企画展「虫を知りつくす 京都大学の挑戦」に寄せて 自然に対する美意識や知的好奇心といった、いわゆる「自然観」は幼少期に培われると考えられています。そして、子供が自然に対して 興味を抱く上で、最も身近に存在し、大きな影響を与えているのが昆虫です。昆虫はどこでも誰にでも開かれている「科学への扉」です。 子供の頃、誰しもセミ捕りやホタル狩りをしたり、カブトムシやクワガタを飼育したり、スズムシの鳴き声を楽しんだりした経験があるでしょ う。じっと昆虫を見ていると、頭の中に色々な「なぜ?」が湧き上がってきます。行列をなして歩くアリが、どこに向かっているのだろうとか、 なぜ行列ができるのだろうとか、巣の中はどうなっているのだろうとか、知りたくなったことはありませんか。 そんな昆虫に魅了され、かつて筋金入りの虫好きだった子供が、時を経て大人になり、科学者として徹底的に昆虫の 解きに挑んだとき、 驚くべき昆虫の実態が明らかになります。今まさに虫好きの少年少女から、最先端の昆虫研究を知りたい方まで、突き詰めて研究したから こそ見えてくる昆虫の面白さを是非味わって下さい。 「虫を知りつくす」展 京都大学実行委員会委員長 京都大学大学院農学研究科 松浦健二 多様性 虫の数は何で決まる? 昆虫の社会はどんな仕組み? 個体群 色んな模様がなぜ出来た? 社会性 なぜこんなに鼻が長いの? 人と昆虫 虫たちは匂いで会話する? 共進化 フェロモン 昆虫とどう付き合うか? 展示会場でガチャポンクイズに投票して正解すると、抽選で「いずもり・よう」オリジナル昆虫イラスト入り特製缶バッジが当たります!(景品は後日発送) 特別講演会シリーズ 昆虫アカデミア *講演会はすべて、総合博物館講演室で行います。 時間は、13 時 30 分から 14 時 30 分まで。先着順。受講料は無料(ただし入館料は必要)。 *下記の土曜日は、昆虫学を専門とする大学院生が、京都大学子ども博物館に参加します。 詳しくは、総合博物館のホームページで。お楽しみに!! 7 月 23 日(土)「虫たちの社会:シロアリ王国の冒険」松浦健二(京都大学大学院農学研究科) 7 月 24 日(日)「長〜いゾウムシの「鼻」はどうして進化したの?」東樹宏和(京都大学大学院人間・環境学研究科) 7 月 30 日(土)「クマゼミはなぜこんなに多いのか」沼田英治(京都大学大学院理学研究科) 8 月 6 日(土)「模様はどのようにしてつくられるのか:ミズタマショウジョウバエを例に」越川滋行(京都大学白眉センター) 8 月 7 日(日)「砂漠で生きる昆虫」前野浩太郎(国際農林水産業研究センター) 8 月 20 日(土)「生き物の多様性を生み出す虫と植物のネットワーク」大串隆之(京都大学生態学研究センター) 8 月 21 日(日)「ロボティクス × 社会性昆虫学」土畑重人(京都大学大学院農学研究科)・藤澤隆介(八戸工業大学) 9 月 3 日(土)「植物のかおりの生態学」高林純示(京都大学生態学研究センター) 9 月 17 日(土)「昆虫研究におけるケミストリー」森直樹(京都大学大学院農学研究科) 10 月 8 日(土)「花と昆虫の共進化」加藤真(京都大学大学院人間・環境学研究科) 10 月 9 日(日)「熱帯雨林の昆虫調査」市岡孝朗(京都大学大学院人間・環境学研究科) 10 月 22 日(土)「受粉することを「覚えた」蛾−ハナホソガ」川北篤(京都大学生態学研究センター) 10 月 23 日(日)「虫たちの社会:シロアリ王国の冒険」松浦健二(京都大学大学院農学研究科) The Kyoto University Museum 京阪電鉄 出町柳駅 鴨川 交通機関 市バス=京都駅から17・206 系統 阪急河原町駅から3・17・31・201系統 地下鉄烏丸線今出川駅から201・203 系統 地下鉄東西線東山駅から31・201・206系統 いずれも 「百万遍(ひゃくまんべん) 」バス停下車徒歩約2分 京阪電車=「出町柳」駅下車徒歩約15分 ※駐車場がありませんので、公共交通機関をご利用ください。 東大路通 京都大学総合博物館 百万遍 今出川通 京都大学 総合博物館
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