生長解析法調査・段取りマニュアル ジャガイモの生育初期における「物質 A」の葉面散布が,乾物生産速度にどのような影響を 与えるのかについて解析する.約 2 週間の間隔をおいて,対照区と処理区の植物体を 2 回 (6 月 22 日と 7 月 5 日)サンプリングし,それぞれの生長因子について比較する. 当日の行動予定は以下の通り.道具などは,こちらで準備するので,ガイダンスで配布し た日程表にある服装で集合する. 6 月 22 日 14:45 収穫庫前に集合(時間厳守:農場で長靴を借りる人は早めに来ること) .出欠確認 後,ジャガイモ生産圃場へ移動. ↓ 生育中庸な 4 植物体について,茎を地際から切断し,根も掘り上げて,塊茎の有無を確認 する.塊茎採種後の残さ(主に根)は掘った場所に埋め戻す. ↓ 地上部を(あれば塊茎も) ,コンテナに処理区別に入れて,収穫庫へ運搬する. ↓ 収穫庫で,地上部を葉と茎に分別し,部位名と処理区名をラベルした封筒へ入れる.茎は, 剪定ハサミで適当な大きさに切断してコンパクトにする.葉は,このあと葉面積を測定す るので切断しないこと.塊茎があれば,流水で土を洗浄し,ボールに入れる(処理区が混 乱しないように,ラベルした紙などを一緒に入れる).2 回目のサンプリング時に開花して いれば,花は茎として回収する.これらのサンプルとともに網室へ移動. ↓ 網室への移動前に,使用した道具(コンテナ,シャベルなど)を洗浄して,返却する. ↓ 網室での作業 ・先ず,全ての葉の新鮮重を測定→「a」に記入 ・葉の一部(サブサンプル)を取り,それについて葉面積計を用いて,葉面積を測定(500cm2 を基準に)→「c」に測定した面積を記入 ・葉面積を測定した葉の新鮮重を測定→「b」に記入 ・葉面積を測定した葉を封筒に入れ直す.これは,乾燥機(@SB122)で乾物にする. これ以外の葉も N 定量(ケルダール法)で使用しますので,棄てない事→新鮮重 10g 程 度をとり,ラベルされた封筒 2 つに入れる. ※サブサンプル法:全ての葉について葉面積や重さを測定しなくても,サブサンプルの乾 物率や比葉面積を用いることで,全体の値を算出できる. ・塊茎を選別,秤量する.1 個あたりの新鮮重が 20g 以下のものについては,「くず薯」と して廃棄する.それ以上の薯については, 「上薯」とし,これを塊茎とする→「j」に塊茎数 を, 「k」に塊茎新鮮重を記入 塊茎は(大きければスライスして) ,ラベルされた封筒に入れ,乾燥機(@SB122)で乾 物にする. ・茎(および花)は,収穫庫で入れた封筒のままで OK(新鮮重不要). 乾燥機(@SB122) で乾物にする. ↓ 葉(サブサンプル) ,茎(花も),塊茎(もしあれば)のそれぞれ入った封筒を持って,乾 燥機室へ移動.乾燥機へ封筒を入れる. ↓ 終了.各自解散して下さい.
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