指定して該当の位置を中心に地図を表示できるこ と。 給水装置番号、 給水装置番号及び排水設備番号を指定して該当の位置を中心に地 排水設備番号 図を表示できること。 検索 弁栓類番号、人 弁栓類番号及び人孔管理番号又は管路番号を指定して該当の位 孔管理番号等 置を中心に地図を表示できること。 検索 キーワード検索 キーワードを入力することにより、入力したキーワードに含まれる住所、地 番、目標物等を検索し、検索結果から指定した位置を中心に地図を 表示できること。 レイヤ管 レイヤ表示 登録されているデータをレイヤとして表示できること。 19 機能名称 理機能 機能概要 表示項目選択 レイヤの表示・非表示をボタンにより切り替えることができること。 レイヤ設定 レイヤ毎に、線種、線色、表示縮尺等の設定を行うことができること。 レイヤセットの保存・呼び出し よく利用するレイヤの組み合わせの保存・呼び出しができること。 表示順序の入替え レイヤごとに表示順序(重なり順序)を指定できること。 レイヤ追加・削除 レイヤの追加及び削除ができること。 レイヤの展開・たたみ レイヤ表示のツリー階層をボタンにより全て一括で展開・たたみができる こと。 凡例表示 レイヤ毎の凡例を表示できること。 属性表示 属性参照 指定した施設の属性情報を表示できること。 機能 ファイルリンク 施設に関連付けられる各種外部ファイルを複数表示できること。 個別調書印刷 指定した施設の属性情報を個別調書として印刷できること。 個別調書出力 指定した施設の属性情報を個別調書として CSV 及び Excel ファイル等 で出力できること。 履歴表示 履歴を持つ属性データを表示できること。 複数属性参照 施設を複数指定し、指定した全ての属性情報をボタンにより切り替えて 表示できること。 条件検索 属性条件検索 検索条件を設定し、属性情報から施設を検索できること。 機能 条件保存・呼び出し 検索条件の保存・呼び出しができること。 範囲指定条件検索 任意の範囲を図形で指定し、その範囲内に存在する施設を検索でき ること。 範囲指定条件保存・呼び出し 範囲指定図形の保存・呼び出しができること。 色分け表示 条件検索結果の色分け表示ができること。 クイック検索 よく使う検索項目を設定でき、検索バーに入力した内容により抽出検 索を行うことができること。 検索結果 一覧表示 検索結果を一覧で表示できること。 並べ替え 検索結果一覧の列項目を選択することで昇順又は降順に並べ替えが できること。 図形参照 検索結果一覧より選択施設の地図位置を表示できること。 属性参照 検索結果一覧より選択施設の属性情報を表示できること。 関連ファイル参 検索結果一覧より選択施設の関連ファイルを表示できること。 照 集計 検索結果一覧より列項目の総計、レコード数、平均値、最大値、最 小値、標準偏差を集計でき、なおかつクロス集計ができること。 直接編集 検索結果一覧より選択施設の属性情報を直接編集できること。 直接削除 検索結果一覧より選択施設の図形及び属性情報を直接削除できる こと。 帳票印刷 検索結果一覧より選択施設の属性情報を帳票形式で出力できること 20 機能名称 機能概要 ファイル出力 検索結果一覧を CSV 及び Excel ファイルで出力できること。 関連施設検索 管路及び管きょの検索結果から給水管及び取付管などの接続施設の 検索ができること。 印刷機能 簡易印刷 一般印刷 画面に表示されている地図をそのまま任意の様式で印刷できること。 範囲指定 任意の範囲を指定して印刷できること。 縮尺指定 縮尺を指定して印刷できること。 テンプレート設定 あらかじめ設定した定型のテンプレートで印刷できること。 テンプレート変更 テンプレートを変更できること。 プレビュー表示 印刷状態をプレビュー表示できること。 スケールバー印 印刷時にスケールバーを表示して印刷できること。 刷 縮尺値印刷 印刷時に縮尺値を表示して印刷できること。 方位記号印刷 印刷時に方位記号を表示して印刷できること。 テキスト印刷 印刷時に任意のテキストを表示して印刷できること。 画像出力 印刷状態を PDF、JPG、GIFファイル等で出力できること。 印刷位置調整 プレビュー表示状態で印刷位置の調整(上下左右移動、回転)ができ ること。 定型連続印刷 複数の図郭番号等を指定し、連続印刷ができること。 分割連続印刷 指定した範囲を用紙サイズにあわせて自動的に分割して連続印刷でき ること。 データ入 ファイル読込み CSV、Shape、DXF、SXF ファイル等を読み込むことができること。 出力機能 属性インポート Excel ファイルにて作成された属性情報をインポートし、既存の図形デー タの属性として一括登録できること。 市販地図データ読込み 市販地図データを読み込むことができること。 ラスタデータ読込み 地理座標を持つラスタデータを読み込むことができること。 ファイル出力 CSV、Shape、DXF、SXF ファイル等を出力することができること。 図郭指定ファイル出力 図郭を指定して CSV、Shape、DXF、SXF ファイル等で出力することがで きること。 表示範囲ファイル出力 表示範囲を CSV、Shape、DXF、SXF ファイル等で出力することができる こと。 任意範囲ファイル出力 任意の範囲を CSV、Shape、DXF、SXF ファイル等で出力することがで きること。 レイヤ全域ファイル出力 指定したレイヤの全域を CSV、Shape、DXF、SXF ファイル等で出力す ることができること。 使用者基本情報取り込み機能 水道料金システムより出力した使用者基本情報(CSV)を取り込み登 録されている水道メータ等とのマッチング処理を行い、属性情報として表 21 機能名称 機能概要 示できること。 計測機能 距離計測 指定する 2 点以上の間の距離を計測できること。 点の指定は座標値でも行えること。 面積計測 指定する 3 点以上で囲まれた任意範囲の面積を計測できること。 点の指定は座標値でも行えること。 座標値計測 指定した 1 点の座標値を計測できること。 角度計測 指定した 3 点で結ばれた線分の角度を計測できること。 点の指定は座標値でも行えること。 入力編集 図形データ 弁栓類・人孔等 弁栓類・人孔等の座標値、種別等が入力されたファイル(CSV、Excel 機能 編集 座標値取込み ファイル等)を取込み、図形データを自動発生させられること。 ~図形発生 線図形(ライン) 線図形データ(ライン)の入力及び修正ができること。 入力・編集 自動発生させた弁栓類・人孔等をつなぐ配管図形(線)の入力ができ ること。 新たな線図形を追加できること。 追加した線図形を凡例等で表示できること。 面図形(ポリゴ 面図形データ(ポリゴン)の入力及び修正ができること。 ン)入力・編集 新たな面図形を追加できること。 追加した面図形を凡例等で表示できること。 点図形(ポイン 点図形データ(ポイント)の入力及び修正ができること。 ト)入力・編集 新たな点図形を追加できること。 追加した点図形を凡例等で表示できること。 テキスト入力・編 テキストデータの入力及び修正ができること。 集 引出線付テキス 引出線付テキストデータの入力及び修正ができること。 ト入力・編集 オフセット入力 指定した施設にオフセット線と注記の入力ができること。 面図形結合 飛び地の複数の面図形を一つのアイテムとして結合できること。 面図形くり抜き 面図形を任意の形でくり抜くことができること。 トポロジー編集 ネットワーク構造を維持したまま移動修正できること。 ジャンプ線入力 管路が交差する場合のジャンプ線を入力できること。 スナップ処理 図形入力の際に同一レイヤ及び他レイヤの図形の頂点や線上に一致 できること。 ラスタ標定 スキャニングした画像の位置と表示されている地図の位置を同定できる こと。 入力補助線 図形入力の位置を決めるための補助線を表示できること。 22 機能名称 機能概要 管路分割 入力済みの管に対し、新規図形を追加すると自動的に既存管を分割 できること。 属性データ バッファリング 指定した図形からバッファ図形を発生させることができること。 削除 既に入力されている施設を削除できること。 レイヤ変更 図形データの所属レイヤを変更できること。 レイヤ結合 複数のレイヤを一つのレイヤに統合できること。 新規入力 属性情報の新規入力ができること。 編集 弁栓類・人孔及び管路等の属性が入力されたファイル(CSV、Excel フ ァイル等)から自動的に入力が行えること。 面的な属性情報をポリゴンから取得できること。 使用者基本情報等のファイル(CSV、Excel ファイル等)から自動的に入 力が行えること。 属性編集 既に入力されている施設の属性情報を修正できること。 属性が複数存 一つの図形データに、複数の属性が存在する場合、全てその図形デー 在する場合の関 タに関連付けできること。 連付け 属性一括変換 検索結果の指定した属性を一括で変更できること。 属性自動計算 入力されている属性情報を自動計算し、関連属性に入力できること。 属性自動チェック 入力した属性値に不備がないか自動的にチェックできること。 注記文字自動 入力した属性データを元に注記文字を自動的に発生させることができる 表示 こと。 自動表示した注記を位置調整できること。 属性項目追加 図形データと属性の連動入力 属性項目を追加できること。 図形データを新規入力すると属性データの入力画面を連動して表示で きること。 主題図機 複数同時編集機能 複数クライアント PC でサーバ上の1つのデータベースを更新できること。 編集ログ出力機能 編集履歴をログファイルに出力できること。 主題図作成 個別値主題図 属性値に応じた色塗り主題図を作成できること。 レ ン ジ/ラ ンク 主 属性値をレンジ/ランク別に分類し、分類したランクに応じて主題図を作 題図 成できること。 ラベル主題図 属性値をラベル表示した主題図を作成できること。 複合主題図 上記を複合した主題図の作成ができること。 主題図登録 作成した主題図を保存できること。 主題図呼び出し 保存した主題図を呼び出し、地図上に主題図を表示できること。 主題図修正 保存した主題図設定を修正できること。 主題図複製 保存した主題図をコピーできること。 能 主題図管理 23 機能名称 機能概要 主題図印刷 保存した主題図を任意の様式で印刷できること。 主題図出力 保存した主題図を PDF、JPG、GIFファイル等で出力できること。 主題図削除 作成した主題図を削除できること。 凡例表示 作成した主題図の凡例を表示できること。 ファイリン ファイル登録 画像・CAD・Excel 等のファイルを図形に関連付けて登録できること。 グ機能 ファイル参照 関連付けられたデータを同時に複数表示できること。 ファイル削除 関連付けられたデータを削除できること。 サムネイル表示 複数の画像が関連付いている場合の縮小版の一覧を表示できること。 印刷 ファイルを任意の様式で印刷できること。 出力 ファイルを PDF、JPG、GIFファイル等で出力できること。 文書情報表示 ファイルの詳細情報を表示できること。 地図表示 データに関連付いた図形データを中心に地図を移動できること。 属性表示 データに関連付いた属性情報を表示できること。 複数図形リンク 1 つの画像データを複数の図形に関連付けることができること。 画像検索 関連付く画像データをファイル名やデータ形式等で検索できること。 工事情報一覧 業務メニューボタンにより、登録されている工事情報を一覧で表示でき 工事情報 管理機能 ること。 工事情報の検索 登録されている工事情報を、工事番号、工事名称、工事状況、工事 種別、工事業者、工事実施期間等により検索できること。 工事情報の登録 工事情報を図形データ・属性データとともに新規に登録できること。ま た、登録の際には図形データ入力後、自動的に属性データ入力モード に切り替わることができること。 メモ管理 メモ入力 任意の場所にシンボルを作図し、メモを登録できること。 機能 メモ検索 登録したメモ内容の全部又は一部(あいまい)検索ができ、選択した場 所に移動できること。 メモ一覧 管理機能 システム 登録メモの一覧が表示され、選択した場所に移動できること。 対応OS サーバ機の OS が Microsoft Windows Server 2012R2 同等以上で稼 働すること。 クライアント PC の OS が Microsoft Windows 10 同等以上で稼働する こと。(提案により変更可能。) ユーザ管理 コード管理 ログイン システム利用時にユーザID及びパスワード認証ができること。 ログアウト 一定時間操作しない場合、自動でログアウトする設定ができること。 ユーザ登録 システムのユーザ情報やアクセス権限を登録できること。 パスワード管理 ログインパスワードの管理ができ、任意で更改ができること。 ユーザ編集 システムのユーザ情報やアクセス権限を編集できること。 コード編集 システムに登録されているコード情報を編集できること。 24 機能名称 ログ管理 データ管理 機能概要 自動ログ登録 システムへのアクセスログを自動的に保存できること。 ログ表示 システムへのアクセスログを一覧で表示できること。 ログ出力 システムへのアクセスログを CSV 形式で出力できること。 バックアップ システムに登録されているデータ及び環境設定のバックアップを行うことが できること。 復元 バックアップデータをシステムに復元できること。 25 個別GIS機能要件一覧(上水道専用機能) 機能名称 断水分析 断水区域分析・登録 機能 機能概要 断水箇所を指定し、指定した箇所から断水の影響の出る可能性があ る施設を検索及び強調表示できること。また、分析を行った結果を登 録できること。 断水区域分析情報一覧 登録した断水区域分析情報を一覧で表示できること。 断水消火栓一覧の出力 分析対象となった消火栓の属性情報を一覧で出力できること。 検針順路表示 水道メータの検針順路図を表示できること。 維持管理 巡視点検・目視調査 点検・調査箇所の諸元、状態のランクを入力・修正できること。 履歴管理 修繕工事 修繕工事箇所の諸元、工事の実施状況を入力・修正できること。 機能 漏水箇所 漏水箇所の諸元、状態のランクを入力・修正できること。 管内カメラ調査 管内カメラ調査箇所の諸元、状態のランクを入力・修正できること。 条件設定・検索 上記の情報について条件を設定し、その条件に合致した情報を検索で 検針順路 表示機能 きること。 履歴管理 上記の情報を履歴管理できること。また、一覧を出力できること。 26 個別GIS機能要件一覧(下水道専用機能) 機能名称 調書作成 機能概要 調書出力 下水道法に則った下水道調書(総括調書、管きょ延長調書、管きょ及 機能 びます調書等)を作成、印刷できること。 様式設定 任意の様式設定が可能であること。 ファイル出力 CSV 及びExcelファイル等で出力できること。 縦断面図 縦断図作成 管渠を指定して縦断図を作図できること。 作成機能 平面図作成 任意の範囲指定又は縦断図で選択した範囲を自動的に切り取り、平 面図を作成できること。 横断図作成 地図画面上で 2 点を指定し、指定した横断位置における横断図を作 図できること。 案内図作成 縦断図で選択した範囲を案内図として作図できること。 縮尺スケール 縦と横の縮尺を表すスケールを表示できること。 縮尺変更 縦と横の縮尺を変更できること。 移動 縦断図、平面図などのレイアウトを調製できること。 回転 縦断図、平面図などを回転できること。 拡大・縮小 縦断図、平面図などを拡大・縮小できること。 任意位置での土被り等表示 縦断図上の任意の位置で地盤高、土被り、管底高、上流人孔からの 延長等を表示できること。 印刷 上記の機能で作図された縦断面図を印刷できること。 ファイル出力 上記の機能で作図された縦断面図を DXF、SXF ファイル等で出力でき ること。 ネットワー 上下流追跡 ク追跡機 全件追跡 指定した下水道施設から終着点までの全ての施設を抽出できること。 範囲指定追跡 任意の範囲内(処理区・排水区など)において、指定した下水道施設 能 から終着点までの施設を抽出できること。 対象管渠指定 管渠機能(幹線、枝線等)毎において、指定した下水道施設から終着 追跡 点までの施設を抽出できること。 家屋着色表示 ネットワーク追跡時、対象管路に接続されている家屋が着色できるこ と。 流達時間・距離 指定した下水道施設から終着点における流速時間及び距離を自動 自動計算 計算できること。 該当施設一覧表示 上・下流追跡により抽出された施設の一覧を表示できること。 該当施設一覧ファイル出力 追跡結果を CSV 及びExcelファイル等で出力できること。 維持管理 巡視点検・目視調査 点検・調査箇所の諸元、状態のランクを入力・修正できること。 履歴管理 管渠清掃 清掃箇所の諸元、状態のランクを入力・修正できること。 機能 修繕工事 修繕工事箇所の諸元、工事の実施状況を入力・修正できること。 テレビカメラ データ入力・修 テレビカメラ調査箇所の諸元、状態のランクを入力・修正できること。 正 27 機能名称 機能概要 調査記録表の テレビカメラ調査の情報から調査記録表を自動作成できること。 自動作成 条件検索 緊急度自動判 テレビカメラ調査の情報からスパン単位での緊急度を自動判定できるこ 定機能 と。 調査結果入力 調査結果入力ツールからデータをインポートすることにより、施設に関連 ツール 付いた情報が一括登録できること。 上記の情報について条件を設定し、その条件に合致した情報を検索で きること。 履歴管理 上記の情報を履歴管理できること。また、一覧を出力できること。 28
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