****************************************** 赤潮情報（定期赤潮調査結果） ****************************************** 鹿児島県水産技術開発センター平成２８年６月１５日八代海赤潮情報No.１ [1] ６月１４日の調査結果 (1) 赤潮生物の出現状況全調査点において有害種による着色は確認されませんでした。有害種については，コクロディニウムポリクリコイデスが最高 17細胞 /ml，カレニアミキモトイが最高5細胞/ml確認されました。また，脇崎，元ノ尻瀬戸，薄井，出水沖，獅子島～出水の中央，獅子島～水俣の中央の表層で採水したそれぞれ海水1Lを1000倍に濃縮して検鏡したところ，コクロディニウム属を最高0.041細胞/ml確認しました。珪藻類については，水俣沖，出水沖では多い傾向でしたが，その他の調査定点では少ない状況でした。 (2) 海況表層水温は八代海全域で22.7～24.0℃で平年同時期より+2.3℃とやや高め，塩分は28.3 ～32.3で平年よりやや低め，透明度は5.0～12.5mで平年よりやや低めとなっています。表層水温：平均 23.3℃ (21.0℃) 表層塩分：平均 31.4 (32.8) 透明度：平均 8.6ｍ (9.2m) ※ ( )はH18～H26年の6月上旬の平均値（同平年値） [2] 今後の赤潮発生の予想今回の調査でコクロディニウム属，カレニア属といった有害種が確認されました。場所によっては競合する珪藻類が少ない状況となっており，今後の状況によっては有害種が増殖する可能性がありますので注意が必要です。各漁協・養殖業者におかれましては，定期的な検鏡等を継続し，十分な監視をお願いします。赤潮情報 (携帯用 )： http:// kagoshima.suigi.jp/akashio /i/index.shtml 赤潮図鑑(ﾊﾟｿｺﾝ用）：http:// kagoshima.suigi.jp/akashio /newHP/index.html