第1回がん検診受診率等に関するワーキンググループ 議事次第

第1回がん検診受診率等に関するワーキンググループ
議事次第
日
時:平成28年6月14日(火)
15:00~17:00
場
議
1
開
会
2
議
題
所:航空会館2階201会議室
事
次
第
(1) 座長選任について
(2) がん検診受診率等に関する問題点について
(3) 市区町村間で比較可能ながん検診受診率算定法について
(4) プロセス指標、特に精検受診率目標値の見直しについて
(5) その他
【資
料】
資料1
がん検診受診率等に関するワーキンググループ開催要綱
資料2
がん検診受診率等に関する問題点
資料3
市区町村におけるがん検診受診率の算定方法(松田構成員提出資料)
資料4
杉並区におけるがん検診受診率の現状(椎名構成員提出資料)
資料5
プ ロ セ ス 指 標 、特 に 精 検 受 診 率 基 準 値 の 見 直 し に つ い て( 町 井 参 考 人 提 出 資 料 )
参考資料1
今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について(平成20年3月)
参考資料2
がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(平成28年2月)
第1回 がん検診受診率等に関するワーキンググループ
座席表
日時 : 平成28年6月14日(火)15:00~17:00
場所 : 航空会館 201会議室(2階)
座 長
速 記
松田 構成員
小松原 構成員
三浦 構成員
斎藤 構成員
町井 参考人
椎名 構成員
中山 構成員
局
( 傍 聴 席 )
出入口
務
事 務 局
がん・疾病対策課長
がん対策推進官
事 務 局
事
「がん検診受診率等に関するワーキンググループ」開催要綱
1.趣旨
我が国のがん対策は、「がん対策推進基本計画」に沿って進められており、
がんの早期発見については、科学的根拠に基づくがん検診を実施している。こ
の中で、対策が遅れている分野や、加速することにより死亡率減少につながる
分野について、実行すべき具体策を明示した「がん対策加速化プラン」を平成
27年12月に策定し、がんの予防における施策の一つとして、市区町村及び
職域におけるがん検診へのアプローチを掲げている。
がん検診については、「がん検診のあり方に関する検討会」において、科学
的根拠などについて議論しているが、今般、市区町村及び職域における、比較
可能ながん検診受診率の推計方法等を検討することとした。
これを受けて、平成28年5月より、「がん検診受診率等に関するワーキン
ググループ」を設置し、市区町村及び保険者間で比較可能ながん検診受診率の
算定方法、公表方法及び精密検査受診率の目標値設定等について検討した上で、
検討会に報告することとする。
2.検討事項
(1)市区町村間で比較可能ながん検診受診率算定法
(2)保険者間で比較可能ながん検診受診率算定法
(3)がん検診受診率の公表方法および報告方法
(4)精密検査受診率等の目標値設定
(5)がん検診受診率等の評価指標
(6)その他
3.その他
(1)本ワーキンググループは健康局長が別紙の構成員の参集を求めて開催
する。
(2)本ワーキンググループには、構成員の互選により座長をおき、ワーキン
ググループを統括する。
(3)本ワーキンググループには、必要に応じ、別紙構成員以外の有識者等の
参集を依頼することができるものとする。
(4)本ワーキンググループの庶務は、厚生労働省健康局がん・疾病対策課が
行う。
(5)この要綱に定めるもののほか、本ワーキンググループの開催に必要な事
項は、座長が健康局長と協議の上、定める。
(6)ワーキンググループで得られた成果は、「がん検診のあり方に関する検
討会」に報告する。
1
別紙
「がん検診受診率等に関するワーキンググループ」
小松原
祐
構成員名簿
介
健康保険組合連合会
保健部長
博
国立がん研究センター社会と健康研究センター
斎
藤
椎
名
惠
子
杉並区杉並保健所
中
山
富
雄
大阪府立成人病センターがん予防情報センター
松
田
一
夫
公益財団法人福井県健康管理協会
三
浦
淳一郎
検診研究部長
地域保健・医療連携担当課長
全国健康保険協会本部
疫学予防課長
副理事長
保健第一グループ
グループ長
(五十音順・敬称略)
2
がん検診受診率等に関する問題点
平成28年6月14日
健康局がん・疾病対策課
平成28年5月12日
第17回がん検診のあり方に関する検討会 資料6
第17回検討会(平成28年5月12日)での論点について
次期がん対策推進基本計画策定に関する検討項目
がん検診のあり方に関する検討会における検討項目
職域検診実態調査の結果・分析
職域におけるガイドラインのあり方
指針以外の検診項目等の取り扱い
受診率向上に向けた取組の公表
ワーキンググループの検討結果を受けた取りまとめ(次回検討会にて)
ワーキンググループにおける検討項目
各市町村および職域におけるがん検診受診率の比較可能な算定方法
がん検診受診率の公表方法および報告方法
がん検診受診率等の評価指標
精密検査受診率等の目標値のあり方
2
平成28年5月12日
第17回がん検診のあり方に関する検討会 資料6
がん検診のあり方そのものに関する検討項目
行動変容を起こすためのインセンティブ策及びディスインセンティブ策
効果が明らかでない検査項目等も明示したガイドラインの策定
都道府県、市町村および保険者の協力のもと、特定健診との同時実施体制が取られてい
る取組事例の収集、普及、推進
受診率向上施策の把握および対策
がん種別、年代別の推奨グレード
がん検診における国際比較
がん検診における過剰診断
がん検診の費用対効果
3
がん検診受診率の把握
地域保健・健康増進事業報告
1報告者:全国の市区町村
2報告の頻度:毎年度
3内容
「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のた
めの指針」にもとづいて自治体が実施したがん
検診の事業結果
国民生活基礎調査
1回答者
層化無作為抽出された5530国勢調査区の全て
の世帯(約30万世帯)及び世帯員(約74万
人)(平成25年の場合)
2調査の頻度
がん検診に係る項目は3年に1度
3内容
「あなたは過去1年間に、下記の5つのがん検
4結果
対象者数、受診者数、受診率、要精密検査者数、 診を受けましたか」という質問に回答。(子宮
がん・乳がん検診については過去2年間の状況
結果人数等
も調査)
4結果
・市区町村以外で行った検診
(職域、個人)については把握不可能
・受診者数や対象者数は5歳階級毎の報告
・対象者の範囲については、それぞれの
市区町村によってとらえ方が異なる
受診者数、受診率
・市区町村、職域、個人において受診したがん検
診を全て含んだ受診率であるが、それぞれに
は分割不可能
※平成28年より調査項目の改善(別添参照)
・市区町村単位での受診率の算出は不可能
・調査対象者の主観的な回答となる
4
平成28年国民生活基礎調査【健康票】 新旧対照表(抜粋)
平成28年
平成25年
(変更)
質問 16
あなたは過 去 1 年 間 に、下記の5つのがん検診を受けましたか。それぞれの
検診についてお答えください。また、受診した検診ごとに、どのような機会に
受診したのかお答えください。
胃がん検診(バリウムによるレントゲン撮影や内視鏡
(胃カメラ、ファイバースコープ)による撮影など)
1
受けなかった
2
受けた
1
受けなかった
2
受けた
1
2
1
受けなかった
2
受けた
1
2
1
受けなかった
2
受けた
1
2
1
受けなかった
2
受けた
1
2
1
2
1 受けなかった
2 受けた
乳がん検診(マンモグラフィ撮影や乳房超音波(エコー)
検査など)
1 受けなかった
2 受けた
(胃カメラ、ファイバースコープ)による撮影など)
1 受けなかった
検査など)
1 受けなかった
検査など)
検査など)
どのような機会に検診を受けましたか。
あ て は ま る す べ て の番号に○をつけてください。
1 市区町村が実施した検診
2 勤め先又は健康保険組合等(家族の勤め先を
含む)が実施した検診
3 その他
1 受けなかった
補問 16 -1
1
1 はい
2 いいえ
1 はい
2 いいえ
勤め先(家族の勤め先を含む)からの
お知らせで受けましたか。
2 受けた
大腸がん検診(便潜血反応検査(検便)など)
2 いいえ
勤め先(家族の勤め先を含む)からの
お知らせで受けましたか。
2 受けた
乳がん検診(マンモグラフィ撮影や乳房超音波(エコー)
1 受けなかった
1 はい
勤め先(家族の勤め先を含む)からの
お知らせで受けましたか。
2 受けた
子宮がん(子宮頸がん)検診(子宮の細胞診
1 受けなかった
勤め先(家族の勤め先を含む)からの
お知らせで受けましたか。
2 受けた
肺がん検診(胸のレントゲン撮影や喀痰(かくたん)
市区町村が実施した検診
勤め先又は健康保険組合等(家族の勤め先を
含む)が実施した検診
その他
あなたは過 去 2 年 間 に、下記のがん検診を受けましたか。あ て は ま る
す べ て の番号に○をつけてください。
子宮がん(子宮頸がん)検診(子宮の細胞診
検査など)
胃がん検診(バリウムによるレントゲン撮影や内視鏡
市区町村が実施した検診
勤め先又は健康保険組合等(家族の勤め先を
含む)が実施した検診
その他
どのような機会に検診を受けましたか。
あ て は ま る す べ て の番号に○をつけてください。
3
補 問 16- 1
市区町村が実施した検診
勤め先又は健康保険組合等(家族の勤め先を
含む)が実施した検診
その他
どのような機会に検診を受けましたか。
あ て は ま る す べ て の番号に○をつけてください。
3
大腸がん検診(便潜血反応検査(検便)など)
市区町村が実施した検診
勤め先又は健康保険組合等(家族の勤め先を
含む)が実施した検診
その他
どのような機会に検診を受けましたか。
あ て は ま る す べ て の番号に○をつけてください。
3
乳がん検診(マンモグラフィ撮影や乳房超音波(エコー)
検査など)
市区町村が実施した検診
勤め先又は健康保険組合等(家族の勤め先を
含む)が実施した検診
その他
どのような機会に検診を受けましたか。
あ て は ま る す べ て の番号に○をつけてください。
3
子宮がん(子宮頸がん)検診(子宮の細胞診
検査など)
あなたは過 去 1 年 間 に、下記の5つのがん検診を受けましたか。それぞれの
検診についてお答えください。また、受診した検診ごとに、勤め先(家族の勤め
先を含む)での受診状況をお答えください。
どのような機会に検診を受けましたか。
あ て は ま る す べ て の番号に○をつけてください。
3
肺がん検診(胸のレントゲン撮影や喀痰(かくたん)
検査など)
質問16
1 はい
2 いいえ
勤め先(家族の勤め先を含む)からの
お知らせで受けましたか。
2 受けた
1 はい
2 いいえ
あなたは過 去 2 年 間 に、下記のがん検診を受けましたか。あ て は ま る
す べ て の番号に○をつけてください。
子宮がん(子宮頸がん)検診(子宮の細胞診検査など)
2
乳がん検診(マンモグラフィ撮影や乳房超音波(エコー)検査など)
3
1~2は受けていない
どのような機会に検診を受けましたか。
あ て は ま る す べ て の番号に○をつけてください。
1 市区町村が実施した検診
2 勤め先又は健康保険組合等(家族の勤め先を
含む)が実施した検診
3 その他
5
国民生活基礎調査によるがん検診受診率の推移
50%
45%
40%
42.1%
37.7%
43.4%
39. %
35%
30%
25%
20%
15%
10%
5%
乳がん検診 女
( 過去2 年 )
○ 胃がん、肺がん、乳がん、大腸がんは40歳~69歳、子宮がん(子宮頸がん)は20歳~69歳。
○ 健診等(健康診断、健康診査及び人間ドック)の中で受診したものも含む。
H22 H25 H22 H25
子宮がん 子(宮頸がん 検)診 女
( 過去2 年 )
0%
6
出典:平成25年 国民生活基礎調査 (厚生労働省大臣官房統計情報部)
地域保健・健康増進事業報告によるがん検診受診率の推移
%
35
30
25
胃がん
20
肺がん
15
大腸がん
子宮頸がん
10
乳がん
5
0
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
・平成22年度は、東日本大震災の影響により、岩手県の一部の市町村(釜石市、大槌町、宮古市、陸前高田市、野田村)、宮城県のうち仙台市
以外の市町村、福島県の一部の市町村(南相馬市、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、新地町、飯舘村、会津若松
市)が含まれていない。
・受診率は、計数不詳の市区町村を除く。
7
年齢階級別がん種別検診受診率
(女)
(男)
60%
60%
50%
50%
40%
40%
30%
30%
胃がん
85歳以上
80~84
75~79
70~74
65~69
60~64
55~59
50~54
45~49
0%
40~44
0%
乳がん
35~39
10%
40~44
45~49
50~54
55~59
60~64
65~69
70~74
75~79
80~84
85歳以上
10%
子宮頸がん
30~34
大腸がん
大腸がん
20%
25~29
肺がん
20%
肺がん
20~24
胃がん
※子宮頸がん、乳がんに関しては、過去2年間に
がん検診を受診した者
出典:平成25年国民生活基礎調査
医療保険加入別のがん検診受診率
国民健康保
険・市町村
国民健康保
険・組合
被用者保
険・本人
被用者保
険・家族
後期高齢者
医療制度
その他
胃がん検診
28.9%
28.9%
42.3%
23.8%
31.7%
18.5%
肺がん検診
31.8%
32.7%
48.0%
27.6%
32.6%
19.4%
大腸がん検診
29.9%
28.9%
37.7%
25.0%
31.3%
16.9%
子宮がん
(子宮頸がん)検診
25.7%
31.4%
41.1%
37.9%
10.1%
18.5%
乳がん検診
25.2%
25.9%
34.4%
31.1%
11.7%
14.8%
※
各医療保険は調査世帯員の保険加入状況を示すものであり、必ずしも各がん検診が各医療保険にて
提供されたものであるとは限らない。
9
資料:厚生労働省「平成25年国民生活基礎調査」を基に健康局にて特別集計したもの
がん検診受診率等に関する問題点
○
平成20年3月「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について」報
告書(以後事業評価報告書とする)では、職域等においてがん検診を受診できる人数
を対象者から除く、推計対象者数を基にした受診率を提案している。
⇒
○
現状を再確認する必要があるのではないか
がん検診の評価指標、目標値のあり方は平成20年以降検討されていない。
⇒
現状に合わせて事業評価報告書の再検討が必要ではないか
10
各調査における現状のがん検診受診率について
国民生活基礎調査
(健康票)
地域保健・健康増進
事業報告
推計対象者を基にした
受診率
対象者
住民全体
(抽出された世帯)
住民全体
(自治体独自の設定)
住民全体から職域がん検
診受診可能者を除く
受診者
検診を「受診した」と
回答した者
市町村実施の指針に沿っ
たがん検診を受診した者
市町村実施の指針に沿っ
たがん検診を受診した者
主な目的
がん対策推進基本計画
の評価指標
実数による受診率把握
市区町村間での受診率
比較評価
公表間隔
3年に1度
(3年周期で調査実施)
毎年度
毎年度
(対象者数の算出は
5年に1度)
公表方法
厚生労働省ホームページ
概況・報告書等
厚生労働省ホームページ
国立がん研究センター
がん対策情報センター
ホームページ
実施機関
厚生労働省
厚生労働省
国立がん研究センター
がん対策情報センター
11
がん検診受診率等に関するワーキンググループ
平成 28 年 6 月 14 日
市区町村におけるがん検診受診率の算定方法
-現行のがん検診受診率計算式の概要と問題点をふまえて―
1
【現在公表されているがん検診受診率】
対象年
地域保健・
1996-2014 年
健康増進事業
報告
詳細
対象者数
・がん種別
・都道府県別
・市区町村別
自治体が設定する対象 地域保健・健康増進事業
者数
として自治体の検診を
(都道府県独自の係数 受診した受診者数
・性別
・年齢 5 歳階級別
を用いるなど、自治体
各自の規定により決ま
(75 歳以上まるめ)
国民生活
基礎調査
2007 年、
・がん種別
2010 年、
・都道府県別
2013 年、
・性別
2016 年(別添)
推計対象者を 2006-2012 年
もとにした受
診率
・がん種別
・都道府県別
・市区町村別
・性別
・年齢 5 歳階級別
(80 歳以上まるめ)
―都道府県別のみ―
受診者数
問題点
・自治体によって
対象者の定義が異なる
る)
調査回答者数
調査回答者のうち、検診を ・「受診」の有無が不明確であ
(住民全体から抽出さ 「受診した」と回答した受診 り、指針外の「検診」や精度管
れた世帯)
者数
理されていない「検診」が受診
として多く含まれている可能
性が高い
平成 20 年の検診事業評 地域保健・健康増進事業
価の在り方についての として自治体の検診を受診
報告書で提案された推 した受診者数
計対象者数(※)
2
・対象者数から職域で受診可能
な受診者を外しているが、実際
にはその中でも地域住民検診
を受診している人が多くいる
可能性がある
※今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について報告書平成 20 年で提案された推計対象者数
市町村事業におけるがん検診対象者数=①-②+③-④
① 40 歳以上の市町村人口[「国勢調査報告」]
② 40 歳以上の就業者数[「国勢調査報告」]
③ 農林水産業従事者数[「国勢調査報告」]
④ 要介護 4・5 の認定者数[「介護給付費実態調査」]
(実際にがん対策情報センターの情報サービスで公表されている推計対象者数には④は市町村別の情報がないため考慮されていない)
現在公表されている3種類の算出法によるがん検診受診率(都道府県別)
3
【地域保健・健康増進事業報告における対象者数と推計対象者数の違い】
・事業報告の対象者数と推計対象者数が完全に一致(100%)の自治体は 314 自治体(18%)
・事業報告の対象者数に対する推計対象者数の割合が 90-110%でありほぼ一致する自治体は 899 自治体(52%)
・事業報告の対象者数に対する推計対象者の割合が 90%未満の自治体は 541(31%)
・事業報告の対象者数に対する推計対象者数の割合が 30%未満の自治体は 4 自治体(1 市 3 村)
・事業報告の対象者数に対する推計対象者の割合が 110%以上の自治体は 297(17%)
・事業報告の対象者数に対する推計対象者数の割合が 200%以上の自治体は 14 自治体(5 市 8 町 1 村)
52%の自治体において事業報告の対象者数と推計対象者数がほぼ一致していたが、推計対象者数が事業報告の対象者数より少ない自治体が 31%、推計対象者数の方
が多い自治体が 17%と、推計対象者数の方が少ない傾向にあった。つまり、40 歳以上の受診率の算出において、地域保健・健康増進事業における受診率の方が推計
受診率より低くなる自治体が多いということになる。
【真の受診率(国民全体に占めるがん検診受診率)のありかた】
対象者:40 歳以上の全国民
受診者:がん対策推進基本計画を踏まえ、科学的根拠に基づき、かつ精度管理されたがん検診(方法や結果の把握がきちんとされているという意味)の受診者
4
現在我が国で提供されているがん検診
1)地域保健・健康増進事業で実施する検診(市区町村自治体が主体となる住民検診)
2)職域で実施する検診(保険者が主体となる職域検診)
3)医療機関や検診機関で実施する検診(希望して受診する検診:人間ドック等)
検診方法とその結果
受診者数
対象者の定義
1)住民検診
多くの自治体で把握可能
多くの自治体で把握可能
職域検診を受診する対象者が含まれる
(職域で受診できる人は職域で受診するよう
に
案内)
2)職域検診
保険者による
保険者による
住民検診を受診する対象者が被保険者
(現在は把握する体制は未 (現在は把握する体制は未整 および扶養者に含まれる
整備)
備)
(住民検診を受診できる人は住民検診を
受診するように案内)
対象者は不明/定義不能
3)人間ドック 医療機関、検診機関で把握 医療機関、検診機関で把握
(現在は把握する体制は未 (現在は把握する体制は未整
等
整備)
備)
現在 2)および 3)に関する情報が不足し過ぎているため、受診率の算出は不可能と考える。
よって、2)および 3)の把握に関する整備をすることが第一優先であるが、平成 20 年の報告書で提案された推計対象者については、住民検診
と職域検診の対象者が十分に分離できない現在これ以上の方法で推計することは現実的ではない。
5
【提案する基準となる受診率】
上記 1)住民検診の情報が、一番検診については信頼できる情報であるため、対象者数と受診者数に齟語がないように定義するためには、国保
加入者に限定した受診率を算出することを提案する。また健康増進事業は自治体のがん対策として行われてきており、その評価対象として妥当
である。
対象者:市区町村自治体の国保加入者
受診者:地域保健・健康増進事業におけるがん検診受診者のうち、国保加入者
これにより、市区町村自治体の事業評価としての受診率(観測値)が得られる。また、地域保健・健康増進事業におけるがん検診受診者のう
ちの国保加入者以外の割合も算出し、職域で受診する機会のある人のうちどれだけが住民検診を受診しているかなどの評価も可能となる。
【参考】
国保加入者に限定した受診率算定の可否について、3 県(全 125 自治体)を対象に調査した。現在までに 105 自治体から回答があった。
以下に結果を示す。
1)算定が難しいと回答した自治体数
A 県 26/57 自治体、B 県 7/23 自治体、C 県 3/25 自治体
2)難しいと回答した主な理由(多い順に示す)
①国保加入者の特定が困難なため(システム上の問題)
・がん検診システムと国保システムが連動していない(集団検診であれば国保被保険者は確認できるが、個別検診では確認できない)
・特定健診と一緒に受診した人しか把握できない
②がん検診を加入保険に係らず実施しているため
③その他
・個人情報の目的外使用等の手続きがあるため
・日常的な統計として処理していないため、できるかどうかも不明
6
別添)
7
杉並区における
がん検診受診率の現状
平成28年6月14日
がん検診受診率等に関する
ワーキンググループ
杉並保健所
地域保健・医療連携担当課長
椎名惠子
杉並区がん検診の概要
種
別
対
象
自己負担
胃がん(エックス線)
40歳以上毎年
500円
胃がん(内視鏡)
50歳以上隔年
1,000円
肺がん
35歳以上
500円
大腸がん
40歳以上
200円
子宮頸がん
20歳以上隔年
500円
乳がん
40歳以上隔年
500円
前立腺がん
50・55・60・65・70歳
500円
台帳管理・勧奨方法
《台帳管理》
がん検診管理システム
《勧奨方法》
国保加入者:毎年、該当するす
べてのがん検診受診券を特定
健診受診票に同封し送付
それ以外:はがき、電子申請等
で申込み。前回受診歴がある
場合は、受診券を自動送付
《その他》
*大腸がんは申し込み不要。
直接医療機関で受診
*胃内視鏡検査は、平成28年
9月開始予定
2
平成26年度 杉並区がん検診受診率
種 別
国・報告
都・報告
参考)全国
胃がん
4.1%
6.5%
9.3%
肺がん
7.4%
11.1%
16.1%
大腸がん
14.8%
34.7%
19.2%
子宮頸がん
16.2%
22.1%
32.0%
乳がん
20.7%
22.9%
26.1%
《国・報告》 地域保健・健康増進事業報告
胃・肺・大腸:40~69歳、乳: 40~69歳隔年、子宮頸20~69歳隔年
《都・報告》健康増進法に基づくがん検診の対象人口率(区部)による受診率
対象人口率:都が、5年ごとに、地域住民を対象に健康診査の受診動向等を調査し求める、がん検診の対象人口率の割合
胃:40歳以上 対象人口率60.5%
大腸:40歳以上 同66.3%
子宮頸:20歳以上 同63.7%隔年
肺:40歳以上 同66.6%
乳:40歳以上 同72.3%隔年
参考)平成22年度「健康増進法に基づくがん検診の対象人口率等調査」結果
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kensui/gan/toukei/chosa22.html
3
平成26年度 国保加入者がん検診受診率
種 別
国保加入
その他
胃がん(40歳~75歳)
9.3%
1.4%
肺がん(40歳~75歳)
19.3%
1.8%
大腸がん(40歳~75歳)
40.2%
14.4%
子宮頸がん*(20歳~75歳)
10.9%
6.5%
乳がん* (40歳~75歳)
12.3%
6.8%
*子宮頸がん及び乳がんの受診率は、平成26年度単年度の受診者数による算出
4
平成26年度 杉並区精検受診率
種 別
杉並区
参考)東京都
胃がん
52.8%
72.8%
肺がん
61.8%
62.2%
大腸がん
22.1%
50.5%
子宮頸がん
66.6%
58.8%
乳がん
81.1%
75.4%
5
地域がん検診と職域がん検診
~杉並区がん検診受診状況調査結果から~
《目的》 がんの種別ごとに職域でのがん検診の有無、
受診動向を把握する
《対象》 H27.3.31 現在、区内在住の40~50歳の社会
保険対象者(杉並区国保加入者・生活保護受給者
を除く)73,779人
《調査方法と内容》 アンケートはがき送付回収による
郵送調査 胃・肺・大腸・子宮頸・乳がん検診につい
て、職域での検診の有無と受診状況・受診予定
《有効回答率》 12,315人(16.7%)
6
職域でのがん検診の実施状況
職場検診あり
職場検診なし
59.4%
胃がん
43.8%
60.0%
大腸がん
1.5%
39.1%
54.6%
肺がん
未回答
1.6%
1.4%
38.6%
子宮頸がん
65.1%
33.5%
1.4%
乳がん
65.9%
33.5%
0.6%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
7
職域がん検診の有無別 受診状況
8000
必要なし
7000
区検診
6000
個人
5000
職場検診
4000
3000
2000
1000
0
職
場
あ
り
職
場
な
し
胃がん
職
場
あ
り
職
場
な
し
肺がん
職
場
あ
り
職
場
な
し
大腸がん
職
場
あ
り
職
場
な
し
子宮頸がん
職
場
あ
り
職
場
な
し
乳がん
8
職域検診がない場合の受診場所
区検診
個人
58.2%
胃がん
41.8%
64.4%
肺がん
35.6%
69.2%
大腸がん
30.8%
75.6%
子宮頸がん
24.4%
81.2%
乳がん
0%
20%
40%
18.8%
60%
80%
100%
9
まとめ
• 個別受診勧奨について
• がん検診受診率について
• がん検診の普及・啓発について
10
第1回がん検診受診率等に関するワーキンググループ(平成28年6月14日)
プロセス指標、特に精検受診率基準値
の見直しについて
国立がん研究センター
がん対策情報センターがん医療支援部
検診実施管理支援室
町井涼子
がん検診の精度管理指標
技術・体制指標 (チェックリスト)
短期的な指標
• 都道府県/市区町村/検診機関 の検診技術・体制 を測る指標
• 各々が整備するべき最低限の項目をリスト化
→ 「事業評価のためのチェックリスト」として公表
• チェックリストの遵守状況(遵守率)を評価
プロセス指標
•
短期的な指標
ある検診技術・体制の下で行った検診の中間結果
• 地域保健・健康増進事業報告で把握可能
•
国の基準値(許容値、目標値)との比較等で評価
基準値:
平成20年に設定
アウトカム指標=長期的な指標
がん死亡率
【出典】厚労省がん検診事業の評価に関する委員会報告書「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について」(抜粋・改変)
1
プロセス指標基準値設定(平成20年)の要点
設定項目
・精検受診率 ・未把握率 ・未受診率 ・未把握+未受診率 ・要精検率
・がん発見率 ・陽性反応適中度(PPV)
基準値の
種類
・許容値 -最低限の基準
・目標値 -全ての県が目標とすべき値(精度管理優良地域を参考)
目標値の設定は以下のみ
(優先して改善すべきで、かつ設定上限が明らかなもの)
・精検受診率 ・未把握率 ・未受診率 ・未受診+未把握
設定方法
都道府県別ベンチマーキング
・許容値-優良県70パーセンタイルの下限(指標によっては上限)値
・目標値-優良県10パーセンタイルの平均値
基準値設定
の対象年齢
40~74歳(子宮頸がん20~74歳)
・がん種により重点となる年齢層が異なるが、分り易さを重視し5がん共通
・74歳の根拠:がん対策推進基本計画全体目標
「がんの年齢調整死亡率(75歳未満)の20%減少」に対応
基準値の
活用方法
・主に県単位で、指標値と大きな乖離が無いかを検証→原因追及
・精検受診率(未受診・未把握率)は市町村/検診機関単位でも重視すべき
・基準値は今後の精度管理状況に応じて適宜見直す(設定方法も含め)
【出典】厚労省がん検診事業の評価に関する委員会報告書「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について」別添6(抜粋・改変)
現行のプロセス指標基準値の設定方法
都道府県の分布を基にベンチマーキング
精度管理
水準(高)
平成17年度地域保健・老人保健事業報告値
目標値:
(優良県10%tileの平均値)
許容値:
(優良県70%tileの下限値)
精度管理
水準(低)
精度管理水準(高)
精度管理水準(低)
(例:乳がん精検受診率)
2
現行のプロセス指標基準値一覧
胃
大腸
肺
乳房
子宮頸
許容値
≧70
≧70
≧70
≧80
≧70
目標値
≧90
≧90
≧90
≧90
≧90
許容値
≦ 10
≦ 10
≦ 10
≦10
≦ 10
目標値
≦5
≦5
≦5
≦5
≦5
許容値
≦ 20
≦ 20
≦ 20
≦10
≦ 20
目標値
≦5
≦5
≦5
≦5
≦5
未受診+未把握
率
許容値
≦ 30
≦30
≦ 20
≦ 20
≦ 30
目標値
≧10
≧10
≧10
≧10
≧10
要精検率
許容値
≦11
≦7
≦3
≦11
≦1.4
がん発見率
許容値
≧0.11 ≧0.13
≧0.03
≧0.23
≧0.05
陽性反応適中度
許容値
≧1.0
≧1.3
≧2.5
≧4.0
精検受診率
未把握率
未受診率
≧1.9
【出典】厚労省がん検診事業の評価に関する委員会報告書「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について」別添6(抜粋・改変)
プロセス指標基準値の見直しについて
-検討課題-
1. 基準値の設定方法
(都道府県別ベンチマーキングが妥当か)
2. 基準値を改訂するか (精度管理水準の動向)
3. 基準値の対象年齢上限を変更するか(74歳→69歳)※
※現行(74歳):基本計画目標「がんの年齢調整死亡率(75歳未満)の20%減少」に対応
→第2期基本計画個別目標、受診率算定の年齢上限(69歳)
4. 検診方式別(集団/個別)に基準値を設定するか
厚生労働科学研究費補助金
「検診効果の最大化に資する、職域を加えた新たながん検診精度管理手法に関する研究班
(研究代表者:斎藤博)」で検討中
3
1. 基準値の設定方法
海外での基準値の設定方法

ランダム化比較試験などの研究成果を参考に決定
(死亡率減少を証明した研究の状況を再現する)
・European guidelines for quality assurance in breast cancer screening and diagnosis.
・European guidelines for quality assurance in colorectal cancer screening and diagnosis.
日本での現状

ランダム化比較試験は海外のもののみ(乳・大腸がん)
 日本でエビデンスに基づいた基準値設定は今後の検討課題で、
当面は現行のベンチマーキングが現実的
4
2. 基準値を改訂するか(精度管理水準の動向)
-プロセス指標値の年次推移
【出典】地域保健・老人保健事業報告、地域保健・健康増進事業報告:
政府統計の総合窓口(e‐Stat)(http://www.e‐stat.go.jp/)より集計
胃・大腸・肺・乳房:40-74歳
子宮頸:20-74歳
プロセス指標値の年次推移-全国値
100
目標値(90%)
精検受診率(
%)
90
乳がん許容値
(80%)
許容値(70%)
胃
80
大腸
70
肺
乳房
60
子宮頸
50
H17
H18
H19
H20
H21
H23
H24
H25
未把握率
未受診率
25
30
25
H22
・許容値20%(乳がん10%)以下
・目標値5%以下
20
胃
胃
20
大腸
15
肺
乳房
10
子宮頸
5
15
大腸
肺
10
5
乳房
(%)
(%)
・許容値10%以下
・目標値5%以下
子宮頸
0
0
H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25
H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25
5
プロセス指標値の年次推移-全国値
要精検率
要精検率許容値
・胃/乳がん(11%以下)
・大腸がん(7%以下)
・肺がん(3%以下)
・子宮頸がん(1.4%)以下
12
10
胃
8
大腸
6
4
乳房
子宮頸
2
(%)
発見率許容値
・胃がん(0.11%以上)
・大腸がん(0.13%以上)
・肺がん(0.03%以上)
・乳がん(0.23%以上)
・子宮頸がん(0.05%)以上
肺
H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25
発見率
陽性反応適中度
0.35
6
0.30
5
0.25
胃
0.20
大腸
0.15
肺
乳房
子宮頸
1
(%)
(%)
0
H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25
乳がん 精検受診率の年次推移(都道府県別)
平成17年
►
肺
2
0.00
↓
精
度
管
理
不
良
県
30
%
大腸
3
子宮頸
0.05
胃
4
乳房
0.10
優 精
良 度
県 管
10 理
%
↑
陽性反応適中度許容値
・胃がん(1.0%以上)
・大腸がん(1.9%以上)
・肺がん(1.3%以上)
・乳がん(2.5%以上)
・子宮頸がん(4.0%)以上
0
高知
新潟
石川
山口
香川
徳島
群馬
宮城
岩手
滋賀
奈良
福岡
福井
富山
長崎
福島
鳥取
岐阜
広島
鹿児島
大分
京都
沖縄
青森
熊本
愛媛
愛知
岡山
長野
佐賀
山形
山梨
和歌山
兵庫
三重
大阪
千葉
宮崎
島根
埼玉
秋田
茨城
北海道
静岡
神奈川
栃木
東京
► 全国
95.65
94.15
92.03
91.04
90 53
90.22
89.63
89.53
89.35
89.10
88.79
88.72
88.21
87.85
87.25
86.72
86.70
86.52
85.70
85.58
85.48
85.26
84.19
83.66
83.60
83.46
83.30
82.97
82.75
82.24
81.05
80.89
80 78
80.57
76.47
76.07
75.53
75.46
75.46
74.95
74.37
74.04
73.93
69.07
68.82
63.00
57.04
79 85
40-74歳
平成18年
►
高知
新潟
徳島
群馬
滋賀
奈良
山口
富山
香川
石川
福井
鹿児島
沖縄
岩手
宮城
愛媛
山形
京都
宮崎
鳥取
広島
岐阜
大分
福岡
青森
福島
佐賀
長崎
長野
岡山
山梨
兵庫
熊本
和歌山
秋田
愛知
大阪
千葉
埼玉
島根
三重
栃木
茨城
北海道
静岡
東京
神奈川
► 全国
95.60
95.27
93.37
92.68
92 34
91.79
91.13
91.05
91.03
91.00
89.53
89.04
88.91
88.59
88.43
87.80
87.56
87.55
87.38
87.28
86.60
86.46
86.42
86.36
86.22
84.24
84.00
84.00
83.76
83.74
83.71
81.84
81 59
81.06
80.94
80.27
77.98
74.96
74.35
73.99
73.51
73.27
71.51
70.81
69.68
64.80
61.52
80 46
青字:目標値(90.0%以上)をクリアした県
平成19年
►
徳島
高知
鹿児島
香川
富山
滋賀
新潟
鳥取
京都
山口
岩手
石川
群馬
岐阜
佐賀
大分
福島
山梨
愛媛
宮崎
福井
宮城
島根
広島
青森
福岡
山形
沖縄
長崎
愛知
和歌山
長野
熊本
岡山
奈良
埼玉
栃木
秋田
千葉
兵庫
大阪
茨城
北海道
静岡
三重
神奈川
東京
► 全国
95.42
94.71
93.90
93.24
92 81
92.33
92.17
91.82
91.36
91.15
90.76
90.20
89.95
87.44
87.36
87.13
86.87
86.78
86.78
86.63
86.50
86.44
86.19
85.83
85.78
85.34
84.93
84.65
84.22
84.09
83.73
83.15
82 68
81.13
80.63
77.46
77.24
76.61
76.60
75.09
73.20
70.43
69.68
67.92
63.12
62.36
60.66
78 84
平成20年
高知
香川
宮城
奈良
徳島
石川
滋賀
岩手
新潟
鳥取
大分
大阪
群馬
京都
長崎
福井
千葉
広島
岐阜
佐賀
茨城
青森
長野
宮崎
熊本
H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25
赤字:許容値(80.0%以上クリアしていない県
平成21年
97.04
97.01
95.80
95.01
94 25
94.09
93.99
93.80
93.50
93.43
93 29
92.13
91.98
91.38
90.95
90.93
90.65
90.62
90.34
90.29
90.11
90.07
89.93
89.85
89 76
宮城
鳥取
滋賀
高知
香川
山口
徳島
京都
岩手
群馬
大阪
新潟
大分
富山
岐阜
鹿児島
福島
福井
石川
愛媛
長崎
奈良
熊本
宮崎
山形
平成22年
97.10
93.41
93.30
93.27
93 09
92.40
91.75
91.73
91.23
90.96
90.89
90.48
90.08
89.81
89.73
89 22
88.68
88.64
88.61
88.36
88.13
87.93
86.96
86.50
86 26
宮城
香川
滋賀
鹿児島
高知
鳥取
大阪
新潟
山口
富山
福井
徳島
石川
京都
愛媛
群馬
大分
岐阜
奈良
福岡
長崎
佐賀
長野
島根
福島
平成23年
95.08
94.98
93.97
93.78
93 67
93.50
92.74
92.57
91.71
91.68
91.31
91.24
91.15
90.95
90.54
90.13
89.67
89.62
89.59
89.23
89.21
89.17
89.09
88.37
87 77
許容値・目標値クリアの県↑
►
鹿児島
愛媛
富山
山梨
北海道
和歌山
福岡
愛知
栃木
山口
山形
島根
埼玉
岡山
三重
沖縄
秋田
神奈川
東京
静岡
► 全国
89.45
89.38
88.28
88.15
85.75
85 46
85.34
83.99
83.72
83.36
81.07
80.66
80 28
78.08
77.78
77.17
77.02
74.97
73.06
71.19
85 62
►
岡山
佐賀
千葉
栃木
青森
長野
愛知
山梨
神奈川
埼玉
和歌山
茨城
北海道
三重
沖縄
秋田
兵庫
広島
東京
静岡
► 全国
85.96
85.56
85.55
84.82
84.74
84 29
82.89
82.39
81.23
79.59
79.33
78.90
78.87
76.58
74.54
74.51
72.60
70.18
70.05
69.74
82 71
►
熊本
宮崎
青森
山梨
栃木
千葉
茨城
愛知
岡山
北海道
神奈川
埼玉
三重
秋田
和歌山
東京
静岡
沖縄
広島
兵庫
► 全国
87.55
87.08
85.94
85.20
84.35
84 35
83.46
82.09
81.72
80.97
80.71
80.64
76.28
76.27
75.87
74.97
72.26
72.18
71.89
71.50
83 87
►
宮城
鹿児島
新潟
滋賀
鳥取
奈良
香川
石川
岩手
徳島
高知
富山
群馬
福井
大阪
佐賀
山口
島根
長崎
愛媛
岐阜
京都
青森
大分
岡山
山形
福岡
長野
宮崎
千葉
栃木
茨城
山梨
熊本
福島
愛知
北海道
神奈川
広島
秋田
和歌山
静岡
三重
東京
埼玉
沖縄
兵庫
► 全国
97.69
94.61
94.61
94.24
94 18
93.55
93.10
92.24
92.07
91.99
91.72
91.50
91.44
91.39
91.32
90.63
90.53
90.46
90.45
90.10
89.78
89.62
89.46
88.58
88.11
88.05
87.99
87.53
87.40
86.89
86.51
86.47
85 47
84.26
83.87
83.80
83.11
82.77
81.03
80.26
80.25
79.63
78.38
76.72
76.69
75.75
72.57
84 96
平成24年
►
宮城
滋賀
新潟
鹿児島
香川
高知
岩手
奈良
鳥取
大阪
島根
石川
長崎
群馬
愛媛
山口
大分
京都
長野
徳島
富山
岡山
岐阜
福井
佐賀
福島
宮崎
山形
千葉
福岡
栃木
青森
茨城
熊本
山梨
秋田
埼玉
神奈川
北海道
愛知
広島
静岡
三重
東京
和歌山
沖縄
兵庫
► 全国
97.38
94.19
94.15
93.64
93 35
93.13
93.08
92.72
92.67
92.56
92.38
91.95
91.38
91.36
91.34
91.31
91.19
90.94
90.58
90.50
90.26
89.99
89.69
89.60
88.74
88.42
88.30
88.16
87.97
87.51
87.30
87.24
86 91
86.88
85.75
85.14
84.45
83.93
83.28
83.09
82.56
82.53
81.13
78.79
75.76
73.61
70.94
85 84
平成25年
►
宮城
新潟
香川
滋賀
岩手
奈良
鹿児島
高知
愛媛
島根
鳥取
大阪
群馬
山口
徳島
石川
青森
長崎
京都
岐阜
岡山
山形
富山
佐賀
長野
福井
大分
千葉
福岡
熊本
茨城
神奈川
栃木
愛知
福島
山梨
宮崎
秋田
埼玉
三重
和歌山
北海
沖縄
東京
広島
静岡
兵庫
97.76
95.41
95.12
94.51
93 73
93.18
92.89
92.66
92.50
92.29
92.28
91.61
91.29
91.10
90.88
90.82
90.73
90.72
90.60
90.44
89.93
89.92
89.87
89.55
89.12
87.98
87.54
87.27
87.01
86.76
86.62
86.11
85 77
85.27
85.14
84.27
84.23
83.40
83.19
82.19
79.88
79.58
79.20
79.19
79.09
78.95
72.57
全国
85 85
6
大腸がん 精検受診率(都道府県別)男女・40-74歳
平成17年
優 精
良 度
県 管
10 理
%
↑
↓
精
度
管
理
不
良
県
30
%
►
宮城
岩手
高知
石川
山口
新潟
山形
滋賀
佐賀
香川
熊本
沖縄
長野
宮崎
大分
福島
鳥取
愛媛
徳島
富山
鹿児島
愛知
岐阜
京都
群馬
福岡
長崎
岡山
北海道
青森
茨城
福井
広島
秋田
山梨
島根
兵庫
栃木
三重
静岡
和歌山
千葉
大阪
埼玉
神奈川
奈良
東京
78.87
78.70
75.54
75.20
72 67
71.89
71.68
69.73
69.33
69.28
68.39
67.73
67.63
67.32
67.29
67.27
67.19
66.56
66.44
66.39
65.81
65.57
65.06
64.67
63.20
62.97
62.79
62.37
61.84
60.30
59.40
58.85
58 39
58.31
57.93
57.83
57.27
50.77
50.44
49.59
47.59
46.36
45.04
44.58
37.27
37.10
29 66
► 全国
55.74
平成18年
►
宮城
高知
岩手
富山
石川
山形
新潟
山口
滋賀
佐賀
鳥取
香川
宮崎
大分
愛知
愛媛
福岡
徳島
岐阜
長野
北海道
熊本
沖縄
福島
京都
群馬
鹿児島
青森
長崎
福井
広島
岡山
秋田
茨城
兵庫
山梨
栃木
静岡
三重
和歌山
千葉
島根
埼玉
大阪
奈良
神奈川
東京
81.91
77.90
77.72
77.41
76 93
73.79
72.25
71.84
71.65
70.84
69.09
69.00
68.83
68.55
68.51
68.37
67.46
66.93
66.85
66.50
65.23
64.95
64.82
64.77
64.03
63.12
62.51
62.45
62.27
61.52
60.72
60.70
60 56
59.14
56.26
54.98
53.96
52.87
48.80
47.21
46.94
46.80
46.40
44.82
40.17
35.71
32 08
► 全国
56.67
青字:目標値(90.0%以上)をクリアした県
平成19年
►
宮城
岩手
高知
富山
石川
山口
新潟
山形
愛媛
滋賀
佐賀
鹿児島
徳島
福島
京都
熊本
愛知
長野
岐阜
大分
鳥取
福井
長崎
福岡
宮崎
群馬
茨城
北海道
沖縄
岡山
青森
香川
広島
秋田
山梨
兵庫
奈良
栃木
島根
静岡
埼玉
和歌山
三重
大阪
千葉
神奈川
東京
平成20年
79.86
79.03
77.62
76.72
75 15
74.06
72.27
71.63
71.56
71.56
71.26
71.03
70.93
70.56
69.72
69.71
68.64
67.93
67.57
67.32
66.99
66.93
66.44
65.98
64.88
64.52
63.99
63.55
62.63
62.29
60.98
60.76
60 52
59.87
58.66
57.34
55.82
53.29
52.36
50.24
48.70
48.41
48.06
43.14
42.49
36.52
29 92
► 全国
56.31
胃がん 要精検率の年次推移(都道府県別) 男女・40-74歳
平成17年
優 精
良 度
県 管
10 理
%
↑
►
↓
精
度
管
理
不
良
県
30
%
栃木
岡山
新潟
福岡
奈良
山梨
滋賀
長崎
三重
宮城
鹿児島
沖縄
和歌山
静岡
熊本
青森
岩手
香川
徳島
北海道
大阪
富山
山口
兵庫
広島
愛媛
島根
岐阜
愛知
大分
茨城
石川
宮崎
神奈川
埼玉
千葉
群馬
福島
高知
福井
山形
長野
秋田
佐賀
京都
東京
鳥取
► 全国
6.32
6.80
7.21
7.58
8 09
8.20
8.24
8.53
8.59
8.69
9.02
9.20
9.27
9.29
9.46
9.50
9.52
9.63
9.65
9.75
9.90
9.91
9.94
9.99
10.01
10.24
10.42
10.47
10.52
10.52
10.90
10.90
10 92
10.95
10.99
11.02
11.15
11.49
11.71
11.90
12.38
12.96
13.23
13.42
13.60
14.05
43 70
10.48
平成18年
►
岡山
新潟
福岡
栃木
沖縄
山梨
長崎
奈良
宮城
滋賀
徳島
富山
鹿児島
熊本
三重
愛媛
静岡
山口
広島
香川
岩手
北海道
青森
大阪
大分
神奈川
埼玉
愛知
高知
宮崎
和歌山
兵庫
福井
島根
石川
千葉
鳥取
岐阜
福島
山形
群馬
長野
秋田
佐賀
茨城
東京
京都
► 全国
7.03
7.23
7.29
7.41
7 48
7.60
7.65
7.82
8.51
8.93
9.29
9.31
9.31
9.33
9.34
9.36
9.46
9.59
9.61
9.63
9.68
9.70
9.73
10.01
10.03
10.37
10.44
10.52
10.54
10.55
10.58
10.60
10 70
10.77
10.84
10.85
10.92
10.96
11.14
11.47
12.23
12.43
12.79
12.81
13.02
14.08
14 80
10.21
►
宮城
岩手
高知
山口
佐賀
富山
新潟
鹿児島
宮崎
福井
滋賀
石川
鳥取
熊本
山形
福島
茨城
青森
大分
福岡
愛媛
徳島
長崎
北海道
長野
京都
岐阜
愛知
奈良
広島
群馬
岡山
香川
兵庫
島根
山梨
秋田
栃木
静岡
大阪
神奈川
千葉
埼玉
三重
和歌山
沖縄
東京
►
► 全国
6.65
6.81
7.22
7.31
7 33
7.40
7.42
7.63
7.82
8.11
8.31
8.31
8.36
8.37
8.56
8.62
8.64
8.75
8.85
8.91
9.30
9.30
9.35
9.41
9.50
9.53
9.57
9.64
9.67
9.77
9.89
9.90
9 97
10.01
10.25
10.39
10.42
10.53
11.35
11.73
11.77
12.02
12.13
12.26
13.57
13.69
15 66
9.74
84.23
83.13
79.89
79.64
77 53
77.47
77.45
77.23
76.74
76.68
岩手
宮城
高知
富山
鳥取
新潟
宮崎
滋賀
山形
鹿児島
75.39
74.43
73.68
73.23
73.04
72.94
72.59
72.14
72.06
71.57
71.55
70.42
69.87
69.28
68.54
67.54
67.48
66.98
66.06
65 40
65.04
64.23
63.73
63.54
59.26
59.08
58.90
57.34
57.18
54.77
53.36
52.96
50.86
42 91
石川
熊本
長崎
青森
福井
徳島
愛媛
大分
岐阜
茨城
長野
福岡
愛知
京都
岡山
群馬
北海道
香川
奈良
広島
秋田
三重
山梨
島根
兵庫
大阪
栃木
神奈川
和歌山
埼玉
静岡
沖縄
千葉
東京
平成22年
83.31
83.16
82.63
81.60
78 58
78.10
77.55
77.34
76.82
76.65
宮城
岩手
高知
福井
滋賀
鳥取
新潟
富山
鹿児島
熊本
平成23年
84.89
81.39
80.19
78.98
78 67
78.41
78.25
78 25
78.05
77.81
宮城
鳥取
高知
岩手
新潟
福井
滋賀
鹿児島
富山
佐賀
►
64.45
75.65
75.12
74.09
74.04
73.75
73.16
72.99
72.84
72.11
71.59
71.14
70.86
69.68
68.52
68.03
67.97
67.53
66.69
66.61
66 32
65 20
64.44
64.31
64 22
63.39
62.11
61.92
58.72
58.59
57.93
57.67
53.68
52.63
40 74
► 全国
64.31
►
青森
愛媛
長崎
山口
福島
福岡
長野
徳島
茨城
愛知
大分
京都
佐賀
群馬
岡山
岐阜
北海道
秋田
奈良
香川
広島
山梨
三重
栃木
大阪
兵庫
島根
神奈川
埼玉
和歌山
沖縄
千葉
静岡
東京
74.67
74.56
74.31
74.09
74.02
73.89
73.11
72.55
71.29
70.45
69.77
69.05
69.05
68.69
68.41
68.17
68.02
67.83
67.70
65 84
65.62
64.67
64.63
64.52
63.50
63.17
62.67
59.68
56.51
54.71
52.91
52.57
51.44
46 68
► 全国
64.86
►
平成24年
84.44
80.15
79.69
79.26
78 34
78.16
77.28
77.02
76.78
76.39
5.95
5.94
5.39
75.33
74.39
73.59
73.52
73.37
73.24
72.08
71.59
71.44
71.30
70.80
70.13
70.10
70.00
69.75
68.55
68.10
67.11
66.89
66 50
65.43
65.01
64.14
64.12
61.60
60.83
60.27
60.05
58.89
56.08
52.74
52.28
48.77
44 43
許容値クリアの県↑
► 全国
大分
長崎
宮崎
福島
石川
徳島
茨城
長野
青森
愛媛
群馬
岐阜
京都
愛知
福岡
栃木
広島
岡山
秋田
奈良
山梨
香川
大阪
島根
北海道
神奈川
兵庫
静岡
三重
埼玉
千葉
和歌山
沖縄
東京
► 全国
64.13
►
宮城
岩手
新潟
滋賀
高知
鳥取
山形
鹿児島
徳島
熊本
富山
福島
佐賀
宮崎
山口
愛媛
福井
長崎
石川
群馬
大分
長野
福岡
茨城
岐阜
青森
京都
奈良
山梨
愛知
秋田
岡山
大阪
香川
栃木
島根
広島
静岡
北海道
三重
兵庫
神奈川
埼玉
和歌山
千葉
東京
沖縄
平成25年
83.99
81.96
81.45
81.17
80 60
79.80
78.44
77.53
77.14
77.07
76.25
75.61
75.20
75.20
75.17
75.03
74.56
74.18
73.66
73.50
72.83
71.07
70.86
70.74
70.45
68.49
68.33
68.29
68.26
68.09
67.95
66.98
66 22
65.67
65.38
65.20
64.02
63.80
63.62
63.59
63.43
63.02
61.77
54.65
53.74
52.19
44 82
► 全国
65.89
►
宮城
新潟
滋賀
岩手
高知
山形
鳥取
鹿児島
石川
宮崎
大分
熊本
愛媛
福島
富山
山口
茨城
長崎
青森
徳島
佐賀
長野
群馬
秋田
福井
岐阜
栃木
福岡
愛知
奈良
大阪
岡山
京都
兵庫
香川
島根
山梨
静岡
神奈川
北海
埼玉
三重
広島
沖縄
東京
和歌山
千葉
85.98
83.36
82.73
82.11
80 84
79.40
78.77
78.74
78.54
77.30
76.15
76.01
75.52
75.09
75.08
74.73
74.57
74 28
74 22
73.44
72.32
71.89
70.86
70.67
70 24
70.17
69.90
69.84
69.41
69.00
68.80
68.43
68 10
66.11
65.83
65.73
65.69
64.35
64 25
63.86
63.34
62.38
60.48
58.36
56.41
55.53
55 16
► 全国
67.37
赤字:許容値(11.0%以下)をクリアしていない県
平成19年
栃木
徳島
福岡
岡山
新潟
沖縄
奈良
滋賀
山梨
愛媛
長崎
熊本
宮城
香川
鹿児島
島根
岩手
北海道
高知
山口
大阪
広島
神奈川
鳥取
青森
三重
静岡
埼玉
兵庫
大分
富山
千葉
宮崎
愛知
石川
福井
岐阜
福島
山形
群馬
和歌山
佐賀
長野
秋田
東京
茨城
京都
赤字:許容値(70.0%以上)をクリアしていない県
平成21年
平成20年
奈良
栃木
三重
徳島
岡山
新潟
鳥取
島根
福岡
熊本
香川
沖縄
岩手
宮城
広島
山口
►
高
長崎
静岡
大分
埼玉
滋賀
兵庫
鹿児島
大阪
愛知
富山
青森
宮崎
千葉
秋田
福井
福島
石川
愛媛
山形
岐阜
神奈川
長野
和歌山
東京
佐賀
群馬
茨城
京都
► 全国
平成21年
6.17
6.42
6.78
6.84
6 89
7.05
7.26
7.33
7.49
7.72
7.89
8.00
8.06
8.18
8.31
8 35
三重
奈良
徳島
高知
滋賀
新潟
栃木
岡山
大分
島根
広島
福岡
熊本
鳥取
北海道
宮城
平成22年
5.65
6.17
6 25
6.31
6 42
6.50
6.52
6.62
7.01
7.05
7.08
7.12
7.56
7.58
7.81
7 87
奈良
高知
熊本
新潟
栃木
香川
岡山
徳島
鳥取
三重
埼玉
島根
大分
愛媛
山口
岩手
平成23年
5.96
6.09
6.30
6.73
6 79
6.90
6.99
7.06
7.26
7.37
7.40
7.41
7.46
7.49
7.56
7 60
高知
奈良
熊本
香川
島根
岡山
新潟
埼玉
岩手
栃木
愛媛
沖縄
宮城
鳥取
北海道
大分
許容値クリアの県↑
岩
.
.
.
9.02
9.19
9.20
9.24
9.34
9.35
9.36
9.46
9.49
9.77
9.87
9.91
10.12
10 14
10.20
10.38
10.56
10.67
10.81
10.94
11.43
11.54
11.75
12.36
12.61
12.78
14.00
15 06
9.62
►
長崎
山梨
埼玉
兵庫
沖縄
静岡
大阪
愛媛
福井
富山
宮崎
鹿児島
千葉
愛知
石川
福島
山形
青森
岐阜
東京
群馬
秋田
和歌山
神奈川
長野
佐賀
茨城
京都
► 全国
8 28
8.35
8.40
8.75
8.86
8.95
9.07
9.09
9 22
9 26
9 26
9 26
9.49
9 51
10.10
10.19
10.33
10.36
10.37
10.86
11.07
11.37
11.66
11.79
11.84
13.50
13.67
15 03
9 21
►
滋賀
大阪
広島
兵庫
長崎
福岡
富山
沖縄
宮崎
福井
静岡
東京
福島
岐阜
鹿児島
千葉
愛知
和歌山
群馬
山形
石川
青森
神奈川
長野
秋田
佐賀
茨城
京都
► 全国
8.33
8.38
8.41
8.49
8.55
8.56
8.62
8.73
8.78
9.06
9.15
9.49
9.50
9 71
9.75
9.79
9.82
9.91
10.22
10.34
10.94
11.04
11.22
11.29
11.61
13.02
13.05
14 95
9.04
►
兵庫
徳島
山梨
広島
福井
静岡
宮崎
滋賀
富山
長崎
千葉
大阪
岐阜
群馬
和歌山
福島
鹿児島
愛知
山形
東京
秋田
青森
神奈川
長野
石川
茨城
佐賀
京都
► 全国
5.63
5.81
6.10
6.16
6 38
6.75
6.76
6.88
6.90
6.97
7.00
7.03
7.04
7.07
7.16
7.18
7.24
7.75
7.76
7.96
8.09
8.23
8.26
8.48
8.56
8.62
8.67
8.74
8.83
8.89
8.94
8.99
9 03
9.23
9.48
9.49
9.62
10.01
10.16
10.61
10.64
11.62
11.70
12.12
12.26
12.32
14 28
8.77
平成24年
►
熊本
沖縄
奈良
高知
岩手
香川
宮城
新潟
広島
島根
三重
北海道
岡山
埼玉
山口
宮崎
愛媛
兵庫
大分
栃木
福岡
山梨
徳島
静岡
長崎
和歌山
鳥取
福島
千葉
滋賀
富山
岐阜
大阪
福井
山形
鹿児島
愛知
東京
群馬
秋田
青森
茨城
神奈川
長野
石川
佐賀
京都
► 全国
5.29
6.05
6.08
6.11
6 29
6.51
6.55
6.66
6.75
6.75
6.97
6.99
7.05
7.07
7.11
7.13
7.34
7.51
7.68
7.70
7.80
7.86
7.98
8.05
8.13
8.39
8.49
8.53
8.53
8.67
8.69
8.80
8 84
8.93
9.27
9.63
9.72
9.79
9.84
10.05
10.23
10.25
10.52
11.74
11.88
12.13
12 92
8.45
平成25年
►
熊本
奈良
沖縄
宮崎
岩手
宮城
埼玉
三重
広島
高知
新潟
兵庫
山口
岡山
長崎
北海
島根
鳥取
徳島
愛媛
大分
福岡
静岡
千葉
滋賀
福島
香川
和歌山
大阪
富山
山梨
福井
栃木
岐阜
山形
群馬
愛知
茨城
青森
神奈川
石川
鹿児島
秋田
東京
佐賀
長野
京都
► 全国
5.50
5.66
5.68
5.99
6 05
6.30
6.33
6.45
6.46
6.48
6.70
6.76
6.79
6.96
7.08
7.10
7 28
7.29
7.47
7.50
7.50
7.67
7.73
7.85
7.96
8.02
8.03
8.22
8.34
8.50
8.62
8.64
8 69
8.75
8.95
9.17
9.39
9.42
9.53
9.70
9.77
10.07
10.60
11.02
11.13
11.43
13 83
8 26
7
70%tile下限値(許容値参考データ)一覧: H17vsH25
精検受診率
未受診率
未把握率
要精検率
発見率
PPV
胃
大腸
肺
乳房
子宮頸
H17
71.6
58.4
72.4
80.8
64.4
H25
79.6
68.1
77.2
85.8
68.0
H17
17.64
29.59
15.23
12.13
18.25
H25
10.89
19.32
10.96
6.60
12.45
H17
11.7
19.52
12.28
8.33
20.61
H25
9.83
15.49
13.55
7.08
19.05
H17
10.92
6.95
2.97
11.31
1.40
H25
8.69
7.40
2.55
8.17
2.16
H17
0.109
0.126
0.031
0.227
0.045
H25
0.106
0.178
0.037
0.278
0.054
H17
1.03
1.95
1.29
2.46
4.03
H25
1.36
2.67
1.74
3.58
2.79
・指標値は概ね上方修正すべき(個々の数値は今後検討)
・子宮頸がんは暫定的に修正(特に要精検率、発見率、PPV)
-ベセスダ移行、進行期分類変更の影響を引き続き検討
8
4. 検診方式別(集団/個別)に設定するか
-集団/個別検診の水準の乖離
【出典】地域保健・健康増進事業報告:
政府統計の総合窓口(e‐Stat)(http://www.e‐stat.go.jp/)より集計
胃・大腸・肺・乳房:40-74歳
子宮頸:20-74歳
集団検診vs個別検診(例.大腸がん)
47都道府県別の分布 (データは平成24年度)
要精検率(%)
精度管理
水準(低)
10
Overall
6
精度管理
水準(低)
集団検診
集団検診
個別検診
2
100
精検受診率(
%)
精度管理
水準(高)
個別検診
8
4
精度管理
水準(高)
個別検診の
精度管理水準が低い
(他の指標も概ね同じ)
12
90
集団検診
80
Overall
70
集団検診
60
50
40
個別検診
個別検診
30
精度管理水準(高)
精度管理水準(低)
9
現時点のまとめ
 基準値設定の手法は、従来と同じ都道府県別ベンチマーキングが妥当
 プロセス指標値の水準は(現行の基準値設定当時)より改善しており、
少なくとも許容値は上方修正が必要
・子宮頸がんの許容値は暫定的に改訂 (今後の動向を踏まえて再度検討)
・胃がんは(検診対象が50歳以上に変わったが)、40歳以上を基準値の対象とする
 基準値の対象年齢は従来どおり(74歳)で妥当だが、
項目によっては更に議論が必要 (高齢者が多いことで影響を受ける指標/臓器別)
 個別検診の水準は集団検診より低いが、個別検診用に緩い基準を
設けるのは望ましくない →ベンチマーキングはOverallの値で実施
・平成28年度から個別検診の精度管理が始まる(チェックリスト)
精検受診率に関する補足
- 精検受診率向上に必要な体制
- 未受診と未把握の正確な分類
- 人口規模の影響
10
精検受診率向上に必要な体制
未受診率と未把握率を下げる
未受診率/未把握率を下げる対策は異なる
 精検結果未把握を減らす対策
・地域で、精検結果を漏れなく把握する仕組みを作る
・精検結果が不明の者については、本人や精検機関等への照会により、
結果を確認する
精検未受診を減らす対策
実際に、正確に
区別されているか
・「未受診」と「未把握」を定義に従って区別する
・精検未受診者を正確に特定し、精検の勧奨を行う
未受診と未把握の正確な分類
-未受診者数/未把握者数集計の実態全1,737市区町村の内訳
要精検者(0人)※
精検受診率100%
未把握者(0人)
精検受診者以外は、
全て未受診にカウント
未受診者(0人)
精検受診者以外は、
全て未把握にカウント
未受診者/未把握者
別集計
※受診者0人も含む
平成26年度地域保健・健康増進事業報告(平成25年の精検結果)より
胃
大腸
肺
乳房
子宮頸部
22
5
110
37
116
(1.3%)
(0.3%)
(6.3%)
(2.1%)
(6.7%)
89
35
236
326
385
(5.1%)
(2.0%)
(13.6%)
(18.8%)
(22.2%)
709
676
583
534
443
(40.8%)
(38.9%)
(33.6%)
(30.7%)
(25.5%)
387
285
374
405
446
(22.3%)
(16.4%)
(21.5%)
(23.3%)
(25.7%)
530
736
434
435
347
(30.5%)
(42.4%)
(25.0%)
(25.0%)
(20.0%)
自治体によっては、未受診/未把握の区別が曖昧な可能性あり
11
精検受診/未受診/未把握の定義
 精検受診
 精検機関より精検結果の報告があったもの
 もしくは、受診者が詳細(精検日・受診機関・精検法・精検結果の4つ全て)
に申告したもの
 精検未受診

要精検者が精検機関に行かなかったことが判明しているもの
(受診者本人の申告や精検機関で、受診の事実が確認されないもの)
 不適切な精検が行われたもの
例)大腸がん検診における便潜血検査の再検、 喀痰細胞診陽性例の喀痰細胞診再検
 精検結果未把握
 精検受診・未受診以外全て
 精検受診の有無が分からないもの
および、(受診していたとしても)精検結果が正確に分からないもの全て
【出典】厚労省がん検診事業の評価に関する委員会報告書「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について」
人口規模の影響
-精検受診率等の比較(人口規模別)
(例.大腸がん、平成25年度)
n
43
受診者数
平均(人)
100
80
60
45,442
58.1 67.8 72.7 73.3 市
町
村
40
771
742
181
6,916
1,242
473
20
0
(
%)
大規模都市
(政令指定都市
・特別区)
市
町
村
精検受診率
大規模都市
未把握率
未受診率
25
20
15
30
15.1 17.0 16.9 15.9 26.8 25
20
15.2 15
10
5
10.8 町
村
5
(
%)
(
%)
10.4 10
0
0
大規模都市
市
町
村
大規模都市
市
・大都市では精検受診率向上体制の整備状況が良くない (→チェックリスト実施率でも同様の結果あり)
・大都市では個別検診の実施割合が多いことも影響か
(ex.平成25年度・大腸がん・個別検診実施割合: 大都市73%、市42%、町10%、村3%)
12
今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について
報告書
平成20年3月
がん検診事業の評価に関する委員会
目
次
1.はじめに........................................................................ 1
2.がん検診受診率の向上に向けて.................................................... 2
2.1.正確な受診率の把握について ................................................ 2
(1)現状及び基本的な考え方.................................................... 2
(2)具体的な対応.............................................................. 2
2.2.受診率向上に向けた取組について ............................................ 2
(1)現状及び基本的な考え方.................................................... 2
(2)具体的な対応.............................................................. 3
3.がん検診の精度管理・事業評価について ............................................ 6
3.1.現状及び基本的な考え方.................................................... 6
3.2.
「目標と標準の設定」に関する問題 ........................................... 7
(1)現状及び基本的な考え方.................................................... 7
(2)具体的な対応.............................................................. 8
3.3.
「質と達成度のモニタリング・分析」に関する問題 ............................. 9
(1)現状及び基本的な考え方.................................................... 9
(2)具体的な対応............................................................. 10
3.4.
「改善に向けた取組」に関する問題 .......................................... 10
(1)現状及び基本的な考え方................................................... 10
(2)具体的な対応............................................................. 11
3.5.市町村事業におけるがん検診の事業評価における国、都道府県、市町村
及び検診実施機関の役割分担 ............................................... 12
3.6.職場等におけるがん検診の精度管理・事業評価 ............................... 12
(1)現状及び基本的な考え方................................................... 12
(2)具体的な対応............................................................. 12
4.おわりに....................................................................... 14
がん検診事業の評価に関する委員会 委員名簿 ......................................... 15
がん検診事業の評価に関する委員会における検討経緯 ................................... 16
別添1
別添2
別添3
別添4
別添5
別添6
別添7
別添8
がん対策推進基本計画(平成 19 年 6 月閣議決定) 抜粋 ........................ 17
受診率の推計方法等について ................................................. 18
事業評価の手法(国、都道府県、市町村及び検診実施機関等の役割) ............. 27
がん検診の事業評価における主要指標について ................................. 30
市町村事業におけるがん検診の対象者の計算方法について ....................... 34
がん検診事業評価指標値の設定及び活用方法について ........................... 36
事業評価のためのチェックリスト ............................................. 44
仕様書に明記すべき必要最低限の精度管理項目 ................................. 67
1.はじめに
平成 19 年 6 月に閣議決定された「がん対策推進基本計画」において、がん早期発見の重要性
の観点から、がん検診の受診率を5年以内に50%とすること及びすべての市町村において精
度管理・事業評価が実施されることが目標とされた(別添1)。
がん対策推進基本計画に定めた目標に向け、国民のがん検診への要望(※1)に応えるためには、
(※2)
がん検診をより「多くの人に」
「正しく」実施することが必要であり、現状を正
「有効な」
確に認識した上で,目標の達成に向けた着実な前進が求められている。
また、国民の受けているがん検診の約半数は職場において実施されたもの(以下、職場におけ
るがん検診:福利厚生等を目的とした企業や保険者の自主的取組)であり、特に若年男性におい
ては、その多くが職場においてがん検診を受けている(※1)。
そこで、本委員会においては、平成 20 年度から健康増進法の努力義務に位置づけられる市町
村事業としてのがん検診のみでなく、職場におけるがん検診等も含めた、わが国のがん検診に
ついて、がん対策推進基本計画に定められた目標の達成に向けた具体的な取組のあり方につい
て検討を行った。
がん対策推進基本計画(平成 19 年 6 月閣議決定)抜粋
がん検診の受診率について、欧米諸国に比べて低いことも踏まえ、効果的・効率的な受診間隔や重
点的に受診勧奨すべき対象者を考慮しつつ、5年以内に、50%以上(乳がん検診、大腸がん検診等)
とすることを目標とする。
また、すべての市町村において、精度管理・事業評価が実施されるとともに、科学的根拠に基づく
がん検診が実施されることを目標とする。なお、これらの目標については、精度管理・事業評価を実
施している市町村数及び科学的根拠に基づくがん検診を実施している市町村数を参考指標として用
いることとする。
(※1)平成 19 年 9 月に行われた内閣府「がん対策に関する世論調査」
(以下世論調査)では、がん対
策に関する政府への要望として、
「がんの早期発見(がん検診)
」が 61.3%と最も高かった。また、
同調査によると、国民の受けているがん検診の約半数は職場において実施されたものであり、
特に比較的若年の男性(~50 歳代)のがん検診受診者の多くが職場においてがん検診を受診し
ていた。
内閣府「がん対策に関する世論調査」
(平成 19 年)
http://www8.cao.go.jp/survey/h19/h19-gantaisaku/index.html
(※2)科学的根拠に基づき、有効性の確認されたがん検診
1
2.がん検診受診率の向上に向けて
2.1.正確な受診率の把握について
(1)現状及び基本的な考え方
がん対策推進基本計画に掲げられた「5年以内にがん検診の受診率50%以上」との目標
の実現に向けた取組を進める上では、職場におけるがん検診等を含むがん検診受診率を把握
することが必要。
職域におけるがん検診等を含むがん検診受診率の推計を目標とした調査としては、これま
で「国民生活基礎調査(3年に1回の大規模調査)
」
(厚生労働省)
、世論調査(内閣府)
、自
治体が独自で実施している調査などがある。
(2)具体的な対応
国は国民生活基礎調査及び地域保健・老人保健事業報告(平成 20 年度以降は地域保健・健
康増進事業報告。以下同じ。
)等の結果を用いて全国及び各都道府県におけるがん検診受診率
の把握を行うことが必要。
(具体的な受診率の推計方法等については、別添2)
都道府県は、自治体が独自で実施する調査結果又は、国が実施する国民生活基礎調査及び
地域保健・老人保健事業報告等からの推計を用いて、自らの都道府県内のがん検診受診率の
把握を行うことが必要。
市町村は、対象者名簿(検診台帳)を整備することにより、市町村事業におけるがん検診
の受診率を把握するとともに、必要に応じて職場等におけるがん検診も含めたがん検診受診
率の把握を行うことが必要。
2.2.受診率向上に向けた取組について
(1)現状及び基本的な考え方
① 現在、郵送等による個別の受診勧奨を一部のがん検診対象者に行っている市町村は少なく
ないが、検診台帳を整備した上で未受診者への再勧奨を実施している市町村はほとんどない。
がん検診をより効果あるものとするためには、初回受診者の掘り起こしが重要であり、その
ためにも検診台帳を整備した上で個別の受診勧奨を行うことは必須である。
② がん検診を受診しない理由として、特に若年層では「時間がなかったから」と回答する者
が多い(世論調査によると 40 歳代の未受診者の 26.7%が未受診の理由として「時間がなかっ
たから」と回答)
。したがって、特に若年層のがん検診受診率を向上させるためには、受診者
の利便性を向上させる取組が必要。
③ がん検診は自覚症状のない者が時間とコストを割いて受診するものであるから、受診率向
上のためには、受診者が検診の持つメリットを十分に理解すること(受診者側に高いインセ
ンティブを与えること)が必要。
2
なお、がん検診は医療機関への受診とは異なり、無症状の者が受けるものであるにも関わ
らず、世論調査においてがん検診を受けない理由として、
「心配な時はいつでも医療機関を受
診できるから」が一定割合を占め、また佐賀県が実施した調査において、受診しない理由と
して「特に気になる症状がないから」との回答が最も多かった。これらのことから、国民が
「がん検診」と医療機関へのいわゆる「受診」を混同している状況が伺え、がん検診につい
ての更なる広報・教育活動の必要性が示唆されている。
④ がん対策推進基本計画に「重点的に受診勧奨すべき対象者を考慮しつつ」と記載されてい
るが、受診率の向上及び効率的かつ効果的ながん検診の推進を目的として、オーストラリア
の乳がん検診が 50~69 歳の女性に重点的に実施されていること等を参考に、ある年齢層やハ
イリスク群に重点的に受診勧奨を行うこと等も検討が必要。
⑤ がん検診の実施主体に受診率向上のための取組に向けた高いインセンティブを与えうる仕
組みが必要。
(2)具体的な対応
① 対象者個人に対する受診勧奨等(市町村、企業、保険者)
がん検診対象者個人に対する受診勧奨、がん検診対象者の台帳の整備、未受診者への再勧
奨を徹底することが必要。特に退職直後の者に重点的に受診勧奨することや、かかりつけ医
を通じて受診勧奨する等の取組も必要。職場におけるがん検診についても、同様の取組が行
われることが望ましい。
② 検診受診の利便性向上に向けた取組(市町村、都道府県、企業、保険者、検診実施機関)
利便性を向上させる方策としては、休日・早朝・夜間における検診の実施、特定健診等他
の検診(健診)との同時実施、マンモグラフィ車の活用、職場におけるがん検診では勤務時
間内に検診を実施する等が考えられる。既に一部の自治体や職場では行われているこうした
取組が、更に広く実施されることが必要。併せて、がん検診実施時間・場所に関する情報を
容易に入手できる方策や、予約をとりやすくする等の、直接受診に結びつく取組も求められ
る。
(参考)がん検診受診者への便宜(複数回答)
夕方・夜間の検診実施
土日祝日等の検診実施
複数の受診場所の確保
インターネットなどを用いた予約制度
遠方である等アクセスが困難な受診者への対応
その他
自治体数
64
366
494
24
66
36
出典:「がん検診の受診率向上に向けた有効な手段の開発に関する研究」
(平成18年度厚生労働省老人保健健康増進等事業)
調査対象:全国の市(781 市) 607 市から回答あり(回収率 77.7%)
(表中%は回答市数(607 市)に対する割合)
3
割合
10.5%
60.3%
81.4%
4.0%
10.9%
5.9%
③ 教育、普及啓発に向けたPR活動(国、都道府県、市町村、企業、保険者、検診実施機関)
PR活動の実施にあたっては、例えば以下の事項を考慮することが必要。
・がん及びがん検診に関する正しい知識(男性は2人に1人、女性は3人に1人はがんに罹
る、若くてもがんに罹る、早期発見の重要性、有効性の確認されたがん検診の内容、検診
と受診の違い等)について、周知を図る。
・
「20~30 代は子宮がん」
「40~50 代はまず乳がん」のように、受診者側のライフステージに
応じた分かりやすいメッセージを心がける。
・ピンクリボン運動等を参考に、民間を活用したPR活動を行う。
・
「がん検診一覧表」のような一目で理解しやすい内容での普及・啓発。
医療保険者は「がん検診に関する普及啓発等の施策に協力するよう努めなければならない」
(がん対策基本法第五条)こととされており、被保険者を中心としたがん検診の普及啓発活
動等への協力に努めることが求められる。
(参考1)市町村事業におけるがん検診(指針の内容)
種
類
検
査
項
目
対象者
受診間隔
乳がん検診
問診、乳房エックス線検査(マンモグラフィ)、視診、触診
40 歳以上
2 年に 1 回
子宮がん検診
問診、視診、子宮頚部の細胞診及び内診(有症状者は、
まず医療機関の受診を勧奨。なお、希望する場合には
20 歳以上
子宮頚部の細胞診に引き続き子宮体部の細胞診を実
施。)
2 年に 1 回
大腸がん検診
問診、便潜血検査
40 歳以上
年1回
胃がん検診
問診、胃部エックス線検査
40 歳以上
年1回
肺がん検診
問診、胸部エックス線検査、喀痰細胞診
40 歳以上
年1回
(※)がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(平成10年3月厚生労働省老人保健課長通知)
(参考2) 「第 3 回 乳がんに関する 2 万人女性の意識調査」
(三菱総合研究所他)
乳がん検診を1度も受けたことがない人の有する検診へのイメージは、「費用が負担に
なりそう」(マンモグラフィ 52.8%、エコー 48.5%)「時間がかかりそう」(マンモグラフ
ィ 21.4%、エコー 21.4%)との声が多かったのに対し、実際に受診した人では、「費用が
高かった」(マンモグラフィ 15.4%、エコー 9.6%)、「時間がかかった」(マンモグラフ
ィ 11.8%、エコー 9.6%)であった。共に検診を受けていない人の割合を大きく下回った。
(http://research.goo.ne.jp/database/data/000671/)
4
④ 重点的に受診勧奨すべき対象者(ターゲット層)についての検討(国、都道府県、市町村)
ターゲット層の設定にあたっては、年齢階級別罹患率・がん死亡率、各がん特有のリスク、
がん検診の与える利益と不利益のバランス等を考慮することが必要。
ターゲット層に重点的に受診勧奨する場合であっても、受診の機会はターゲット層に限定せ
ず従来どおり提供することが必要。
なお、年齢階級別罹患率等の正確な把握のためには地域がん登録事業のより一層の充実・推
進を図ることが求められる。
⑤ がん検診の実施主体(市町村、保険者等)に対する受診率向上に向けた取組へのインセン
ティブについての検討(国、都道府県)
。
受診率向上に向けては、例えば以下のような取組を行うことが必要。
・市町村、企業や保険者におけるがん検診の実施状況の公表。
・受診率向上に向けた取組に対する財政的支援の検討。
・がん検診は比較的若い世代(40~50 歳代)のがんの死亡率を低減させることができるとい
う社会経済的効果を有する。こうした社会経済的効果につき検証を行い、市町村の首長・
財政当局、企業管理者・保険者等に分かりやすい形で情報提供することにより、がん検診
の有用性につき理解を求める。
5
3.がん検診の精度管理・事業評価について
3.1.現状及び基本的な考え方
わが国におけるがん検診の精度管理は、必ずしもすべての実施主体において十分行われてい
るとはいえない。精度管理を向上させるにあたっては、英国等で成果を挙げているがん検診の
精度管理のシステムが参考になる。これは、製品の質を高めるために用いられる品質管理手法
に通じる考え方に基づいたシステムであり、3つの段階(
「目標と標準の設定」
、
「質と達成度の
モニタリング・分析」及び「改善に向けた取組」
)がその基本的な構造。
わが国におけるがん検診の精度管理を推進するためには、この3つの段階について、がん検
診に関わる関係者(国、都道府県、市町村、検診実施機関等)の役割を明確にした上で、それ
ぞれが果たすべき役割を着実に果たしていくことが求められる。
目標と標準の
設定
質と達成度の
モニタリング・分析
改善に向けた
取組
これまで、市町村事業におけるがん検診の事業評価を行うにあたっての国、都道府県、市町
村及び検診実施機関の役割については、厚生労働省「がん検診に関する検討会」において、主
に専門的な観点からの検討が行われてきた(別添3)
。本委員会では、がん検診に関わる当事者
である都道府県、市町村及び検診実施機関の参画を得た上で、
「がん検診に関する検討会」にお
ける検討結果を踏まえ、より具体的な取組のあり方について検討を行った。
本報告書では、
「3.2」から「3.5」において主に市町村事業におけるがん検診の精度管
理・事業評価のあり方について、
「3.6」において職場等において行われるがん検診の精度管
理・事業評価のあり方について述べる。
6
3.2.
「目標と標準の設定」に関する問題
(1)現状及び基本的な考え方
① 市町村事業におけるがん検診の対象者について
市町村事業におけるがん検診については、毎年「地域保健・老人保健事業報告」にて報告
されているが、検診対象者の算出方法が統一されていない。市町村事業としてのがん検診の
実施状況を比較・評価するためには、対象者の統一した計算方法が必要。
② 事業評価指標について
がん検診の目的はがんによる死亡率減少であるため、がん検診の事業評価は一義的にはア
ウトカム指標としての死亡率減少により行われるべきものである。ただし、死亡率減少効果
は人口の少ない市町村単位では評価が困難であることに加え、死亡率減少効果があらわれる
までには相当の時間を要することから、死亡率減少のみをもって短期的にがん検診の事業評
価を行うことは困難。したがって、がん検診の事業評価においては、継続的に検診の質を確
保するという観点から、
「技術・体制的指標」及び「プロセス指標」の評価を徹底し、結果と
してがんによる死亡率減少を目指すことが必要。
(参考)がん検診事業評価に用いる指標
検診実施機関の体制の確保(設備、医師・技師等)
、
技術・体制的指標
実施手順の確立等
がん検診受診率、要精検率、精検受診率、陽性反応適中度、
プロセス指標
がん発見率等
アウトカム指標
がん死亡率
(※)がん検診に関する検討会中間報告「市町村事業におけるがん検診の事業評価の手法について」
(平
成 19 年 6 月)
(※)プロセス指標の定義、評価の方法については、
(別添4)を参照。
これら指標のうち、技術・体制的指標の具体的内容については、
「がん検診に関する検討会」
において「事業評価のためのチェックリスト(別添7)
」
「仕様書に明記すべき必要最低限の
精度管理項目(別添8)
」として既にとりまとめられている。他方、プロセス指標については、
わが国において評価を行う上での指標となりうる数値が設定されておらず、評価を行う上で
の指標となり得る数値の設定が必要。
7
(2)具体的な対応
① 市町村事業におけるがん検診の対象者について
市町村事業におけるがん検診の受診率を比較・評価するために用いる、
「対象者数」の算出
方法を本委員会として以下の通り提案する。
(注)2.1で述べた通り、がん対策推進基本計画に掲げられた受診率の目標には、職場等における
がん検診も含まれるものであるが、ここでは市町村事業におけるがん検診の受診率について述
べる。
市町村事業におけるがん検診対象者数=①-②+③-④
[男女別 5 歳刻みの各年齢群での対象者数の合計人数]
① 40 歳以上の市町村人口 [総務省自治行政局「住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数」また
は総務省統計局「国勢調査報告」第 1 次資料(5 歳刻み)](国勢調査は 5 年毎)
② 40 歳以上の就業者数 [総務省統計局「国勢調査報告」 第 2 次基本資料(5 歳刻み)5 年毎更新]
③ 農林水産業従事者 [総務省統計局「国勢調査報告」第 2 次基本資料 5 年毎更新]
a)第1次産業就業者 市町村別 (15-64 歳、65 歳以上の 2 区分)
b)第1次産業就業者 都道府県別 年齢別(5 歳刻み)の割合に合わせて、市町村の 5 歳刻みの
人数を推計
④ 要介護4・5の認定者 [介護給付費実態調査(5 歳刻み) ]
(※) 子宮がん、乳がんについてはそれぞれ 20 歳以上、40 歳以上の女性とする。
(※) 本計算方法の検討にあたっては以下の点を留意した。
・市町村が既存資料を用いて容易に計算できること
・年齢階級別に対象者が計算できること
・現在市町村から報告されている対象者数と一定の相関があること
(※) 本計算方法は、一定程度正確性を犠牲にしたうえで市町村毎の比較が可能となることを目的と
して提案するものであり、今後必要に応じてよりふさわしいものへと見直しが検討されるべきも
のである。
本計算方法の考え方等については、
(別添5)の通り。今後市町村事業におけるがん検診の事
業評価(特に市町村間の比較)を、都道府県の生活習慣病検診等管理指導協議会等が実施する
にあたっては、本計算方法に基づいて算出された対象者数を分母としたがん検診受診率も用い
ることが必要。
なお、今回提案する本計算方法によるものを含めると、がん検診の受診率は、以下のA)B)
C)の3種類が存在することとなる。都道府県の生活習慣病検診等管理指導協議会等において
は、それぞれの受診率の持つ意味合いを理解したうえで、がん検診事業を実施していくことが
必要。
A)市町村ががん検診台帳等をもとに算出した受診率:各自治体が従来から算出していると考え
られるもの(今後も検診台帳を整備した上で本受診率を算出することは必要)
。
B)本委員会で提案する対象者を分母にした受診率:市町村ごとの比較をするための受診率。分
母(対象者)の算定方法を統一し、市町村や都道府県におけるがん検診の実施状況を互いに
比較できるもの。
C)対人口受診率:職場等におけるがん検診も含む、がん対策推進基本計画に示された指標。
8
② がん検診の精度管理に用いる各種指標の指標値の設定について
「現状及び基本的な考え方」で述べたとおり、がん検診の事業評価については、
「技術・体
制的指標」
、
「プロセス指標」及び「アウトカム指標」の3つの指標で行うことが適当。
がん検診の精度管理に用いるこれら指標については、本来であれば、
「対象とするがんの死
亡率の減少が認められた無作為比較試験において実測された精度管理指標が再現されている
か」
、という観点から目標値を設定するのが妥当である。こうした考え方に基づく目標値につ
いては今後研究を進める上で設定することが必要であるが、当面は暫定指標を用いながら、
検診の精度を逐次向上していくというのが現実的な対応。
今回、本委員会では、精検受診率、未把握率、精検未受診率、
(未把握+未受診)率、要精
検率、がん発見率、陽性反応適中度について許容値(一部の指標については目標値)を提案
する。今回提案するこれら暫定指標は主として都道府県に対するものであり、
「地域保健・老
人事業報告(平成 17 年)
」における各指標の都道府県の分布を用いて作成した。具体的な数
値設定方法及び活用方法等については(別添6)を参照。
3.3.
「質と達成度のモニタリング・分析」に関する問題
(1)現状及び基本的な考え方
① 「技術・体制的指標」をモニタリングするためには、都道府県、市町村及びがん検診実施
機関が「事業評価のためのチェックリスト」及び「仕様書に明記すべき必要最低限の精度管
理項目」をどの程度満たしているかを定期的に把握する仕組みが必要。
(参考)平成 18 年度に市を対象にした調査によると、
「事業評価のためのチェックリスト」につい
ては、自治体の2割程度しか活用していないなど、現時点では自治体における精度管理へ
の取組は十分とはいえない。これらの実態について定期的にモニタリングすることが必要。
「事業評価のためのチェックリスト」の活用状況
自治体数
知らない
101
活用している
144
活用していない
308
その他
19
割合
16.6%
23.7%
50.7%
3.1%
出典:「がん検診の受診率向上に向けた有効な手段の開発に関する研究」
(平成18年度厚生労働省老人保健健康増進等事業)
調査対象:全国の市(781 市) 607 市から回答あり(回収率 77.7%)
(表中%は回答市数(607 市)に対する割合)
9
② 「プロセス指標」については、これまで国の「地域保健・老人保健事業報告」による集計
が行われてきたところであるが、対象者数の計算方法が統一されていないこと、報告時期が
事業翌年の5月とされているが、5月では精密検査に関する情報を回収しきれていない自治
体も多いため、がん発見率や陽性反応的中度等の指標が正確性を欠いている等の問題点が指
摘されている。
(2)具体的な対応
①「技術・体制的指標」のモニタリング・分析について
都道府県の生活習慣病検診等管理協議会は、市町村、検診実施機関が「事業評価のためのチ
ェックリスト」をどの程度満たしているか把握し,市町村及び検診実施機関は必要な協力を行
うことが必要。
国は都道府県が「事業評価のためのチェックリスト」をどの程度満たしているか把握するこ
とが必要。
②「プロセス指標」のモニタリング・分析について
国は、
「地域保健・老人保健事業報告」の報告項目・時期につき見直しを行うことが必要。
具体的には、
「3.2」で提案した「対象者数」を用いた集計とすることをはじめ、
「初回・非
初回」
、
「年齢階級別」等の層別化した集団別に集計すること及び精密検査の結果が得られた時
点での集計とすること等が必要。
これは、がん検診の効果は初回・非初回により、また年齢階級別に異なる(例えば罹患率
の高い年齢層ではがん発見率が高い)ことから、層別化した集団別に評価することが望ましい
こと等を理由とする。
都道府県の生活習慣病検診等管理協議会は検診実施機関毎のプロセス指標について、市町
村及び検診実施機関の協力の下、定期的に把握することが必要。
3.4.
「改善に向けた取組」に関する問題
(1)現状及び基本的な考え方
① 現時点では、各市町村におけるがん検診事業の状況が限られた自治体において公表されて
いるにすぎない。市町村や検診実施機関の改善に向けたインセンティブのためには、各市町
村及び検診実施機関におけるがん検診の実施状況について、広く情報を公表することが効果
的。
② 現在、都道府県の生活習慣病検診等管理指導協議会の活動状況にばらつきがあり、これま
で改善に向け必要な指導がなされていない場合もある。
10
(2)具体的な対応
① がん検診に関する情報の公表
都道府県は、生活習慣病検診等管理指導協議会における検討結果(市町村、検診実施機関の
事業評価結果)をホームページ等により広く公表するとともに,国は都道府県ごとの状況につ
いて情報を把握・公表することが必要。
公表にあたっては、単なる数字の羅列などではなく、国民に分かりやすい形での公表とする
必要があり、国立がんセンター等の専門機関が必要な助言を行うことが必要。
② 必要な指導の実施
都道府県は、市町村や検診実施機関に対して、生活習慣病検診等管理協議会が行った事業
評価や国立がんセンター等により行われた事業評価の結果に基づき、必要な指導等を実施す
るとともに、広域的、専門的かつ技術的拠点である保健所は、市町村支援や検診実施機関の
指導等に積極的に協力することが必要。
市町村は、生活習慣病検診等管理指導協議会における事業評価の結果や保健所等の技術的
な助言等を踏まえ、必要に応じて事業の実施体制等を改善するとともに、がん検診を委託す
る際には、仕様書に「仕様書に明記すべき必要最低限の精度管理項目」を参考に、設備、人
員、運営等に係る基準などを盛り込むことが必要。
(参考)がん検診の精度管理・事業評価の推進に向けた3つの段階
質と達成度の
モニタリング・分析
目標と標準の設定
・市町村事業におけるがん
検診の対象者数の統一
・プロセス指標について指
標値を設定
・
「技術・体制的指標」及び
「プロセス指標」のモニタ
リング・分析
改善に向けた取組
・がん検診に関する情報の公表
・必要な指導の実施
11
3.5.市町村事業におけるがん検診の事業評価における国、都道府県、市町村及び検診実施機
関の役割分担
「3.1」から「3.4」に述べたとおり、市町村事業におけるがん検診の実施にあたって
は、国、都道府県、市町村及び検診実施機関が、
「目標と標準の設定」
「質と達成度のモニタリ
ング・分析」
「改善に向けた取組」の3段階について、それぞれの果たすべき役割を認識した上
で、その役割を着実に果たすことが必要。
3.6.職場等におけるがん検診の精度管理・事業評価
(1)現状及び基本的な考え方
現在国民の受けているがん検診の約半数は職場におけるがん検診であり、特に比較的若年の
男性(~50 歳代)においては、多くが職場においてがん検診を受けている。また、妊婦健康診
査時にも子宮がん検診が実施されることがあり、これら職場におけるがん検診や妊婦健康診査
において実施されているがん検診についても、精度管理及び事業評価を行うことが望まれる。
(2)具体的な対応
具体的には、以下のような取組が考えられる。
・生活習慣病検診等管理指導協議会は、
「地域・職域連携推進協議会」
、
「保険者協議会」及び母
子保健担当部局との協力を得た上で、職場等における検査項目や受診者数等の把握を行う
・都道府県や市町村は、がん検診の精度管理・事業評価の方法について、企業、保険者及び母
子保健担当部局等に情報提供を行う
・都道府県や市町村は、がん検診実施機関毎の精度管理の状況について、企業、保険者及び母
子保健担当部局等に情報提供を行う
12
がん検診の精度管理・事業評価の流れ(全体像)
○データ提供
○指針提示
○結果フィードバック
○検討結果・データ公表
○事業評価
○結果フィードバック
○検討結果・データ公表
○指導
○データ報告
○報告
国立がんセンターなど
分析・評価を行う専門機関
都道府県
地域・職域連携推進協議会
連 携
生活習慣病検診等管理指導協議会
○結果フィードバック
○検討結果・データ公表
保険者協議会
13
○事業評価
○結果フィードバック
○検討結果・データ公表
○指導
○情報共有
医療保険者
が ん 検 診
○委託
○情報共有
○データ報告
市 町 村
○情報共有
○データ報告
が ん 検 診
妊婦健康診査
○委託
○データ報告
検診機関
○「有効な」がん検診をより
「多くの人に」「正しく」提供
○受診
国
民
○情報共有
職
場
等
が ん 検 診
○委託
○データ報告
○検討結果及びデータの公表
厚生労働省
4.おわりに
本報告書は、平成 19 年 6 月に閣議決定された「がん対策推進基本計画」において、がん早期
発見及び死亡率減少の重要性の観点から、がん検診の受診率を5年以内に50%とすること及
びすべての市町村において精度管理・事業評価が実施されることが目標とされたことを受け、
市町村事業及び職場等におけるがん検診の受診率向上及び精度管理・事業評価に向けた具体的
な方策のあり方についてとりまとめたものである。
本報告書を踏まえ、国、都道府県、市町村、企業、保険者及び検診実施機関においては、国
民の期待に応えるべく、がん検診の受診率向上及び質の向上に努めることが期待される。
本報告書を契機として、一人でも多くの国民ががん検診についての理解を深め、自ら積極的
にがん検診を受診するようになることを期待する。
14
がん検診事業の評価に関する委員会 委員名簿
石原 和子
富山県滑川市 市民健康センター 所長
内田 健夫
社団法人日本医師会常任理事
大内 憲明
東北大学大学院医学系研究科・医学部
外科病態学講座 腫瘍外科学分野教授
小坂 健
東北大学大学院歯学研究科
国際歯科保健学分野教授
○垣添 忠生
国立がんセンター名誉総長
斎藤 博
国立がんセンターがん予防・検診研究センター
検診技術開発部長
澁谷 いづみ
愛知県半田保健所長
瀬戸山 史郎
財団法人鹿児島県民総合保健センター副理事長
吉田 紀子
鹿児島県保健福祉部長
(敬称略:五十音順、○は座長)
(肩書きは平成 20 年3月現在)
15
がん検診事業の評価に関する委員会における検討経緯
第1回委員会(平成 19 年 6 月 26 日)
(1) がん検診事業の評価に関する委員会について
(2) がん検診の現状について
(3) 委員によるプレゼンテーション
① がん検診事業の評価について(現状と課題)
② 全国自治体(市)に関する調査結果について
③ 都道府県の立場から
参考人:鹿児島県保健福祉部健康増進課 課長 大坪 充寛 氏
④ 保健所の立場から
⑤ 市町村の立場から
⑥ 検診実施機関の立場から
第2回委員会(平成 19 年 8 月 27 日)
より質の高いがん検診を広く普及させるための方策について
① オーストラリア、イギリスにおけるがん検診の現状について
参考人:国立がんセンター がん対策情報センター
がん情報・統計部 部長 祖父江 友孝 氏
② がん検診受診率向上に向けた取組方策について
参考人:日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社
代表取締役社長 関原 健夫 氏
朝日新聞社事業本部 事業開発部新規事業グループ
中西 知子 氏
③ 市町村事業におけるがん検診対象者数の算定について
④ 市町村事業におけるがん検診事業の評価指標について
⑤ 国、県、市町村及び検診実施機関の役割について
⑥ その他の論点について
第3回委員会(平成 20 年 2 月 4 日)
がん検診事業の評価に関する委員会 主な論点について
参考人:宮城県保健福祉部健康推進課 課長 佐々木 清司 氏
第4回委員会(平成 20 年 3 月 24 日)
報告書(案)について
16
別添1
がん対策推進基本計画(平成 19 年 6 月閣議決定) 抜粋
(6) がんの早期発見
(現状)
がん検診については、昭和57(1982)年度に老人保健法に基づく市町村の事業として、胃がん検
診、子宮頚部がん検診が開始された。その後、子宮体部がん検診、肺がん検診、乳がん検診、大腸がん検
診が追加・拡充されてきたところ、平成10(1998)年度に一般財源化され、現在は法律に基づかな
い市町村事業として整理されている。
企業における福利厚生や健康保険組合等における独自の保健事業の中で、がん検診を実施している場合
やがん検診受診の補助を行っている場合がある。また、任意で受診する人間ドック等の中で、がん検診を
受けている場合もある。
がん検診の受診率は、
「平成16年国民生活基礎調査」によれば、あらゆる実施主体によるものを含め、
男女別がん種別で見た場合、13.5%~27.6%となっている。
国においては、がん検診について、対象年齢、受診間隔、検診項目、精度管理等に関する指針を示して
いる。また、国においては「がん検診に関する検討会」を設置し、平成15(2003)年12月からが
ん検診の在り方について見直しを図っており、現在まで「乳がん」、「子宮がん」、「大腸がん」及び「胃
がん」に関しての検討結果を指針に反映させている。
平成20(2008)年度以降、がん検診等については健康増進法に基づく事業(努力義務)として引
き続き市町村が行い、糖尿病等の生活習慣病に着目した健康診査(義務)については医療保険者が行うこ
ととなる。
(取り組むべき施策)
受診率の抜本的な向上を図るため、国民に対しがん予防行動の必要性の理解及びがん検診についての普
及啓発を図った上で総合的な対策を推進する。
特に、受診対象者を正確に把握した上で、未受診者に対する普及啓発や受診勧奨を行うなど、未受診者
を無くすことに重点を置いたより効率的ながん検診の推進を図る。また、企業やマスメディア等も巻き込
んだ普及啓発に関する取組など、都市部や町村部といった地域の特性に合わせたモデル的な取組を評価・
普及していく。
市町村によるもののほか、人間ドックや職域での受診を含め、実質的な受診率を把握できるような手法
の検討を行うなど、正確な受診率を把握することに努める。
有効性の確認されたがん検診を実施するため、科学的根拠に基づくがん検診の手法の評価を、定期的に
行う体制を今後とも維持する。また、精度管理・事業評価についても十分検討する。
これまでの研究成果を応用に結びつけるため、がんの早期発見の手法の改良や開発に関する研究につい
てより一層の推進を図る。
がん検診の受診につながるインセンティブ等について検討を進めていく。
市町村におけるがん検診と老人保健法における基本健康診査等については、市町村において同じ会場で
実施されている場合もあるが、平成20(2008)年度以降も、受診日、受診場所、費用負担などにつ
いては、受診者の利便性が損なわれないよう配慮することが望まれる。
(個別目標)
がん検診の受診率について、欧米諸国に比べて低いことも踏まえ、効果的・効率的な受診間隔や重点的
に受診勧奨すべき対象者を考慮しつつ、5年以内に、50%以上(乳がん検診、大腸がん検診等)とする
ことを目標とする。
また、すべての市町村において、精度管理・事業評価が実施されるとともに、科学的根拠に基づくがん
検診が実施されることを目標とする。なお、これらの目標については、精度管理・事業評価を実施してい
る市町村数及び科学的根拠に基づくがん検診を実施している市町村数を参考指標として用いることとす
る。
17
別添2
受診率の推計方法等について
1.受診率の推計方法
(1) 国及び各都道府県におけるがん検診受診率を、
「国民生活基礎調査(平成 16 年)
」によ
るがん検診受診者数(推計値)
、がん検診対象者数(推計値)を用いて推計する(子宮がん
は 20~74 歳、それ以外は 40~74 歳)
。
(※)がん対策推進基本計画において受診率 50%を目標とされているがん検診は、職場や人間ドッ
クにおいて行われるがん検診も含まれる。
(2)
次に、
「地域保健・老人保健事業報告(平成 16 年)
」により集計されたがん検診受診者
数を用い、(1)で求めた受診率に占める「市町村事業としてのがん検診」の割合を推計す
る。
(3)
なお、
「国民生活基礎調査(平成 16 年)
」は、検診内容についての具体的な説明なく、
過去1年間のがん検診受診の有無を尋ねる形式の調査であったため、以下の理由により、
実際のがん検診受診率との差が生じている可能性がある。
【国民生活基礎調査(平成 16 年)において、実際の受診率と差が生じ得る主な理由】
・子宮がん検診、乳がん検診については、過去1年の検診を調査対象としている(指針では
2年に1回)
・回答者が便潜血検査をがん検診であると認識していない
・回答者が胸部エックス線検査によるがん検診を結核検診と誤解している
・回答者が症状があり医療機関を受診した際に受けた検査をがん検診と誤解している
(4)
こうしたバイアスを除くため、平成 19 年に実施された国民生活基礎調査では、調査対
象者にがん検診の内容を説明した上で受診の有無を尋ねており、平成 16 年調査と比較し
てがん検診受診者数の推計精度は高まることが見込まれる。
2.都道府県における取組方策
(1) 都道府県は、各都道府県が独自に行っている調査により職場でのがん検診を含めた、
がん検診受診率を把握する。
(2)
(3)
もしくは、上記方法により各都道府県におけるがん検診受診率を把握する。
(1)又(2)により推計されたがん検診受診率を現状の受診率とし、各都道府県内の市町
村や職場等におけるがん検診それぞれにつき目標を設定した上で、市町村等に対し具体
的な目標を提示することにより、がん検診を推進する。
18
(% )
がん検診受診率(推計)
50.0
45.0
そ の他
40.0
市町村
35.0
30.0
25.0
20.0
15.0
14.0
14.3
11.6
15.6
7.9
19.1
22.9
15.4
4.4
0.2
8.9
10.0
5.0
8.6
8.6
9.4
女性
女性
総数
6.9
11.8
6.7
0.0
乳がん検 診 子宮 がん 検診
40~74 歳
2 0~74歳
男性
大腸がん 検 診
40~74歳
女性
総数
5.1
男性
胃 がん 検 診
40~74歳
8.2
女性
11.1
総数
14.0
8.1
男性
女性
肺 がん 検 診
40~74歳
※国民生活基礎調査健康票第4巻第12表の「総数」を分母とし、同巻第16表の「各がん検診受診状況」を分子とした(「その他」
及び「市町村」の和)。また、分子の内訳として、地域保健・老人保健事業報告におけるがん検診受診者数を「市町村」の分と
して推計した。
【国民生活基礎調査において、実際の受診率と差が生じると思われる主な要因】
・子宮がん検診、乳がん検診については、過去1年の検診を調査対象としている
・回答者が便潜血検査をがん検診であると認識していない
・回答者が胸部エックス線検査によるがん検診を結核検診と誤解している
・回答者が症状があり医療機関を受診した際に受けた検査を「がん検診」と誤解している
9
1
乳がん検診受診率(推計):40~74歳
全
国
北 海 道
青
森
岩
宮
手
城
秋
田
山
形
福
島
茨
栃
城
木
群
馬
埼
玉
千
東
葉
京
市町村
その他
神 奈 川
新
潟
富
山
石
川
福
井
山
梨
長
野
岐
阜
静
愛
岡
知
三
重
滋
賀
京
都
大
阪
兵
庫
奈
良
和 歌 山
鳥
取
島
根
岡
山
広
島
山
口
徳
島
香
川
愛
媛
高
知
福
佐
岡
賀
長
崎
熊
本
大
宮
分
崎
鹿 児 島
沖
縄
0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
30.0
35.0
40.0
45.0
50.0 (%)
※国民生活基礎調査(平成 16 年)及び地域保健・老人保健事業報告(平成 16 年)より
※国民生活基礎調査健康票第4巻第12 表の「総数」を分母とし、同巻第16 表の「各がん検診受診状況」を分子とし
た(「その他」及び「市町村」の和)。また、その分子の内訳として、地域保健・老人保健事業報告におけるがん検診
受診者数を「市町村」の分として推計した。
【国民生活基礎調査において、実際の受診率と差が生じると思われる主な要因】
乳がん
・過去1年の検診を調査対象としている
・回答者が症状があり医療機関を受診した際に受けた検査を「がん検診」と誤解している
20
子宮がん検診受診率(推計):20~74歳
全
国
北 海 道
青
森
岩
手
宮
城
秋
田
山
形
福
島
茨
城
栃
木
群
馬
埼
玉
千
葉
東
京
市町村
その他
神 奈 川
新
潟
富
山
石
川
福
井
山
梨
長
野
岐
阜
静
岡
愛
知
三
重
滋
賀
京
都
大
阪
兵
庫
奈
良
和 歌 山
鳥
取
島
根
岡
山
広
島
山
口
徳
島
香
川
愛
媛
高
知
福
岡
佐
賀
長
崎
熊
本
大
分
宮
崎
鹿 児 島
沖
縄
0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
30.0
35.0
40.0
45.0
50.0
※国民生活基礎調査(平成 16 年)及び地域保健・老人保健事業報告(平成 16 年)より
※国民生活基礎調査健康票第4巻第12 表の「総数」を分母とし、同巻第16 表の「各がん検診受診状況」を分子とし
た(「その他」及び「市町村」の和)。また、その分子の内訳として、地域保健・老人保健事業報告におけるがん検診
受診者数を「市町村」の分として推計した。
【国民生活基礎調査において、実際の受診率と差が生じると思われる主な要因】
子宮がん
・過去1年の検診を調査対象としている
・回答者が症状があり医療機関を受診した際に受けた検査を「がん検診」と誤解している
21
(%)
沖
縄
鹿
児 宮
島 崎
大 熊 長 佐 福
分 本 崎 賀 岡
高 愛 香 徳 山
知 媛 川 島 口
広 岡 島 鳥
島 山 根 取
和
歌 奈
山 良
兵 大 京 滋 三
庫 阪 都 賀 重
愛 静 岐 長 山
知 岡 阜 野 梨
福 石 富 新
井 川 山 潟
神
奈 東
川 京
千 埼 群 栃 茨
葉 玉 馬 木 城
福 山 秋 宮 岩
島 形 田 城 手
青
森
北
海 全
道 国
大腸がん検診受診率(推計):40~74歳
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
0.0
市町村
その他
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
30.0
35.0
40.0
45.0
50.0 (%)
※国民生活基礎調査(平成 16 年)及び地域保健・老人保健事業報告(平成 16 年)より
※国民生活基礎調査健康票第4巻第12 表の「総数」を分母とし、同巻第16 表の「各がん検診受診状況」を分子とし
た(「その他」及び「市町村」の和)。また、その分子の内訳として、地域保健・老人保健事業報告におけるがん検診
受診者数を「市町村」の分として推計した。
【国民生活基礎調査において、実際の受診率と差が生じると思われる主な要因】
大腸がん
・回答者が便潜血検査をがん検診であると認識していない
・回答者が症状があり医療機関を受診した際に受けた検査を「がん検診」と誤解している
22
沖
縄
鹿
児 宮 大 熊 長 佐 福 高 愛 香 徳 山 広 岡 島 鳥
島 崎 分 本 崎 賀 岡 知 媛 川 島 口 島 山 根 取
和
歌 奈 兵 大 京 滋 三 愛 静 岐 長 山 福 石 富 新
山 良 庫 阪 都 賀 重 知 岡 阜 野 梨 井 川 山 潟
神
奈 東 千 埼 群 栃 茨 福 山 秋 宮 岩 青
川 京 葉 玉 馬 木 城 島 形 田 城 手 森
北
海 全
道 国
胃がん検診受診率(推計):40~74歳
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
0.0
市町村
その他
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
30.0
35.0
40.0
45.0
50.0 (%)
※国民生活基礎調査(平成 16 年)及び地域保健・老人保健事業報告(平成 16 年)より
※国民生活基礎調査健康票第4巻第12 表の「総数」を分母とし、同巻第16 表の「各がん検診受診状況」を分子とし
た(「その他」及び「市町村」の和)。また、その分子の内訳として、地域保健・老人保健事業報告におけるがん検診
受診者数を「市町村」の分として推計した。
【国民生活基礎調査において、実際の受診率と差が生じると思われる主な要因】
胃がん
・回答者が症状があり医療機関を受診した際に受けた検査を「がん検診」と誤解している
23
沖
縄
鹿
児
島
宮 大 熊
崎 分 本
長 佐 福
崎 賀 岡
高 愛 香
知 媛 川
徳 山 広
島 口 島
岡 島 鳥
山 根 取
和
歌
山
奈 兵 大
良 庫 阪
京 滋 三
都 賀 重
愛 静 岐
知 岡 阜
長 山 福
野 梨 井
石 富 新
川 山 潟
神
奈
川
東 千 埼
京 葉 玉
群 栃 茨
馬 木 城
福 山 秋 宮 岩 青
島 形 田 城 手 森
北
海 全
道 国
肺がん検診受診率(推計):40~74歳
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
総
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
数
男
女
-20.0
市町村
その他
-10.0
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
(%)
※国民生活基礎調査(平成 16 年)及び地域保健・老人保健事業報告(平成 16 年)より
※国民生活基礎調査健康票第4巻第12 表の「総数」を分母とし、同巻第16 表の「各がん検診受診状況」を分子とし
た(「その他」及び「市町村」の和)。また、その分子の内訳として、地域保健・老人保健事業報告におけるがん検診
受診者数を「市町村」の分として推計した。
【国民生活基礎調査において、実際の受診率と差が生じると思われる主な要因】
肺がん
・回答者が胸部エックス線検査によるがん検診を結核検診と誤解している
・回答者が症状があり医療機関を受診した際に受けた検査を「がん検診」と誤解している
(注)
「その他」がマイナスとなっている都道府県においては、国民生活基礎調査による受診者数(推計値)よりも、
地域保健・老人保健事業報告により得られた受診者数の方が上回っている。
24
がん検診受診率(推計)
①全受診率(%)
(平成16年国民生活基礎調査)
都道府県
性
総
全
国
総
北 海 道 男
女
総
青
森 男
女
総
岩
手 男
女
総
宮
城 男
女
総
秋
田 男
女
総
山
形 男
女
総
福
島 男
女
総
茨
城 男
女
総
栃
木 男
女
総
群
馬 男
女
総
埼
玉 男
女
総
千
葉 男
女
総
東
京 男
女
総
神 奈 川 男
女
総
新
潟 男
女
総
富
山 男
女
総
石
川 男
女
総
福
井 男
女
総
山
梨 男
女
総
長
野 男
女
総
岐
阜 男
女
総
静
岡 男
女
総
愛
知 男
女
総
三
重 男
女
数
男
女
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
②市町村の受診率(%)
(平成16年地域保健・老人保健事業報告)
③その他の受診率(%)
(①-②)
胃がん検診
40~74歳
肺がん検診
40~74歳
子宮がん検
診
20~74歳
乳がん検診
40~74歳
大腸がん検
診
40~74歳
胃がん検診
40~74歳
肺がん検診
40~74歳
子宮がん検
診
20~74歳
乳がん検診
40~74歳
大腸がん検
診
40~74歳
胃がん検診
40~74歳
肺がん検診
40~74歳
子宮がん検
診
20~74歳
乳がん検診
40~74歳
大腸がん検
診
40~74歳
25.8
28.1
23.6
24.6
27.8
21.7
30.5
31.3
30.0
33.0
35.4
30.8
39.2
41.4
36.9
34.6
35.9
33.4
43.6
44.9
42.8
34.7
36.7
33.2
26.4
27.6
25.4
29.2
30.3
28.0
29.9
31.8
28.2
24.1
27.0
21.0
27.4
30.0
25.0
22.7
25.5
19.8
23.0
26.4
19.4
38.8
40.8
37.1
32.4
34.0
31.3
31.0
34.4
28.5
28.7
30.1
26.8
29.3
30.4
29.2
31.4
33.3
29.9
24.3
27.2
21.7
27.1
29.2
25.1
22.1
24.2
20.1
24.4
27.2
21.4
15.6
17.0
14.2
15.1
16.8
13.8
24.7
24.7
24.6
23.8
24.4
23.2
22.8
24.3
21.3
20.0
21.2
19.7
21.5
23.8
19.1
18.9
20.5
17.3
17.3
18.4
15.8
24.7
24.7
25.3
16.5
18.3
15.3
14.2
15.8
12.7
14.9
16.4
13.6
11.9
13.9
10.0
13.9
16.0
11.8
19.6
21.8
17.8
19.4
19.8
19.1
19.8
20.6
18.8
18.0
19.1
16.9
19.5
19.6
18.5
18.7
20.2
17.0
12.2
14.5
9.8
18.5
20.0
17.0
12.9
13.9
11.9
14.7
16.9
12.6
22.9
0.0
22.9
22.2
0.0
22.2
27.1
0.0
27.1
29.0
0.0
29.0
34.3
0.0
34.3
31.8
0.0
31.8
32.8
0.0
32.8
27.7
0.0
27.7
23.5
0.0
23.5
26.4
0.0
26.4
26.8
0.0
26.8
19.9
0.0
19.9
24.1
0.0
24.1
21.5
0.0
21.5
21.1
0.0
21.1
27.3
0.0
27.3
24.7
0.0
24.7
22.4
0.0
22.4
23.6
0.0
23.6
26.4
0.0
26.4
25.6
0.0
25.6
21.9
0.0
21.9
24.4
0.0
24.4
19.7
0.0
19.7
21.9
0.0
21.9
22.7
0.0
22.7
19.4
0.0
19.4
26.1
0.0
26.1
32.8
0.0
32.8
37.2
0.0
37.2
32.8
0.0
32.8
35.3
0.0
35.3
27.0
0.0
27.0
21.8
0.0
21.8
27.8
0.0
27.8
29.9
0.0
29.9
20.3
0.0
20.3
25.3
0.0
25.3
20.8
0.0
20.8
21.4
0.0
21.4
27.8
0.0
27.8
27.6
0.0
27.6
22.4
0.0
22.4
22.4
0.0
22.4
28.2
0.0
28.2
29.9
0.0
29.9
22.3
0.0
22.3
24.2
0.0
24.2
22.2
0.0
22.2
20.2
0.0
20.2
21.0
22.5
19.7
18.8
20.9
17.0
25.8
26.5
26.1
28.4
30.5
26.1
30.5
31.3
29.5
30.4
31.3
30.0
31.2
30.9
31.1
25.2
27.3
23.5
21.0
22.3
19.4
24.9
25.2
25.3
22.9
24.1
21.8
21.7
22.1
21.2
22.5
24.6
20.4
19.3
20.6
17.9
19.6
22.2
17.0
28.3
29.1
27.6
23.0
23.1
23.2
22.7
24.3
21.3
22.0
22.5
20.8
21.6
21.1
22.1
25.9
26.7
25.6
20.4
22.2
18.8
21.8
22.7
20.6
20.6
21.9
19.3
20.1
21.4
18.8
6.7
5.1
8.2
6.8
5.0
8.4
13.0
9.7
16.2
13.3
11.2
15.1
14.0
10.6
17.2
12.2
10.5
13.7
19.3
16.6
21.8
12.7
9.9
15.3
7.4
5.6
9.2
10.3
7.8
12.9
9.1
7.4
10.8
4.5
3.4
5.7
8.3
5.6
10.8
3.8
2.8
4.7
3.7
2.9
4.6
11.9
9.0
14.7
10.3
6.9
13.5
8.4
6.3
10.3
5.0
3.7
6.1
13.3
10.6
15.9
7.0
5.4
8.5
6.9
5.8
8.0
7.8
5.7
9.8
6.1
4.7
7.5
6.0
4.5
7.4
11.1
8.1
14.0
7.1
5.3
8.7
14.7
10.8
18.3
20.6
16.1
24.7
28.2
20.5
35.4
13.1
10.0
15.9
17.6
14.7
20.2
21.0
15.6
26.1
19.4
13.2
25.5
15.4
11.1
19.7
13.5
9.8
17.1
9.5
6.9
12.0
17.4
12.0
22.7
4.3
3.3
5.3
5.2
3.7
6.8
21.6
15.1
27.8
19.5
12.8
25.8
16.4
12.1
20.3
10.9
7.4
14.2
26.3
19.5
33.1
11.5
8.4
14.6
10.0
7.3
12.5
17.2
11.9
22.3
12.8
9.0
16.5
9.9
7.3
12.2
8.6
0.0
8.6
9.8
0.0
9.8
10.8
0.0
10.8
14.3
0.0
14.3
18.2
0.0
18.2
13.3
0.0
13.3
15.4
0.0
15.4
12.1
0.0
12.1
7.2
0.0
7.2
10.1
0.0
10.1
12.6
0.0
12.6
6.6
0.0
6.6
12.5
0.0
12.5
6.7
0.0
6.7
6.8
0.0
6.8
10.1
0.0
10.1
9.9
0.0
9.9
9.5
0.0
9.5
5.8
0.0
5.8
11.2
0.0
11.2
8.5
0.0
8.5
8.6
0.0
8.6
10.3
0.0
10.3
6.7
0.0
6.7
6.4
0.0
6.4
8.6
0.0
8.6
8.7
0.0
8.7
9.4
0.0
9.4
19.3
0.0
19.3
16.4
0.0
16.4
17.3
0.0
17.3
19.1
0.0
19.1
9.3
0.0
9.3
6.0
0.0
6.0
14.8
0.0
14.8
16.4
0.0
16.4
6.9
0.0
6.9
11.6
0.0
11.6
4.7
0.0
4.7
5.5
0.0
5.5
11.0
0.0
11.0
12.6
0.0
12.6
9.1
0.0
9.1
7.0
0.0
7.0
16.9
0.0
16.9
10.0
0.0
10.0
10.2
0.0
10.2
10.9
0.0
10.9
6.7
0.0
6.7
6.7
0.0
6.7
9.4
6.9
11.8
7.2
5.3
9.0
14.2
10.4
17.9
15.1
12.8
17.3
16.5
12.8
19.8
18.2
14.7
21.4
20.5
17.4
23.3
12.2
9.3
14.8
9.0
6.6
11.4
13.1
9.5
16.8
11.4
8.9
13.9
11.2
7.8
14.5
12.6
8.8
16.3
9.0
6.2
11.7
6.4
4.4
8.5
12.7
9.5
15.8
10.7
7.1
13.9
9.9
7.1
12.4
7.6
5.3
9.7
15.0
11.3
18.7
12.3
9.2
15.4
8.5
6.9
10.0
10.6
7.3
13.7
8.9
6.5
11.1
8.6
6.2
10.7
19.1
22.9
15.4
17.8
22.8
13.3
17.5
21.6
13.8
19.7
24.2
15.6
25.2
30.9
19.7
22.4
25.4
19.8
24.3
28.3
21.0
22.0
26.8
17.9
19.0
22.0
16.2
18.9
22.5
15.2
20.9
24.5
17.4
19.6
23.6
15.3
19.2
24.4
14.2
18.9
22.7
15.2
19.3
23.6
14.8
26.9
31.7
22.4
22.1
27.1
17.8
22.7
28.1
18.3
23.8
26.4
20.6
16.0
19.8
13.3
24.4
27.8
21.4
17.3
21.4
13.7
19.3
23.5
15.3
16.0
19.4
12.6
18.3
22.7
14.0
4.4
8.9
0.2
8.0
11.6
5.1
10.1
13.9
6.4
3.2
8.3
-1.6
-5.4
3.8
-14.1
6.9
11.2
3.7
3.9
9.0
-1.2
-2.1
4.9
-8.7
-2.1
5.2
-9.6
9.4
13.7
5.6
3.0
8.5
-1.8
4.7
8.8
0.7
-2.5
4.4
-9.1
7.6
10.6
4.7
8.7
12.4
5.0
-2.0
6.7
-10.1
-0.1
7.1
-6.7
3.4
8.6
-1.6
7.1
11.7
2.8
-6.8
0.1
-14.6
7.2
11.9
2.4
2.2
7.2
-2.7
1.3
8.1
-5.3
0.1
5.0
-4.7
4.8
9.5
0.3
14.3
0.0
14.3
12.5
0.0
12.5
16.3
0.0
16.3
14.7
0.0
14.7
16.1
0.0
16.1
18.5
0.0
18.5
17.3
0.0
17.3
15.6
0.0
15.6
16.3
0.0
16.3
16.3
0.0
16.3
14.2
0.0
14.2
13.3
0.0
13.3
11.6
0.0
11.6
14.8
0.0
14.8
14.4
0.0
14.4
17.2
0.0
17.2
14.9
0.0
14.9
12.9
0.0
12.9
17.8
0.0
17.8
15.2
0.0
15.2
17.0
0.0
17.0
13.3
0.0
13.3
14.1
0.0
14.1
13.0
0.0
13.0
15.5
0.0
15.5
14.0
0.0
14.0
10.7
0.0
10.7
16.6
0.0
16.6
13.5
0.0
13.5
20.8
0.0
20.8
15.4
0.0
15.4
16.3
0.0
16.3
17.7
0.0
17.7
15.9
0.0
15.9
13.0
0.0
13.0
13.5
0.0
13.5
13.4
0.0
13.4
13.7
0.0
13.7
16.1
0.0
16.1
15.9
0.0
15.9
16.8
0.0
16.8
15.0
0.0
15.0
13.3
0.0
13.3
15.4
0.0
15.4
11.3
0.0
11.3
19.9
0.0
19.9
12.1
0.0
12.1
13.3
0.0
13.3
15.5
0.0
15.5
13.5
0.0
13.5
11.6
15.6
7.9
11.6
15.5
8.0
11.5
16.1
8.1
13.3
17.8
8.8
14.0
18.5
9.7
12.2
16.6
8.6
10.7
13.5
7.7
13.0
18.0
8.7
11.9
15.7
8.0
11.7
15.7
8.5
11.5
15.2
7.9
10.5
14.3
6.7
9.9
15.8
4.2
10.3
14.4
6.2
13.2
17.8
8.5
15.6
19.6
11.8
12.4
15.9
9.2
12.7
17.1
8.9
14.4
17.2
11.1
6.5
9.8
3.3
13.6
17.5
10.3
11.9
15.3
8.8
11.2
15.4
6.9
11.8
15.4
8.2
11.5
15.2
8.1
25
①全受診率(%)
(平成16年国民生活基礎調査)
都道府県
総
賀 男
女
総
京
都 男
女
総
大
阪 男
女
総
兵
庫 男
女
総
奈
良 男
女
総
和 歌 山 男
女
総
鳥
取 男
女
総
島
根 男
女
総
岡
山 男
女
総
広
島 男
女
総
山
口 男
女
総
徳
島 男
女
総
香
川 男
女
総
愛
媛 男
女
総
高
知 男
女
総
福
岡 男
女
総
佐
賀 男
女
総
長
崎 男
女
総
熊
本 男
女
総
大
分 男
女
総
宮
崎 男
女
総
鹿 児 島 男
女
総
沖
縄 男
女
性
数
滋
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
数
②市町村の受診率(%)
(平成16年地域保健・老人保健事業報告)
③その他の受診率(%)
(①-②)
胃がん検診
40~74歳
肺がん検診
40~74歳
子宮がん検
診
20~74歳
乳がん検診
40~74歳
大腸がん検
診
40~74歳
胃がん検診
40~74歳
肺がん検診
40~74歳
子宮がん検
診
20~74歳
乳がん検診
40~74歳
大腸がん検
診
40~74歳
胃がん検診
40~74歳
肺がん検診
40~74歳
子宮がん検
診
20~74歳
乳がん検診
40~74歳
大腸がん検
診
40~74歳
24.0
27.6
21.1
22.5
26.2
19.1
18.2
20.5
16.2
21.3
24.0
18.9
23.0
26.8
19.7
22.9
23.9
20.8
35.4
34.3
35.3
33.0
34.8
30.7
35.2
35.5
35.4
24.4
25.8
23.1
26.0
28.1
23.9
22.3
22.3
22.2
29.8
31.8
28.5
27.1
28.8
25.6
29.9
30.4
29.7
20.1
22.3
18.1
30.3
30.9
30.2
22.5
23.7
21.3
32.5
33.9
31.0
27.1
28.3
25.7
26.0
28.7
23.6
29.2
30.7
27.7
22.9
24.0
21.9
10.6
13.3
8.1
13.4
15.6
11.3
10.8
12.8
9.0
13.2
15.5
11.1
12.2
14.6
10.3
14.3
14.1
13.3
24.9
23.1
24.7
22.8
22.6
23.5
27.2
26.0
28.8
16.1
16.4
16.3
17.2
18.1
16.5
15.3
16.0
14.8
21.5
23.8
19.8
21.2
21.6
20.6
19.2
19.3
18.8
10.0
11.4
8.9
21.3
19.7
20.6
13.8
14.6
13.1
21.2
21.2
20.9
13.6
14.6
12.0
13.5
14.7
12.0
21.0
21.7
20.7
16.1
17.6
14.3
21.0
0.0
21.0
19.9
0.0
19.9
19.8
0.0
19.8
18.7
0.0
18.7
21.0
0.0
21.0
19.6
0.0
19.6
25.6
0.0
25.6
26.1
0.0
26.1
28.5
0.0
28.5
24.6
0.0
24.6
20.7
0.0
20.7
23.9
0.0
23.9
27.4
0.0
27.4
23.7
0.0
23.7
28.3
0.0
28.3
19.4
0.0
19.4
26.0
0.0
26.0
22.3
0.0
22.3
27.8
0.0
27.8
26.4
0.0
26.4
22.5
0.0
22.5
25.4
0.0
25.4
27.5
0.0
27.5
22.1
0.0
22.1
20.1
0.0
20.1
16.8
0.0
16.8
13.6
0.0
13.6
22.8
0.0
22.8
18.9
0.0
18.9
30.0
0.0
30.0
21.8
0.0
21.8
31.2
0.0
31.2
25.0
0.0
25.0
17.6
0.0
17.6
26.1
0.0
26.1
29.3
0.0
29.3
22.3
0.0
22.3
27.6
0.0
27.6
18.5
0.0
18.5
22.1
0.0
22.1
20.2
0.0
20.2
29.8
0.0
29.8
21.9
0.0
21.9
19.4
0.0
19.4
23.3
0.0
23.3
30.2
0.0
30.2
23.1
25.2
20.8
18.3
21.3
16.0
15.5
16.6
14.3
16.9
19.7
14.5
21.5
23.8
19.4
16.3
16.2
15.9
29.1
27.6
30.7
25.7
26.8
25.7
29.5
29.8
29.5
19.1
20.8
17.7
20.7
23.3
18.7
17.4
17.0
17.7
24.1
26.2
22.7
21.3
22.6
20.3
20.1
22.2
19.3
16.3
18.4
14.5
21.3
22.5
20.6
17.4
19.0
16.2
25.2
26.6
23.7
21.1
23.2
19.5
21.2
23.3
19.7
24.0
25.8
22.8
18.3
20.4
17.4
4.7
3.3
6.0
3.4
2.6
4.1
3.9
2.9
4.9
4.7
4.0
5.3
4.6
3.4
5.8
7.3
6.0
8.4
12.2
9.2
15.0
5.4
4.2
6.3
10.6
7.5
13.5
4.9
3.6
6.1
5.8
4.2
7.4
5.5
4.2
6.7
7.0
5.8
8.1
7.0
5.3
8.6
7.5
5.6
9.3
4.9
3.6
6.0
8.9
6.6
10.9
6.2
4.7
7.5
10.0
8.5
11.3
8.2
6.5
9.7
5.7
4.9
6.5
8.0
6.7
9.2
6.3
5.5
7.1
1.7
1.0
2.3
8.0
6.0
9.8
4.9
3.5
6.2
7.7
5.9
9.3
3.0
2.1
3.8
13.2
10.1
15.8
15.4
11.4
19.0
15.4
11.1
19.2
20.0
13.2
26.4
7.1
5.0
9.1
12.9
8.7
16.7
6.9
5.3
8.4
19.2
14.8
23.1
10.1
7.3
12.6
16.0
13.4
18.5
5.3
3.7
6.6
14.6
10.7
18.0
13.1
9.9
16.1
17.2
14.4
19.6
24.3
16.9
30.8
6.3
4.7
7.8
10.1
8.3
11.7
13.6
11.3
15.8
8.1
0.0
8.1
6.5
0.0
6.5
8.4
0.0
8.4
5.5
0.0
5.5
7.3
0.0
7.3
9.5
0.0
9.5
11.7
0.0
11.7
8.6
0.0
8.6
8.3
0.0
8.3
7.4
0.0
7.4
7.3
0.0
7.3
8.3
0.0
8.3
8.7
0.0
8.7
6.0
0.0
6.0
8.5
0.0
8.5
7.6
0.0
7.6
11.3
0.0
11.3
9.6
0.0
9.6
10.5
0.0
10.5
9.3
0.0
9.3
7.7
0.0
7.7
10.3
0.0
10.3
9.2
0.0
9.2
8.4
0.0
8.4
6.5
0.0
6.5
7.4
0.0
7.4
4.9
0.0
4.9
9.0
0.0
9.0
9.9
0.0
9.9
15.7
0.0
15.7
5.5
0.0
5.5
11.4
0.0
11.4
8.3
0.0
8.3
6.6
0.0
6.6
7.4
0.0
7.4
11.9
0.0
11.9
7.3
0.0
7.3
9.2
0.0
9.2
8.0
0.0
8.0
8.5
0.0
8.5
10.3
0.0
10.3
11.3
0.0
11.3
10.6
0.0
10.6
6.1
0.0
6.1
7.3
0.0
7.3
12.4
0.0
12.4
8.6
6.1
11.0
5.3
3.9
6.6
6.4
4.5
8.1
6.7
5.3
8.0
12.2
8.6
15.7
8.9
7.0
10.6
14.4
11.1
17.5
9.8
7.3
12.1
12.7
9.1
16.0
6.2
4.4
7.9
7.2
5.2
9.1
5.9
4.5
7.1
10.7
8.7
12.5
9.1
6.5
11.4
7.7
5.7
9.5
5.2
3.8
6.4
8.2
6.3
10.0
8.3
6.0
10.4
11.9
9.8
13.7
10.1
8.0
12.0
8.5
6.9
9.9
10.1
8.1
11.8
8.4
6.5
10.1
19.3
24.3
15.2
19.1
23.6
15.0
14.3
17.5
11.3
16.6
20.0
13.6
18.3
23.4
13.9
15.6
17.9
12.4
23.2
25.2
20.3
27.7
30.5
24.4
24.7
28.0
21.9
19.5
22.2
17.0
20.2
23.9
16.5
16.7
18.1
15.5
22.8
26.0
20.4
20.1
23.6
17.1
22.4
24.8
20.4
15.2
18.7
12.1
21.4
24.3
19.2
16.3
19.0
13.8
22.5
25.3
19.7
18.9
21.9
16.0
20.3
23.8
17.1
21.2
24.1
18.6
16.6
18.5
14.8
8.9
12.3
5.8
5.4
9.6
1.5
5.9
9.3
2.8
5.5
9.6
1.7
9.2
12.4
6.5
1.1
4.0
-2.6
9.5
11.7
5.6
7.4
11.4
4.3
7.2
12.8
2.4
9.0
11.4
7.3
4.4
9.4
-0.2
8.4
10.7
6.4
2.3
9.0
-3.2
11.1
14.3
8.0
3.2
5.9
0.3
4.8
7.6
2.3
6.6
8.9
2.6
0.6
4.7
-3.0
4.0
6.8
1.3
-10.8
-2.3
-18.8
7.2
10.0
4.2
10.9
13.4
9.1
2.5
6.3
-1.5
12.9
0.0
12.9
13.4
0.0
13.4
11.4
0.0
11.4
13.2
0.0
13.2
13.7
0.0
13.7
10.1
0.0
10.1
13.9
0.0
13.9
17.4
0.0
17.4
20.2
0.0
20.2
17.2
0.0
17.2
13.4
0.0
13.4
15.6
0.0
15.6
18.7
0.0
18.7
17.6
0.0
17.6
19.8
0.0
19.8
11.8
0.0
11.8
14.8
0.0
14.8
12.7
0.0
12.7
17.4
0.0
17.4
17.1
0.0
17.1
14.8
0.0
14.8
15.1
0.0
15.1
18.3
0.0
18.3
13.8
0.0
13.8
13.6
0.0
13.6
9.4
0.0
9.4
8.7
0.0
8.7
13.8
0.0
13.8
9.0
0.0
9.0
14.3
0.0
14.3
16.3
0.0
16.3
19.9
0.0
19.9
16.7
0.0
16.7
11.0
0.0
11.0
18.7
0.0
18.7
17.5
0.0
17.5
15.0
0.0
15.0
18.4
0.0
18.4
10.5
0.0
10.5
13.6
0.0
13.6
9.9
0.0
9.9
18.6
0.0
18.6
11.3
0.0
11.3
13.3
0.0
13.3
16.0
0.0
16.0
17.8
0.0
17.8
14.5
19.1
9.8
13.0
17.4
9.4
9.1
12.1
6.3
10.3
14.4
6.6
9.3
15.3
3.7
7.4
9.3
5.3
14.7
16.5
13.2
15.9
19.5
13.6
16.9
20.7
13.4
12.9
16.4
9.7
13.5
18.1
9.6
11.5
12.5
10.6
13.4
17.5
10.3
12.3
16.1
8.9
12.4
16.5
9.8
11.1
14.5
8.1
13.0
16.2
10.6
9.1
13.0
5.8
13.4
16.8
10.0
10.9
15.2
7.5
12.7
16.4
9.8
14.0
17.7
11.0
9.9
13.9
7.3
26
別添3
がん検診に関する検討会中間報告
「市町村事業におけるがん検診の事業評価の
手法について」(平成 19 年 6 月) より抜粋
事業評価の手法(国、都道府県、市町村及び検診実施機関等の役割)
○ がん検診の事業評価は、高度な専門的知見が必要とされることから、国が定める技術的な指針に
基づき、専門家により構成される都道府県の生活習慣病検診管理指導協議会が主導的な役割を担
うとともに、個々の市町村に対しては、専門職等の資源を有する保健所が個別具体的な技術的支援
を行う必要がある。
○ また、がん検診の実施主体である市町村においては、実施主体の立場から可能な範囲内で事業
評価に関する自己点検を行う。さらに、事業評価に必要となる情報を提供するなど、生活習慣病検
診管理指導協議会に積極的に協力し、その評価結果に基づき事業の改善を求められた場合には、
都道府県(保健所を含む。)の技術的な支援の下で可能な限りの対応を行う。
1.国の役割
○ 都道府県の生活習慣病検診管理指導協議会での活動についての情報提供を受け、国全体及び都
道府県別のがん検診の事業実施状況についての分析及び評価を行う。
○ 国立がんセンター等の国内外専門機関の協力の下、がん検診の有効性や事業評価に係る科学的
知見の収集を行う。
○ 生活習慣病検診管理指導協議会における事業評価が適切に実施できるよう、技術・体制的指標や
プロセス指標に関して、その評価の具体的な実施方法も含めたマニュアル等を策定する。
○ 特に、プロセス指標については、現状では、がん検診受診率、要精検率、精検受診率、陽性反応
適中度及びがん発見率等の各指標に関して、達成すべき目標値が示されていないことから、調査研
究事業等を通じてできる限り速やかに設定する。また、がん検診受診率については、自治体間の比
較がなるべく正確に行えるよう対象者数の算定方法等の標準化を早急に進める。
2.都道府県の役割
○ 生活習慣病検診管理指導協議会を設置し、地域がん登録等を活用し、がんの罹患動向、検診の実
施方法や精度管理の在り方等について専門的な見地から検討を行い、市町村に対する技術的支援
及び検診実施機関に対する指導を行う。
○ 生活習慣病検診管理指導協議会において、「地域保健・老人保健事業報告」等に基づく市町村か
らの事業の実施結果を用いて、都道府県内の各市町村及び各検診実施機関の事業評価を行う。
27
○ 各市町村からの報告に基づき、がん検診受診率、要精検率、精検受診率、陽性反応適中度及びが
ん発見率等の指標を把握し、以下の検証を行う。
・ 各指標について全国数値との比較を行う等の方法により、都道府県全体としてのがん検診の事業
評価を行う。
・ 各指標について市町村ごとの検討を行い、各市町村間、都道府県及び全国における数値との比
較において大きな乖離がないか検証する。
・ 各指標について検診実施機関間で大きなばらつきがないか検証する。
○ 各指標について、市町村や検診実施機関の間で大きなばらつきが生じている場合等には、「がん
検診の事業評価における主要指標について」(注:本報告書別添4)等を参考にして、検診実施機関
の精度管理上の問題か、がん検診の対象集団の特性の差異(年齢構成が異なる場合や検診受診
歴が異なる場合等)によるものかなど、問題の所在を明らかにするよう努める。
○ 精度管理上の問題が認められる検診実施機関に対しては、「事業評価のためのチェックリスト」の
結果に基づき、当該機関の検査機器等が基準を満たしているか、検診に習熟している実施担当者
(医師・技師等)を確保しているか等を確認した上で、適切でない場合は、検診実施機関とは認めな
い措置を講じる。
○ 生活習慣病検診管理指導協議会における検討結果については、市町村、検診実施機関、関係団
体等に対して説明会や個別指導等を通じて積極的に周知を図り、それぞれの事業改善を求める。
○ 住民が自ら受けるがん検診の質を判断できるように、生活習慣病検診管理指導協議会での検討結
果を、ホームページに掲載する等の方法により積極的に公表する。
○ 市町村における事業評価及びそれに基づく改善を円滑に進めるために、広域的、専門的かつ技術
的拠点である保健所は、市町村支援や検診実施機関の指導等に積極的に取り組む。
3.市町村の役割
○ 「地域保健・老人保健事業報告」に基づき報告することとされている対象者数、受診者数、要精検
者数、精検受診者数、がん発見者数等を正確に把握し、都道府県に報告する。さらに、生活習慣病
検診管理指導協議会において検診実施機関ごとの事業評価を適切に行うことができるよう、委託先
の検診実施機関に、実施体制についての情報(「事業評価のためのチェックリスト」に該当する事項)
や各種指標の報告を求め、検診実施機関ごとに整理した上で、都道府県に報告する。
○ がん検診受診率や精検受診率の向上を図るため、がん検診の対象者を適切に把握するとともに、
対象者に対してがん検診の事業評価の結果を十分に説明すること等により、がん検診に対する信頼
性を高めるよう努める。また、がん検診の重要性について十分な広報・教育活動を行うとともに、がん
検診を受診しやすいよう休日・夜間等における検診の実施も含め受診者の利便性の向上に努める。
○ 生活習慣病検診管理指導協議会における事業評価の結果や保健所等の技術的な助言等を踏ま
え、必要に応じて事業の実施体制等を改善する。
○ がん検診は精度管理の徹底が図られている検診実施機関が実施することが極めて重要であること
から、生活習慣病検診管理指導協議会における検討結果に基づき、がん検診指針(※)に準拠したが
ん検診が実施されるよう適切な検診実施機関に委託する。
(※)がん検診指針:「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」(平成10年3月31
日老健第64号厚生省老人保健福祉局老人保健課長通知)
28
○ 市町村が民間事業者にがん検診を委託する際には、原則として一般競争入札による契約によるが、
がん検診事業の一般競争入札に当たり、仕様書に委託基準等を明確に示さずに行った場合には、
事業の質にかかわらず最低の価格をもって入札した検診実施機関が落札することになり、結果とし
て、がん検診事業の質が担保されないおそれが生じる。そこで、「老人保健事業に基づく乳がん検診
及び子宮がん検診における事業評価の手法について」の中でも記されているように、仕様書には、
「事業評価のためのチェックリスト」の事項を参考に、設備、人員、運営等に係る基準等を盛り込むこ
とが重要である。
4.検診実施機関等の役割
(1)検診実施機関
○ 検診実施機関においては、がん検診指針に沿ってがん検診を適切に実施するよう努める。また、
「事業評価のためのチェックリスト」を参考に自己点検を行う。
○ 当該機関の検査機器等や実施担当者(医師・技師等)等について、年度ごとに市町村に正確な情
報提供を行う。
○ なお、地域がん登録を実施している地域においては、検診実施機関が地域がん登録を活用するこ
とにより、感度、特異度などの検診の精度を測定したり、偽陰性を把握し、自施設の検診精度の向上
に努めることが望ましい。
(2)精密検査実施機関・治療実施機関
○ 精密検査の結果はがん検診の事業評価において必要不可欠な情報であることから、精密検査実
施機関(要精検とされた検診受診者の精密検査を実施する医療機関)あるいは治療実施機関(がん
の治療を行う医療機関)は市町村及び検診実施機関の求めに応じて情報提供を行うことが求められ
る。
○ なお、地方公共団体等への精密検査の結果の情報提供は、「個人情報の保護に関する法律(平成
15年法律第57号)」において、「公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要
がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき(第23条第1項第3号)」に該当し、必
ずしも本人の同意を得る必要はないとされているが(「医療・介護関係事業者における個人情報の適
切な取扱いのためのガイドライン(平成16年12月24日厚生労働省医政局長・医薬食品局長・老健
局長通知)」)、一方、国民のがん検診への理解を得る観点からは、受診者に対して個人情報の利用
目的等を説明し、十分な理解に基づく同意を得るように努めることも重要である。
29
別添4
がん検診に関する検討会中間報告
市町村事業におけるがん検診の事業評価
の手法について」(平成 19 年 6 月) より抜粋
がん検診の事業評価における主要指標について
【がん検診受診率】
= がん検診の対象者のうち、実際の受診者の割合。受診率は高いことが望ましい。
(受診率が低い場合)
○ 年齢階級別、性別、地域別等の受診率を比較することによって、受診率の低い集団を明らか
にし、対策を検討する。
○ 具体的には、休日・夜間等における検診の実施等による受診者の利便性の向上、訪問指導等
による受診勧奨、パンフレット、広報紙、ボランティア等を活用した啓発活動等を実施する。
○ 国においては、検診受診者、検診実施機関、市町村及び都道府県それぞれが、がん検診の受
診率向上のためのインセンティブが働くような仕組みについて検討を行うべきである。
【要精検率】
= がん検診受診者のうち、精密検査が必要とされた者の割合。要精検率が高い場合には、
精密検査が必要でない者が「要精検」と判定されている可能性があり、逆に要精検率が低い場合
にはがんを早期かつ適切に発見できていない可能性がある。なお、一般的には要精検率はがん
の有病率の高い集団では高く、有病率の低い集団では低くなる。
(要精検率が高い場合)
○ がんの有病率の高い集団が受診している可能性について以下の各事項の検討を行う。なお、
有病率が高い集団が受診している可能性が認められないにもかかわらず要精検率が高い場合
には、精密検査が必要でない者が「要精検」と判定されている可能性がある。
・ 受診者の性・年齢構成
受診者の性・年齢階級別の構成について確認し、有病率の高い集団が多数受診している可能
性について検討する。
・ 受診者の受診歴
受診者の受診歴(初回受診者の割合等)を検討する。 初回受診者が多い集団の有病率は高
くなり、要精検率も高くなる。
・ がん発見率
がん発見率について検討する。がん発見率が高い場合は、有病率の高い集団が受診してい
る可能性があり、要精検率も高くなる。
○ がんの発見精度について検診実施機関ごとに以下の各事項の検討を行う。
・ 「事業評価のためのチェックリスト」において提示した、撮影の精度管理及び読影の精度管理に
関する項目(乳がん検診、胃がん検診)、細胞診の精度管理に関する項目(子宮がん検診)及び
便潜血検査の精度管理(大腸がん検診)が実施されているか、検診実施機関に確認を行う。
・ 陽性反応適中度(後述)について検討する。陽性反応適中度が低い場合、精密検査が必要でな
い者が「要精検」と判定されている可能性がある。
・ 各検診実施機関の「要精検」の判定基準について確認する。
30
(要精検率が低い場合)
○ がんの有病率の低い集団が受診している可能性について以下の各事項の検討を行う。なお、
有病率が低い集団が受診している可能性が認められないにもかかわらず要精検率が低い場合
には、がんを早期かつ適切に発見できていない可能性がある。
・ 受診者の性・年齢構成
受診者の性・年齢階級別の構成について確認し、有病率の低い集団が多数受診している可
能性について検討する。
・ 受診者の受診歴
受診者の受診歴(初回受診者の割合等)を検討する。初回受診者が少ない集団の有病率は低
くなり、要精検率も低くなる。
・ がん発見率
がん発見率について検討する。がん発見率が低い場合は、有病率の低い集団が受診してい
る可能性があり、要精検率も低くなる。
○ がんの発見精度について検診実施機関ごとに以下の各事項の検討を行う。
・ 「事業評価のためのチェックリスト」において提示した、撮影の精度管理及び読影の精度管理に
関する項目(乳がん検診、胃がん検診)、細胞診の精度管理に関する項目(子宮がん検診)及び
便潜血検査の精度管理(大腸がん検診)が実施されているか、検診実施機関に確認を行う。
・ 検診で発見されたがんに占める早期がんの割合を検討する。要精検率が低く、早期がんの割合
が低い場合には、がんを早期かつ適切に発見できていない可能性がある。
・ 各検診実施機関の「要精検」の判定基準について確認する。
【精検受診率】
= 要精検者のうち、精密検査を受けた者の割合。精検受診率は高いことが望ましい。
(精検受診率が低い場合)
○ 精検受診率について以下の各事項の検討を行う。
・ 把握の方法
精密検査結果の把握方法について検討する。
(例:ハガキ等による情報収集のみでは把握率は低い。)
・ 検診実施機関、精密検査実施機関等との連携体制
検診実施機関、精密検査実施機関等からの情報提供体制について検討する。個人情報の取
扱いについては「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライ
ン(平成16年12月24日厚生労働省医政局長・医薬食品局長・老健局長通知)」を参考とする。
○ 精検受診の勧奨方法について以下の各事項の検討を行う。
・ 性・年齢階級
性・年齢階級別等の精検受診率について検討し、精検受診率の低い集団の特性を明らかに
する。
・ 受診しない理由の調査
精検未受診者に対しては受診しない理由を調査し、受診に係る問題点を明らかにする。
31
【陽性反応適中度】
= 検診結果が「要精検」の者のうち、がんが発見された者の割合。基本的には高い値が望ましい。
(陽性反応適中度が高い場合)
○ 有病率の高い集団が受診している可能性について以下の各事項の検討を行う。有病率が高い
集団が受診している場合には陽性反応適中度も高くなる傾向がある。
・ 受診者の性・年齢構成
受診者の性・年齢階級別の構成について確認し、有病率の高い集団が多数受診している可
能性について検討する。
・ 受診者の受診歴
受診者の受診歴(初回受診者の割合等)を検討する。 初回受診者が多い集団ではがんが発
見される可能性が高く、陽性反応適中度も高くなる。
・ がん発見率
がん発見率について検討する。がん発見率が高い場合は、有病率の高い集団が受診してい
る可能性があり、陽性反応適中度も高くなる。
○ がんの発見精度について検診実施機関ごとに以下の各事項の検討を行う。
・ 検診で発見されたがんに占める早期がんの割合を検討する。この割合が低い場合は陽性反応
適中度が高くても、がんを早期かつ適切に発見できていない可能性がある。この場合には、「事
業評価のためのチェックリスト」において提示した、撮影の精度管理及び読影の精度管理に関す
る項目(乳がん検診、胃がん検診)、細胞診の精度管理に関する項目(子宮がん検診)及び便潜
血検査の精度管理(大腸がん検診)が実施されているか、検診実施機関に確認を行う。
・ 各検診実施機関の「要精検」の判定基準について確認する。
(陽性反応適中度が低い場合)
○ 有病率の低い集団が受診している可能性について以下の各事項の検討を行う。なお、有病率
が低い集団が受診している場合には陽性反応適中度も低くなる傾向がある。
・ 受診者の性・年齢構成
受診者の性・年齢階級別の構成について確認し、有病率の低い集団が多数受診している可
能性について検討する。
・ 受診者の受診歴
受診者の受診歴(初回受診者の割合等)を検討する。 初回受診者が少ない集団の有病率は
低くなり、陽性反応適中度も低くなる。
・ がん発見率
がん発見率について検討する。がん発見率が低い場合は、有病率の低い集団が受診してい
る可能性があり、陽性反応適中度も低くなる。
○ 精検受診率について検討する。精検受診率が低い場合、陽性反応適中度も低くなる。
○ がんの発見精度について検診実施機関・精密検査実施機関ごとに以下の各事項の検討を行
う。
・ 「事業評価のためのチェックリスト」において提示した、撮影の精度管理及び読影の精度管理に
関する項目(乳がん検診、胃がん検診)、細胞診の精度管理に関する項目(子宮がん検診)及び
便潜血検査の精度管理(大腸がん検診)が実施されているか、検診実施機関に確認を行う。
・ 各検診実施機関の「要精検」の判定基準について確認する。
・ 精密検査において、がんを早期かつ適切に発見できていないことにより、陽性反応適中度が低
くなる可能性もあることから、精密検査実施機関が精度の維持向上に関して行っている取組(研
修会、症例検討会の実施状況等)についても把握する。
32
【がん発見率】
= がん検診受診者のうち、がんが発見された者の割合。がん発見率は高いことが望ましい。ただし、
がん発見率は、がん検診の対象者の有病率によって異なることから、対象集団が異なる場合に
は単純に比較できないことに留意することが必要。
また、検診で発見されたがんに占める早期がんの割合を検討する。この割合が低い場合は、検
診実施機関、精密検査実施機関において、がんを早期かつ適切に発見できていない可能性があ
る。
がん検診の事業評価における主要指標の検討内容
高い場合
がん検診
受診率
要精検率
精検受診率
低い場合
・年齢階級別、性別、地域別等により受診率
の低い集団を明らかにし、対策を検討
―
・有病率の高い集団が受診している
可能性について検討
・がんの発見精度について検診実
施機関ごとに検討
・有病率の低い集団が受診している可能性
について検討
・がんの発見精度について検診実施機関ご
とに検討
・精検受診に関する把握率について検討
・精検受診の勧奨方法について検討
―
陽性反応
適中度
・精検受診率について検討
・有病率の高い集団が受診している
・有病率の低い集団が受診している可能性
可能性について検討
について検討
・がんの発見精度について検診実施
・がんの発見精度について検診実施機関・精
機関ごとに検討
密検査実施機関ごとに検討
がん発見率
・有病率、早期がん割合等も踏まえ
て評価
33
・有病率、早期がん割合等も踏まえて評価
別添5
市町村事業におけるがん検診の対象者の計算方法について
○
市町村事業におけるがん検診対象者数について、これまで市町村が独自に行ってきた
算定方法を全国統一的なものとし、市町村や都道府県におけるがん検診の実施状況を、
比較可能なものにする。
○
市町村事業におけるがん検診については、毎年「地域保健・老人保健事業報告」にて
報告されている。平成 20 年度からは、本報告における「検診対象者」については、本委
員会が提案する算定方法によるものとする。
○
算定方法の検討にあたっては、以下の点を留意した
・簡便さや透明性の確保の観点から、国勢調査など公開されているデータに基づき市町
村が容易に計算可能であること
・年齢群や男女別の受診率の解析が可能となるよう男女それぞれについて、5歳刻みで
算定することが可能であること
・現在市町村から報告されている対象者数と一定の相関があること
○
具体的な考え方
市町村事業におけるがん検診の主な対象者としては、以下が考えられる。
市町村事業におけるがん検診の主な対象者
=A)-B)-C)-D)-E)-F)
内容
把握・推計の可否
A)
40 歳以上の人口 男女
国勢調査等より、把握可能
B)
職場で検診の機会のある者
就業者人口等から推定可能
C)
医療の中で検診相当行為を受けた者
全ての市町村での把握は困難
D)
個人的に検診を受けた者
全ての市町村での把握は困難
E)
検診を受けることが事実上不可能な者
入院者数については困難な場合があるが、介
護保険での要介護認定の状況については市町
村で把握可能
F)
その他(当該疾患で治療中の者)
すべての市町村での年齢群別の数値の入手は
困難。また、全体の数からすると無視できる
くらい小さな数であること、
(※)乳がん、子宮がん検診については、A)はそれぞれ 40 歳以上の女性、20 歳以上の女性
34
これら A)~F)について、それぞれの把握・推計の可否等を考慮した上で、本委員会とし
ては以下の算定方法を提案する。
市町村事業におけるがん検診対象者数=①-②+③-④
[男女別 5 歳刻みの各年齢群での対象者数の合計人数]
①40 歳以上の市町村人口 [総務省自治行政局「住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数」
または総務省統計局「国勢調査報告」第 1 次資料(5 歳刻み)]
(国勢調査は 5 年毎)
(※) 子宮がん、乳がんについてはそれぞれ 20 歳以上、40 歳以上の女性
②40 歳以上の就業者数 [総務省統計局「国勢調査報告」 第 2 次基本資料(5 歳刻み)5 年毎更
新]
③農林水産業従事者 [総務省統計局「国勢調査報告」第 2 次基本資料 5 年毎更新]
a)第1次産業就業者
市町村別 (15-64 歳、65 歳以上の 2 区分)
b)第1次産業就業者 都道府県別 年齢別(5 歳刻み)の割合に合わせて、市町村の 5 歳刻みの
人数を推計
④要介護4・5の認定者 介護給付費実態調査(5 歳刻み)
○
この算定方法による対象者数と、従来の「地域保健・老人保健事業報告」における算
定者数との比較では、都道府県レベルにおいて一定の相関が確認されている。
地域保健・老人保健事業報告の数値との比較(平成 17 年度都道府県データ)
○ なお、本計算方法は、一定程度正確性を犠牲にしたうえで市町村毎の比較が可能となる
ことを目的として提案するものであり、今後必要に応じてよりふさわしいものへと見直
しが検討されるべきものである。
35
別添6
がん検診事業評価指標値の設定及び活用方法について
① 数値設定する項目
・ 精検受診率:精検受診者数(=要精検者-未把握者-未受診者)/要精検者数*100 注)
・ 未把握率:未把握者数/要精検者数*100 注)
・ 精検未受診率: 精検未受診者数/要精検者数*100 注)
・ (未受診+未把握)率: (未把握者+未受診者)/要精検者数*100 注)
注)
精検受診、未把握、未受診の定義は別途「定義」を参照
・ 要精検率: 要精検者数/受診者数*100
・ がん発見率: がんであった者/受診者数*100
・ 陽性反応適中度(PPV): がんであった者/要精検者数*100
② 許容値、目標値の設定
・ 上記①より設定した「最低限の基準としての許容値設定」が主体ではあるが、全て
の県が目標とすべき値として精度管理の優良な地域の値を参考に「目標値」も設定
する。
・ 今回、目標値は、優先して改善すべき項目であり、かつ設定上限が明らかな精検受
診率、未把握率、未受診率、(未把握+未受診)において設定する。
③ 数値設定方法及びその根拠
・ 今回提示する数値設定方法は、各指標の都道府県の分布を基にベンチマーキングし
た一時的な設定方法である。数値設定は、最終的には無作為化比較対照試験などに
基づく死亡率減少に結びつく一定の根拠が必要であるが、それを含め数値設定の方
法については今後の課題として検討していく。
・ 許容値は、現在の老人保健事業報告データによる精度管理の優良な地域 70 パーセ
ンタイル(優良なもの上位 70%)の下限(指標によっては上限)の値を参考に設定
した。優良地域群のパーセンタイル設定は、各指標値の都道府県別の分布、特に重
要な精検受診率で 70 パーセントに外れ値が多く見られることより、分かりやすく
全指標に共通して 70 パーセンタイルとした。
・ 目標値は、現在の老人保健事業報告データによる精度管理の優良な地域 10%(優良
なもの上位 10%)タイルの平均値を参考に設定する。
④ 数値設定の対象となる年齢層の設定
・ 数値設定の対象となる年齢は、本来はより絞り込んだ年齢層が望ましいが、各がん
により重点となる年齢層が異なるため今回は分かりやすさを考慮し、各がん共通で
40 歳から 74 歳まで(子宮頸がんのみ 20 歳から 74 歳)とする。
・ 上限については、がん対策基本計画の個別目標である「がんの年齢調整死亡率(75
歳未満)の 20%減少」に対応し設定する。
36
⑤ 数値設定の対象となる検診
・ 今回提案する数値指標は対策型検診(集団、個別共に)を対象とする。また、有効
性のある検査法による検診(下記の検診法)のみが対象である。
乳がん:視触診とマンモグラフィの併用
子宮頸がん:細胞診
大腸がん:便潜血検査
胃がん:胃 X 線
肺がん:胸部 X 線と喀痰検査(高危険群のみ)の併用
各がん検診に関する事業評価指標とそれぞれの許容値及び目標値(案)
乳がん
子宮がん
大腸がん
胃がん
精検
許容値
80%以上
70%以上
70%以上
70%以上
受診率
目標値
90%以上
90%以上
90%以上
90%以上
未把握率
精検
未受診率
肺がん
70%以上
許容値
10%以下
10%以下
10%以下
10%以下
90%以上
10%以下
目標値
許容値
5%以下
10%以下
5%以下
20%以下
5%以下
20%以下
5%以下
20%以下
5%以下
20%以下
目標値
5%以下
5%以下
5%以下
5%以下
5%以下
精検未受診・ 許容値
20%以下
30%以下
30%以下
30%以下
20%以下
未把握率
目標値
10%以下
10%以下
10%以下
10%以下
10%以下
11.0%以下(※)
要精検率(許容値)
1.4%以下 7.0%以下 11.0%以下 3.0%以下
0.23%以上(※) 0.05%以上 0.13%以上 0.11%以上 0.03%以下
がん発見率(許容値)
陽性反応適中度(許容値) 2.5%以上(※) 4.0%以上 1.9%以上 1.0%以上 1.3%以上
(※)乳がん検診の要精検率、がん発見率及び陽性反応適中度については、参考値とする(算出
対象の平成 17 年度データはマンモグラフィ検診が本格実施された最初の年のものであり、
初回受診者の割合が著しく高いことに影響され、過大評価されている可能性が高いため)
。
⑥ 数値指標の具体的な活用方法
・ 今回提示する数値指標は主として都道府県に対するものであり、その主たる目的は
精度管理の不十分な地域の改善である。
・ 自治体においては、今回示した許容値・目標値と自らの自治体における精度管理指
標をとの関係を確認し、他自治体と比べて偏った位置にいるのであれば、現在の検
診に何かしら要因が存在しないかなどにつき、検討するきっかけとして扱うのが妥
当と考えられる。
・ 具体的には、都道府県においては以下のような活用方法が想定される。
・ 各指標について今回示した数値指標との比較を行う等の方法により、都道府県
全体としてのがん検診の事業評価を行う。
・ 各指標について市町村毎、検診実施機関毎の検討を行い、指標値との大きな乖
離がないか検証する。ただし、本項で示した暫定指標値は一定以上の人口規模
を有する都道府県単位で使用されることを想定したものであり、検診実施機関
は勿論、市町村毎の指標値も都道府県の指標値に比べ、信頼度はごく低いので
注意を要する。とくにがん発見率については判断はできない。
・ 一方、精検受診率やその結果の未把握率・未受診率は検診機関においてもそれ
ぞれ100%と0%に近いほど良いので個々の機関や市町村で重視すべきで
ある。
37
・ 各指標について、市町村や検診実施機関において大きな乖離が生じている場合
等には、がん検診に関する検討会においてとりまとめられた「がん検診の事業
評価における主要指標について」(注:本報告書別添4)等を参考にして、検
診実施機関の精度管理上の問題か、がん検診の対象集団の特性の差異(年齢構
成が異なる場合や検診受診歴が異なる場合等)によるものかなど、問題の所在
を明らかにするよう努める。
・ なお、本指標を用いた評価を実施するにあたり、がん発見率には精検受診率も
大きな影響を及ぼしうるなど、各指標は密接にかかわっているため、要精検率
など一つの指標で評価するのではなく、がん発見率、要精検率や陽性反応的中
度を組み合わせながら総合的な評価を行っていくことが適当。
・ 今回の数値指標は現段階における一時的な設定値であり、今後の精度管理状況の変
化を踏まえて項目の追加や設定方法の見直しを含め適宜更新されるべきものであ
る。
注)
精検受診、未把握、精検未受診の定義
○精検受診:精検機関より精検結果の報告があったもの。
もしくは、受診者が詳細(精検日・受診機関・精検法・精検結果の 4 つ全て)
申告したもの。
○未把握:精検受診の有無が分からないもの。
及び(精検受診したとしても)精検結果が正確に分からないもの全て。
(すなわち、上記の精検受診、未受診以外のもの全て)
○精検未受診:要精検者が精検機関に行かなかったことが判明しているもの。
(受診者本人の申告及び精検機関で受診の事実が確認されないもの)及び精検
として不適切な検査が行なわれたもの。※)
※
精検として不適切な検査とは以下の 2 つである。
・大腸がん検診における便潜血検査の再検
・肺がん検診における喀痰細胞診要精検者に対する喀痰細胞診の再検
38
乳がん検診 *40-74歳対象の指標値
(H17年度地域保健・老人保
健事業報告より算出)
精度管理不良県30%
9
3
精度管理優良県70%
精度管理優良県10%
指標値*40-74歳対象
許容値案1:全国平均
許容値案2:優良県70%
許容値案
目標値案1:優良県70%平均
目標値案2:優良県10%平均
目標値案
精検受診率(%)
東京
栃木
神奈川
静岡
茨城
北海道
秋田
埼玉
島根
千葉
大阪
三重
宮崎
和歌山
山梨
兵庫
山形
佐賀
長野
岡山
愛知
熊本
愛媛
青森
沖縄
大分
京都
広島
鹿児島
岐阜
鳥取
福島
長崎
富山
福井
福岡
滋賀
奈良
岩手
宮城
群馬
徳島
香川
山口
石川
新潟
高知
57.1
63.1
68.9
68.9
73.7
74.0
74.7
75.0
75.2
75.5
76.0
76.3
76.4
80.5
80.6
80.6
80.9
82.2
82.7
82.8
83.2
83.4
83.5
83.7
84.1
85.2
85.3
85.6
85.6
86.6
86.7
86.8
87.1
87.8
87.9
88.7
88.9
88.9
89.5
89.5
89.7
90.2
90.6
91.2
92.1
94.2
95.6
未把握率(%)
東京
茨城
島根
大阪
兵庫
神奈川
静岡
千葉
三重
長野
青森
宮城
愛知
長崎
福岡
広島
秋田
熊本
香川
埼玉
愛媛
山梨
宮崎
福井
山口
大分
岡山
岐阜
奈良
沖縄
栃木
滋賀
福島
岩手
群馬
京都
北海道
新潟
鹿児島
富山
山形
徳島
佐賀
鳥取
和歌山
高知
石川
精検受診率(%)
下限
79.9
80.6 上限
未受診+未把握率(%)
未受診率(%)
37.0
18.3
18.2
16.3
16.1
15.1
14.9
14.8
13.6
10.7
9.3
9.0
9.0
8.8
8.4
8.1
7.8
7.5
7.2
7.2
7.1
6.1
5.9
5.6
5.2
4.6
4.6
4.3
4.0
3.8
3.7
3.4
2.8
2.4
2.4
2.3
2.2
2.1
2.1
2.0
1.7
1.3
1.2
0.8
0.8
0.5
0.2
栃木
北海道
和歌山
埼玉
宮崎
秋田
山形
佐賀
静岡
神奈川
山梨
岡山
鳥取
京都
鹿児島
沖縄
福島
大分
富山
三重
千葉
愛媛
熊本
岐阜
徳島
岩手
茨城
群馬
愛知
大阪
石川
滋賀
奈良
青森
長野
島根
福井
広島
東京
長崎
高知
新潟
山口
兵庫
福岡
香川
宮城
未把握率(%)
33.2
23.8
18.7
17.8
17.7
17.5
17.4
16.7
16.2
16.0
13.4
12.7
12.6
12.4
12.3
12.1
10.4
10.2
10.1
10.1
9.8
9.3
9.1
9.1
8.5
8.1
8.0
7.9
7.8
7.8
7.8
7.7
7.1
7.0
6.6
6.5
6.5
6.3
6.0
4.0
3.9
3.7
3.6
3.3
2.9
2.2
1.5
42.9
36.9
31.1
31.1
26.3
26.0
25.3
25.0
24.8
24.5
24.0
23.7
23.6
19.5
19.4
19.4
19.1
17.8
17.3
17.2
16.8
16.6
16.5
16.3
15.9
14.8
14.7
14.4
14.4
13.4
13.3
13.2
12.9
12.2
12.1
11.3
11.1
11.1
10.5
10.5
10.3
9.8
9.4
8.8
7.9
5.8
4.4
要精検率MF(%)
31
35
47
17
18
29
25
14
30
34
32
05
41
28
27
13
42
40
37
36
21
15
39
20
46
26
22
12
43
01
23
33
11
24
44
04
02
07
09
45
16
19
38
10
08
06
03
鳥取県
山口県
沖縄県
石川県
福井県
奈良県
滋賀県
神奈川
和歌山
広島県
島根県
秋田県
佐賀県
兵庫県
大阪府
東京都
長崎県
福岡県
香川県
徳島県
岐阜県
新潟県
高知県
長野県
鹿児島
京都府
静岡県
千葉県
熊本県
北海道
愛知県
岡山県
埼玉県
三重県
大分県
宮城県
青森県
福島県
栃木県
宮崎県
富山県
山梨県
愛媛県
群馬県
茨城県
山形県
岩手県
未受診+未把握率(%)
未受診率(%)
9.9
8.5 上限
東京
栃木
神奈川
静岡
茨城
北海道
秋田
埼玉
島根
千葉
大阪
三重
宮崎
和歌山
山梨
兵庫
山形
佐賀
長野
岡山
愛知
熊本
愛媛
青森
沖縄
大分
京都
広島
鹿児島
岐阜
鳥取
福島
長崎
富山
福井
福岡
滋賀
奈良
岩手
宮城
群馬
徳島
香川
山口
石川
新潟
高知
10.2
12.3 上限
10以下
10以下
20以下
86.7
92.7
3.9
0.7
7.2
2.7
13.3
7.3
90以上
5以下
5以下
10以下
09
16
07
19
46
06
12
24
08
02
44
14
30
13
20
05
41
15
22
21
38
04
03
10
43
11
31
42
29
23
33
26
47
17
36
18
34
40
32
45
25
27
01
39
28
37
35
栃木県
富山県
福島県
山梨県
鹿児島県
山形県
千葉県
三重県
茨城県
青森県
大分県
神奈川県
和歌山県
東京都
長野県
秋田県
佐賀県
新潟県
静岡県
岐阜県
愛媛県
宮城県
岩手県
群馬県
熊本県
埼玉県
鳥取県
長崎県
奈良県
愛知県
岡山県
京都府
沖縄県
石川県
徳島県
福井県
広島県
福岡県
島根県
宮崎県
滋賀県
大阪府
北海道
高知県
兵庫県
香川県
山口県
要精検率MF(%)
20.1
19.4 上限
80以上
がん発見率MF(%)
14.45
14.44
14.01
13.75
13.56
13.56
12.61
12.58
12.07
11.67
11.62
11.40
11.38
11.31
11.31
10.83
10.59
10.41
9.98
9.65
9.37
9.22
9.15
9.02
9.00
8.86
8.83
8.72
8.49
8.38
8.26
8.09
8.07
8.00
7.68
7.56
7.27
6.85
6.84
6.58
6.42
6.22
6.08
6.04
5.77
5.73
5.51
PPV(がん/要精検者)(%)
0.142
0.159
0.161
0.162
0.163
0.165
0.170
0.175
0.177
0.182
0.204
0.208
0.222
0.227
0.227
0.228
0.233
0.234
0.246
0.247
0.262
0.267
0.268
0.277
0.280
0.283
0.289
0.294
0.297
0.306
0.311
0.314
0.319
0.321
0.323
0.334
0.351
0.358
0.377
0.381
0.389
0.401
0.406
0.406
0.408
0.418
0.543
がん発見率MF(%)
9.02
11.31 下限
11.0以下
14
46
30
12
31
05
41
09
13
24
29
47
17
07
18
16
02
20
15
19
21
44
42
22
06
34
08
25
32
43
36
40
11
04
27
26
28
23
35
33
37
38
39
10
01
03
45
神奈川県
鹿児島県
和歌山県
千葉県
鳥取県
秋田県
佐賀県
栃木県
東京都
三重県
奈良県
沖縄県
石川県
福島県
福井県
富山県
青森県
長野県
新潟県
山梨県
岐阜県
大分県
長崎県
静岡県
山形県
広島県
茨城県
滋賀県
島根県
熊本県
徳島県
福岡県
埼玉県
宮城県
大阪府
京都府
兵庫県
愛知県
山口県
岡山県
香川県
愛媛県
高知県
群馬県
北海道
岩手県
宮崎県
1.655
1.814
1.843
1.952
1.999
2.003
2.049
2.069
2.097
2.182
2.190
2.274
2.336
2.355
2.463
2.476
2.498
2.521
2.543
2.609
2.632
2.656
2.773
2.785
2.886
3.009
3.077
3.087
3.245
3.297
3.348
3.442
3.505
3.526
3.545
3.551
3.609
3.702
3.760
3.843
4.191
4.314
4.440
4.587
4.846
4.871
5.793
PPV(がん/要精検者)(%)
0.267
0.227 下限
0.23以上
3.004
2.463
2.5以上
(注)要精検率やがん発見率については、地域ごとの罹患率や初回受診者の割合等の精度管理以
外の要素が影響することが考えられる。本表においては、これら指標についても、便宜的に「精度管
理不良県」「精度管理優良県」とした。
子宮がん検診 *20-74歳対象の指標値
(H17年度地域保健・老人保
健事業報告より算出)
精度管理不良県30%
0
4
精度管理優良県70%
精度管理優良県10%
指標値*40-74歳対象
許容値案1:全国平均
許容値案2:優良県70%
精検受診率(%)
神奈川
栃木
島根
北海道
奈良
東京
大阪
兵庫
埼玉
宮崎
愛知
長崎
広島
佐賀
三重
静岡
新潟
徳島
秋田
山梨
岡山
茨城
千葉
熊本
沖縄
山形
山口
大分
京都
愛媛
鹿児島
福岡
青森
岐阜
香川
和歌山
高知
群馬
岩手
富山
鳥取
福井
滋賀
石川
福島
長野
宮城
目標値案
未把握率(%)
奈良
東京
島根
兵庫
三重
宮崎
岡山
広島
愛知
千葉
新潟
静岡
茨城
長崎
福岡
山梨
埼玉
香川
京都
沖縄
神奈川
徳島
大阪
山口
福井
大分
愛媛
高知
岐阜
栃木
群馬
秋田
青森
熊本
宮城
長野
岩手
鹿児島
和歌山
北海道
富山
滋賀
福島
山形
鳥取
佐賀
石川
精検受診率(%)
全国平均
下限
許容値案
目標値案1:優良県70%平均
目標値案2:優良県10%平均
35.2
36.8
38.4
40.8
42.7
43.8
50.1
57.9
59.1
60.3
61.5
62.6
63.3
64.2
64.2
64.3
64.3
64.4
67.2
67.8
68.2
68.4
68.5
70.5
71.5
71.5
71.9
72.9
73.0
73.1
73.2
74.8
75.0
75.1
76.2
78.6
79.7
80.2
82.9
83.6
83.7
84.2
86.1
87.0
87.7
91.2
93.8
上位70%平均
上位10%平均
62.6
64.2 上限
未受診率(%)
48.5
43.9
39.5
37.8
31.6
29.9
28.7
25.1
24.4
23.7
23.3
22.9
22.4
20.8
20.7
19.3
18.2
17.8
14.7
14.6
14.5
14.4
13.1
13.1
11.5
10.3
9.2
7.8
6.5
6.2
6.0
5.9
5.7
5.4
3.6
3.2
3.2
2.9
2.9
2.8
2.2
1.7
1.7
1.7
1.1
0.8
0.2
栃木
北海道
神奈川
大阪
佐賀
秋田
山形
熊本
鹿児島
埼玉
島根
徳島
青森
和歌山
岐阜
愛媛
大分
長崎
鳥取
山口
富山
愛知
岩手
沖縄
群馬
静岡
石川
山梨
高知
新潟
東京
京都
滋賀
広島
福島
宮崎
茨城
奈良
千葉
香川
長野
福岡
兵庫
福井
三重
岡山
宮城
未把握率(%)
未受診+未把握率(%)
57.1
56.4
50.4
36.9
35.0
26.9
26.8
24.1
23.9
22.7
22.0
21.3
19.2
18.5
18.3
17.7
16.8
16.6
15.2
15.1
14.2
14.1
14.0
13.9
13.9
12.9
12.9
12.9
12.5
12.4
12.4
12.3
12.2
11.6
10.5
9.8
9.2
8.7
7.8
6.0
5.6
4.5
4.4
4.3
4.1
3.1
2.6
未受診率(%)
16.1
20.7 上限
神奈川
栃木
島根
北海道
奈良
東京
大阪
兵庫
埼玉
宮崎
愛知
長崎
広島
佐賀
三重
静岡
新潟
徳島
秋田
山梨
岡山
茨城
千葉
熊本
沖縄
山形
山口
大分
京都
愛媛
鹿児島
福岡
青森
岐阜
香川
和歌山
高知
群馬
岩手
富山
鳥取
福井
滋賀
石川
福島
長野
宮城
64.8
63.2
61.6
59.2
57.3
56.2
49.9
42.1
40.9
39.7
38.5
37.4
36.7
35.8
35.8
35.7
35.7
35.6
32.8
32.2
31.8
31.6
31.5
29.5
28.5
28.5
28.1
27.1
27.0
26.9
26.8
25.2
25.0
24.9
23.8
21.4
20.3
19.8
17.1
16.4
16.3
15.8
13.9
13.0
12.3
8.8
6.2
要精検率MF(%)
17
05
20
03
18
27
01
23
44
08
45
42
43
14
41
13
40
09
02
28
10
30
37
35
34
21
47
25
06
36
04
19
15
22
32
11
33
16
12
26
07
24
38
31
46
29
39
石川県
秋田県
長野県
岩手県
福井県
大阪府
北海道
愛知県
大分県
茨城県
宮崎県
長崎県
熊本県
神奈川県
佐賀県
東京都
福岡県
栃木県
青森県
兵庫県
群馬県
和歌山県
香川県
山口県
広島県
岐阜県
沖縄県
滋賀県
山形県
徳島県
宮城県
山梨県
新潟県
静岡県
島根県
埼玉県
岡山県
富山県
千葉県
京都府
福島県
三重県
愛媛県
鳥取県
鹿児島県
奈良県
高知県
未受診+未把握率(%)
21.3
18.4 上限
10以下
20以下
30以下
76.3
89.2
7.2
1.1
10.5
3.7
23.7
10.8
90以上
5以下
5以下
10以下
29
07
33
05
12
14
04
36
22
46
39
31
02
45
11
13
43
06
34
24
09
44
35
40
32
01
42
19
21
28
15
27
03
08
38
18
47
41
26
25
10
37
23
20
30
17
16
奈良県
福島県
岡山県
秋田県
千葉県
神奈川
宮城県
徳島県
静岡県
鹿児島
高知県
鳥取県
青森県
宮崎県
埼玉県
東京都
熊本県
山形県
広島県
三重県
栃木県
大分県
山口県
福岡県
島根県
北海道
長崎県
山梨県
岐阜県
兵庫県
新潟県
大阪府
岩手県
茨城県
愛媛県
福井県
沖縄県
佐賀県
京都府
滋賀県
群馬県
香川県
愛知県
長野県
和歌山
石川県
富山県
要精検率MF(%)
37.4
35.8 上限
70以上
がん発見率MF(%)
3.638
2.577
2.404
2.044
1.932
1.779
1.704
1.625
1.608
1.569
1.541
1.501
1.471
1.436
1.401
1.350
1.254
1.214
1.188
1.182
1.100
1.097
1.092
1.077
1.055
1.035
1.025
1.016
0.977
0.943
0.934
0.908
0.894
0.854
0.844
0.839
0.706
0.689
0.670
0.641
0.625
0.477
0.411
0.401
0.389
0.339
0.326
0.031
0.033
0.036
0.038
0.038
0.039
0.039
0.042
0.043
0.043
0.043
0.044
0.044
0.044
0.045
0.047
0.047
0.048
0.048
0.048
0.049
0.054
0.055
0.055
0.055
0.058
0.059
0.062
0.063
0.065
0.065
0.065
0.067
0.067
0.068
0.070
0.071
0.072
0.077
0.082
0.084
0.088
0.093
0.095
0.117
0.121
0.145
がん発見率MF(%)
1.221
1.401 下限
1.4以下
PPV(がん/要精検者)(%)
05
14
45
43
03
17
44
01
13
18
27
02
42
20
09
04
08
40
36
34
06
22
35
33
41
07
11
28
12
23
21
32
19
47
15
10
37
25
29
24
30
31
46
26
39
38
16
秋田県
神奈川県
宮崎県
熊本県
岩手県
石川県
大分県
北海道
東京都
福井県
大阪府
青森県
長崎県
長野県
栃木県
宮城県
茨城県
福岡県
徳島県
広島県
山形県
静岡県
山口県
岡山県
佐賀県
福島県
埼玉県
兵庫県
千葉県
愛知県
岐阜県
島根県
山梨県
沖縄県
新潟県
群馬県
香川県
滋賀県
奈良県
三重県
和歌山県
鳥取県
鹿児島県
京都府
高知県
愛媛県
富山県
PPV(がん/要精検者)(%)
0.056
0.045 下限
0.05以上
1.456
2.688
2.870
3.188
3.262
3.323
3.339
3.428
3.458
3.600
3.665
3.718
3.935
3.957
4.033
4.142
4.287
4.373
4.487
4.568
4.874
4.995
5.075
5.115
5.172
5.276
5.322
5.483
5.614
5.705
6.082
6.509
6.818
6.938
7.290
7.600
8.081
8.099
9.184
10.106
10.680
10.989
11.069
12.037
13.333
16.529
20.994
6.552
4.033
4.0以上
(注)要精検率やがん発見率については、地域ごとの罹患率や初回受診者の割合等の精度管理以
外の要素が影響することが考えられる。本表においては、これら指標についても、便宜的に「精度管
理不良県」「精度管理優良県」とした。
大腸がん検診 *40-74歳対象の指標値
(H17年度地域保健・老人保
健事業報告より算出)
精度管理不良県30%
1
4
精度管理優良県70%
精度管理優良県10%
指標値*40-74歳対象
許容値案1:全国平均
許容値案2:優良県70%
許容値案
目標値案1:優良県70%平均
目標値案2:優良県10%平均
目標値案
精検受診率(%)
東京
奈良
神奈川
埼玉
大阪
千葉
和歌山
静岡
三重
栃木
福井
兵庫
島根
広島
岡山
茨城
秋田
山梨
青森
群馬
北海道
長崎
福岡
京都
愛知
徳島
鳥取
岐阜
鹿児島
愛媛
福島
富山
宮崎
滋賀
大分
長野
香川
沖縄
熊本
山口
佐賀
新潟
山形
石川
高知
宮城
岩手
27.5
33.8
35.0
43.5
44.1
44.2
48.0
48.3
48.5
49.4
50.5
56.3
57.8
57.9
58.4
59.0
59.5
59.6
59.8
61.1
61.4
62.3
63.1
63.4
64.2
64.9
65.3
65.8
66.1
66.2
66.7
66.9
67.0
67.4
68.1
68.6
68.8
69.0
69.3
70.0
70.1
71.1
72.7
75.7
76.2
78.9
78.9
未把握率(%)
東京
奈良
福井
千葉
神奈川
三重
兵庫
静岡
青森
長崎
岡山
福岡
大阪
茨城
広島
新潟
宮崎
香川
愛知
島根
埼玉
宮城
山口
岐阜
秋田
福島
愛媛
熊本
大分
沖縄
栃木
山梨
長野
群馬
岩手
鹿児島
滋賀
山形
富山
高知
北海道
鳥取
京都
和歌山
徳島
佐賀
石川
精検受診率(%)
下限
54.5
58.3 上限
未受診率(%)
57.9
49.1
37.9
35.8
32.9
30.0
29.7
27.4
24.4
24.2
23.3
22.9
21.2
20.2
19.7
19.7
16.1
14.3
13.3
10.9
10.8
10.8
10.7
10.7
10.0
8.7
8.2
6.4
6.2
6.1
5.1
4.8
4.7
4.7
3.3
3.3
3.3
2.8
2.6
2.6
1.8
1.8
1.8
1.3
1.2
0.9
0.2
和歌山
埼玉
栃木
北海道
山梨
京都
大阪
群馬
徳島
鳥取
神奈川
島根
鹿児島
秋田
富山
滋賀
佐賀
長野
大分
愛媛
沖縄
福島
山形
熊本
静岡
石川
岐阜
愛知
広島
三重
高知
茨城
千葉
山口
岡山
岩手
奈良
宮崎
香川
青森
東京
福岡
兵庫
長崎
福井
宮城
新潟
未把握率(%)
未受診+未把握率(%)
50.8
45.8
45.6
36.8
35.6
34.8
34.8
34.2
33.9
32.9
32.1
31.3
30.6
30.5
30.5
29.4
29.0
26.6
25.7
25.5
24.9
24.6
24.5
24.3
24.2
24.1
23.5
22.4
22.3
21.5
21.3
20.9
20.0
19.2
18.3
17.8
17.1
16.9
16.9
15.8
14.6
14.1
14.0
13.5
11.6
10.3
9.2
未受診率(%)
20.3
19.8 上限
東京
奈良
神奈川
埼玉
大阪
千葉
和歌山
静岡
三重
栃木
福井
兵庫
島根
広島
岡山
茨城
秋田
山梨
青森
群馬
北海道
長崎
福岡
京都
愛知
徳島
鳥取
岐阜
鹿児島
愛媛
福島
富山
宮崎
滋賀
大分
長野
香川
沖縄
熊本
山口
佐賀
新潟
山形
石川
高知
宮城
岩手
72.5
66.2
65.0
56.5
55.9
55.8
52.0
51.7
51.5
50.6
49.5
43.7
42.2
42.1
41.6
41.0
40.5
40.4
40.2
38.9
38.6
37.7
36.9
36.6
35.8
35.1
34.7
34.2
33.9
33.8
33.3
33.1
33.0
32.6
31.9
31.4
31.2
31.0
30.7
30.0
29.9
28.9
27.3
24.3
23.8
21.1
21.1
要精検率MF(%)
41
42
01
40
07
31
35
44
27
34
24
16
45
20
37
06
08
13
11
30
33
23
46
25
36
12
17
47
29
03
26
21
10
38
28
19
22
14
15
05
43
09
32
18
04
02
39
佐賀県
長崎県
北海道
福岡県
福島県
鳥取県
山口県
大分県
大阪府
広島県
三重県
富山県
宮崎県
長野県
香川県
山形県
茨城県
東京都
埼玉県
和歌山県
岡山県
愛知県
鹿児島県
滋賀県
徳島県
千葉県
石川県
沖縄県
奈良県
岩手県
京都府
岐阜県
群馬県
愛媛県
兵庫県
山梨県
静岡県
神奈川県
新潟県
秋田県
熊本県
栃木県
島根県
福井県
宮城県
青森県
高知県
未受診+未把握率(%)
25.1
30.5 上限
70以上
10以下
20以下
66.8
76.5
6.9
1.1
20.4
11.7
90以上
5以下
5以下
45.5
41.7 上限
30以下
9.932
8.480
8.366
8.164
8.155
7.957
7.809
7.766
7.624
7.247
7.237
7.166
7.133
7.019
6.949
6.943
6.937
6.934
6.891
6.890
6.830
6.761
6.744
6.642
6.547
6.455
6.421
6.386
6.314
6.288
6.284
6.177
6.170
6.056
5.907
5.902
5.869
5.745
5.595
5.591
5.540
5.434
5.279
4.858
4.636
3.514
3.443
がん発見率MF(%)
19
02
38
13
06
14
12
39
36
44
22
29
33
11
20
09
05
18
28
46
45
08
24
41
01
07
26
47
27
34
04
23
21
43
42
10
40
30
37
32
17
25
35
31
03
15
16
山梨県
青森県
愛媛県
東京都
山形県
神奈川県
千葉県
高知県
徳島県
大分県
静岡県
奈良県
岡山県
埼玉県
長野県
栃木県
秋田県
福井県
兵庫県
鹿児島県
宮崎県
茨城県
三重県
佐賀県
北海道
福島県
京都府
沖縄県
大阪府
広島県
宮城県
愛知県
岐阜県
熊本県
長崎県
群馬県
福岡県
和歌山県
香川県
島根県
石川県
滋賀県
山口県
鳥取県
岩手県
新潟県
富山県
要精検率MF(%)
6.599
6.949 下限
7.0以下
0.082
0.096
0.105
0.107
0.113
0.116
0.118
0.119
0.120
0.120
0.122
0.122
0.124
0.125
0.126
0.129
0.129
0.131
0.132
0.136
0.137
0.142
0.144
0.150
0.150
0.159
0.162
0.164
0.164
0.166
0.166
0.169
0.171
0.171
0.181
0.189
0.189
0.190
0.192
0.201
0.205
0.210
0.211
0.216
0.267
0.272
0.284
がん発見率MF(%)
PPV(がん/要精検者)(%)
19
41
13
44
06
38
20
01
33
11
12
36
45
29
07
24
14
46
08
22
42
27
28
34
05
40
09
23
47
26
18
35
31
02
30
21
37
10
43
25
17
39
04
32
16
03
15
山梨県
佐賀県
東京都
大分県
山形県
愛媛県
長野県
北海道
岡山県
埼玉県
千葉県
徳島県
宮崎県
奈良県
福島県
三重県
神奈川県
鹿児島県
茨城県
静岡県
長崎県
大阪府
兵庫県
広島県
秋田県
福岡県
栃木県
愛知県
沖縄県
京都府
福井県
山口県
鳥取県
青森県
和歌山県
岐阜県
香川県
群馬県
熊本県
滋賀県
石川県
高知県
宮城県
島根県
富山県
岩手県
新潟県
PPV(がん/要精検者)(%)
0.148
0.126 下限
0.13以上
1.391
1.509
1.547
1.551
1.624
1.742
1.791
1.792
1.810
1.820
1.821
1.827
1.922
1.935
1.949
1.990
2.020
2.022
2.042
2.072
2.129
2.156
2.235
2.287
2.313
2.320
2.367
2.495
2.573
2.581
2.692
2.702
2.712
2.722
2.764
2.767
2.769
3.056
3.095
3.159
3.194
3.448
3.581
3.809
3.957
4.244
4.865
2.444
1.949
1.9以上
33.2 (注)要精検率やがん発見率については、地域ごとの罹患率や初回受診者の割合等の精度管理
23.5 以外の要素が影響することが考えられる。本表においては、これら指標についても、便宜的に
10以下 「精度管理不良県」「精度管理優良県」とした。
胃がん検診 *40-74歳対象の指標値
(H17年度地域保健・老人保
健事業報告より算出)
精度管理不良県30%
2
4
精度管理優良県70%
精度管理優良県10%
指標値*40-74歳対象
許容値案1:全国平均
許容値案2:優良県70%
許容値案
目標値案1:優良県70%平均
目標値案2:優良県10%平均
目標値案
精検受診率(%)
東京
新潟
三重
神奈川
栃木
大阪
茨城
埼玉
千葉
奈良
和歌山
島根
秋田
静岡
青森
北海道
山梨
鹿児島
長崎
愛媛
愛知
岡山
兵庫
福井
広島
熊本
京都
福島
沖縄
山形
長野
岐阜
徳島
佐賀
福岡
富山
滋賀
大分
宮崎
岩手
石川
香川
宮城
山口
群馬
高知
鳥取
53.18
60.01
60.02
61.15
64.42
66.32
68.99
69.23
69.41
70.05
70.11
70.98
70.99
71.80
71.89
73.92
74.00
74.02
77.17
77.23
77.29
77.29
77.34
77.38
77.87
78.02
78.20
78.30
78.89
79.61
79.68
80.06
80.30
80.67
81.45
81.86
81.94
82.24
82.74
83.60
85.31
85.65
86.18
87.04
89.15
91.03
97.26
未把握率(%)
東京
新潟
三重
長崎
大阪
島根
青森
茨城
千葉
神奈川
福井
福岡
岡山
広島
宮城
静岡
兵庫
埼玉
愛知
奈良
秋田
香川
大分
愛媛
滋賀
宮崎
鹿児島
山形
岐阜
沖縄
福島
山口
栃木
熊本
京都
長野
群馬
山梨
岩手
富山
北海道
和歌山
徳島
高知
佐賀
鳥取
石川
精検受診率(%)
下限
74.62
72.91 上限
未受診率(%)
40.39
32.19
27.93
18.20
16.27
14.64
14.60
14.48
13.43
13.09
12.22
12.09
11.77
11.58
11.55
11.29
10.80
10.55
10.30
10.19
8.43
7.85
7.32
6.41
6.34
5.93
5.88
5.88
5.58
4.95
4.52
4.00
3.57
3.32
3.10
2.58
2.51
2.49
2.27
2.20
1.58
1.56
1.28
1.03
0.87
0.18
0.09
栃木
神奈川
北海道
山梨
秋田
埼玉
鹿児島
奈良
京都
熊本
佐賀
徳島
長野
大阪
福島
千葉
静岡
茨城
愛媛
沖縄
富山
石川
山形
島根
岐阜
岩手
青森
愛知
三重
兵庫
滋賀
宮崎
岡山
広島
大分
福井
山口
和歌山
群馬
高知
新潟
香川
福岡
東京
長崎
鳥取
宮城
未把握率(%)
未受診+未把握率(%)
76.41
25.76
24.50
23.51
20.58
20.22
20.09
19.76
18.70
18.66
18.46
18.43
17.73
17.40
17.18
17.17
16.91
16.52
16.36
16.16
15.95
14.60
14.51
14.38
14.36
14.13
13.51
12.41
12.06
11.86
11.72
11.32
10.95
10.56
10.44
10.40
8.96
8.50
8.34
7.94
7.80
6.50
6.45
6.43
4.63
2.57
2.27
未受診率(%)
11.03
11.55 上限
東京
新潟
三重
神奈川
栃木
大阪
茨城
埼玉
千葉
奈良
和歌山
島根
秋田
静岡
青森
北海道
山梨
鹿児島
長崎
愛媛
愛知
岡山
兵庫
福井
広島
熊本
京都
福島
沖縄
山形
長野
岐阜
徳島
佐賀
福岡
富山
滋賀
大分
宮崎
岩手
石川
香川
宮城
山口
群馬
高知
鳥取
46.82
39.99
39.98
38.85
35.58
33.68
31.01
30.77
30.59
29.95
29.89
29.02
29.01
28.20
28.11
26.08
26.00
25.98
22.83
22.77
22.71
22.71
22.66
22.62
22.13
21.98
21.80
21.70
21.11
20.39
20.32
19.94
19.70
19.33
18.55
18.14
18.06
17.76
17.26
16.40
14.69
14.35
13.82
12.96
10.85
8.97
2.74
未受診+未把握率(%)
14.35
17.23 上限
70以上
10以下
20以下
79.84
90.13
5.98
0.69
12.80
4.47
90以上
5以下
5以下
要精検率MF(%)
31
13
26
41
05
20
06
18
39
07
10
12
11
14
45
17
08
44
23
21
32
38
34
28
35
16
27
01
36
37
03
02
43
22
30
47
46
04
24
42
25
19
29
40
15
33
09
鳥取県
東京都
京都府
佐賀県
秋田県
長野県
山形県
福井県
高知県
福島県
群馬県
千葉県
埼玉県
神奈川県
宮崎県
石川県
茨城県
大分県
愛知県
岐阜県
島根県
愛媛県
広島県
兵庫県
山口県
富山県
大阪府
北海道
徳島県
香川県
岩手県
青森県
熊本県
静岡県
和歌山県
沖縄県
鹿児島県
宮城県
三重県
長崎県
滋賀県
山梨県
奈良県
福岡県
新潟県
岡山県
栃木県
がん発見率MF(%)
47
20
46
22
09
33
43
13
44
19
24
18
04
12
41
08
02
11
38
27
30
32
14
26
42
21
37
01
15
05
03
40
34
36
39
10
28
06
07
45
23
35
25
16
17
29
31
沖縄県
長野県
鹿児島県
静岡県
栃木県
岡山県
熊本県
東京都
大分県
山梨県
三重県
福井県
宮城県
千葉県
佐賀県
茨城県
青森県
埼玉県
愛媛県
大阪府
和歌山県
島根県
神奈川県
京都府
長崎県
岐阜県
香川県
北海道
新潟県
秋田県
岩手県
福岡県
広島県
徳島県
高知県
群馬県
兵庫県
山形県
福島県
宮崎県
愛知県
山口県
滋賀県
富山県
石川県
奈良県
鳥取県
要精検率MF(%)
25.38
28.12 上限
30以下
43.70
14.05
13.60
13.42
13.23
12.96
12.38
11.90
11.71
11.49
11.15
11.02
10.99
10.95
10.92
10.90
10.90
10.52
10.52
10.47
10.42
10.24
10.01
9.99
9.94
9.91
9.90
9.75
9.65
9.63
9.52
9.50
9.46
9.29
9.27
9.20
9.02
8.69
8.59
8.53
8.24
8.20
8.09
7.58
7.21
6.80
6.32
10.485
10.917 下限
11.0以下
PPV(がん/要精検者)(%)
0.072
0.080
0.082
0.082
0.094
0.097
0.097
0.097
0.097
0.099
0.100
0.101
0.103
0.105
0.109
0.109
0.109
0.110
0.119
0.119
0.121
0.121
0.126
0.126
0.129
0.130
0.132
0.133
0.134
0.136
0.137
0.140
0.140
0.143
0.146
0.154
0.161
0.162
0.164
0.165
0.167
0.169
0.172
0.178
0.183
0.183
0.266
がん発見率MF(%)
31
20
13
47
41
18
22
46
44
26
12
08
11
43
05
02
14
38
32
24
04
27
19
39
21
30
06
01
37
10
34
33
07
03
36
09
45
42
23
28
17
35
16
40
15
25
29
鳥取県
長野県
東京都
沖縄県
佐賀県
福井県
静岡県
鹿児島県
大分県
京都府
千葉県
茨城県
埼玉県
熊本県
秋田県
青森県
神奈川県
愛媛県
島根県
三重県
宮城県
大阪府
山梨県
高知県
岐阜県
和歌山県
山形県
北海道
香川県
群馬県
広島県
岡山県
福島県
岩手県
徳島県
栃木県
宮崎県
長崎県
愛知県
兵庫県
石川県
山口県
富山県
福岡県
新潟県
滋賀県
奈良県
0.609
0.614
0.690
0.785
0.809
0.852
0.886
0.909
0.922
0.926
0.956
0.997
1.001
1.023
1.028
1.146
1.149
1.162
1.164
1.169
1.190
1.205
1.210
1.243
1.245
1.308
1.313
1.364
1.369
1.377
1.402
1.422
1.423
1.442
1.479
1.492
1.508
1.513
1.589
1.610
1.675
1.695
1.801
1.843
1.854
2.085
2.267
PPV(がん/要精検者)(%)
0.126
0.109 下限
0.11以上
1.260
1.028
1.0以上
20.69 (注)要精検率やがん発見率については、地域ごとの罹患率や初回受診者の割合等の精度管理
9.87 以外の要素が影響することが考えられる。本表においては、これら指標についても、便宜的に
10以下 「精度管理不良県」「精度管理優良県」とした。
肺がん検診 *40-74歳対象の指標値
(H17年度地域保健・老人保
健事業報告より算出)
精度管理不良県30%
3
4
精度管理優良県70%
精度管理優良県10%
指標値*40-74歳対象
許容値案1:全国平均
許容値案2:優良県70%
許容値案
目標値案1:優良県70%平均
目標値案2:優良県10%平均
目標値案
精検受診率(%)
東京
三重
埼玉
神奈川
千葉
栃木
秋田
大阪
岡山
茨城
大分
長崎
福井
山梨
兵庫
和歌山
愛知
広島
静岡
長野
島根
佐賀
山形
福岡
宮崎
熊本
岐阜
福島
愛媛
岩手
沖縄
鹿児島
鳥取
香川
宮城
徳島
青森
北海道
富山
京都
石川
奈良
山口
群馬
新潟
高知
滋賀
43.5
48.9
50.5
55.9
59.7
60.3
64.4
66.3
66.8
68.8
69.9
70.1
70.8
71.2
72.0
72.6
72.6
73.4
74.4
77.2
77.5
77.5
78.3
78.5
79.5
79.6
80.2
80.5
80.5
80.8
81.0
81.2
81.2
81.9
82.0
82.2
82.6
83.3
84.7
85.1
86.0
86.2
87.8
88.0
88.0
89.1
91.9
未把握率(%)
東京
三重
神奈川
千葉
埼玉
長崎
岡山
茨城
福井
大分
愛知
広島
兵庫
大阪
宮崎
香川
福岡
島根
青森
秋田
静岡
群馬
愛媛
奈良
沖縄
宮城
栃木
岐阜
長野
京都
福島
山梨
熊本
山形
鳥取
新潟
山口
高知
滋賀
岩手
鹿児島
和歌山
北海道
石川
徳島
富山
佐賀
精検受診率(%)
下限
71.9
71.9 上限
未受診率(%)
44.5
38.4
33.1
30.3
25.1
21.5
20.7
16.8
16.6
16.4
16.1
15.2
14.6
14.0
12.6
10.8
9.2
8.7
8.2
8.1
7.7
6.7
6.6
6.6
6.4
6.1
6.0
5.8
5.2
4.9
4.8
4.5
4.5
4.0
3.7
3.7
3.3
3.1
2.7
2.5
1.9
1.9
1.8
0.9
0.6
0.5
0.4
栃木
秋田
和歌山
埼玉
山梨
佐賀
大阪
静岡
山形
長野
徳島
鹿児島
岩手
熊本
鳥取
北海道
富山
福島
茨城
岐阜
島根
大分
兵庫
石川
愛媛
三重
福井
沖縄
岡山
福岡
東京
宮城
広島
愛知
神奈川
京都
千葉
青森
山口
長崎
新潟
宮崎
高知
香川
奈良
滋賀
群馬
未把握率(%)
未受診+未把握率(%)
33.7
27.5
25.5
24.4
24.3
22.1
19.6
17.8
17.7
17.6
17.2
16.9
16.8
15.8
15.1
14.9
14.8
14.8
14.3
14.1
13.8
13.7
13.4
13.2
12.8
12.7
12.6
12.6
12.5
12.3
12.0
11.8
11.4
11.3
11.0
10.0
10.0
9.2
8.9
8.4
8.4
7.9
7.7
7.4
7.2
5.4
5.3
未受診率(%)
13.5
12.9 上限
東京
三重
埼玉
神奈川
千葉
栃木
秋田
大阪
岡山
茨城
大分
長崎
福井
山梨
兵庫
和歌山
愛知
広島
静岡
長野
島根
佐賀
山形
福岡
宮崎
熊本
岐阜
福島
愛媛
岩手
沖縄
鹿児島
鳥取
香川
宮城
徳島
青森
北海道
富山
京都
石川
奈良
山口
群馬
新潟
高知
滋賀
56.5
51.1
49.5
44.1
40.3
39.7
35.6
33.7
33.2
31.2
30.1
29.9
29.2
28.8
28.0
27.4
27.4
26.6
25.6
22.8
22.5
22.5
21.7
21.5
20.5
20.4
19.8
19.5
19.5
19.2
19.0
18.8
18.8
18.1
18.0
17.8
17.4
16.7
15.3
14.9
14.0
13.8
12.2
12.0
12.0
10.9
8.1
要精検率MF(%)
18
29
34
38
05
28
32
07
24
01
14
20
43
47
15
31
40
13
03
11
23
21
27
41
30
06
42
19
16
36
09
08
22
04
35
37
02
33
39
12
17
26
44
45
10
46
25
福井県
奈良県
広島県
愛媛県
秋田県
兵庫県
島根県
福島県
三重県
北海道
神奈川県
長野県
熊本県
沖縄県
新潟県
鳥取県
福岡県
東京都
岩手県
埼玉県
愛知県
岐阜県
大阪府
佐賀県
和歌山県
山形県
長崎県
山梨県
富山県
徳島県
栃木県
茨城県
静岡県
宮城県
山口県
香川県
青森県
岡山県
高知県
千葉県
石川県
京都府
大分県
宮崎県
群馬県
鹿児島県
滋賀県
未受診+未把握率(%)
14.6
15.2 上限
10以下
20以下
20以下
81.1
89.0
5.0
0.8
11.2
6.6
18.9
11.0
90以上
5以下
5以下
10以下
45
25
38
44
12
11
46
08
32
19
22
10
30
13
21
09
39
41
15
37
02
33
04
43
20
26
03
14
23
01
47
06
42
40
28
07
18
31
35
24
27
05
36
29
17
34
16
宮崎県
滋賀県
愛媛県
大分県
千葉県
埼玉県
鹿児島県
茨城県
島根県
山梨県
静岡県
群馬県
和歌山県
東京都
岐阜県
栃木県
高知県
佐賀県
新潟県
香川県
青森県
岡山県
宮城県
熊本県
長野県
京都府
岩手県
神奈川県
愛知県
北海道
沖縄県
山形県
長崎県
福岡県
兵庫県
福島県
福井県
鳥取県
山口県
三重県
大阪府
秋田県
徳島県
奈良県
石川県
広島県
富山県
要精検率MF(%)
28.1
28.1 上限
70以上
がん発見率MF(%)
5.36
4.30
3.93
3.52
3.49
3.35
3.29
3.24
3.21
3.17
3.11
3.09
3.06
3.02
2.97
2.95
2.88
2.78
2.78
2.69
2.49
2.44
2.44
2.40
2.35
2.29
2.28
2.15
2.15
2.12
2.10
2.08
1.95
1.89
1.81
1.77
1.69
1.68
1.65
1.51
1.49
1.17
1.16
1.03
1.00
0.99
0.36
0.004
0.012
0.019
0.020
0.021
0.021
0.022
0.022
0.024
0.024
0.027
0.028
0.029
0.030
0.031
0.032
0.033
0.034
0.035
0.036
0.036
0.037
0.038
0.038
0.038
0.039
0.039
0.040
0.040
0.042
0.042
0.042
0.043
0.044
0.045
0.045
0.047
0.047
0.047
0.048
0.049
0.049
0.053
0.053
0.056
0.062
0.072
がん発見率MF(%)
2.39
2.97 下限
3.0以下
PPV(がん/要精検者)(%)
45
38
32
11
18
08
13
19
15
29
20
43
30
21
14
01
28
47
22
07
12
03
05
41
24
09
40
31
34
23
44
06
42
04
39
27
37
02
46
33
36
35
10
26
16
25
17
宮崎県
愛媛県
島根県
埼玉県
福井県
茨城県
東京都
山梨県
新潟県
奈良県
長野県
熊本県
和歌山県
岐阜県
神奈川県
北海道
兵庫県
沖縄県
静岡県
福島県
千葉県
岩手県
秋田県
佐賀県
三重県
栃木県
福岡県
鳥取県
広島県
愛知県
大分県
山形県
長崎県
宮城県
高知県
大阪府
香川県
青森県
鹿児島県
岡山県
徳島県
山口県
群馬県
京都府
富山県
滋賀県
石川県
PPV(がん/要精検者)(%)
0.036
0.031 下限
0.03以上
0.408
0.547
0.723
0.794
0.870
1.080
1.091
1.121
1.181
1.231
1.235
1.241
1.248
1.288
1.290
1.313
1.328
1.381
1.381
1.381
1.412
1.415
1.419
1.431
1.497
1.526
1.535
1.583
1.588
1.623
1.714
1.829
1.877
2.001
2.003
2.011
2.038
2.152
2.191
2.232
2.483
2.611
2.747
3.288
3.333
3.333
3.774
1.773
1.290
1.3以上
(注)要精検率やがん発見率については、地域ごとの罹患率や初回受診者の割合等の精度管理
以外の要素が影響することが考えられる。本表においては、これら指標についても、便宜的に
「精度管理不良県」「精度管理優良県」とした。
別添7
事業評価のためのチェックリスト
○乳がん検診のための事業評価のためのチェックリスト
・検診実施機関用
・市町村用
・都道府県用
○子宮頸がん検診のための事業評価のためのチェックリスト
・検診実施機関用
・市町村用
・都道府県用
○大腸がん検診のための事業評価のためのチェックリスト
・検診実施機関用
・市町村用
・都道府県用
○胃がん検診のための事業評価のためのチェックリスト
・検診実施機関用
・市町村用
・都道府県用
○肺がん検診のための事業評価のためのチェックリスト
・検診実施機関用
・市町村用
・都道府県用
乳がん、子宮頸がん、大腸がん、胃がん:がん検診に関する検討会中間報告「市町村事業におけるがん検
診の事業評価の手法について」(平成 19 年 6 月)一部改変
肺がん:がん検診に関する検討会中間報告「市町村事業における肺がん検診の見直しについて」
(平成 20 年 3 月)一部改変
44
乳がん検診のためのチェックリスト【検診実施機関用】
1.受診者への説明
(1) 要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があることを事前に明確に知らせているか
(2) 精密検査の方法や内容について説明しているか
(3) 精密検査の結果の市町村への報告などの個人情報の取り扱いについて、受診者に対し十分な説明を行ってい
るか
2.問診および撮影の精度管理
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
検診項目は、問診、マンモグラフィ検査、視・触診としているか
問診記録は少なくとも 5 年間は保存しているか
乳房エックス線撮影装置が日本医学放射線学会の定める仕様基準注1)を満たしているか
乳房エックス線撮影における線量および写真の画質について、第三者による外部評価をうけているか
撮影技師はマンモグラフィの撮影に関する適切な研修注2)を修了しているか
3.読影の精度管理
(1) マンモグラフィ読影講習会注2)を修了し、その評価試験の結果が A または B である者が、読影に従事しているか
(2) 読影はダブルチェックを行っているか(うち 1 人はマンモグラフィの読影に関する適切な研修注2)を修了しその評
価試験の結果がAまたはBである)
(3) マンモグラフィ写真は少なくとも 3 年間は保存しているか
(4) 検診結果は少なくとも 5 年間は保存しているか
4.システムとしての精度管理
(1) 精密検査結果及び治療注3)結果の報告を、精密検査実施機関から受けているか
(2) 診断のための検討会や委員会 (第三者の乳がん専門家を交えた会)を設置しているか
(3) 都道府県がプロセス指標(受診率、要精検率、精検受診率、がん発見率、陽性反応適中度) に基づく検討がで
きるようデータを提出しているか
(4) 実施主体へのがん検診の集計・報告は、地域保健・健康増進事業報告に必要な項目で集計しているか
注 1)乳がん検診に用いるエックス線装置の仕様基準:マンモグラフィによる乳がん検診の手引き-精度管理マニュア
ル第 3 版参照
注 2)マンモグラフィ撮影、読影及び精度管理に関する基本講習プログラムに準じた講習会
基本講習プログラムに準じた講習会とは、検診関連6学会(日本乳癌検診学会、日本乳癌学会、日本医学放射線
学会、日本産科婦人科学会、日本放射線技術学会、日本医学物理学会)から構成されるマンモグラフィ検診精度
管理中央委員会の教育・研修委員会の行う講習会等をいう。なお、これまで実施された「マンモグラフィ検診の実
施と精度向上に関する調査研究」班、「マンモグラフィによる乳がん検診の推進と精度向上に関する調査研究」班
および日本放射線技術学会乳房撮影ガイドライン・精度管理普及班による講習会等を含む
注 3)組織や病期把握のための治療など
45
乳がん検診のためのチェックリスト【市町村用】
1.検診対象者
(1) 対象者の網羅的な名簿を住民台帳などに基づいて作成しているか
(2) 対象者に均等に受診勧奨を行なっているか
2.受診者の情報管理注1)
(1) 対象者数(推計を含む)を把握しているか
(2) 受診者数を年齢階級別に集計しているか
(3) 個人別の受診(記録)台帳またはデータベースを作成しているか
(3-a) 受診者数を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
(3-b) 受診者数を検診実施機関別に集計しているか
(3-c) 過去 3 年間の受診歴を記録しているか
3.要精検率の把握注1)
(1) 要精検率を把握しているか
(2) 要精検率を年齢階級別に集計しているか
(3) 要精検率を検診実施機関別に集計しているか
(4) 要精検率を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
4.精検受診の有無の把握と受診勧奨注1)
(1) 精検受診率を把握しているか
(1-a) 精検受診率を年齢階級別に集計しているか
(1-b) 精検受診率を検診実施機関別に集計しているか
(2) 精検受診率を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
(3) 精検未受診率を把握しているか
(4) 精検未受診者に精検の受診勧奨を行っているか
5.精密検査結果の把握注1)
(1) 精密検査結果及び治療の結果報告を精密検査実施機関から受けているか
(2) 過去 3 年間の精密検査結果を記録しているか
(3) 精密検査の検査方法を把握しているか
(4) がん発見率を把握しているか
(4-a) がん発見率を年齢階級別に集計しているか
(4-b) がん発見率を検診実施機関別に集計しているか
(4-c) がん発見率を受診歴別注2)に集計しているか
(4-d) がん発見率を検診方法別(マンモグラフィ・視触診)に集計しているか
(5) 早期がん割合注3)(発見がん数に対する早期がん数)を把握しているか
(5-a) 非浸潤がんを区別しているか
(5-b) 早期がん割合を年齢階級別に集計しているか
(5-c) 早期がん割合を検診実施機関別に集計しているか
(5-d) 早期がん割合を受診歴別注2)に集計しているか
(5-e) 早期がん割合を検診方法別(マンモグラフィ・視触診)に集計しているか
(6) 陽性反応適中度を把握しているか
(6-a) 陽性反応適中度を年齢階級別に集計しているか
(6-b) 陽性反応適中度を検診実施機関別に集計しているか
(6-c) 陽性反応適中度を受診歴別注2)に集計しているか
(6-d) 陽性反応適中度を検診方法別(マンモグラフィ・視触診)に集計しているか
(7) がん検診の集計の最終報告を都道府県に行っているか
6.検診機関の委託
(1) 委託検診機関の選定に際し、仕様書を作成・提出させてそれを基に判断しているか
(2) 仕様書に必須の精度管理項目を明記させているか注) (注:本報告書別添8の「仕様書に明記すべき必要最低限
の精度管理項目」参照)
注 1)各項目を検診実施機関に委託して行っている場合を含む
注 2)初回受診者(初回の定義は過去 3 年間に受診歴がない者)及び逐年検診受診者等の受診歴別
注 3)臨床病期Ⅰ期までのがんの割合
46
乳がん検診のためのチェックリスト【都道府県用】
1.生活習慣病検診等管理指導協議会の組織・運営
(1) 乳がん部会は、保健所、医師会、がん検診関連学会に所属する学識経験者、臨床検査技師等乳がん検診に係
わる専門家によって構成されているか
(2) 乳がん部会は、市町村が策定した検診結果について検診が円滑に実施されるよう、広域的見地から医師会、検
診実施機関、精密検査機関等と調整を行っているか
(3) 年に 1 回以上、定期的に乳がん部会を開催しているか
(4) 年に 1 回以上、定期的に生活習慣病検診等従事者講習会を開催しているか
2.受診者の把握
(1) 対象者数(推計を含む)を把握しているか
(2) 受診者数を把握しているか
(2-a) 受診者数(率)を年齢階級別に集計しているか
(2-b) 受診者数(率)を市町村別に集計しているか
(2-c) 受診者数を検診実施機関別に集計しているか
(2-d) 受診者数を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
3.要精検率の把握
(1) 要精検率を把握しているか
(1-a) 要精検率を年齢階級別に集計しているか
(1-b) 要精検率を市町村別に集計しているか
(1-c) 要精検率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) 要精検率を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
4.精検受診率の把握
(1) 精検受診率を把握しているか
(1-a) 精検受診率を年齢階級別に集計しているか
(1-b) 精検受診率を市町村別に集計しているか
(1-c) 精検受診率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) 精検受診率を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
(2) 精検未把握率を把握しているか注2)
5.精密検査結果の把握
(1) がん発見率を把握しているか
(1-a) がん発見率を年齢階級別に集計しているか
(1-b) がん発見率を市町村別に集計しているか
(1-c) がん発見率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) がん発見率を受診歴別注1)に集計しているか
(1-e) がん発見率を検診方法別(マンモグラフィ・視触診)に集計しているか
(2) 早期がん割合注3)(発見がん数に対する早期がん数)を把握しているか
(2-a) 非浸潤がんを区別しているか
(2-b) 早期がん割合を年齢階級別に集計しているか
(2-c) 早期がん割合を市町村別に集計しているか
(2-d) 早期がん割合を検診実施機関別に集計しているか
(2-e) 早期がん割合を受診歴別注1)に集計しているか
(2-f) 早期がん割合を検診方法別(マンモグラフィ・視触診)に集計しているか
(3) 陽性反応適中度を把握しているか
(3-a) 陽性反応適中度を年齢階級別に集計しているか
(3-b) 陽性反応適中度を市町村別に集計しているか
(3-c) 陽性反応適中度を検診実施機関別に集計しているか
(3-d) 陽性反応適中度を受診歴別注1)に集計しているか
(3-e) 陽性反応適中度を検診方法別(マンモグラフィ・視触診)に集計しているか
47
(4) 発見乳がんについて追跡調査を実施しているか
(4-a) 発見乳がんの追跡所見・病理所見について把握しているか
(4-b) 発見乳がんの予後調査(生存率・死亡率の分析など)を実施しているか
6.偽陰性例(がん)の把握
(1) 受診者の追跡調査や地域がん登録等により、検診受診後の乳がんを把握しているか
(2) 検診受診後 2 年未満に発見された乳がん(偽陰性例)を把握しているか
(3) 検診受診後 2 年以上経過してから発見された乳がんを把握しているか
7.がん登録への参加(実施地域のみ)
(1) 地域がん登録を実施しているか
(2) 地域がん登録に対して、症例を提供しているか
(3) 偽陰性例の把握のために、地域がん登録のデータを活用しているか
(4) 予後の追跡のために、地域がん登録のデータを活用しているか
8.不利益の調査
(1) 検診受診後 6 ヶ月(1 年)以内の死亡者を把握しているか
(2) 精密検査による偶発症を把握しているか
(2-a) 治療が必要な中等度以上の出血例を把握しているか
(2-b) その他の重要な偶発症(穿刺細胞診・組織診による感染、疼痛等)を把握しているか
9.事業評価に関する検討
(1) チェックリストに基づく検討を実施しているか
(1-a) 個々の市町村のチェックリストについて把握・検討しているか
(1-b) 個々の検診実施機関のチェックリストについて把握・検討しているか
(2) 要精検率等のプロセス指標に基づく検討を実施しているか
(2-a) プロセス指標について、全国数値との比較や、各市町村間、検診実施機関間でのばらつきの確認等の検証を
実施しているか
(2-b) プロセス指標において問題が認められた市町村から、聞き取り調査等を実施しているか
(2-c) プロセス指標において問題が認められた検診実施機関から、聞き取り調査等を実施しているか
(3) チェックリストやプロセス指標において問題が認められた検診実施機関に対して、実地による調査・指導等を実
施しているか
(4) 実地調査等により不適正な検診実施機関が認められた場合には、市町村に対して委託先の変更を助言するな
ど、適切に対応しているか
10.事業評価の結果に基づく指導・助言
(1) 事業評価の結果に基づき、指導・助言等を実施しているか
(1-a) 事業評価の結果を報告書に取りまとめ、市町村や検診実施機関に配布しているか
(1-b) 事業評価の結果について、市町村や検診実施機関に対する説明会を開催しているか
(1-c) 事業評価の結果に基づき、市町村や検診実施機関に対して個別の指導・助言を実施しているか
(2) 事業評価の結果を、個別の市町村や検診実施機関の状況も含めて、ホームページ等で公表しているか
注 1)初回受診者(初回の定義は過去 3 年間に受診歴がない者)及び逐年検診受診者等の受診歴別
注2)未把握は、精検受診の有無が分からないもの。および(精検受診したとしても)精検結果が正確に分からないもの
全て。 本報告書(今後の我が国におけるがん検診事業の在り方について 報告書 平成 20 年 3 月)別添 6 参照
注 3)臨床病期Ⅰ期までのがんの割合
48
子宮頸がん検診のためのチェックリスト【検診実施機関用】
1.受診者への説明
(1) 要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があることを事前に明確に知らせているか
(2) 精密検査の方法や内容について説明しているか
(3) 精密検査の結果の市町村への報告などの個人情報の取り扱いについて、受診者に対し十分な説明を行ってい
るか
2.問診・視診の精度管理
(1) 検診項目は、子宮頚部の細胞診のほか、問診、視診、及び内診としているか
(2) 問診は、妊娠及び分娩歴、月経の状況、不正性器出血等の症状の有無、過去の検診受診状況等を聴取してい
るか
(3) 問診の上、症状(体がんの症状を含む)のある者には、適切な医療機関への受診勧奨を行っているか
(4) 問診記録は少なくとも 5 年間は保存しているか
(5) 視診は膣鏡を挿入し、子宮頚部の状況を観察しているか
3.細胞診の精度管理
(1) 細胞診は、直視下に(必要に応じて双合診を併用し)子宮頚管及び膣部表面の全面擦過により細胞を採取し、
迅速に処理(固定)した後、パパニコロウ染色を行い観察しているか
(2) 細胞診の業務を委託する場合は、その委託機関(施設名)を明記しているか
(3) 日本臨床細胞学会の認定を受けた細胞診専門医と細胞検査士が連携して検査を行っているか注1)
(4) 細胞診陰性と判断された検体は、その 10%以上について、再スクリーニングを行っているか注 1)。または再スク
リーニング施行率を報告しているか
(5) 細胞診の結果は、速やかに検査を依頼した者に通知しているか
(6) 細胞診結果の分類には、日本母性保護産婦人科医会の分類及び Bethesda system による分類のどちらを用い
たかを明記しているか注 2)。日本母性保護産婦人科医会の分類を用いた場合は、検体の状態において「判定可
能」もしくは「判定不可能」(Bethesda system による分類の「適正・不適正」に相当)を明記しているか
(7) 検体が適正でなく、判定できないと判断された場合には、再検査を行っているか
(8) 検体が適正でない場合はその原因等を検討し対策を構じてているか
(9) がん発見例は、過去の細胞所見の見直しを行っているか
(10) 標本は少なくとも 3 年間は保存しているか
(11) 検診結果は少なくとも 5 年間は保存しているか
4.システムとしての精度管理
(1) 精密検査結果及び治療注3)結果の報告を、精密検査実施機関から受けているか
(2) 診断のための検討会や委員会 (第三者の子宮頸がん専門家を交えた会)を設置しているか
(3)都道府県がプロセス指標(受診率、要精検率、精検受診率、がん発見率、陽性反応適中度) に基づく検討ができ
るようデータを提出しているか
(4) 実施主体へのがん検診の集計・報告は、地域保健・健康増進事業報告に必要な項目で集計しているか
注 1)日本臨床細胞学会 細胞診精度管理ガイドライン参照
注 2)日本母性保護産婦人科医会の分類:日本母性保護産婦人科医会編集、子宮がん検診の手引き参照 Bethesda
System による分類:The Bethesda System for Reporting Cervical Cytology second edition およびベセスダシステム
2001 アトラス 参照
注 3)組織や病期把握のための治療など
49
子宮頸がん検診のためのチェックリスト【市町村用】
1.検診対象者
(1) 対象者の網羅的な名簿を住民台帳などに基づいて作成しているか
(2) 対象者に均等に受診勧奨を行なっているか
2.受診者の情報管理注1)
(1) 対象者数(推計を含む)を把握しているか
(2) 受診者数を年齢階級別に集計しているか
(3) 個人別の受診(記録)台帳またはデータベースを作成しているか
(3-a) 受診者数を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
(3-b) 受診者数を検診実施機関別に集計しているか
(3-c) 過去 3 年間の受診歴を記録しているか
3.要精検率の把握注1)
(1) 要精検率を把握しているか
(2) 要精検率を年齢階級別に集計しているか
(3) 要精検率を検診実施機関別に集計しているか
(4) 要精検率を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
4.精検受診の有無の把握と受診勧奨注1)
(1) 精検受診率を把握しているか
(1-a) 精検受診率を年齢階級別に集計しているか
(1-b) 精検受診率を検診実施機関別に集計しているか
(2) 精検受診率を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
(3) 精検未受診率を把握しているか
(4) 精検未受診者に精検の受診勧奨を行っているか
5.精密検査結果の把握注1)
(1) 精密検査結果及び治療の結果報告を精密検査実施機関から受けているか注1)
(2) 過去 3 年間の精密検査結果を記録しているか
(3) 精密検査の検査方法を把握しているか
(4) がん発見率を把握しているか
(4-a) がん発見率を年齢階級別に集計しているか
(4-b) がん発見率を検診実施機関別に集計しているか
(4-c) がん発見率を受診歴別注2)に集計しているか
(5) 上皮内がん割合注3)(発見がん数に対する上皮内がん数)を把握しているか
(5-a) 上皮内がん割合を年齢階級別に集計しているか
(5-b) 上皮内がん割合を検診実施機関別に集計しているか
(5-c) 上皮内がん割合を受診歴別注2)に集計しているか
(6)微小浸潤がん割合注4)(発見がん数に対する微小浸潤がん数) を把握しているか
(6-a)微小浸潤がん割合を年齢階級別に集計しているか
(6-b)微小浸潤がん割合を検診実施機関別に集計しているか
(6-c) 微小浸潤がん割合を受診歴別注2)に集計しているか
(7) 陽性反応適中度を把握しているか
(7-a) 陽性反応適中度を年齢階級別に集計しているか
(7-b) 陽性反応適中度を検診実施機関別に集計しているか
(7-c) 陽性反応適中度を受診歴別注2)に集計しているか
(8) がん検診の集計の最終報告を都道府県に行っているか
6.検診機関の委託
(1) 委託検診機関の選定に際し、仕様書を作成・提出させてそれを基に判断しているか
(2) 仕様書に必須の精度管理項目を明記させているか注) (注:本報告書別添8の「仕様書に明記すべき必要最低限
の精度管理項目」参照)
50
注 1)各項目を検診実施機関に委託して行っている場合を含む
注 2)初回受診者(初回の定義は過去 3 年間に受診歴がない者)及び逐年検診受診者等の受診歴別
注 3)上皮内がんは、がんの浸潤が子宮頸部の上皮内のみに留まるもの
注 4)微小浸潤がんは、病期 Ia1 および Ia2 期のもの
51
子宮頸がん検診のためのチェックリスト【都道府県用】
1.生活習慣病検診等管理指導協議会の組織・運営
(1) 子宮がん部会は、保健所、医師会、がん検診関連学会に所属する学識経験者、臨床検査技師等子宮頸がん検
診に係わる専門家によって構成されているか
(2) 子宮がん部会は、市町村が策定した検診結果について検診が円滑に実施されるよう、広域的見地から医師会、
検診実施機関、精密検査機関等と調整を行っているか
(3) 年に 1 回以上、定期的に子宮がん部会を開催しているか
(4) 年に 1 回以上、定期的に生活習慣病検診等従事者講習会を開催しているか
2.受診者の把握
(1) 対象者数(推計を含む)を把握しているか
(2) 受診者数を把握しているか
(2-a) 受診者数(率)を年齢階級別に集計しているか
(2-b) 受診者数(率)を市町村別に集計しているか
(2-c) 受診者数を検診実施機関別に集計しているか
(2-d) 受診者数を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
3.要精検率の把握
(1) 要精検率を把握しているか
(1-a) 要精検率を年齢階級別に集計しているか
(1-b) 要精検率を市町村別に集計しているか
(1-c) 要精検率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) 要精検率を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
4.精検受診率の把握
(1) 精検受診率を把握しているか
(1-a) 精検受診率を年齢階級別に集計しているか
(1-b) 精検受診率を市町村別に集計しているか
(1-c) 精検受診率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) 精検受診率を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
(2) 精検未把握率を把握しているか注2)
5.精密検査結果の把握
(1) がん発見率を把握しているか
(1-a) がん発見率を年齢階級別に集計しているか
(1-b) がん発見率を市町村別に集計しているか
(1-c) がん発見率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) がん発見率を受診歴別注1)に集計しているか
(2) 上皮内がん割合注3)(発見がん数に対する上皮内がん数)を把握しているか
(2-a) 上皮内がん割合を年齢階級別に集計しているか
(2-b) 上皮内がん割合を市町村別に集計しているか
(2-c) 上皮内がん割合を検診実施機関別に集計しているか
(2-d) 上皮内がん割合を受診歴別注1)に集計しているか
(3)微小浸潤がん割合注4)(発見がん数に対する微小浸潤がん数) を把握しているか
(3-a)微小浸潤がん割合を年齢階級別に集計しているか
(3-b)微小浸潤がん割合を検診実施機関別に集計しているか
(3-c) 微小浸潤がん割合を受診歴別注2)に集計しているか
(4) 陽性反応適中度を把握しているか
(4-a) 陽性反応適中度を年齢階級別に集計しているか
(4-b) 陽性反応適中度を市町村別に集計しているか
(4-c) 陽性反応適中度を検診実施機関別に集計しているか
(4-d) 陽性反応適中度を受診歴別注1)に集計しているか
52
(5) 発見子宮頸がんについて追跡調査を実施しているか
(5-a) 発見子宮頸がんの追跡所見・病理所見について把握しているか
(5-b) 発見子宮頸がんの予後調査(生存率・死亡率の分析など)を実施しているか
6.偽陰性例(がん)の把握
(1) 受診者の追跡調査や地域がん登録等により、検診受診後の子宮頸がんを把握しているか
(2) 検診受診後 2 年未満に発見された子宮頸がん(偽陰性例)を把握しているか
(3) 検診受診後 2 年以上経過してから発見された子宮頸がんを把握しているか
7.がん登録への参加(実施地域のみ)
(1) 地域がん登録を実施しているか
(2) 地域がん登録に対して、症例を提供しているか
(3) 偽陰性例の把握のために、地域がん登録のデータを活用しているか
(4) 予後の追跡のために、地域がん登録のデータを活用しているか
8.不利益の調査
(1) 検診受診後 6 ヶ月(1 年)以内の死亡者を把握しているか
(2) 精密検査による偶発症を把握しているか
(2-a) 治療が必要な中等度以上の出血例を把握しているか
(2-b) その他の重要な偶発症(感染症等)を把握しているか
9.事業評価に関する検討
(1) チェックリストに基づく検討を実施しているか
(1-a) 個々の市町村のチェックリストについて把握・検討しているか
(1-b) 個々の検診実施機関のチェックリストについて把握・検討しているか
(2) 要精検率等のプロセス指標に基づく検討を実施しているか
(2-a) プロセス指標について、全国数値との比較や、各市町村間、検診実施機関間でのばらつきの確認等の検証を
実施しているか
(2-b) プロセス指標において問題が認められた市町村から、聞き取り調査等を実施しているか
(2-c) プロセス指標において問題が認められた検診実施機関から、聞き取り調査等を実施しているか
(3) チェックリストやプロセス指標において問題が認められた検診実施機関に対して、実地による調査・指導等を実
施しているか
(4) 実地調査等により不適正な検診実施機関が認められた場合には、市町村に対して委託先の変更を助言するな
ど、適切に対応しているか
10.事業評価の結果に基づく指導・助言
(1) 事業評価の結果に基づき、指導・助言等を実施しているか
(1-a) 事業評価の結果を報告書に取りまとめ、市町村や検診実施機関に配布しているか
(1-b) 事業評価の結果について、市町村や検診実施機関に対する説明会を開催しているか
(1-c) 事業評価の結果に基づき、市町村や検診実施機関に対して個別の指導・助言を実施しているか
(2) 事業評価の結果を、個別の市町村や検診実施機関の状況も含めて、ホームページ等で公表しているか
注 1)初回受診者(初回の定義は過去 3 年間に受診歴がない者)及び逐年検診受診者等の受診歴別
注2)未把握は、精検受診の有無が分からないもの。および(精検受診したとしても)精検結果が正確に分からないもの
全て。 本報告書(今後の我が国におけるがん検診事業の在り方について 報告書 平成 20 年 3 月)別添 6 参照
注 3)上皮内がんは、がんの浸潤が子宮頸部の上皮内のみに留まるもの
注 4)微小浸潤がんは、病期 Ia1 および Ia2 期のもの
53
大腸がん検診のためのチェックリスト【検診実施機関用】
1.受診者への説明
(1) 便潜血陽性で要精密検査となった場合には、原則として内視鏡検査により必ず精検を受ける必要があることを
事前に明確に知らせているか
(2) 精密検査の方法(大腸内視鏡検査または注腸エックス線検査)の方法や内容について説明しているか
(3) 精密検査の結果の市町村への報告等の個人情報の取り扱いについて、受診者に対し十分な説明を行っている
か
2.検査の精度管理
(1)
(2)
(3)
(4)
臨床検査技師のために技術講習会や研修会などを定期的に開催しているか
検査は、便潜血検査 2 日法を行っているか
便潜血キットが定量法の場合はカットオフ値を把握しているか
大腸がん検診マニュアル(1992)に記載された方法に準拠して行なっているか
3.検体の取り扱い
(1) 採便方法についてチラシやリーフレットを用いて受診者に説明しているか
(2) 検便採取後即日(2 日目)回収を原則としているか
(3) 採便後は検体を冷蔵庫あるいは冷所に保存するよう受診者に指導しているか
(4) 受診者から検体を回収してから自施設で検査を行うまでの間あるいは検査施設へ引き渡すまでの間、冷蔵保
存しているか
(5) 検診機関では検体を受領後冷蔵保存しているか
(6) 検体受領後原則として 24 時間以内に測定しているか
(7) 受診者への通知のための市町村への結果報告は、検体回収後 2 週間以内になされているか
(8) 検診結果は少なくとも 5 年間は保存しているか
4.システムとしての精度管理
(1) 精密検査結果及び治療注)結果の報告を、精密検査実施機関から受けているか
(2) 都道府県がプロセス指標(受診率、要精検率、精検受診率、がん発見率、陽性反応適中度) に基づく検討ができる
ようデータを提出しているか
(3) 実施主体へのがん検診の集計・報告は、地域保健・健康増進事業報告に必要な項目で集計しているか
注)組織や病期把握のための内視鏡治療など
54
大腸がん検診のためのチェックリスト【市町村用】
1.検診対象者
(1) 対象者の網羅的な名簿を住民台帳などに基づいて作成しているか
(2) 対象者に均等に受診勧奨を行っているか
2.検診方法
(1) 検診実施機関における便潜血検査キット名を把握しているか
3.受診者の情報管理注1)
(1) 対象者数(推計を含む)を把握しているか
(2) 受診者数を性別・年齢階級別に集計しているか
(3) 個人別の受診(記録)台帳またはデータベースを作成しているか
(3-a) 受診者数を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
(3-b) 受診者数を検診実施機関別に集計しているか
(3-c) 過去 3 年間の受診歴を記録しているか
4.要精検率の把握注1)
(1) 要精検率を把握しているか
(2) 要精検率を性別・年齢階級別に集計しているか
(3) 要精検率を検診実施機関別に集計しているか
(4) 要精検率を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
5.精検受診の有無の把握と受診勧奨注1)
(1) 精検受診率を把握しているか
(1-a) 精検受診率を性別・年齢階級別に集計しているか
(1-b) 精検受診率を検診実施機関別に集計しているか
(2) 精検受診率を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
(3) 精検未受診率を把握しているか
(4) 精検未受診者に精検の受診勧奨を行っているか
6.精密検査結果の把握注1)
(1) 精密検査結果及び治療の結果報告を精密検査実施機関から受けているか注1)
(2) 過去 3 年間の精密検査結果を記録しているか
(3) 精密検査の検査方法を把握しているか
(4) がん発見率を把握しているか
(4-a) がん発見率を性別・年齢階級別に集計しているか
(4-b) がん発見率を検診実施機関別に集計しているか
(4-c) がん発見率を受診歴別注2)に集計しているか
(5) 早期がん割合(発見がん数に対する早期がん数)を把握しているか
(5-a) 粘膜内がんを区別しているか
(5-b) 早期がん割合を性別・年齢階級別に集計しているか
(5-c) 早期がん割合を検診実施機関別に集計しているか
(5-d) 早期がん割合を受診歴別注2)に集計しているか
(6) 陽性反応適中度を把握しているか
(6-a) 陽性反応適中度を性別・年齢階級別に集計しているか
(6-b) 陽性反応適中度を検診実施機関別に集計しているか
(6-c) 陽性反応適中度を受診歴別注2)に集計しているか
(7) がん検診の集計の最終報告を都道府県に行っているか
7.検診機関の委託
(1) 委託検診機関の選定に際し、仕様書を作成・提出させてそれを基に判断しているか
(2) 仕様書に必須の精度管理項目を明記させているか注) (注:本報告書別添8の「仕様書に明記すべき必要最低限
の精度管理項目」参照)
注 1)各項目を検診実施機関に委託して行っている場合を含む
注 2)初回受診者(初回の定義は過去 3 年間に受診歴がない者)及び逐年検診受診者等の受診歴別
55
大腸がん検診のためのチェックリスト【都道府県用】
1.生活習慣病検診等管理指導協議会の組織・運営
(1) 大腸がん部会は、保健所、医師会、日本消化器がん検診学会に所属する学識経験者、臨床検査技師等大腸が
ん検診に係わる専門家によって構成されているか
(2) 大腸がん部会は、市町村が策定した検診結果について検診が円滑に実施されるよう、広域的見地から医師会、
検診実施機関、精密検査機関等と調整を行っているか
(3) 年に 1 回以上、定期的に大腸がん部会を開催しているか
(4) 年に 1 回以上、定期的に生活習慣病検等診従事者講習会を開催しているか
2.受診者の把握
(1) 対象者数(推計を含む)を把握しているか
(2) 受診者数を把握しているか
(2-a) 受診者数(率)を性別・年齢階級別に集計しているか
(2-b) 受診者数(率)を市町村別に集計しているか
(2-c) 受診者数を検診実施機関別に集計しているか
(2-d) 受診者数を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
3.要精検率の把握
(1) 要精検率を把握しているか
(1-a) 要精検率を性別・年齢階級別に集計しているか
(1-b) 要精検率を市町村別に集計しているか
(1-c) 要精検率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) 要精検率を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
4.精検受診率の把握
(1) 精検受診率を把握しているか
(1-a) 精検受診率を性別・年齢階級別に集計しているか
(1-b) 精検受診率を市町村別に集計しているか
(1-c) 精検受診率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) 精検受診率を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
(2) 精検未把握率を把握しているか注2)
5.精密検査結果の把握
(1) がん発見率を把握しているか
(1-a) がん発見率を性別・年齢階級別に集計しているか
(1-b) がん発見率を市町村別に集計しているか
(1-c) がん発見率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) がん発見率を受診歴別注1)に集計しているか
(2) 早期がん割合(発見がん数に対する早期がん数)を把握しているか
(2-a) 粘膜内がんを区別しているか
(2-b) 早期がん割合を性別・年齢階級別に集計しているか
(2-c) 早期がん割合を市町村別に集計しているか
(2-d) 早期がん割合を検診実施機関別に集計しているか
(2-e) 早期がん割合を受診歴別注1)に集計しているか
(3) 陽性反応適中度を把握しているか
(3-a) 陽性反応適中度を性別・年齢階級別に集計しているか
(3-b) 陽性反応適中度を市町村別に集計しているか
(3-c) 陽性反応適中度を検診実施機関別に集計しているか
(3-d) 陽性反応適中度を受診歴別注1)に集計しているか
(4) 発見大腸がんについて追跡調査を実施しているか
(4-a) 発見大腸がんの追跡所見・病理所見について把握しているか
(4-b) 発見大腸がんの予後調査(生存率・死亡率の分析など)を実施しているか
56
6.偽陰性例(がん)の把握
(1) 受診者の追跡調査や地域がん登録等により、検診受診後の大腸がんを把握しているか
(2) 検診受診後 1 年未満に発見された大腸がん(偽陰性例)を把握しているか
(3) 検診受診後 1 年以上経過してから発見された大腸がんを把握しているか
7.がん登録への参加(実施地域のみ)
(1) 地域がん登録を実施しているか
(2) 地域がん登録に対して、症例を提供しているか
(3) 偽陰性例の把握のために、地域がん登録のデータを活用しているか
(4) 予後の追跡のために、地域がん登録のデータを活用しているか
8.不利益の調査
(1) 検診受診後 6 ヶ月(1 年)以内の死亡者を把握しているか
(2) 精密検査による偶発症を把握しているか
(2-a) 腸管穿孔例を把握しているか
(2-b) その他の重要な偶発症(輸血や手術を要する腸管出血等)を把握しているか
9.事業評価に関する検討
(1) チェックリストに基づく検討を実施しているか
(1-a) 個々の市町村のチェックリストについて把握・検討しているか
(1-b) 個々の検診実施機関のチェックリストについて把握・検討しているか
(2) 要精検率等のプロセス指標に基づく検討を実施しているか
(2-a) プロセス指標について、全国数値との比較や、各市町村間、検診実施機関間でのばらつきの確認等の検証を
実施しているか
(2-b) プロセス指標において問題が認められた市町村から、聞き取り調査等を実施しているか
(2-c) プロセス指標において問題が認められた検診実施機関から、聞き取り調査等を実施しているか
(3) チェックリストやプロセス指標において問題が認められた検診実施機関に対して、実地による調査・指導等を実
施しているか
(4) 実地調査等により不適正な検診実施機関が認められた場合には、市町村に対して委託先の変更を助言するな
ど、適切に対応しているか
10.事業評価の結果に基づく指導・助言
(1) 事業評価の結果に基づき、指導・助言等を実施しているか
(1-a) 事業評価の結果を報告書に取りまとめ、市町村や検診実施機関に配布しているか
(1-b) 事業評価の結果について、市町村や検診実施機関に対する説明会を開催しているか
(1-c) 事業評価の結果に基づき、市町村や検診実施機関に対して個別の指導・助言を実施しているか
(2) 事業評価の結果を、個別の市町村や検診実施機関の状況も含めて、ホームページ等で公表しているか
注 1)初回受診者(初回の定義は過去 3 年間に受診歴がない者)及び逐年検診受診者等の受診歴別
注2)未把握は、精検受診の有無が分からないもの。および(精検受診したとしても)精検結果が正確に分からないもの
全て。 本報告書(今後の我が国におけるがん検診事業の在り方について 報告書 平成 20 年 3 月)別添 6 参照
57
胃がん検診のためのチェックリスト【検診実施機関用】注 1)
1.受診者への説明
(1) 要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があることを事前に明確に知らせているか
(2) 精密検査の方法や内容について説明しているか
(3) 精密検査の結果の市町村への報告などの個人情報の取り扱いについて、受診者に対し十分な説明を行ってい
るか
2.問診および撮影の精度管理
(1)
(2)
(3)
(4)
検診項目は、問診及び胃部 X 線検査としているか
問診は現在の病状、既往歴、家族歴、過去の検診の受診状況等を聴取しているか
問診記録は少なくとも 5 年間は保存しているか
撮影機器の種類(直接・間接・DR撮影、イメージ・インテンシファイア(I.I.)方式等)を明らかにしているか
原則として間接撮影で、10×10cm 以上のフィルムで I.I.方式とする
(5) 撮影枚数は最低 7 枚としているか
(6) 撮影の体位及び方法は日本消化器がん検診学会の方式によるものとしているか注2)
(7) 造影剤の使用に当たっては、その濃度を適切に(180~220W/V%の高濃度バリウム、120~150ml とする)保つと
ともに、副作用等の事故に注意しているか
(8) 撮影技師は撮影に関して、日本消化器がん検診学会による研修を修了しているか
(9) 撮影技師の全数と、日本消化器がん検診学会認定技師数を報告しているか
3.読影の精度管理
(1) 読影に従事する医師は、読影医全数と日本消化器がん検診学会認定医数を報告しているか
(2) 読影は、原則として 2 名以上の医師によって行っているか(うち一人は日本消化器がん検診学会認定医とする)
その結果に応じて過去に撮影した X 線写真と比較読影しているか
(3) X 線写真は少なくとも 3 年間は保存しているか
(4) 検診結果は少なくとも 5 年間は保存しているか
4.システムとしての精度管理
(1) 精密検査結果及び治療注3)結果の報告を、精密検査実施機関から受けているか
(2) 診断のための検討会や委員会 (第三者の胃がん専門家を交えた会)を設置しているか
(3) 都道府県がプロセス指標(受診率、要精検率、精検受診率、がん発見率、陽性反応適中度) に基づく検討がで
きるようデータを提出しているか
(4) 実施主体へのがん検診の集計・報告は、地域保健・健康増進事業報告に必要な項目で集計しているか
注 1)本チェックリストは「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」一部改正(平成 18 年 3 月通達)に
基づき作成した
注 2)新・撮影法・変法、直接撮影法、DR(Digital Radiography)及び FPD(Flat Panel Detector)による撮影法は、日本消化
器がん検診学会発行、新・胃 X 線撮影法(間接・直接)ガイドライン(2005)を参照
注 3)組織や病期把握のための内視鏡治療など
58
胃がん検診のためのチェックリスト【市町村用】
1.検診対象者
(1) 対象者の網羅的な名簿を住民台帳などに基づいて作成しているか
(2) 対象者に均等に受診勧奨を行っているか
2.受診者の情報管理注1)
(1) 対象者数(推計含む)を把握しているか
(2) 受診者数を性別・年齢階級別に集計しているか
(3) 個人別の受診(記録)台帳またはデータベースを作成しているか
(3-a) 受診者数を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
(3-b) 受診者を検診実施機関別に集計しているか
(3-c) 過去 3 年間の受診歴を記録しているか
3.要精検率の把握注1)
(1) 要精検率を把握しているか
(2) 要精検率を性別・年齢階級別に集計しているか
(3) 要精検率を検診実施機関別に集計しているか
(4) 要精検率を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
4.精検受診の有無の把握と受診勧奨注1)
(1) 精検受診率を把握しているか
(1-a) 精検受診率を性別・年齢階級別に集計しているか
(1-b) 精検受診率を検診実施機関別に集計しているか
(2) 精検受診率を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
(3) 精検未受診率を把握しているか
(4) 精検未受診者に精検の受診勧奨を行っているか
5.精密検査結果の把握注1)
(1) 精密検査結果及び治療の結果報告を精密検査実施機関から受けているか
(2) 過去 3 年間の精密検査結果を記録しているか
(3) 精密検査の検査方法を把握しているか
(4) がん発見率を把握しているか
(4-a) がん発見率を性別・年齢階級別に集計しているか
(4-b) がん発見率を検診実施機関別に集計しているか
(4-c) がん発見率を受診歴別注2)に集計しているか
(5) 早期がん割合(発見がん数に対する早期がん数)を把握しているか
(5-a) 粘膜内がんを区別しているか
(5-b) 早期がん割合を性別・年齢階級別に集計しているか
(5-c) 早期がん割合を検診実施機関別に集計しているか
(5-d) 早期がん割合を受診歴別注2)に集計しているか
(6) 陽性反応適中度を把握しているか
(6-a) 陽性反応適中度を性別・年齢階級別に集計をしているか
(6-b) 陽性反応適中度を検診実施機関別に集計しているか
(6-c) 陽性反応適中度を受診歴別注2)に集計しているか
(7) がん検診の集計の最終報告を都道府県に行っているか
6.検診機関の委託
(1) 委託検診機関の選定に際し、仕様書を作成・提出させてそれを基に判断しているか
(2) 仕様書に必須の精度管理項目を明記させているか注) (注:本報告書別添8の「仕様書に明記すべき必要最低限
の精度管理項目」参照)
注 1)各項目を検診実施機関に委託して行っている場合を含む
注 2)初回受診者(初回の定義は過去 3 年間に受診歴がない者)及び逐年検診受診者等の受診歴別
59
胃がん検診のためのチェックリスト【都道府県用】
1.生活習慣病検診等管理指導協議会の組織・運営
(1) 胃がん部会は、保健所、医師会、日本消化器がん検診学会に所属する学識経験者、臨床検査技師等胃がん検
診に係わる専門家によって構成されているか
(2) 胃がん部会は、市町村が策定した検診結果について検診が円滑に実施されるよう、広域的見地から医師会、検
診実施機関、精密検査機関等と調整を行っているか
(3) 年に 1 回以上、定期的に胃がん部会を開催しているか
(4) 年に 1 回以上、定期的に生活習慣病検診等従事者講習会を開催しているか
2.受診者の把握
(1) 対象者数(推計を含む)を把握しているか
(2) 受診者数を把握しているか
(2-a) 受診者数(率)を性別・年齢階級別に集計しているか
(2-b) 受診者数(率)を市町村別に集計しているか
(2-c) 受診者数を検診実施機関別に集計しているか
(2-d) 受診者数を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
3.要精検率の把握
評価項目
(1) 要精検率を把握しているか
(1-a) 要精検率を性別・年齢階級別に集計しているか
(1-b) 要精検率を市町村別に集計しているか
(1-c) 要精検率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) 要精検率を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
4.精検受診率の把握
(1) 精検受診率を把握しているか
(1-a) 精検受診率を性別・年齢階級別に集計しているか
(1-b) 精検受診率を市町村別に集計しているか
(1-c) 精検受診率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) 精検受診率を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
(2) 精検未把握率を把握しているか注2)
5.精密検査結果の把握
(1) がん発見率を把握しているか
(1-a) がん発見率を性別・年齢階級別に集計しているか
(1-b) がん発見率を市町村別に集計しているか
(1-c) がん発見率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) がん発見率を受診歴別注1)に集計しているか
(2) 早期がん割合(発見がん数に対する早期がん数)を把握しているか
(2-a) 粘膜内がんを区別しているか
(2-b) 早期がん割合を性別・年齢階級別に集計しているか
(2-c) 早期がん割合を市町村別に集計しているか
(2-d) 早期がん割合を検診実施機関別に集計しているか
(2-e) 早期がん割合を受診歴別注1)に集計しているか
(3) 陽性反応適中度を把握しているか
(3-a) 陽性反応適中度を性別・年齢階級別に集計しているか
(3-b) 陽性反応適中度を市町村別に集計しているか
(3-c) 陽性反応適中度を検診実施機関別に集計しているか
(3-d) 陽性反応適中度を受診歴別注1)に検討しているか
(4) 発見胃がんについて追跡調査を実施しているか
(4-a) 発見胃がんの追跡所見・病理所見について把握しているか
(4-b) 発見胃がんの予後調査(生存率・死亡率の分析など)を実施しているか
60
6.偽陰性例(がん)の把握
(1) 受診者の追跡調査や地域がん登録等により、検診受診後の胃がんを把握しているか
(2) 検診受診後 1 年未満に発見された胃がん(偽陰性例)を把握しているか
(3) 検診受診後 1 年以上経過してから発見された胃がんを把握しているか
7.がん登録への参加(実施地域のみ)
(1) 地域がん登録を実施しているか
(2) 地域がん登録に対して、症例を提供しているか
(3) 偽陰性例の把握のために、地域がん登録のデータを活用しているか
(4) 予後の追跡のために、地域がん登録のデータを活用しているか
8.不利益の調査
(1) 検診受診後 6 ヶ月(1 年)以内の死亡者を把握しているか
(2) 精密検査による偶発症を把握しているか
(2-a) 消化管穿孔例を把握しているか
(2-b) その他の重要な偶発症(輸血や手術を要する消化管出血等)を把握しているか
9.事業評価に関する検討
(1) チェックリストに基づく検討を実施しているか
(1-a) 個々の市町村のチェックリストについて把握・検討しているか
(1-b) 個々の検診実施機関のチェックリストについて把握・検討しているか
(2) 要精検率等のプロセス指標に基づく検討を実施しているか
(2-a) プロセス指標について、全国数値との比較や、各市町村間、検診実施機関間でのばらつきの確認等の検証を
実施しているか
(2-b) プロセス指標において問題が認められた市町村から、聞き取り調査等を実施しているか
(2-c) プロセス指標において問題が認められた検診実施機関から、聞き取り調査等を実施しているか
(3) チェックリストやプロセス指標において問題が認められた検診実施機関に対して、実地による調査・指導等を実
施しているか
(4) 実地調査等により不適正な検診実施機関が認められた場合には、市町村に対して委託先の変更を助言するな
ど、適切に対応しているか
10.事業評価の結果に基づく指導・助言
(1) 事業評価の結果に基づき、指導・助言等を実施しているか
(1-a) 事業評価の結果を報告書に取りまとめ、市町村や検診実施機関に配布しているか
(1-b) 事業評価の結果について、市町村や検診実施機関に対する説明会を開催しているか
(1-c) 事業評価の結果に基づき、市町村や検診実施機関に対して個別の指導・助言を実施しているか
(2) 事業評価の結果を、個別の市町村や検診実施機関の状況も含めて、ホームページ等で公表しているか
注 1)初回受診者(初回の定義は過去 3 年に受診歴がない者)及び逐年検診受診者等の受診歴別
注2)未把握は、精検受診の有無が分からないもの。および(精検受診したとしても)精検結果が正確に分からないもの
全て。 本報告書(今後の我が国におけるがん検診事業の在り方について 報告書 平成 20 年 3 月)別添 6 参照
61
肺がん検診のためのチェックリスト【検診実施機関用】
1.受診者への説明
(1) 要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があることを事前に明確に知らせているか
(2) 精密検査の方法や内容について説明しているか
(3) 精密検査の結果の市町村への報告などの個人情報の取り扱いについて、受診者に対し十分な説明を行ってい
るか
(4) 禁煙及び防煙指導等、肺がんに関する正しい知識の啓発普及を行っているか
2.問診および撮影の精度管理
(1) 検診項目は、問診、胸部 X 線検査、および喀痰細胞診を行っているか
(2) 問診は喫煙歴および血痰の有無を聴取しているか
(3) 問診記録は少なくとも 5 年間は保存しているか
(4) 肺がん診断に適格な胸部 X 線撮影を行っているか注1)
(5) 撮影機器の種類(直接・間接撮影、ミラー・I I.方式等)、フィルムサイズを明らかにしているか注2)
(6) 1 日あたりの実施可能人数を明らかにしているか
3.X 線読影の精度管理
(1) 2 名以上の医師によって読影し、うち一人は十分な経験を要した呼吸器または放射線の専門医を含めているか
(2) 2 名のうちどちらかが「要比較読影」としたものは、過去に撮影した胸部 X 線写真と比較読影しているか
(3) 比較読影した症例数を報告しているか
(4) X 線写真は少なくとも 3 年間は保存しているか
(5) X 線検査結果は少なくとも 5 年間は保存しているか
4.喀痰細胞診の精度管理
(1) 喀痰細胞診は、年齢 50 才以上喫煙指数 400 もしくは 600 以上、あるいは年齢 40 才以上 6 ヶ月以内に血痰を有
したもの、その他職業性など高危険群と考えられるものに行っているか
(2) 細胞診の業務を委託する場合は、その委託機関(施設名)を明記しているか
(3) 採取した喀痰は、2 枚のスライドに塗沫し、湿固定の上、パパニコロウ染色を行っているか
(4) 固定標本の顕微鏡検査は、日本臨床細胞学会の認定を受けた細胞診専門医と細胞検査士が連携して行ってい
るか注3)
(5) がん発見例は、過去の細胞所見の見直しを行っているか
(6) 標本は少なくとも 3 年間は保存しているか
(7) 喀痰細胞診検査結果は少なくとも 5 年間は保存しているか
5.システムとしての精度管理
(1) 精密検査結果及び治療注4)結果の報告を、精密検査実施機関から受けているか
(2) 診断のための検討会や委員会 (第三者の肺がん専門家を交えた会)を設置しているか
(3) 都道府県がプロセス指標(受診率、要精検率、精検受診率、がん発見率、陽性反応適中度)に基づく検討ができ
るようデータを提出しているか
(4) 実施主体へのがん検診の集計・報告は、地域保健・健康増進事業報告に必要な項目で集計しているか
62
注 1)肺がん診断に適格な胸部 X 線撮影:日本肺癌学会編集、肺癌取り扱い規約 改訂第 6 版より
背腹一方向撮影 1 枚による場合、適格な胸部 X 線写真とは、肺尖、肺野外側縁、横隔膜、肋骨横隔膜角などを含
むように正しく位置づけされ、適度な濃度とコントラストおよび良好な鮮鋭度をもち、中心陰影に重なった気管、主
気管支の透亮像ならびに心陰影及び横隔膜に重なった肺血管が観察できるもの
注 2)撮影法:日本肺癌学会編集、肺癌取り扱い規約 改訂第 6 版より
1:間接撮影の場合は、100mm ミラーカメラと、定格出力 150kV 以上の撮影装置を用いて 120kV 以上の管電圧により
撮影する。やむを得ず定格出力 125kV の撮影装置を用いる場合は、110kV 以上の管電圧による撮影を行い縦隔
部の感度を肺野部に対して高めるため、希土類(グラデーション型)蛍光板を用いる。定格出力 125kV 未満の撮影
装置は用いない
2:直接撮影の場合は、被検者ー管球間距離を 1.5m 以上とし、定格出力 150kV 以上の撮影装置を用い、120kV 以上
の管電圧及び希土類システム(希土類増感紙+オルソタイプフィルム)による撮影がよい。やむを得ず 100~
120kV の管電圧で撮影する場合も、被曝軽減のために希土類システム(希土類増感紙+オルソタイプフィルム)を
用いる
3:CR の場合は、120kV 以上の管電圧及び散乱線除去用格子比 12:1 以上を使用して撮影し、適切な階調処理、周波
数処理、ダイナミックレンジ圧縮処理などを施した画像として出力する事が望ましい
注 3)日本臨床細胞学会 細胞診精度管理ガイドライン参照
注 4)組織や病期把握のための治療など
63
肺がん検診のためのチェックリスト【市町村用】
1.検診対象者
(1) 対象者の網羅的な名簿を住民台帳などに基づいて作成しているか
(2) 対象者に均等に受診勧奨を行っているか
2.受診者の情報管理注1)
(1) 対象者数(推計含む)を把握しているか
(2) 胸部 X 線受診者数・喀痰細胞診受診者数を性別・年齢 5 歳階級別に集計しているか
(3) 個人別の受診(記録)台帳またはデータベースを作成しているか
(3-a) 胸部 X 線受診者数・喀痰細胞診受診者数を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
(3-b) 胸部 X 線受診者数・喀痰細胞診受診者数を検診実施機関別に集計しているか
(3-c) 過去 3 年間の受診歴を記録しているか
3.要精検率の把握注1)
(1) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の要精検率を把握しているか
(2) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の要精検率を性別・年齢階級別に集計しているか
(3) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の要精検率を検診実施機関別に集計しているか
(4) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の要精検率を過去の検診受診歴別に集計しているか注 2)
4.精検受診の有無の把握と受診勧奨注1)
(1) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の精検受診率を把握しているか
(1-a) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の精検受診率を性別・年齢階級別に集計しているか
(1-b) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の精検受診率を検診実施機関別に集計しているか
(2) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の精検受診率を過去の検診受診歴別に集計しているか注2)
(3) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の精検未受診率を把握しているか
(4) 精検未受診者に精検の受診勧奨を行っているか
5.精密検査結果の把握注1)
(1) 精密検査結果及び治療の結果報告を精密検査実施機関から受けているか
(2) 過去 3 年間の精密検査結果を記録しているか
(3) 精密検査の検査方法を把握しているか
(4) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者のがん発見率を把握しているか
(4-a) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者のがん発見率を性別・年齢階級別に集計しているか
(4-b) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者のがん発見率を検診実施機関別に集計しているか
(4-c) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者のがん発見率を受診歴別注2)に集計しているか
(5) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の臨床病期I期がん割合(発見がん数に対する臨床病期I期がん数)を把握
しているか
(5-a) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の臨床病期I期がん割合を性別・年齢階級別に集計しているか
(5-b) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の臨床病期I期がん割合を検診実施機関別に集計しているか
(5-c) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の臨床病期I期がん割合を受診歴別注2)に集計しているか
(6) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の陽性反応適中度を把握しているか
(6-a) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の陽性反応適中度を性別・年齢階級別に集計をしているか
(6-b) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の陽性反応適中度を検診実施機関別に集計しているか
(6-c) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の陽性反応適中度を受診歴別注2)に集計しているか
(7) がん検診の集計の最終報告を都道府県に行っているか
6. 検診機関の委託
(1) 委託検診機関の選定に際し、仕様書を作成・提出させてそれを基に判断しているか
(2) 仕様書に必須の精度管理項目を明記させているか注) (注:本報告書別添8の「仕様書に明記すべき必要最低限
の精度管理項目」参照)
注 1)各項目を検診実施機関に委託して行っている場合を含む
注 2)初回受診者(初回の定義は前年に受診歴がない者)及び逐年検診受診者等の受診歴別
64
肺がん検診のためのチェックリスト【都道府県用】
1.生活習慣病検診等管理指導協議会の組織・運営
(1) 肺がん部会は、保健所、医師会、肺がん検診に関連する学会に所属する学識経験者、臨床検査技師等肺がん
検診に係わる専門家によって構成されているか
(2) 肺がん部会は、市町村が策定した検診結果について検診が円滑に実施されるよう、広域的見地から医師会、検
診実施機関、精密検査機関等と調整を行っているか
(3) 年に 1 回以上、定期的に肺がん部会を開催しているか
(4) 年に 1 回以上、定期的に生活習慣病検診等従事者講習会を開催しているか
2.受診者の把握
(1) 対象者数(推計を含む)を把握しているか
(2) 胸部 X 線受診者数・喀痰細胞診受診者数を把握しているか
(2-a) 胸部 X 線受診者数(率)・喀痰細胞診受診者数(率)を性別・年齢階級別に集計しているか
(2-b) 胸部 X 線受診者数(率)・喀痰細胞診受診者数(率)を市町村別に集計しているか
(2-c) 胸部 X 線受診者数・喀痰細胞診受診者数を検診実施機関別に集計しているか
(2-d) 胸部 X 線受診者数・喀痰細胞診受診者数を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
3.要精検率の把握
(1) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の要精検率を把握しているか
(1-a) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の要精検率を性別・年齢階級別に集計しているか
(1-b) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の要精検率を市町村別に集計しているか
(1-c) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の要精検率を検診実施機関別別に集計しているか
(1-d) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の要精検率を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
4.精検受診率の把握
(1) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の精検受診率を把握しているか
(1-a) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の精検受診率を性別・年齢階級別に集計しているか
(1-b) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の精検受診率を市町村別に集計しているか
(1-c) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の精検受診率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の精検受診率を過去の検診受診歴別に集計しているか注1)
(2) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の精検未把握率を把握しているか注2)
5.精密検査結果の把握
(1) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者のがん発見率を把握しているか
(1-a) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者のがん発見率を性別・年齢階級別に集計しているか
(1-b) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者のがん発見率を市町村別に集計しているか
(1-c) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者のがん発見率を検診実施機関別に集計しているか
(1-d) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者のがん発見率を受診歴別注1)に集計しているか
(2) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の臨床病期I期がん割合(発見がん数に対する臨床病期I期がん数)を把握
しているか
(2-a) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の臨床病期I期がん割合を性別・年齢階級別に集計しているか
(2-b) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の臨床病期I期がん割合を市町村別に集計しているか
(2-c) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の臨床病期I期がん割合を検診実施機関別に集計しているか
(2-d) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の臨床病期I期がん割合を受診歴別注1)に集計しているか
(3) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の陽性反応適中度を把握しているか
(3-a) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の陽性反応適中度を性別・年齢階級別に集計しているか
(3-b) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の陽性反応適中度を市町村別に集計しているか
(3-c) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の陽性反応適中度を検診実施機関別に集計しているか
(3-d) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の陽性反応適中度を受診歴別注1)に検討しているか
(4) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の発見肺がんについて追跡調査を実施しているか
(4-a) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の発見肺がんの追跡所見・病理所見について把握しているか
(4-b) 胸部 X 線受診者・喀痰細胞診受診者の発見肺がんの予後調査(生存率・死亡率の分析など)を実施している
か
65
6.偽陰性例(がん)の把握
(1) 受診者の追跡調査や地域がん登録等により、検診受診後の肺がんを把握しているか
(2) 検診受診後 1 年未満に発見された肺がん(偽陰性例)を把握しているか
(3) 検診受診後 1 年以上経過してから発見された肺がんを把握しているか
7.がん登録への参加(実施地域のみ)
(1) 地域がん登録を実施しているか
(2) 地域がん登録に対して、症例を提供しているか
(3) 偽陰性例の把握のために、地域がん登録のデータを活用しているか
(4) 予後の追跡のために、地域がん登録のデータを活用しているか
8.不利益の調査
(1) 検診受診後 6 ヶ月(1 年)以内の死亡者を把握しているか
(2) 精密検査による偶発症を把握しているか
(2-a) 精密検査に伴う気胸や感染症を把握しているか
(2-b) その他の重要な偶発症を把握しているか
9.事業評価に関する検討
(1) チェックリストに基づく検討を実施しているか
(1-a) 個々の市町村のチェックリストについて把握・検討しているか
(1-b) 個々の検診実施機関のチェックリストについて把握・検討しているか
(2) 要精検率等のプロセス指標に基づく検討を実施しているか
(2-a) プロセス指標について、全国数値との比較や、各市町村間、検診実施機関間でのばらつきの確認等の検証を
実施しているか
(2-b) プロセス指標において問題が認められた市町村から、聞き取り調査等を実施しているか
(2-c) プロセス指標において問題が認められた検診実施機関から、聞き取り調査等を実施しているか
(3) チェックリストやプロセス指標において問題が認められた検診実施機関に対して、実地による調査・指導等を実
施しているか
(4) 実地調査等により不適正な検診実施機関が認められた場合には、市町村に対して委託先の変更を助言するな
ど、適切に対応しているか
10.事業評価の結果に基づく指導・助言
(1) 事業評価の結果に基づき、指導・助言等を実施しているか
(1-a) 事業評価の結果を報告書に取りまとめ、市町村や検診実施機関に配布しているか
(1-b) 事業評価の結果について、市町村や検診実施機関に対する説明会を開催しているか
(1-c) 事業評価の結果に基づき、市町村や検診実施機関に対して個別の指導・助言を実施しているか
(2) 事業評価の結果を、個別の市町村や検診実施機関の状況も含めて、ホームページ等で公表しているか
注 1)初回受診者(初回の定義は前年に受診歴がない者)及び逐年検診受診者等の受診歴別
注2)未把握は、精検受診の有無が分からないもの。および(精検受診したとしても)精検結果が正確に分からないもの
全て。 本報告書(今後の我が国におけるがん検診事業の在り方について 報告書 平成 20 年 3 月)別添 6 参照
66
別添8
仕様書に明記すべき必要最低限の精度管理項目
乳がん検診
子宮頸がん検診
大腸がん検診
胃がん検診
肺がん検診
乳がん、子宮がん、大腸がん、胃がん:がん検診に関する検討会中間報告「市町村事業におけるがん検診
の事業評価の手法について」(平成 19 年 6 月)一部改変
肺がん:がん検診に関する検討会中間報告「市町村事業における肺がん検診の見直しについて」
(平成 20 年 3 月)一部改変
67
仕様書に明記すべき必要最低限の精度管理項目【乳がん検診】
1.検査の精度管理
検診項目
□・検診項目は、問診、マンモグラフィ検査、視・触診とする。
撮影(撮影機器、撮影技師)
□・乳房エックス線撮影装置が日本医学放射線学会の定める仕様基準注1)を満たす。
□・乳房エックス線撮影における線量および写真の画質について、第三者による外部評価を受ける。
□・撮影技師はマンモグラフィの撮影に関する適切な研修注2)を修了する。
読影
□・マンモグラフィ読影講習会注2)を修了し、その評価試験の結果が A または B である者が、読影に従事する。
□・読影はダブルチェックを行う(うち一人はマンモグラフィの読影に関する適切な研修注 2)を修了しその評価試験の結
果が A または B である)。
記録の保存
□・マンモグラフィ写真は少なくとも 3 年間は保存する。
□・問診記録・検診結果は少なくとも 5 年間は保存する。
受診者への説明
□・要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があることを事前に明確に知らせる。
□・精密検査の方法や内容について説明する。
□・精密検査の結果の市町村への報告などの個人情報の取り扱いについて、受診者に対し十分な説明を行う。
2.システムとしての精度管理
□・精密検査結果及び治療注3)結果の報告を、精密検査実施機関から受ける。
□・診断のための検討会や委員会(第三者の乳がん専門家を交えた会)を設置する。
3.事業評価に関する検討
□・チェックリストに基づく検討を実施する。
□・都道府県がプロセス指標(受診率、要精検率、精検受診率、がん発見率、陽性反応適中度)に基づく検討ができる
ようデータを提出する。
4.がん検診の集計・報告
□・実施主体へのがん検診の集計・報告は、地域保健・健康増進事業報告に必要な項目で集計する。
注 1)乳がん検診に用いるエックス線装置の仕様基準:マンモグラフィによる乳がん検診の手引き-精度管理マニュア
ル第 3 版参照
注 2)マンモグラフィ撮影、読影及び精度管理に関する基本講習プログラムに準じた講習会
基本講習プログラムに準じた講習会とは、検診関連 6 学会(日本乳癌検診学会、日本乳癌学会、日本医学放射線
学会、日本産科婦人科学会、日本放射線技術学会、日本医学物理学会)から構成されるマンモグラフィ検診精度
管理中央委員会の教育・研修委員会の行う講習会等をいう。なお、これまで実施された「マンモグラフィ検診の実
施と精度向上に関する調査研究」班、「マンモグラフィによる乳がん検診の推進と精度向上に関する調査研究」班
および日本放射線技術学会乳房撮影ガイドライン・精度管理普及班による講習会等を含む
注 3)組織や病期把握のための治療など
68
仕様書に明記すべき必要最低限の精度管理項目【子宮頸がん検診】
1.検査の精度管理
検診項目
□・検診項目は、子宮頚部の細胞診のほか、問診、視診、及び内診とする。
問診
□・問診は、妊娠及び分娩歴、月経の状況、不正性器出血等の症状の有無、過去の検診受診状況等を聴取する。
視診
□・視診は膣鏡を挿入し、子宮頚部の状況を観察する。
細胞診
□・細胞診は、直視下に(必要に応じて双合診を併用し)子宮頚管及び膣部表面の全面擦過により細胞を採取し、迅速
に処理(固定)した後、パパニコロウ染色を行い観察する。
□・細胞診の業務を委託する場合は、その委託機関(施設名)を明記する。
□・日本臨床細胞学会の認定を受けた細胞診専門医と細胞検査士が連携して検査を行う注1)。
□・細胞診陰性と判断された検体は、その 10%以上について、再スクリーニングを行う注1)。または再スクリーニング施
行率を報告する。
□・細胞診の結果は、速やかに検査を依頼した者に通知する。
□・細胞診結果の分類には、日本母性保護産婦人科医会の分類及び Bethesda system による分類のどちらを用いた
かを明記する注 2)。日本母性保護産婦人科医会の分類を用いた場合は、検体の状態において「判定可能」もしくは
「判定不可能」(Bethesda system による分類の「適正・不適正」に相当)を明記する。
□・検体が適正でないと判断される場合には、再検査を行う。
□・がん発見例は、過去の細胞所見の見直しを行う。
記録・標本の保存
□・標本は少なくとも 3 年間は保存する。
□・問診記録・検診結果は少なくとも 5 年間は保存する。
受診者への説明
□・問診の上、症状(体がんの症状を含む)のある者には、適切な医療機関への受診勧奨を行う。
□・要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があることを事前に明確に知らせる。
□・精密検査の方法や内容について説明する。
□・精密検査の結果の市町村への報告などの個人情報の取り扱いについて、受診者に対し十分な説明を行う。
2.システムとしての精度管理
□・精密検査結果及び治療注3)結果の報告を、精密検査実施機関から受ける。
□・診断のための検討会や委員会(第三者の子宮頸がん専門家を交えた会)を設置する。
3.事業評価に関する検討
□・チェックリストに基づく検討を実施する。
□・都道府県がプロセス指標(受診率、要精検率、精検受診率、がん発見率、陽性反応適中度)に基づく検討ができる
ようデータを提出する。
4.がん検診の集計・報告
□・実施主体へのがん検診の集計・報告は、地域保健・健康増進事業報告に必要な項目で集計する。
注 1)日本臨床細胞学会 細胞診精度管理ガイドライン参照
注 2)日本母性保護産婦人科医会の分類:日本母性保護産婦人科医会編集、子宮がん検診の手引き参照
Bethesda System による分類:The Bethesda System for Reporting Cervical Cytology second edition 参照
注 3)組織や病期把握のための治療など
69
仕様書に明記すべき必要最低限の精度管理項目【大腸がん検診】
1.検査の精度管理
便潜血検査
□・検査は、便潜血検査 2 日法を行う。
□・便潜血キットが定量法の場合はカットオフ値を把握する。
□・大腸がん検診マニュアル(1992)に記載された方法に準拠して行う。
□・検体受領後原則として 24 時間以内に測定する。
検体の取り扱い
□・採便方法についてチラシやリーフレットを用いて受診者に説明する。
□・検便採取後即日(2 日目)回収を原則とする。
□・採便後は検体を冷蔵庫あるいは冷所に保存するよう受診者に指導する。
□・受診者から検体を回収してから自施設で検査を行うまでの間あるいは検査施設へ引き渡すまでの間、冷蔵保存す
る。
□・検診機関では検体を受領後冷蔵保存する。
記録の保存
□・検診結果は少なくとも 5 年間は保存する。
受診者への説明
□・便潜血陽性で要精密検査となった場合には、必ず内視鏡検査等で精検を受ける必要があることを事前に明確に知
らせる。
□・精密検査の方法(大腸内視鏡検査または注腸エックス線検査)の方法や内容について説明する。
□・精密検査の結果の市町村への報告等の個人情報の取り扱いについて、受診者に対し十分な説明を行う。
2.システムとしての精度管理
□・精密検査結果及び治療注)結果の報告を、精密検査実施機関から受ける。
3.事業評価に関する検討
□・チェックリストに基づく検討を実施する。
□・都道府県がプロセス指標(受診率、要精検率、精検受診率、がん発見率、陽性反応適中度)に基づく検討ができる
ようデータを提出する。
4.がん検診の集計・報告
□・実施主体へのがん検診の集計・報告は、地域保健・健康増進事業報告に必要な項目で集計する。
注)病組織や病期把握のための内視鏡治療など
70
仕様書に明記すべき必要最低限の精度管理項目【胃がん検診】
1.検査の精度管理
検診項目
□・検診項目は、問診及び胃部 X 線検査とする。
問診
□・問診は現在の病状、既往歴、過去の検診の受診状況等を聴取する。
撮影
□・撮影機器の種類(直接・間接・DR撮影、I I.方式等)を明らかにする。原則として間接撮影で、10×10cm 以上のフィ
ルムで I I.方式とする。
□・撮影枚数は最低 7 枚とする。
□・撮影の体位及び方法は日本消化器がん検診学会の方式によるものとする注1)。
□・造影剤の使用に当たっては、その濃度を適切に(180~220W/V%の高濃度バリウム、120~150ml とする)保つとと
もに、副作用等の事故に注意する。
□・撮影技師は撮影に関して、日本消化器がん検診学会による研修を修了すること。
□・撮影技師の全数と、日本消化器がん検診学会認定技師数を報告する。
読影
□・読影に従事する医師は、読影医全数と日本消化器がん検診学会認定医数を報告する。
□・読影は原則として 2 名以上の医師によって行う(うち一人は日本消化器がん検診学会認定医とする)。その結果に
応じて過去に撮影した X 線写真と比較読影する。
記録の保存
□・X 線写真は少なくとも 3 年間は保存する。
□・問診記録・検診結果は少なくとも 5 年間は保存する。
受診者への説明
□・要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があることを事前に明確に知らせる。
□・精密検査の方法や内容について説明する。
□・精密検査の結果の市町村への報告などの個人情報の取り扱いについて、受診者に対し十分な説明を行う。
2.システムとしての精度管理
□・精密検査結果及び治療注2)結果の報告を、精密検査実施機関から受ける。
□・診断のための検討会や委員会(第三者の胃がん専門家を交えた会)を設置する。
3.事業評価に関する検討
□・チェックリストに基づく検討を実施する。
□・都道府県がプロセス指標(受診率、要精検率、精検受診率、がん発見率、陽性反応適中度)に基づく検討ができる
ようデータを提出する。
4.がん検診の集計・報告
□・実施主体へのがん検診の集計・報告は、地域保健・健康増進事業報告に必要な項目で集計する。
注 1)新・撮影法・変法、直接撮影法、DR(Digital Radiography)及び FDP(Flat Panel Detector)による撮影法は、日本消
化器がん検診学会発行、新・胃 X 線撮影法(間接・直接)ガイドライン(2005)を参照
注 2)組織や病期把握のための内視鏡治療など
71
仕様書に明記すべき必要最低限の精度管理項目【肺がん検診】
1.検査の精度管理
検診項目
□・検診項目は、問診、胸部 X 線検査、および喀痰細胞診とする。
問診
□・問診は喫煙歴及び血痰の有無を必ず聴取する。
撮影
□・肺がん診断に適格な胸部 X 線撮影を行う注1)。
□・撮影機器の種類(直接・間接撮影、ミラー・I I.方式等)、フィルムサイズを明らかにする注2)。
□・1 日あたりの実施可能人数を明らかにする。
読影
□・2 名以上の医師によって読影し、うち一人は十分な経験を要した呼吸器または放射線の専門医を含めること。
□・2 名のうちどちらかが「要比較読影」としたものは、過去に撮影した胸部 X 線写真と比較読影する。
□・比較読影した症例数を報告する。
喀痰細胞診
□・喀痰細胞診は、年齢 50 才以上喫煙指数 400 もしくは 600 以上、あるいは年齢 40 才以上 6 ヶ月以内に血痰を有し
たもの、その他職業性など高危険群と考えられるものに行う。
□・細胞診の業務を委託する場合は、その委託機関(施設名)を明記する。
□・採取した喀痰は、2 枚のスライドに塗沫し、湿固定の上、パパニコロウ染色を行う。
□・固定標本の顕微鏡検査は、日本臨床細胞学会の認定を受けた細胞診専門医と細胞検査士が連携して行う注3)。
□・がん発見例は、過去の細胞所見の見直しを行う。
記録・標本の保存
□・標本、X 線写真は少なくとも 3 年間は保存する。
□・問診記録・検診結果は少なくとも 5 年間は保存する。
受診者への説明
□・要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があることを事前に明確に知らせる。
□・精密検査の方法や内容について説明する。
□・精密検査の結果の市町村への報告などの個人情報の取り扱いについて、受診者に対し十分な説明を行う。
□・禁煙及び防煙指導等、肺がんに関する正しい知識の啓発普及を行う。
2.システムとしての精度管理
□・精密検査結果及び治療注4)結果の報告を、精密検査実施機関から受ける。
□・診断のための検討会や委員会(第三者の肺がん専門家を交えた会)を設置する。
3.事業評価に関する検討
□・チェックリストに基づく検討を実施する。
□・都道府県がプロセス指標(受診率、要精検率、精検受診率、がん発見率、陽性反応適中度)に基づく検討ができる
ようデータを提出する。
4.がん検診の集計・報告
□・実施主体へのがん検診の集計・報告は、地域保健・健康増進事業報告に必要な項目で集計する。
72
注 1)肺がん診断に適格な胸部 X 線撮影:日本肺癌学会編集、肺癌取り扱い規約 改訂第 6 版より
背腹一方向撮影 1 枚による場合、適格な胸部 X 線写真とは、肺尖、肺野外側縁、横隔膜、肋骨横隔膜角などを含
むように正しく位置づけされ、適度な濃度とコントラストおよび良好な鮮鋭度をもち、中心陰影に重なった気管、主
気管支の透亮像ならびに心陰影及び横隔膜に重なった肺血管が観察できるもの
注 2)撮影法:日本肺癌学会編集、肺癌取り扱い規約 改訂第 6 版より
1:間接撮影の場合は、100mm ミラーカメラと、定格出力 150kV 以上の撮影装置を用いて 120kV 以上の管電圧により
撮影する。やむを得ず定格出力 125kV の撮影装置を用いる場合は、110kV 以上の管電圧による撮影を行い縦隔
部の感度を肺野部に対して高めるため、希土類(グラデーション型)蛍光板を用いる。定格出力 125kV 未満の撮影
装置は用いない
2:直接撮影の場合は、被検者ー管球間距離を 1.5m 以上とし、定格出力 150kV 以上の撮影装置を用い、120kV 以上
の管電圧及び希土類システム(希土類増感紙+オルソタイプフィルム)による撮影がよい。やむを得ず 100~
120kV の管電圧で撮影する場合も、被曝軽減のために希土類システム(希土類増感紙+オルソタイプフィルム)を
用いる
3:CR の場合は、120kV 以上の管電圧及び散乱線除去用格子比 12:1 以上を使用して撮影し、適切な階調処理、周波
数処理、ダイナミックレンジ圧縮処理などを施した画像として出力する事が望ましい
注 3)日本臨床細胞学会 細胞診精度管理ガイドライン参照
注 4)組織や病期把握のための治療など
73
がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針
(健発第0331058号平成20年3月31日厚生労働省健康局長通知別添)
(平成25年3月28日一部改正)
(平成26年6月25日一部改正)
(平成28年2月4日一部改正)
第1
目的
この指針は、がんが国民の生命及び健康にとって重大な問題となっている現状
にかんがみ、がん予防重点健康教育及びがん検診の実施に関し必要な事項を定め、
がんの予防及び早期発見の推進を図ることにより、がんの死亡率を減少させるこ
とを目的とする。
第2
1
がん予防重点健康教育
種類
がん予防重点健康教育の種類は、次のとおりとする。
(1)胃がん予防健康教育
(2)子宮頸がん及び子宮体がん予防健康教育
(3)肺がん予防健康教育
(4)乳がん予防健康教育
(5)大腸がん予防健康教育
2
実施内容
がん予防重点健康教育は、がん検診を受診することの重要性に加え、おおむね
次に掲げる事項に関し実施する。
なお、次に掲げる事項以外の事項については、「健康増進法第17条第1項及
び第19条の2に基づく健康増進事業について」(平成20年3月31日付け健
発第0331026号厚生労働省健康局長通知)の別添「健康増進事業実施要領
」(以下「健康増進事業実施要領」という。)の第2の3等に準ずる。
(1)胃がんに関する正しい知識並びに胃がんと食生活、喫煙、ヘリコバクター・
ピロリの感染等との関係の理解等について
(2)子宮頸がん及び子宮体がんに関する正しい知識及び子宮頸がんと ヒトパピロー
マウイルスへの感染との関係の理解等について
(3)肺がんに関する正しい知識及び肺がんと喫煙との関係の理解等について
(4)乳がんに関する正しい知識及び乳がんの自己触診の方法等について
(5)大腸がんに関する正しい知識及び大腸がんと食生活等との関係の理解等につ
- 1 -
いて
3
実施に当たっての留意事項
(1)胃がん予防健康教育を実施する場合は、胃がんの予防においては、食生活の
改善、禁煙、ヘリコバクター・ピロリの除菌等の一次予防と二次予防(検診)
とが共に重要な役割を担うことから、胃がん検診と緊密な連携が確保された実
施体制を整備するなど、その効率的・効果的な実施に配慮する。
(2)子宮頸がん及び子宮体がん予防健康教育を実施する場合は、子宮頸がんの多
くに性感染症の病原体の一つであるヒトパピローマウイルスが関与していること
を踏まえ、必要に応じ、教育関係者や母子保健担当者とも連携を図るなど、その
効率的・効果的な実施に配慮する。
なお、エストロゲン単独投与を受けたことがある者等子宮体がんのハイリス
ク者と考えられる者については、子宮体がんに罹患する可能性が高いことを説
明した上で、今後不正性器出血等の臨床症状を認めた場合には、速やかに専門
医療機関を受診するよう指導すること。
(3)肺がん予防健康教育を実施する場合は、肺がん検診の実施会場において同時
に実施するなど、他の事業との連携や対象者の利便性に配慮する。
(4)乳がん予防健康教育を実施する場合は、我が国において40歳代の女性に罹
患率が高い状況を踏まえ、働く女性に対する健康教育を実施す る産業保健とも
緊密な連携が確保された実施体制を整備するなど、その効率的・効果的な実施
に配慮する。
なお、30歳代の女性については、この指針に規定する乳がん検診の対象と
はならないものの、罹患率が上昇傾向にあることを踏まえ、自己触診の重要性
及び異常がある場合の専門医療機関への早期受診等に関する指導を行うこと。
(5)大腸がん予防健康教育を実施する場合は、大腸がんの予防においては、食生
活の改善等の一次予防と二次予防(検診)とが共に重要な役割を担うことから、
大腸がん検診と緊密な連携が確保された実施体制を整備するな ど、その効率的
・効果的な実施に配慮する。
第3
1
がん検診
総則
(1)種類
がん検診の種類は、次に掲げる検診(当該検診に基づく受診指導を含む。)
とする。
①
胃がん検診
②
子宮頸がん検診
③
肺がん検診
- 2 -
④
乳がん検診
⑤
大腸がん検診
⑥
総合がん検診
(2)実施体制
がん検診の実施体制は、次のとおりとする。
①
がん検診に習熟した検診担当医及び検診担当臨床検査技師等が確保されて
いること。
②
2から7までに規定する検診項目、結果の通知、記録の整備及び事業評価
が実施されていること。
③
都道府県に、「健康診査管理指導等事業実施のための指針について」(平
成20年3月31日付け健総発0331012号厚生労働省健康局総務課長
通知)の別添「健康診査管理指導等事業実施のための指針」(以下「健康診
査管理指導等事業実施のための指針」という。)に基づき、生活習慣病検診
等管理指導協議会が設置され、同協議会の下に、がんに関する部会(胃がん
部会、子宮がん部会、肺がん部会、乳がん部会及び大腸がん部会をいう。以
下「各部会」という。)が設置されていること。
④
各部会において、この指針及び「健康診査管理指導等事業 実施のための指
針」に基づくがん検診の評価、指導等が実施されていること。
⑤
その他精度管理に関する事項が適切に実施されていること。
(3)対象者
①
胃がん検診については、当該市町村の区域内に居住地を有する50歳以上
の者を対象とする 。ただし、 胃部エックス線検査については、 当分の間 、
40歳以上の者を対象としても差し支えない。
②
子宮頸がん検診については、当該市町村の区域内に居住地を有する20歳
以上の女性を対象とする。
③
肺がん検診及び大腸がん検診については、当該市町村の区域内に居住地を
有する40歳以上の者を対象とする。
④
乳がん検診については、当該市町村の区域内に居住地を有する40歳以上
の女性を対象とする。
⑤
総合がん検診については、当該市町村の区域内に居住地を有する40歳及
び50歳の者を対象とする。
(4)実施回数
①
がん検診は、原則として同一人について年1回行う。ただし、 胃がん検診、
子宮頸がん検診及び乳がん検診については、原則として同一人について2年
に1回行う。なお、胃がん検診については、当分の間、胃部エックス線検査
を年1回実施しても差し支えない。
- 3 -
前年度受診しなかった者に対しては、積極的に受診勧奨を行う とともに、
当該年度において受診機会を与える観点から、2年に1回行うがん検診につ
いても、受診機会を必ず毎年度設けることとし、受診率は、以下の算定式に
より算定する。
受診率=((前年度の受診者数)+(当該年度の受診者数)-(前年度及び
当該年度における2年連続受診者数))/(当該年度の対象者数
*)X100
*対象者数は、年1回行うがん検診の場合と同様の考え方で算定する。
②
総合がん検診を行った者に関しては、1年に1回行うがん検診については
当該年度において、2年に1回行うがん検診については当該年度及び次年度
において、その実施を要しないものとする。
(5)受診指導
①
目的
受診指導は、がん検診の結果「要精検」と判定された者に対し、精密検査
の重要性を説明した上で、医療機関への受診を指導することにより、的確な
受診が確保されることを目的とする。
②
対象者
がん検診の結果「要精検」と判定された者
③
実施内容
ア
指導内容
がん検診の結果「要精検」と判定された者に対し、医療機関への受診を
指導する。指導後も精検未受診の者に対しては、再度、受診勧奨を行う。
イ
結果等の把握
医療機関との連携の下、受診の結果等について把握する。 特に、検診実
施機関とは異なる施設で精密検査を実施する場合、検診実施機関は、精密
検査実施施設と連絡をとり、精密検査の結果の把握に努めること。また、
市町村は、その結果を報告するよう求めること。
なお、個人情報の取扱いについては、「医療・介護関係事業者における
個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」(平成16年12月24
日付け医政発第1224001号・薬食発第1224002号・老発第1
224002号厚生労働省医政局長・医薬食品局長・老健局長通知)を参
照すること。
④
記録の整備
- 4 -
受診の有無、受診指導及び当該受診指導後の受診状況の記録は、がん検診
の記録と合わせて台帳を作成・管理するなど、継続的な受診指導等に役立て
る。
⑤
その他
各部会は、市町村における受診指導の実施状況について把握し、広域的な
見地から精検受診率を向上させるための具体的な改善策を検討する。
(6)事業評価
がん検診の実施に当たっては、科学的根拠に基づく検診を、受診率向上を含
めた適切な精度管理の下で実施することが重要である。がん検診における事業評
価については、平成20年3月に厚生労働省「がん検診事業の評価に関する委員
会」がとりまとめた報告書「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方に
ついて」(以下「報告書」という。)において、その基本的な考え方を示してい
るところである。
報告書において、がん検診の事業評価は、一義的にはアウトカム指標として
の死亡率により行われるべきであるが、死亡率減少効果が現れるまでに相当の時
間を要すること等から、「技術・体制的指標」と「プロセス指標」による評価を
徹底し、結果として死亡率減少を目指すことが適当とされた。 この「技術・体制
的指標」として、「事業評価のためのチェックリスト」及び「仕様書に明記すべ
き最低限の精度管理項目」が示され、「プロセス指標」として、がん検診受診率、
要精検率、精検受診率、陽性反応適中度、がん発見率等の許容値が示された。
がん検診の事業評価を行うに当たっては、「事業評価のためのチェックリス
ト」等により実施状況を把握するとともに、がん検診受診率、要精検率、精検受
診率等の「プロセス指標」に基づく評価を行うことが不可欠である。
なお、報告書の「事業評価のためのチェックリスト」については、国立がん
研究センターが示す「事業評価のためのチェックリスト」(以下「チェックリス
ト」という。)に置き換えることとする。
2
胃がん検診
(1)検診項目及び各検診項目における留意点
胃がん検診の検診項目は、問診に加え、胃部エックス線検査又は胃内視鏡
検査のいずれかとする。市町村は、胃部エックス線検査及び胃内視鏡検査を
併せて提供しても差し支えないが、この場合、受診者は、胃部エックス線検
査又は胃内視鏡検査のいずれかを選択するものとする。
①
問診
問診に当たっては、現在の症状、既往歴、家族歴及び過去の検診の受診状
況等を聴取する。
②
胃部エックス線検査
- 5 -
ア
胃部エックス線検査は、胃がんの疑いがある者を効率的にスクリーニン
グする点を考慮し、原則として間接撮影とする。
ただし、地域の実情に応じ、直接撮影を用いても差し支えない。
なお、間接撮影は、7×7㎝以上のフィルムを用い、撮影装置は、被曝
線量の低減を図るため、イメージ・インテンシファイア方式が望ましい。
イ
撮影枚数は、最低7枚とする。
ウ
撮影の体位及び方法は、日本消化器がん検診学会による「新・胃X線撮
影法ガイドライン改訂版(2011年)」を参考にすること。
エ
造影剤の使用に当たっては、その濃度を適切に保つとともに、副作用等
の事故に注意する。
オ
胃部エックス線写真の読影は、原則として十分な経験を有する2名以上
の医師によって行い、その結果に応じて、過去に撮影した胃部エックス線
写真と比較読影することが望ましい。
③
胃内視鏡検査
胃内視鏡検査の実施に当たっては、日本消化器がん検診学会による「対策
型検診のための胃内視鏡検診マニュアル
2015年度版」(以下「胃内視
鏡検診マニュアル」という。)を参考にすること。
(2)結果の通知
検診の結果については、精密検査の必要性の有無を附し、受診者に速やかに
通知する。
(3)記録の整備
検診の記録は、氏名、性別、年齢、住所、過去の検診の受診状況、画像の読
影の結果、精密検査の必要性の有無等を記録する。
また、受診指導の記録を併せて整理するほか、必要に応じて個人票を作成し、
医療機関における確定診断の結果及び治療の状況等を記録する。
(4)事業評価
胃がん検診の実施に当たっては、適切な方法及び精度管理の下で実施するこ
とが不可欠であることから、市町村は、チェックリスト(市町村用)を参考とする
などして、検診の実施状況を把握する。その上で、保健所、地域医師会及び検診
実施機関等関係者と十分協議を行い、地域における実施体制の整備に努めるとと
もに、胃がん部会における検討結果を踏まえ、その指導又は助言に基づき、検診
実施機関の選定及び実施方法等の改善を行う。
また、都道府県は、胃がん部会において、地域がん登録及び全国がん登録を
活用するとともに、チェックリスト(都道府県用)を参考とするなどして、が
んの罹患動向、検診の実施方法及び精度管理の在り方等について専門的な見地
から検討を行う。さらに、チェックリスト(市町村用)の結果を踏まえ、市町
- 6 -
村に対する技術的支援及び検診実施機関に対する指導を行う。
なお、胃がん検診における事業評価の基本的な考え方については、報告書を
参照すること。
(5) 検診実施機関
①
検診実施機関は、適切な方法及び精度管理の下で胃がん検診が円滑に実施
されるよう、チェックリスト(検診実施機関用)を参考とするなどして、胃部
エックス線検査、胃内視鏡検査等の精度管理に努める。
②
検診実施機関は、胃がんに関する正確な知識及び技能を有するものでなけ
ればならない。
③
検診実施機関は、精密検査実施施設と連絡をとり、精密検査の結果の把握
に努めなければならない。
④
検診実施機関は、画像及び検診結果を少なくとも5年間保存しなければな
らない。
⑤
検診実施機関は、胃がん部会における検討結果を踏まえ、その指導又は助
言に従い、実施方法等の改善に努める。
3
子宮頸がん検診
(1)検診項目及び各検診項目における留意点
子宮頸がん検診の検診項目は、問診、視診、子宮頸部の細胞診及び内診とし、
必要に応じてコルポスコープ検査を行う。
①
問診
問診に当たっては、不正性器出血等の現在の症状、月経及び分娩・妊娠
等に関する事項、既往歴、家族歴、過去の検診の受診状況等を聴取する。
②
視診
膣鏡を挿入し、子宮頸部の状況を観察する。
③
子宮頸部の細胞診
ア
子宮頸部の細胞診については子宮頸管及び膣部表面の全面擦過法によっ
て検体を採取し、迅速に固定した後、パパニコロウ染色を行い顕微鏡下で
観察する。
イ
検体の顕微鏡検査は、十分な経験を有する医師及び臨床検査技師を有す
る専門的検査機関において行う。この場合において、医師及び臨床検査技
師は、日本臨床細胞学会認定の細胞診専門医及び細胞検査士であることが
望ましい。
ウ
子宮頸部の細胞診の結果を、ベセスダシステムによって分類した上で、
精密検査の必要性の有無を決定し、速やかに検査を依頼した者に通知する 。
なお、検体が不適正であった場合には、再度子宮頸部の細胞診を実施す
る。
- 7 -
④
内診
双合診を実施する。
(2)結果の通知
検診の結果については、精密検査の必要性の有無を附し、受診者に速やかに
通知する。
(3)記録の整備
検診の記録は、氏名、年齢、住所、過去の検診の受診状況、子宮頸部の細胞
診の結果、精密検査の必要性の有無等を記録する。
また、受診指導の記録を併せて整理するほか、必要に応じて個人票を作成し、
医療機関における確定診断の結果、治療の状況等を記録する。
(4)事業評価
子宮頸がん検診の実施に当たっては、適切な方法及び精度管理の下で実施す
ることが不可欠であることから、市町村は、チェックリスト(市町村用)を参
考とするなどして、検診の実施状況を把握する。その上で、保健所、地域医師
会及び検診実施機関等関係者と十分協議を行い、地域における実施体制の整備
に努めるとともに、子宮がん部会における検討結果を踏まえ、その指導又は助
言に基づき、検診実施機関の選定や実施方法等の改善を行う。
また、都道府県は、子宮がん部会において、地域がん登録 及び全国がん登録
を活用するとともに、チェックリスト(都道府県用)を参考とするなどして、
がんの罹患動向、検診の実施方法及び精度管理の在り方等について専門的な見
地から検討を行う。さらに、チェックリスト(市町村用)の結果を踏まえ、市
町村に対する技術的支援及び検診実施機関に対する指導を行う。
なお、子宮頸がん検診における事業評価の基本的な考え方については、報告
書を参照すること。
(5)検診実施機関
①
検診実施機関は、適切な方法及び精度管理の下で子宮頸がん検診が円滑に
実施されるよう、チェックリスト(検診実施機関用)を参考とするなどして、
細胞診等の精度管理に努める。
②
検診実施機関は、子宮頸がんに関する正確な知識及び技能を有するもので
なければならない。
③
検診実施機関は、精密検査実施施設と連絡をとり、精密検査の結果の把握
に努めなければならない。
④
検診実施機関は、検体及び検診結果を少なくとも5年間保存しなければな
らない。
⑤
検診実施機関は、子宮がん部会における検討結果を踏まえ、その指導又は
助言に従い、実施方法等の改善に努める。
- 8 -
(6)その他
問診の結果、最近6月以内に、不正性器出血(一過性の少量の出血、閉経後
出血等)、月経異常(過多月経、不規則月経等)及び褐色帯下のいずれかの症
状を有していたことが判明した者に対しては、子宮体がんの有症状者である疑
いがあることから、第一選択として、十分な安全管理の下で多様な検査を実施
できる医療機関への受診を勧奨する。
ただし、引き続き子宮体部の細胞診(子宮内膜細胞診)を実施することにつ
いて本人が同意する場合には、子宮頸がん検診と併せて引き続き、別紙の3(1)
を参考に子宮体部の細胞診を行う。
4
肺がん検診
(1)検診項目及び各検診項目における留意点
肺がん検診の検診項目は、質問(医師が立ち会っており、かつ医師が自ら対
面により行う場合において、①の「なお」以下を除き、「質問」とあるのは「問
診」と読み替える。)、胸部エックス線検査及び喀痰細胞診とし、喀痰細胞診は、
質問の結果、別紙の1(1)①に定める対象者に該当することが判明した者に対
し行う。
①
質問
質問に当たっては、喫煙歴、職歴、血痰の有無及び妊娠の可能性の有無を
必ず聴取し、かつ、過去の検診の受診状況等を聴取する。 なお、質問は必ず
しも対面による聴取で実施する必要はなく、受診者に自記式の質問用紙を記
載させることをもって代えることができる。
②
胸部エックス線検査
ア
65歳未満を対象とする胸部エックス線検査は、肺がん検診に適格な胸
部エックス線写真を撮影し、読影する。
イ
65歳以上を対象とする胸部エックス線検査は、「感染症の予防及び感
染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)」第
53条の2第3項に規定する定期の健康診断等において撮影された肺がん
検診に適格な胸部エックス線写真を用い読影する。
ウ
胸部エックス線写真については、2名以上の医師(このうち1名は、十
分な経験を有すること。)が読影する。またその結果によっては、過去に
撮影した胸部エックス線写真と比較読影することが望ましい。
③
喀痰細胞診
ア
質問の結果、喀痰細胞診の対象とされた者に対し、別紙の1(1)②に
定めるとおり、喀痰を採取及び処理する。
イ
採取した喀痰(細胞)は、固定した後、パパニコロウ染色を行い顕微鏡
下で観察する。
- 9 -
ウ
検体の顕微鏡検査については、十分な経験を有する医師及び臨床検査技
師を有する専門的検査機関が行う。この場合において、医師及び臨床検査
技師は、日本臨床細胞学会認定の細胞診専門医及び細胞検査士であること
が望ましい。
また、同一検体から作成された2枚以上のスライドについては、2名以
上の技師がスクリーニングする。
エ
専門的検査機関は、細胞診の結果について、速やかに検査を依頼した者
に通知する。
(2)結果の通知
検診の結果については、医師が総合的に判断して、精密検査の必要性の有無
を附し、市町村ないし検診実施機関等から受診者に速やかに通知する。
(3)記録の整備
検診の記録は、氏名、性別、年齢、住所、過去の検診の受診状況、画像の読
影の結果、喀痰細胞診の結果、精密検査の必要性の有無等を記録する。
また、受診指導の記録を併せて整理するほか、必要に応じて個人票を作成し、
医療機関における確定診断の結果及び治療の状況等を記録する。
(4)事業評価
肺がん検診の実施に当たっては、適切な方法及び精度管理の下で実施するこ
とが不可欠であることから、市町村は、チェックリスト(市町村用)を参考と
するなどして、検診の実施状況を把握する。その上で、保健所、地域医師会及
び検診実施機関等関係者と十分協議を行い、地域における実施体制の整備に努
めるとともに、肺がん部会における検討結果を踏まえ、その指導又は助言に基
づき、検診実施機関の選定及び実施方法等の改善を行う。
また、都道府県は、肺がん部会において、地域がん登録及び全国がん登録を
活用するとともに、チェックリスト(都道府県用)を参考とするなどして、が
んの罹患動向、検診の実施方法及び精度管理の在り方等について専門的な見地
から検討を行う。さらに、チェックリスト(市町村用)の結果を踏まえ、市町
村に対する技術的支援及び検診実施機関に対する指導を行う。
なお、肺がん検診における事業評価の基本的な考え方については、報告書を
参照すること。
(5)検診実施機関
①
検診実施機関は、適切な方法及び精度管理の下で肺がん検診が円滑に実施
されるよう、チェックリスト(検診実施機関用)を参考とするなどして、胸
部エックス線検査及び喀痰細胞診等の精度管理に努める。
②
検診実施機関は、肺がんに関する正確な知識及び技能を有するものでなけ
ればならない。
- 10 -
③
検診実施機関は、精密検査実施施設と連絡をとり、精密検査の結果の把握
に努めなければならない。
④
検診実施機関は、細胞診を他の細胞診検査センター等に依頼する場合は、
細胞診検査機関の細胞診専門医や細胞検査士等の人員や設備等を十分に把握
し、適切な機関を選ばなければならない。
⑤
検診実施機関は、画像や検体及び検診結果を少なくとも5年間保存しなけ
ればならない。
ただし、65歳以上を対象者とする胸部エックス線写真については、結核
健診の実施者において保存する。
⑥
検診実施機関は、肺がん部会における検討結果を踏まえ、その指導又は助
言に従い、実施方法等の改善に努める。
⑦
検診実施機関は、病院又は診療所以外の場所で医師の立会いなく、胸部エ
ックス線検査を実施する場合、以下の点を遵守する。
ア
検診の実施に関し、事前に胸部エックス線写真撮影を行う診療放射線技
師に対して指示をする責任医師及び緊急時や必要時に対応する医師などを
明示した計画書を作成し、市町村に提出する。なお、市町村が自ら検診を
実施する場合には、当該計画書を自ら作成し、保存する。
イ
緊急時や必要時に医師に連絡できる体制を整備する。
ウ
胸部エックス線写真撮影時や緊急時のマニュアルを整備する。
エ
胸部エックス線検査に係る必要な機器及び設備を整備するとともに、
機器の日常点検等の管理体制を整備する。
オ
検診に従事する診療放射線技師が必要な教育・研修を受ける機会を確保
する。
(6)その他
質問の結果、最近6月以内に血痰のあったことが判明した者に対しては、肺
がんの有症状者である疑いがあることから、第一選択として、十分な安全管理
の下で多様な検査を実施できる医療機関への受診を勧奨する。
喫煙の肺がん発生に対する寄与率は高く、一次予防としての喫煙等の指導及
び肺がんに関する正しい知識等の啓発普及は極めて重要である。このため、肺
がん検診及び肺がん予防健康教育等の場を利用するとともに、必要な者に対し
ては、健康増進法(平成14年法律第103号)第17条第1項に基づく喫煙
者個別健康教育を実施し、禁煙に関する指導を推進する。 禁煙に関する指導に
ついては、短時間での支援も有効であるとの報告もあることから、「禁煙支援
マニュアル(第二版)」を活用するなどして、効率的な実施を図る。また、若
年層に対しても、積極的に禁煙及び防煙に関する指導並びに肺がんに関する正
しい知識等の啓発普及を図るなど、防煙・禁煙・分煙にわたる総合的なたばこ
- 11 -
対策の推進を図るよう努める。
5
乳がん検診
(1)検診項目及び各検診項目における留意点
乳がん検診の検診項目は、問診及び乳房エックス線検査(マンモグラフィを
いう。以下同じ。)とする。
なお、視診及び触診(以下「視触診」という。)は推奨しないが、仮に実施
する場合は、乳房エックス線検査と併せて実施すること。
①
問診
問診に当たっては、現在の症状、月経及び妊娠等に関する事項、既往歴、
家族歴、過去の検診の受診状況等を聴取する。
②
乳房エックス線検査
ア
別紙の2(1)②アに規定する基準に適合した実施機関において、両側
乳房について、内外斜位方向撮影を行う。
イ
40歳以上50歳未満の対象者については、アの内外斜位方向撮影と共
に頭尾方向撮影も併せて行う。
ウ
乳房エックス線写真の読影は、適切な読影環境の下で、二重読影(この
うち1名は、十分な経験を有する医師であること。)により行う。
(2)結果の通知
検診の結果については、精密検査の必要性の有無を附し、受診者に速やかに
通知する。
(3)記録の整備
検診の記録は、氏名、年齢、住所、過去の検診の受診状況、画像の読影の結
果(視触診を実施した場合は、視触診の結果を含む)、精密検査の必要性の有
無等を記録する。
また、受診指導の記録を併せて整理するほか、必要に応じて個人票を作成し、
医療機関における確定診断の結果及び治療の状況等を記録する。
(4)事業評価
乳がん検診の実施に当たっては、適切な方法及び精度管理の下で実施するこ
とが不可欠であることから、市町村は、チェックリスト(市町村用)を参考と
するなどして、検診の実施状況を把握する。その上で、保健所、地域医師会及
び検診実施機関等関係者と十分協議を行い、地域における実施体制の整備に努
めるとともに、乳がん部会における検討結果を踏まえ、その指導又は助言に基
づき、検診実施機関の選定及び実施方法等の改善を行う。
また、都道府県は、乳がん部会において、地域がん登録及び全国がん登録を
活用するとともに、チェックリスト(都道府県用)を参考とするなどして、が
んの罹患動向、検診の実施方法及び精度管理の在り方等について専門的な見地
- 12 -
から検討を行う。さらに、チェックリスト(市町村用)の結果を踏まえ、市町
村に対する技術的支援及び検診実施機関に対する指導を行う。
なお、乳がん検診における事業評価の基本的な考え方については、報告書を
参照すること。
(5)検診実施機関
①
検診実施機関は、適切な方法及び精度管理の下で乳がん検診が円滑に実施
されるよう、チェックリスト(検診実施機関用)を参考とするなどして、乳
房エックス線検査等の精度管理に努める。
②
検診実施機関は、乳がんに関する正確な知識及び技能を有するものでなけ
ればならない。
③
検診実施機関は、精密検査実施施設と連絡をとり、精密検査の結果の把握
に努めなければならない。
④
検診実施機関は、画像及び検診結果を少なくとも5年間保存しなければな
らない。
⑤
検診実施機関は、乳がん部会における検討結果を踏まえ、その指導又は助
言に従い、実施方法等の改善に努める。
(6)その他
乳がんは、日常の健康管理の一環としての自己触診によって、しこり(腫 瘤)
に触れるなどの自覚症状を認めることにより発見される場合がある。このため、
検診の場で受診者に対し、乳がん検診を定期的に受診することの重要性だけで
なく、乳がんの自己触診の方法、しこりに触れた場合の速やかな医療機関への
受診、その際の乳房疾患を専門とする医療機関の選択等について啓発普及を図
るよう努める。
6
大腸がん検診
(1)検診項目及び各検診項目における留意点
大腸がん検診の検診項目は、問診及び便潜血検査とする。
①
問診
問診に当たっては、現在の症状、既往歴、家族歴及び過去の検診の受診状
況等を聴取する。
②
便潜血検査
便潜血検査は、免疫便潜血検査2日法により行い、測定用キット、採便方
法、検体の回収及び検体の測定については、次のとおりとする。
ア
測定用キット
それぞれの測定用キットの特性並びに市町村における検体処理数及び採
便から測定までの時間等を勘案して、最適のものを採用する。
イ
採便方法
- 13 -
採便用具(ろ紙、スティック等)を配布し、自己採便とする。
なお、採便用具の使用方法、採便量、初回採便から2回目までの日数及
び初回採便後の検体の保管方法等は、検診の精度に大きな影響を与えるこ
とから、採便用具の配布に際しては、その旨を受診者に十分説明する。
また、採便用具の配布は、検体の回収日時を考慮して、適切な時期に行
う。
ウ
検体の回収
初回の検体は、受診者の自宅において冷蔵保存(冷蔵庫での保存が望ま
しい。)し、2回目の検体を採取した後即日回収することを原則とする。
また、やむを得ず即日回収できない場合でも、回収までの時間を極力短
縮し、検体の回収、保管及び輸送の各過程で温度管理に厳重な注意を払う。
なお、検診受診者から検診実施機関への検体郵送は、温度管理が困難で
あり、検査の精度が下がることから、原則として行わない。
エ
検体の測定
検体回収後速やかに行い、速やかな測定が困難な場合は、冷蔵保存する。
(2)検診結果の区分
大腸がん検診の結果は、問診の結果を参考として、免疫便潜血検査の結果に
より判断し、「便潜血陰性」及び「要精検」に区分する。
(3)結果の通知
検診の結果については、精密検査の必要性の有無を附し、受診者に速やかに
通知する。
(4)記録の整備
検診の記録は、氏名、性別、年齢、住所、過去の検診の受診状況、検診結果、
精密検査の必要性の有無等を記録する。
また、受診指導の記録を併せて整理するほか、必要に応じ個人票を作成し、
医療機関における確定診断の結果及び治療の状況等を記録する。
(5)事業評価
大腸がん検診の実施に当たっては、適切な方法及び精度管理の下で実施する
ことが不可欠であることから、市町村は、チェックリスト(市町村用)を参考
とするなどして、検診の実施状況を把握する。その上で、保健所、地域医師会
及び検診実施機関等関係者と十分協議を行い、地域における実施体制の整備に
努めるとともに、大腸がん部会における検討結果を踏まえ、その指導又は助言
に基づき、検診実施機関の選定及び実施方法等の改善を行う。
また、都道府県は、大腸がん部会において、地域がん登録及び全国がん登録
を活用するとともに、チェックリスト(都道府県用)を参考とするなどして、
がんの罹患動向、検診の実施方法及び精度管理の在り方等について専門的な見
- 14 -
地から検討を行う。さらに、チェックリスト(市町村用)の結果を踏まえ、市
町村に対する技術的支援及び検診実施機関に対する指導を行う。
なお、大腸がん検診における事業評価の基本的な考え方については、報告書
を参照すること。
(6)検診実施機関
①
検診実施機関は、適切な方法及び精度管理の下で大腸がん検診が円滑に実
施されるよう、チェックリスト(検診実施機関用)を参考とするなどして、
便潜血検査等の精度管理に努める。
②
検診実施機関は、大腸がんに関する正確な知識及び技能を有するものでな
ければならない。
③
検診実施機関は、検体の測定を適正な方法で原則として自ら行わなければ
ならない。
④
検診実施機関は、精密検査実施施設と連絡をとり、精密検査の結果の把握
に努めなければならない。
⑤
検診実施機関は、検診結果を少なくとも5年間保存しなければならない。
⑥
検診実施機関は、大腸がん部会における検討結果を踏まえ、その指導又は
助言に従い、実施方法等の改善に努める。
(7)その他
①
大腸がん検診は、精密検査の受診率が他のがん検診に比べて低いことから、
市町村は、その向上のため、精密検査の実施体制の整備を図るとともに、大
腸がん検診において「要精検」とされた者については、必ず精密検査を受診
するよう、全ての検診受診者に周知する。
なお、その際には、精密検査を受診しないことにより、大腸がんによる死
亡の危険性が高まるなどの科学的知見に基づき、十分な説明を行う。
②
我が国の大腸がんの死亡率及び罹患率は、40歳代後半から増加を示し、
特に50歳以降の増加が著しいことから、50歳以上の者については、積極
的に受診指導を行う等の重点的な対応を行う。
③
精密検査の第一選択は、全大腸内視鏡検査とする。全大腸内視鏡検査を行
うことが困難な場合は、S状結腸内視鏡検査と注腸エックス線検査(二重造
影法)の併用による精密検査を実施する。
ただし、その実施に当たっては、十分な精度管理の下で、注腸エックス線
検査の専門家により実施する。
便潜血検査のみによる精密検査は、大腸がんの見落としの増加につながる
ことから、行わない。
7
総合がん検診
(1)目的
- 15 -
総合がん検診は、地域住民の多様なニーズに対応する観点から、節目検診と
して、総合的ながん検診を行うことを目的とする。
(2)実施方法
総合がん検診は、2から6までに規定するすべてのがん検診を同時に実施す
るものであり、原則として同時に実施することが可能な医療機関において実施
する。
(3)検診の実施
総合がん検診は、2から6までに規定する検診項目(医師が必要と認める者
について行うものに限る。)について、2から6までの定めるところにより行
う。ただし、肺がん検診における胸部エックス線検査については、検診実施医
療機関で直接撮影により撮影された胸部エックス線写真を用いる。
(4)その他
「結果の通知」、「記録の整備」、「事業評価」、「検診実施機関」等につい
ては、2から6までの定めるところに準じて行う。
8
その他
(1)2から7までに規定する事項以外の事項については、「健康増進事業実施要
領」の第3等に準ずる。
(2)健康増進法第17条第1項に基づく健康手帳にがん検診の記録に係るページ
を設ける場合は、別添様式を標準的な様式例とする。
(3)肺がん検診、乳がん検診及び子宮体部の細胞診の実施上の留意事項は、別紙
のとおりとする。
- 16 -
別
紙
がん検診等実施上の留意事項
1
肺がん検診
(1)喀痰細胞診の実施
①
対象者
喀痰細胞診の対象者は、質問の結果、原則として50歳以上で喫煙指数
(1日本数×年数)600以上であることが判明した者(過去における喫煙
者を含む。)とする。
②
喀痰の採取及び処理の方法
ア
質問の結果、喀痰細胞診の対象とされた者に対し、有効痰の採取方法を
説明するとともに、喀痰採取容器を配布し、喀痰を採取する。
イ
喀痰は、起床時の早朝痰を原則とし、最低3日の蓄痰又は3日の連続採
痰とする。
ウ
採取した喀痰(細胞)の処理方法は、次のとおりとする。
(ア)ホモジナイズ法、粘液融解法又は直接塗抹法により、2枚以上のスラ
イドグラスに擦り合わせ式で塗抹する。また、塗抹面積は、スライドグ
ラス面の3分の2程度とする。
(イ)直接塗抹法においては、粘血部、灰白色部等数箇所からピックアップ
し、擦り合わせ式で塗抹する。
(ウ)パパニコロウ染色を行い顕微鏡下で観察する。
③
判定
喀痰細胞診の結果の判定は、「肺癌集団検診の手びき」(日本肺癌学会集
団検診委員会編)の「集団検診における喀痰細胞診の判定基準と指導区分」
によって行う。
(2)胸部エックス線検査に用いる適格な写真
胸部エックス線検査に用いる肺がん検診に適格な胸部エックス線写真は、肺
尖、肺野外側縁、横隔膜及び肋骨横隔膜等を十分に含むようなエックス線写真で
あって、適度な濃度とコントラスト及び良好な鮮鋭度をもち、縦隔陰影に重なっ
た気管、主気管支の透亮像並びに心陰影及び横隔膜に重なった肺血管が観察でき
るものであり、かつ、次により撮影されたものとする。
①
間接撮影であって、100mmミラーカメラを用い、定格出力150kV
以上の撮影装置を用いた、120kV以上の管電圧による撮影
②
間接撮影であって、定格出力125kVの撮影装置を用い、縦隔部の感度
を肺野部に対して高めるため110kV以上の管電圧及び希土類(グラデー
- 17 -
ション型)蛍光板を用いた撮影
③
直接撮影であって、被験者―管球間の距離を1.5m以上とし、定格出力
150kV以上の撮影装置を用い、原則として120kV(やむを得ない場
合は100~120kVでも可)の管電圧及び希土類システム(希土類増感
紙及びオルソタイプフィルム)を用いた撮影
(3)胸部エックス線写真の読影方法
胸部エックス線写真は、2名以上の医師によって読影し、それぞれの読影結
果に基づき比較読影する。その方法は、次のとおりとする。
①
二重読影
2名以上の医師が同時に又はそれぞれ独立して読影することとするが、こ
のうち1名は、十分な経験を有する者とする。読影結果の判定は、「肺癌集
団検診の手びき」(日本肺癌学会集団検診委員会編)の「肺癌検診における
胸部X線写真の判定基準と指導区分」によって行う。
②
比較読影
ア
二重読影の結果、「肺癌集団検診の手びき」(日本肺癌学会集団検診委
員会編)の「肺癌検診における胸部X線写真の判定基準と指導区分」の
「d」及び「e」に該当するものについては、比較読影を行う。
イ
比較読影は、過去に撮影した胸部エックス線写真と比較しながら読影す
るものであり、地域の実情に応じて次のいずれかの方法により行う。
(ア)読影委員会等を設置して比較読影を行う方法
(イ)二重読影を行った医師がそれぞれ比較読影を行う方法
(ウ)二重読影を行った医師のうち指導的立場の医師が比較読影を行う方法
ウ
読影結果の判定は、「肺癌集団検診の手びき」(日本肺癌学会集団検診
委員会編)の「肺癌検診における胸部X線写真の判定基準と指導区分」に
よって行う。
(4)指導区分等
①
指導区分は、「要精検」及び「精検不要」とし、それぞれ次の指導を行う。
ア
「要精検」と区分された者
医療機関において精密検査を受診するよう指導する。
イ
「精検不要」と区分された者
翌年の検診の受診を勧めるとともに、禁煙等日常生活上の注意を促す。
なお、指導区分の決定及び精度管理等については、「肺癌集団検診の手び
き」(日本肺癌学会集団検診委員会編)等を参考とすること。
また、胸部エックス線写真の読影の結果、結核等肺がん以外の疾患が考え
られる者については、受診者に適切な指導を行うとともに、「感染症の予防
及び感染症の患者に対する医療に関する法律」第53条の2第3項に規定す
- 18 -
る定期の健康診断等の実施者又は医療機関に連絡する等の体制を整備するこ
と。
②
精密検査の結果がんと診断された者については、必ず個人票を作成し、組
織型、臨床病期及び治療の状況(切除の有無を含む。)等について記録する。
また、がんが否定された者についても、その後の経過を把握し、追跡する
ことのできる体制を整備することが望ましい。
(5)肺がん検診に用いる胸部エックス線写真
65歳以上の対象者については、次の点に留意する。
①
胸部エックス線写真は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に
関する法律」第53条の6に規定する定期の健康診断に関する記録に準じ、
結核健診の実施者において保存し、肺がん検診の実施者から一時的利用の依
頼があった場合には、迅速かつ円滑に応じられるよう、その管理体制を整備
すること。
②
結核健診の実施者が結核健診を他の機関に委託して行う場合は、委託契約
の締結に際して、胸部エックス線写真の保存及び肺がん検診の実施者からの
一時的利用の依頼に対する便宜の供与等に支障の生じないよう所要の配慮を
すること。
③
肺がん検診の実施者は、結核健診において撮影された胸部エックス線写真
を用いて肺がん検診を行うことを肺がん検診の受診者に周知せしめるととも
に、利用する胸部エックス線写真を損傷しないよう十分な注意をもって取り
扱い、利用後は速やかに返却すること。
なお、胸部エックス線写真の利用に伴う胸部エックス線写真及び関連する
記録の検索並びに運搬に係る費用については、肺がん検診の実施者において
負担すること。
2
乳がん検診
(1)乳がん検診の実施
①
乳がん検診の実施方式
乳がん検診の実施方法を定めるに当たっては、受診者の利便性に配慮する
とともに、検診の結果を速やかに受診者に通知するなど、検診の円滑かつ適
切な実施に支障をきたすことのないよう努める。
視触診は推奨しないが、仮に視触診を実施する場合は、乳房エックス線検
査と併せて実施する。
②
乳房エックス線検査の留意点
ア
実施機関の基準
乳房エックス線撮影の実施機関は、当該検査を実施するに適格な撮影装
置(原則として日本医学放射線学会の定める仕様基準を満 たし、少なくと
- 19 -
も適切な線量及び画質基準を満たす必要があること。)を備える。
なお、日本乳がん検診精度管理中央機構(日本乳癌検診学会、日本乳癌
学会、日本医学放射線学会、日本産科婦人科学会、日本放射線技術学会 、
日本医学物理学会、日本乳腺甲状腺超音波医学会、日本超音波医学会及び
日本超音波検査学会により構成される委員会をいう。以下同じ。)が開催
する乳房エックス線検査に関する講習会又はこれに準ずる講習会を修了し
た診療放射線技師が乳房撮影を行うことが望ましい。
イ
乳房エックス線写真の撮影について
アに規定する撮影装置を用いて、両側乳房について、内外斜位方向撮影
を行う。
ただし、内外斜位方向撮影を補完する方法として、50歳以上の対象者
にも頭尾方向撮影を追加することは差し支えない。
ウ
乳房エックス線写真の読影について
読影室の照度やシャウカステンの輝度に十分配慮する等読影環境を整え
た上で、十分な経験を有する医師(日本乳がん検診精度管理中央機構が開
催する読影講習会又はこれに準ずる講習会を修了していることが望ましい。
以下同じ。)による読影を行うことを原則とする。
また、2名以上の医師(このうち1名は、十分な経験を有すること。)
が同時に又はそれぞれ独立して読影する。
なお、読影結果の判定は、乳房の左右の別ごとに行う。
エ
機器等の品質管理について
実施機関は、撮影装置、現像機及びシャウカステンその他の当該検査に
係る機器等について、日常的かつ定期的な品質管理を行わなければならな
い。
オ
その他
アからエの詳細については、「マンモグラフィによる乳がん検診の精度
管理マニュアル」(厚生省老人保健推進費等補助金・マンモグラフィによ
る乳がん検診の推進と精度向上に関する研究班・平成12年1月)等を参
考とする。
③
視診を実施する場合の留意点
視診に当たっては、乳房の対象性(大きさ及び形)、乳房皮膚の陥凹、膨
隆、浮腫、発赤、乳頭陥凹及び乳頭びらんの有無について観察する。
④
触診を実施する場合の留意点
触診は、指腹法及び指先交互法等により、両手で乳房の内側から外(又は
外側から内側)に、かつ、頭側から尾側に向かって乳房を軽く胸壁に向かっ
て圧迫するように行う。
- 20 -
ア
乳房の触診
腫瘤、結節及び硬結の有無、性状等を診察する。
イ
リンパ節の触診
腋窩リンパ節及び鎖骨上窩リンパ節の腫脹の有無、性状等を診察する。
ウ
乳頭の触診
乳頭からの異常な分泌物の有無、性状等を診察する。
(2)指導区分等
①
指導区分は、「要精検」及び「精検不要」とし、それぞれ次の指導を行う。
ア
「要精検」と区分された者
医療機関において精密検査を受診するよう指導する。
イ
「精検不要」と区分された者
次回の検診の受診を勧めるとともに、日常の健康管理の一環として乳房
の自己触診に関する指導を行う。
②
精密検査の結果がんと診断された者については、必要に応じて個人票を作成
し、医療機関における確定診断の結果及び治療の状況等について記録する。
また、がんが否定された者についても、その後の経過を把握し、追跡するこ
とのできる体制を整備することが望ましい。
3
子宮体部の細胞診
(1)子宮体部の細胞診を実施する場合の留意点
①
対象者
子宮頸がん検診の問診の結果、最近6月以内に、不正性器出血(一過性の
少量の出血、閉経後出血等)、月経異常(過多月経、不規則月経等)及び褐
色帯下のいずれかの症状を有していたことが判明した者に対しては、第一選
択として、十分な安全管理の下で多様な検査を実施できる医療機関への受診
を勧奨することとなるが、子宮頸がん検診と併せて子宮体部の細胞診(子宮
内膜細胞診)を実施することについて本人が同意する場合には、子宮頸部の
細胞診に引き続き子宮体部の細胞診を実施する。
②
問診の留意点
問診時に聴取する不正性器出血は、いわゆる不正出血、閉経後出血、不規
則月経、下着に付着した染み程度の赤色斑点(スポッティング)、一次的な
少量の出血及び褐色帯下等出血に起因するすべての状態を含み、問診の際に
は、このような状態を正しく把握するよう留意する。
③
細胞採取の留意点
子宮体部の細胞診においては、吸引法又は擦過法によって子宮内膜細胞を
採取するが、対象者は、主として更年期又は更年期以後の女性であることか
ら、子宮頸管が狭くなっていること等を考慮し、吸引法及び擦過法の両器具
- 21 -
を準備しておくことが望ましい。
また、検診車や保健所等で実施する場合であって、吸引法又は擦過法のい
ずれかの方法を用いても器具の挿入ができないときは、速やかに医療機関を
受診するよう指導するとともに、医療機関における細胞診の結果等の把握に
努める。
(2)指導区分等
原則として、子宮体部の細胞診の判定結果が「疑陽性」及び「陽性」の者は、
「要精検」とし、「陰性」の者は、その他の臨床症状を勘案し、精密検査の受診
の要否を決定するが、精密検査の受診の必要がない場合は、「精検不要」とし、
それぞれ次の指導を行う。
①
「要精検」と区分された者
医療機関において精密検査を受診するよう指導する。
②
「精検不要」と区分された者
日常生活において不正性器出血等に注意するよう指導する。
- 22 -