岡山連携中枢都市圏の形成に係る取り組みについて

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政策財政部総合政策課
岡山連携中枢都市圏の形成に係る取り組みについて
1.趣旨
人口減少・少子高齢社会にあっても,地域を活性化し,経済を持続可能なものとすると
ともに,住民が安心して快適な暮らしを営んでいけるようにするため,圏域の中心都市が
近隣の市町村と連携し,コンパクト化とネットワーク化により「経済成長のけん引」
,
「高
次都市機能の集積・強化」及び「生活関連機能サービスの向上」を行うことにより,一定
の圏域人口を有し活力ある社会経済を維持するための拠点を形成すること目的とする。
2.連携中枢都市及び連携市町村
【中枢拠点都市】岡山市
【 連 携 市 町 村 】津山市,玉野市,総社市,備前市,瀬戸内市,赤磐市,真庭市,
和気町,早島町,久米南町,美咲町,吉備中央町(8 市 5 町)
3.連携する取組
連携する取組については,地域の実情に応じて柔軟に定めうるものであるが,圏域全体
の経済をけん引し圏域全体の暮らしを支えるという観点から以下の3つの役割を果たすこ
とが必要である。
(1)圏域全体の経済成長のけん引
(2)高次の都市機能の集積・強化
(3)圏域全体の生活関連機能サービスの向上
※具体的な連携取組項目は以下の「5.参考資料」を参照
4.主な財政措置
連携中枢都市圏形成に係る連携協約を締結し,連携中枢都市圏ビジョンを策定した連携
中枢都市及び連携市町村の取組に対して,総務省から財政措置が講じられる。
(1)連携中枢都市及び連携市町村の取組に対する包括的財政支援
①連携中枢都市に対する財政措置
普通交付税:
「経済成長のけん引」「高次都市機能の集積・強化」の取組に対して
圏域人口に応じて算定。
(圏域人口75万人の場合,約2億円)
特別交付税:
「生活関連機能サービスの向上」の取組に対して1市当たり1.2
億円程度を基準とし,連携市町村の人口・面積及び連携市町村数か
ら上限を設定の上,事業費を勘案して算定。
②連携市町村に対する財政措置
特別交付税:
「生活関連機能サービスの向上」に加え,「経済成長のけん引」「高
次都市機能の集積・強化」の取組に対して1市町村当たり年間1,
500万円を上限として,事業費を勘案して算定。
(2)外部人材の活用に対する財政措置
圏域外における専門性を有する人材の活用(上限700万円,最大3年間)
5.参考資料
連携取組項目(案)『玉野市が連携する項目を抜粋』
事務事業名
1
圏域での産業連関表の作成
(平成 28 年 5 月 31 日現在)
8
圏域内周遊に向けた歴史・文化資源発信事業
9
アートイベントとの連携による情報発信事業
13
ESD 実践事業
14
NPO 法人等の「できることリスト」作成事業
15
官民協働事業の情報交換
16
多様な主体による課題解決マッチング
17
市民活動ノウハウ移転支援
18
地域における協働の仕組みづくりに関する情報交換
23
「ファジアーノ岡山」
、
「岡山シーガルズ」の支援事業
24
大規模なスポーツ大会等の受入体制の整備
25
有害鳥獣対策研究事業
27
ごみ焼却処理相互支援事業
28
広域ごみ処理施設整備
30
灘崎地域と玉野市を結ぶ公共交通ネットワーク構築に向けた検討
32
JR の利用促進と駅機能強化事業
35
岡山空港から宇野港までの直通バス導入検討事業
37
移住促進連携事業
6.スケジュール
別紙参照
7.連携協約の基本的事項
連携中枢都市圏は,連携中枢都市となる圏域の中心市と近隣の市町村が,地方自治法第
252条の2第1項の規定により,連携協約を締結することで形成される圏域である。
連携協約の内容としては,圏域全体の経済をけん引し,圏域の住民全体の暮らしを支え
るため,下記の4つの項目について,それぞれの市町村における,議会の議決に基づき締
結・変更されるものである。
(1)市町村の名称:
連携中枢都市圏形成に係る連携協約を締結する連携中枢都市及び1の連携市町村の
名称を規定。
(2)目的:
「コンパクト化とネットワーク化」の観点から,連携中枢都市及び1の連携市町村
が連携して圏域全体の経済をけん引し,圏域の住民全体の暮らしを支えることなど,
連携中枢都市圏形成の基本的な目的を規定。
(3)基本方針:
連携中枢都市及び1の連携市町村が,(4)に規定する事項を中心として様々な分
野で連携を図る旨を規定。
(4)連携する取組:
連携する取組は,地域の実情に応じて柔軟に定めうるものであるが,圏域全体の経
済をけん引し,圏域の住民全体の暮らしを支えるという観点から,
『圏域全体の経済
成長のけん引』
,
『高次の都市機能の集積・強化』
,
『圏域全体の生活関連機能サービス
の向上』の3つの役割を果たす項目を規定。
8.今後の展開
連携協約を締結した後,平成29年3月には岡山市が圏域の現状分析や将来推計人口等
を示す「都市圏ビジョン」を策定することとしており,様々な分野から構成される「連携
中枢都市圏ビジョン懇談会」において幅広く意見集約を図ることとなる。
なお,「都市圏ビジョン」においては,連携協約に規定された項目に基づき,より具体
的な事業について記載することとなっており,今後,連携項目の詳細(事業のスキーム,
財政負担等)について,岡山市を中心として各項目ごとに連携を表明している市町との間
で協議が行われることとなっている。
連携中枢都市圏の形成までのスケジュール(案)
平成27年度
12月
1月
2月
平成28年度
3月
4月
5月
6月
7月
8月
連携中枢
都市宣言
9月
10月
平成29年度
11月
12月
1月
2月
3月
4月
連携協約締結
(締結式)
全体
(岡山市)
将来像(案)
施策(案)
懇談会設置
都市圏ビジョン骨子 (第1回)
都市圏ビジョン(素案)
懇談会設置
(第2回)
(素案)
都市圏ビジョン
(原案)
懇談会設置
(第3回)
策定
庁内各課協議・調整(内部調整)
各種事業
の推進
事務局
分野別実務担当者協議(連携市担当課と玉野市担当課)
議会
(概要説明)
議会
議会
(連携内容協議)
議会
(連携内容最終協議)
議会
(予算協議)