B 6/26(日)9:50-12:50 (受付開始 9:00) シンポジウム「在宅におけるチーム医療」-薬剤師・看護師・ケアマネジャー・医師の立場から- 講座情報 高橋 眞生 顔の見える関係を作りたいという病院の退院時調整看護師さんを中心に平成 21 年より、近隣の医療・介護関係者に呼びか けて船橋地域連携勉強会としてスタートした。病院の近くで開局していた私どもは最初から関わらせていただくことになった。 病院での退院調整チームの課題の 1 つであった退院した後、どうなっているの、なぜまた再入院してくるの?という悩みは、 私たちも同様で、病院ではどのような処置・薬剤を使っていたの?という疑問が互いにあった。それを解決するには顔の見 える・何かあれば、気軽に相談できる関係は非常に重要で患者のために何が大切で、どうしたら安心安全に療養生活を送 っていただけるか、そのための解決策として、日ごろから顔の見える関係を作るための勉強会だったが、おかげで、病院の 中だけでなく近所の医療介護関係者とも、親密な関係作りができ、様々な研修会に参加しても、相談できるパートナーとなっ ている。 伊藤 孝行 私は看護師・保健師免許取得後、病院勤務の中で退院後の患者の生活について興味を持ち、訪問看護ステーションでの勤 務を経験した。そして、現在勤務している病院では退院支援看護師としての勤務を経験し、退院後の患者と家族が地域で安 心して生活を送るためには病院と地域、そしてそこに関わる様々な職種間での連携が重要であると学んだ。 今回はこれまでの経験や実例を交えながらお話しさせていただき、看護師の立場から考える在宅におけるチーム医療につ いて受講生の方達に学んでいただければ幸いです。 津田 鈴子 ケアマネジャーは、介護保険制度の要として位置づけられ、「介護が必要な状態となっても住み慣れた地域で自分らしい生 活を続けることができるように支援する。」という役割を担っています。 その人らしい生活を支え継続できるように支援していくには、利用者を中心としたケアチームが形成され、チームでアプロー チ・支え合うことが重要となります。 私が所属している船橋市南部地区では、市内でも早くからお医者さんたちが参加して下さる多職種間での研修や交流会を 開き、顔の見える関係作りをしてまいりました。 その中で、ケアマネジャーは多職種との方々と常に情報を共有し連携しながら利用者の望む生活の実現に向けて支援をし ていく大切さを改めて感じております。 本日は在宅での事例を通じて、多職種との連携の大切さについて発表させていただきます。 中村 順哉 中核都市である船橋市の人口が昨年 62 万人を超え、毎年 1500 人前後の微増ペースで人口増加している中で、平成 37 年 には約 4 分の 1 が 65 歳以上になることが見込まれており、船橋市独自が行った「高齢者生活実態調査」では約 6 割の高齢 者が自宅での療養介護を望まれており、約 3 割の方が介護保険入所施設の整備より在宅サービスの充実を図るべきと答 申されております。現在、一般社団法人船橋市医師会の在宅医療担当理事として船橋市の行政と連携して、地域の在宅医 療・介護に関する多職種の連携団体である「船橋在宅医療ひまわりネットワーク」の運営および参画を行っており、船橋市内 の住民だけではなく船橋市近隣周辺までの「地域包括ケアシステム」の構築・実現に向けて、昨年 10 月に船橋保健福祉セ ンター内 1 階に設立されました「船橋市在宅医療支援拠点」の紹介とともに船橋市の在宅医療につきましてお話したいと思 います。 講演者情報 高橋 眞生 株式会社カネマタ 代表取締役 プロフィール 株式会社カネマタ カネマタ薬局代表取締役。東邦大学薬学部卒業後、数年の会社勤務等を経て現在のカネマタ薬局に入 社、かかりつけ薬局としてお薬などのお届けを業務として取り組み、医薬分業進展の中、患者宅への訪問も行ってきた。 2000 年の介護保険制度発足に伴い、病院と連携して在宅訪問を開始、また無菌室を整備して輸液の調整やモルヒネの充 填を実施して、がん患者などの在宅受け入れを進めてきた。また船橋薬剤師会副会長、千葉県薬剤師会理事を努め、医療 廃棄問題や薬学生実務実習、在宅推進に取り組んできた。現在は保険委員として、支払基金・国保連合会で審査員をして いる。また全国薬剤師・在宅療養支援連絡会理事、日本緩和医療薬学会評議員、HIP 研究会理事を努め、講演会や研修会 の講師も行っている。 主要著書 平成 23 年度「在宅医療 Q&A」 じほう 一部執筆 平成 25 年 5 月 調剤と情報 目からうろこ 一部執筆 平成 26 年 7 月 在宅薬剤管理入門 編集 南山堂 平成 27 年1月 薬剤師の訪問業務 編著 薬ゼミファーマ 参考サイト HIP 研究会 http://hip.kenkyuukai.jp/about/index.asp 一般社団法人 全国薬剤師・在宅療養支援連絡会 http://www.j-hop.jp/ 日本緩和医療薬学会 http://jpps.umin.jp/ 伊藤 孝行 独立行政法人地域医療機能推進機構 船橋中央病院 看護師 プロフィール 現職:独立行政法人地域医療機能推進機構 船橋中央病院 看護部 4 階 C 病棟 看護師・保健師 経歴: 平成 15 年 3 月 社会保険船橋保健看護専門学校 看護学科 3 年課程卒業(看護師免許) 平成 16 年 3 月 社会保険船橋保健看護専門学校 保健学科 1 年課程卒業(保健師免許) 平成 16 年 4 月~平成 19 年 3 月 国立がんセンター東病院 勤務 平成 19 年 4 月~平成 21 年 9 月 医療法人社団恵隆会 さくら-咲楽-訪問看護ステーション勤務 平成 21 年 10 月~ 社会保険船橋中央病院(現 独立行政法人地域医療機能推進機構船橋中央病院)勤務。 入職後、血液内科病棟、NICU 病棟、外科病棟、退院支援室での勤務を経験。現在は外科・小児外科・総合診療科・皮膚科 の混合病棟にて勤務。 平成 26 年 4 月~ 放送大学教養学部 在学中 参考サイト ※退院支援や退院支援看護師については以下のサイトがわかりやすいと思います。 ・国立大学法人 京都大学医学部付属病院 地域ネットワーク医療部(参照 2016-2-1) http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~chiikine/index.html 津田 鈴子 社会福祉法人八千代美香会 居宅介護支援センター海神朋松苑 主任介護支援専門員 プロフィール 9 年間の都立病院での看護師経験を経て、千葉県船橋市内でケアマネジャー資格を取得。 船橋市介護支援専門員の地区役員として所属し、市内の介護支援専門員を対象に研修企画など手伝っています。 主任ケアマネジャーとして現在の職場で勤務。 ケアマネジャー経験歴:13 年 中村 順哉 なかむら内科消化器クリニック 院長 プロフィール 医療法人社団 順孝会 なかむら内科消化器クリニック 理事長・院長。 東邦大学医学部を 1988 年に卒業後、1990 年に東邦大学医学部付属大橋病院にて研修終了。その後、東邦大学医学部付 属大橋病院第3外科に入局、日本赤十字広尾医療センター麻酔科などに出向および消化器外科(肝胆膵外科)を中心に研 究・教育・診療を行い、研究生・助手を経て 2000 年に博士号(医学)を取得。1999 年からは医療法人社団清智会記念病院 外科部長として着任後、2007 年に千葉県船橋市になかむら内科消化器クリニックを開設しました。現在、一般社団法人船 橋市医師会・在宅医療・介護保険担当理事を拝命しており、日本肝胆膵外科学会評議員として学会運営にも参加いたして おります。日本外科学会専門医・日本消化器外科学会指導医・日本消化器病学会専門医・日本救急医学会専門医。
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