仕様書 [PDFファイル/330KB]

平成28年度
香美市地籍調査事業
地籍測量委託業務仕様書
(C・FⅠ・FⅡ-1工程)
香 美 市
第1章 総 則
( 適用範囲)
第1条 地籍測量委託業務仕様書(以下「仕様書」という。
)は、香美市(以下「発注者」という。
)が、
国土調査法に基づき実施する地籍調査事業に伴う地籍測量委託業務(C・FⅠ・FⅡ-1工程) (以下
「業務」という。
)を行う場合に適用する。
2 仕様書は、発注者の発注する業務に係る委託契約書(以下「契約書」という。
)及び設計図書の内
容について、統一的な解釈及び運用を図るとともに、その他必要な事項を定め、もって契約の適正な
履行の確保を図るためのものである。
3 設計図書は、相互に補完し合うものとし、そのいずれかによって定められている事項は、契約の履
行を拘束するものとする。
4 図面又は仕様書の間に相違がある場合、又は図面からの読み取りと図面に書かれた数字が相違する
場合は、受注者は調査職員に確認して指示を受けなければならない。
(作業規程)
第2条 業務の実施にあたっては仕様書のほか契約書及び下記の法令等により行うものとする。
(1)国土調査法(昭和 26 年 6 月1日法律第 180 号)
(2)国土調査法施行令(昭和 27 年 3 月 31 日政令第 59 号)
(3)地籍調査作業規程準則(昭和 32 年 10 月 24 日総理府令第 71 号)
(以下「準則」という。
)
同運用基準(平成 14 年 3 月 14 日国土国第 590 号国土交通省土地・水資源局長通知)(以下「運
用基準」という。)
(4)地籍図の様式を定める省令(昭和 61 年 11 月 18 日総理府令第 54 号)
(5)地籍簿の様式を定める省令(昭和 53 年 3 月 25 日総理府令第 3 号)
(6)地籍調査事業工程管理及び検査規程(平成 14 年 3 月 14 日国土国第 591 号国土交通省土地・水
資源局長通知)
(以下「工程管理及び検査規程」という。
)
同細則(平成 14 年 3 月 14 日国土国第 598 号国土交通省土地・水資源局国土調査課長通知)
(7)測量法(昭和 24 年 6 月 3 日法律第 188 号)
(8)香美市財務規則
(用語の定義)
第3条 仕様書に使用する用語の定義は、次の各号に定めるところによる。
(1)「受注者」とは、業務の実施に際し、発注者と契約を締結した会社若しくはその他の法人をいう。
(2)
「調査職員」とは、契約図書に定められた範囲内において受注者又は主任技術者に対する指示、
承諾または協議等の職務を行う者で、契約書第6条に規定する者をいう。
(3)
「検査職員」とは、業務の完了の検査にあたって、発注者から検査及び引き渡しを受けること
を命じられた者をいう。
(4)
「主任技術者」とは、契約の履行に関し業務の管理及び統括等を行う者で、契約書第7条に定
める管理技術者のことをいう。
1
(5)「照査技術者」とは、成果物について技術上の照査を行う者で、受注者が定めた者をいう。
(6)
「班長」とは地籍調査作業規程準則(昭和 32 年 10 月 24 日総理府令第 71 号)第7条に定めら
れたものとする。
(7)
「契約書」とは、会計法第29条の8に基づいて作成された書類をいう。
(8)
「仕様書」とは、業務に共通する技術上の指示事項等を定める図書をいう。
(9)
「図面」とは、入札等に際して発注者が交付した図面及び発注者から変更又は追加された図面
及び図面の基になる計算書等をいう。
(10)
「指示」とは、発注者若しくは調査職員、検査職員が受注者に対し、業務の遂行上必要な事
項について実施させることをいう。必要に応じて書面を用いる。
(11)
「通知」とは、発注者若しくは調査職員が受注者に対し、又は受注者が発注者若しくは調査
職員に対し、業務に関する事項について知らせることをいう。必要に応じて書面を用いる。
(12)
「報告」とは、受注者が発注者若しくは調査職員に対し、業務の遂行に係わる事項について
知らせることをいう。必要に応じて書面を用いる。
(13)
「承諾」とは、受注者が発注者若しくは調査職員に対し、書面で申し出た業務の遂行上必要
な事項について、発注者若しくは調査職員が書面により業務上の行為に同意することをいう。
(14)
「協議」とは、書面により契約図書の協議事項について、発注者若しくは調査職員と受注者
若しくは主任技術者が対等の立場で合議することをいう。
(15)
「提出」とは、受注者が発注者若しくは調査職員に対し、業務に係わる書面又はその他の資
料を説明し、差し出すことをいう。
(16)
「書面」とは、手書き、印刷等の伝達物をいい、発行年月日を記録し、署名又は捺印したも
のを有効とする。緊急を要する場合は、ファクシミリまたはEメールにより伝達できるもの
とするが、後日有効な書面と差し替えるものとする。
(17)
「検査」とは、契約図書に基づき、検査職員が業務の完了を確認することをいう。
(18)
「打合せ」とは、業務を適正かつ円滑に実施するために主任技術者等と調査職員が面談によ
り、業務の方針及び条件等の疑義を正すことをいう。
(19)
「修補」とは、検査職員若しくは発注者が検査時若しくは納品後に受注者の負担に帰すべき
理由による不良箇所を発見した場合に受注者が行うべき訂正、補足その他の措置をいう。
(20)
「協力者」とは、受注者が業務の遂行にあたって、再委託する者をいう。
(21)
「従事者」とは、協力者又はその代理人若しくはその従事者その他これに準ずるものをいう。
(22)「立会」とは、設計図書に示された項目において調査職員が臨場し内容を確認することをいう。
(23)
「工程検査」とは、工程管理及び検査規程に定められた検査のことをいい、これに従って
行うことをいう。
(受注者の義務)
第4条 受注者は、契約の履行に当たって、業務の意図及び目的を十分に理解したうえで業務内容の検
討を行い、仕様書等を満足させるべく、必要な技術を発揮することに努めなければならない。
(調査職員)
第5条 発注者は、業務における調査職員を定め、受注者に通知するものとする。
2 調査職員は、契約書、図面、仕様書等に定められた事項の範囲内において、
「指示」
「承諾」
「協議」
等の業務を行うものとする。
2
(着手及び主任技術者)
第6条 受注者は、仕様書に定めがある場合を除き、契約締結後15日以内に業務に着手しなければな
らない。この場合において、着手とは業務実施のための打合せ又は現地踏査を開始することをいう。
2 主任技術者は、業務が完了するまで原則として変更できない。病床、死亡、退職等やむを得ない理
由により変更する場合は、同等以上の技術力を有する者を配置し、発注者の了承を得なければならない。
3 主任技術者は、契約書、図面、仕様書等に基づき業務に関する一切の事項を処理するものとする。
4 主任技術者は、業務に精通した経験豊かな者で、業務を実施するうえで技術上の監督管理を行う責
任者であり、測量士、地籍調査管理技術者の資格を有するものとする。
5 測量作業に従事する技術者は、測量法第49条により登録された測量士又は測量士補でなければならない。
6 主任技術者は、業務を計画及び管理をする責任者で測量技師等を指揮、指導するものとする。
(測量の基準)
第7条 この業務に使用する測量の基準は第2条に規定するほかは、調査職員の指示によるものとする。
(作業計画)
第8条 受注者は、契約後速やかに地籍測量作業計画書を作成し、調査職員の承諾を得なければならない。
2 受注者は前項の規定に変更が生じた場合は、直ちにその旨を報告しなければならない。
3 地籍測量作業計画書には、下記事項を記入するものとする。なお、業務組織計画には主任技術者・
照査技術者・班長・個人情報取扱責任者を記載すること。
(1)地籍測量作業概要
(2)実施方針
(3)工程表
(4)業務組織計画
(5)使用する主な図書及び基準
(6)連絡体制(緊急時含む)
(7)使用機器の種類、名称、性能及び検定証明書の写し
(8)その他
(打合せ)
第9条 業務の実施にあたって、業務の適切な遂行を図るため主任技術者と調査職員は、常に密接な連
絡を取り、その連絡事項を必要に応じ記録し、打合せの際相互に確認するものとする。
(作業管理)
第10条 受注者は、作業の実施にあたり、関係法規、契約図書及び仕様書を遵守し、常に適切な管理
を行わなければならない。
2 受注者は、測量実施にあたり、水陸交通の妨害又は公衆に迷惑を及ぼさないよう努めなければならない。
(安全等の確保)
第11条 受注者は、屋外で行う業務の実施に際しては、調査業務関係者だけでなく、付近住民、通行
者、通行車両等の第三者の安全確保のために、次の各号に掲げる事項を遵守しなければならない。
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(1)受注者は「土木工事安全施工技術指針」
(平成 21 年 3 月 国土交通省大臣官房技術調査課)を
参考にして常に調査業務の安全に留意し現場管理を行い災害の防止を図らなければならない。
(2)受注者は、調査業務現場において別途測量業務又は工事等が行われる場合は相互協調して業務
を遂行しなければならない。
(提出書類)
第12条 受注者は作業実施に先立ち、次の書類を作成し、調査職員に提出しなければならない。
(1)地籍測量作業計画書
(2)着手届
(3)主任技術者届及び作業従事者届
(4)土地立入証交付願
(5)その他調査職員の指示する書類
2 地籍測量作業計画書の作成については、事前に調査職員と協議するものとする。
3 第 1 項に定める書類に変更が生じた場合は、直ちにその旨を報告しなければならない。
(土地の立入り及び土地立入証)
第13条 受注者は、屋外で行う業務を実施するため国有地、公有地又は私有地に立入る場合は、国土
調査法第24条の定めに従って、調査職員及び関係者と十分な協調を保ち業務が円滑に進捗するよう
に努めなければならない。なお、やむを得ない理由により現地への立入りが困難となった場合には、
ただちに調査職員に報告し指示を受けなければならない。
2 受注者は、業務実施のためにやむを得ず植物、又は垣、柵その他これに類するものを伐徐する必要
がある時は、あらかじめ調査職員に報告するものとし、報告を受けた調査職員は国土調査法第26条
に従い、当該土地所有者及び占有者の許可を得るものとする。
3 受注者は、前項の場合において生じた損失のため必要となる経費の負担については、設計図書に示
す外は調査職員と協議により定めるものとする。
4 受注者は、業務を実施するために他人の土地へ立入る場合、国土調査法第24条第3項及び同施行
令第20条に従い、あらかじめ土地立入証交付願を発注者に提出し、土地立入証の交付を受け、現地
立入りに際してはこれを常に携帯しなければならない。
なお、受注者は立入り作業完了後10日以内に土地立入証を発注者に返却しなければならない。
(関係官公庁その他への手続き等)
第14条 受注者は、業務の実施にあたっては、発注者が行う関係官公庁等への手続きの際に協力しな
ければならない。また、受注者は、業務を実施するため、関係官公庁等に対する諸手続きが必要な場
合は、速やかに行うものとする。
2 受注者が、関係官公庁等から交渉を受けた時は、遅滞なくその旨を調査職員に報告し協議するもの
とする。
(貸与資料)
第15条 業務を実施するうえで必要な資料等(発注者以外の第三者が管理する資料等含む。
)は、発
注者が主任技術者に貸与するものとする。
2 業務執行上必要な電子データは提供を行うが、業務以外の目的に利用することは一切禁止する。
4
3 業務遂行上貸与資料の複製が必要な場合は、発注者の許可を得て行うものとする。
4 貸与された資料等及び第3項の複製品については、その重要性を認識し、破損・紛失・盗難等の事
故のないように管理・取り扱いを行うものとし、業務の完了後、あるいは使用済みの場合は、発注者
の参照を受け速やかに返却するものとする。
(守秘義務)
第16条 受注者は、業務の遂行上知り得た事項については、契約期間並びに終了後も第三者に漏らし
てはならない。
2 受注者は、貸与資料を使用するにあたっては、資料内容に十分留意し、個人情報等の保護に万全を
期さねばならない。
3 業務上収集した情報を発注者の許可なく複写及び加工、外部への持出し、並びに目的外利用しては
ならない。
(工程管理)
第17条 受注者は、本作業における自社点検を工程検査に準じて照査技術者により実施しなければな
らない。
2 受注者は、毎月の業務の進捗状況を、翌月5日までに調査職員に報告するものとする。また、業務
実施中に、受注者は調査職員から資料の提出を求められた場合は、期日までに作成して提出しなけれ
ばならない。
(使用機械器具及び技術管理)
第18条 測量作業に使用する測量機器は、測量法第34条に定められた「作業規程の準則」
(平成 20
年国土交通省 413 号)に定める検定に関する技術を有する第三者機関の検定を受け、同機関の発行す
る検定証明書の写しを提出することとする。
2 平均計算に使用するプログラムの点検を実施したことを示す点検証明書等を提出することとする。
(保安)
第19条 受注者は、業務の実施にあたり、次の各項により、地元関係者との無益な摩擦や紛争を起こ
さないよう細心の注意を払い、作業を実施するものとする。
2 交通及び保安に関係のある作業については、あらかじめ所管官公庁と十分な打ち合わせのうえ施行
するものとする。
3 作業従事者は、常に言動には十分注意しなければならない。
4 業務中事故が生じた場合は、所要の措置を講ずるとともに事故発生の原因、経過及び事故による被
害の内容について速やかに調査職員に報告しなければならない。
5 受注者は、屋外で行う業務の実施にあたっては安全の確保に努めるとともに、労働安全衛生法等関
係法令に基づく措置を講じておくものとする。
6 受注者は、屋外で行う業務中に事故等が発生した場合は、直ちに調査職員に報告するとともに調査
職員が指示する様式により事故報告書を速やかに提出するものとする。調査職員から指示がある場合
には、その指示に従わなければならない。
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(成果品の検定・検査・納品)
第20条 業務の成果品は、C工程とFⅠ工程については検定に関する技術者を有する協力者による検
定を受けることとし、それ以外の工程については、工程毎及び作業完了後に主任技術者が立会いのう
え検査職員の検査を受けるものとする。
2 地籍調査の成果品について、国土地理院に登録されている第三者機関による検定を受けることを発
注者が指示することがある。この場合の新たに検定に要する費用は、業務委託料の変更の対象とする。
3 第1項の検査において、検査職員から仕様書に適合しないものとして訂正、補足の指示があった場
合は、受注者は速やかに修補し、再検査の合格をもって次工程作業への着手又は業務の完了とするも
のとする。
(成果品の瑕疵)
第21条 納品後、成果品に瑕疵が発見された場合は、発注者の指示に従い必要な修補を受注者の負担
において行うものとする。
(成果品の帰属)
第22条 業務で使用された資料及び成果品等は、すべて発注者に帰属するものとし、発注者の許可を
受けないで他に公表、貸与してはならない。
(業務の完了)
第23条 作業の完了は、第7章に定める成果品を提出し、検査に合格した時をもって完了とする。
(損害の賠償)
第24条 受注者は、業務遂行中に第三者に損害を与えた場合は、直ちに調査職員にその状況及び内容
を報告し、調査職員の指示に従うものとし、損害賠償の責任は受注者が負うものとする。
(疑義)
第25条 受注者が、業務実施にあたり仕様書等に定めなき事項及び疑義が生じた場合は、調査職員と
協議のうえ指示を受けるものとする。
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第2章 作 業
(作業概要)
第26条 測量の方式は地上測量による方式(以下「地上法」という。
)とする。
(作業実施区域)
第27条 作業の実施区域は、次のとおりとする。
(1)作業区域は、別添実施区域図のとおりとする。
(2)作業量及び作業期間は、別添設計書のとおりとする。
(作業工程)
第28条 作業の工程は次のとおりとする。
(1)C工程(地籍図根三角測量)
(2)FⅠ工程(細部図根測量)
(3)FⅡ-1工程(一筆地測量)
(貸与)
第29条 作業を遂行するため、発注者は受注者に下記の資料を貸与するものとする。
(1)基本三角点(測量法第二章の基本測量の三角点)等の成果及び点の記一式
(2)国土調査法施行令第20条に定める証明書、あるいは準ずる身分を示す証票一式
(3)その他関係資料一式
第3章 C工程(地籍図根三角測量)
(地籍図根三角測量)
第30条 受注者は、次のことを考慮のうえ本作業を実施するものとする。
(1)作業計画を立てるにあたっては、基準点配点図・与点成果表・点の記等の成果に基づき、調査
地域の地形等の状況及び与点の設置状況等について十分な調査を行い計画するものとする。
(2)図上による新点の配置計画は、運用基準に定められた点配置密度の標準、多角路線長及び地形
を考慮し選点計画図を作成し、調査職員の承認を得るものとする。
(3)本作業は、GNSS測量機及びトータルステーションを用いるものとする。
(4)受注者は、測量法第26・30条の規定による測量標・測量成果の使用承認申請書を作成し、
発注者に提出するものとする。
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(地籍図根三角点の選点)
第31条 地籍図根三角点は、後続の測量を行うのに便利であり、標識の保存が確実である位置に選定
するものとする。
2 多角網の与点となる地籍図根三角点等を結ぶ最外周線により構成される区域は、地籍図根三角測量
を行う区域を含むように努めなければならない。
3 網の構成は、与点3点以上を使用し、与点間を努めて直線で結び、地形等の理由でやむを得ない場
合でも極端な迂回又は蛇行する路線は避けるものとする。
4 GNSS測量機を用いる測量方法(以下「GNSS法」という。
)により地籍図根三角点を設置す
る場合には、少なくとも1点以上の視通を確保するものとする。
5 受注者は、地籍図根三角測量を実施するために障害物の伐採及び標識の埋設を行う場合は、その内
容を調査職員に報告し、指示を受けなければならない。
6 受注者は、選点の結果を地籍図根三角点選点図に取りまとめて、調査職員と協議し承認を得るもの
とする。
7 計画調査面積0.4k㎡未満の場合、地籍図根三角点の設置数により積算方法を変更することが有
る。
(標識の設置)
第32条 地籍図根三角点の標識の規格は、運用基準に定めるところによるものとする。
2 標識については、滅失、破損等の防止及び後続の測量作業のため、保護石、表示杭等を設置するよ
うに努めるものとする。
(観測及び測定)
第33条 地籍図根三角測量における観測の方法及び観測値の制限、距離測定の方法及び観測値の制限、
計算の単位は、運用基準に定めるところによるものとする。
(計算)
第34条 網はA・H・X・Y型又は任意多角網による厳密網平均計算によるものとし、GNSS法によ
る場合は、ジオイドモデルを使用する三次元網平均計算とする。
2 任意多角網による場合の厳密平均計算プログラムについては、調査職員の承認を得なければならない。
3 計算結果は、地籍図根三角測量精度管理表、地籍図根三角点網図及び地籍図根三角点成果簿に取り
まとめるものとする。
第4章 FⅠ工程(細部図根測量)
(細部図根測量)
第35条 細部図根測量の準備は、地籍図根三角測量における作業の準備に準じて行うものとする。
(細部図根点の選点及び標識の設置)
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第36条 細部図根点は、後続の測量を行うのに便利であり、かつ、標識の保存が確実である位置に選
点するものとする。
2 細部図根測量における多角路線の長さは、運用基準に定めるところによるものとする。
3 細部図根点の標識は、プラスチック杭等を設置するものとする。
4 細部図根測量は、多角測量法を原則とするが、見通し障害等によりやむを得ない場合には、放射法
によることができる。
(観測及び測定)
第37条 細部図根測量における観測及び測定の方法は、運用基準に定めるところによるものとする。
2 作業における観測及び測定は、GNSS測量機もしくはトータルステーションを用いるものとする。
(計算)
第38条 細部図根測量における計算の単位及び制限は、運用基準に定めるところによるものとする。
2 計算結果は、細部図根測量精度管理表、細部図根点配置図及び細部図根点成果簿に取りまとめるも
のとする。
第5章 FⅡ-1工程(一筆地測量)
(一筆地測量の観測及び測定)
第39条 放射法等による一筆地測量の観測及び測定の方法は、運用基準に定めるところによるものと
する。
2 与点において、基準方向と他の図根点等の観測を行い当該点の異動、番号誤りを点検するものとする。
3 作業における観測は、GNSS測量機もしくはトータルステーションを用いるものとする。
4 一筆地測量における筆界点の次数は、地籍図根三角点等を基礎として通算次数は、6次までとする。
(計算及び筆界点の点検)
第40条 放射法等による一筆地測量の計算の単位及び計算値の制限は、運用基準に定めるものとする。
2 計算結果は一筆地測量精度管理表及び筆界点成果簿に取りまとめるものとする。
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第6章 成果品
(成果品)
第41条 業務により納入する成果品は次のとおりとする。
作業工程
各作業工程共通
記 録 及 び 成 果
①工程表
②その他工程上必要な資料
①基準点等成果簿写し
②地籍図根三角点選点手簿
③地籍図根三角点選点図
C工程
地籍図根三角測量
④地籍図根三角測量観測計算諸簿
⑤地籍図根三角点網図
⑥地籍図根三角点成果簿
⑦精度管理表
⑧測量標の設置状況写真
⑨測量成果検定証明書
①細部図根点選点図
②細部図根測量観測計算諸簿
FⅠ工程
③細部図根点配置図
細部図根測量
④細部図根点成果簿
⑤精度管理表
⑥測量成果検定証明書
①一筆地測量観測手簿
FⅡ-1
②一筆地測量観測計算諸簿
一筆地測量
③筆界点成果簿
④精度管理表
①地籍図根三角点座標値
②地籍図根三角点網図
③地籍図根多角点座標値
電子記録媒体の内容
④地籍図根多角点網図
⑤細部図根点座標値
⑥細部図根点配置図
⑦筆界点座標値
⑧その他調査職員の指示するデータ
2 受注者は、成果品とする電子記録媒体のウイルスチェックを行い納品するものとし、その電子記録
媒体は、発注者が所持するウイルス検査用パソコンで再度検査を行うものとする。
3 電子記録媒体には、業務名称・発注者名・ウイルスチェックに関する情報(ウイルス対策ソフト名
/ウイルス定義年月日/チェック年月日/フォーマット形式)をラベルに表示するものとする。
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4 受注者は、香美市使用のシステムに対応するデータを香美市使用のシステムにデータ移行すること
で電子記録媒体の納品とすることができる。
第7章 情報の取扱い
(目的)
第42条 業務を遂行するにあたり、発注者が提供する発注者所有の取得個人情報等の適切な取扱いを
確保することを目的とする。
(定義)
第43条 個人情報等とは、発注者が受注者に提供する個人情報とその他の情報があるが、生存する個
人に関する情報及び登記情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、その他の記述等により
当該個人情報を識別され得るもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を
識別できることとなるものを含む)をいうものとする。
2 取得個人情報とは、前項に規定された個人情報のうち、受注者が業務の遂行のために取得した以下
の情報のことをいうものとする。
(1)業務の遂行のため、受注者が発注者から提供を受けた個人情報
(2)業務の遂行のため、受注者が自ら収集した個人情報
(3)業務の遂行にあたり、受注者が業務上知り得た上記以外の個人情報
3 その他の情報とは、発注者が提供する業務に必要な情報資産をいう。
(取得個人情報等の保護義務)
第44条 受注者は、取得個人情報の取扱いについて関係する法令、ガイドライン等を遵守するととも
に、その具体的な取扱いに疑義が生じたときは、発注者の指示に従うものとする。
2 受注者は、業務遂行にあたり、取得個人情報を機密事項としてその保護に努めるとともに、これを
業務以外の目的に利用してはならないものとする。
3 受注者は、発注者の書面による事前の許可なしに取得個人情報を第三者及び業務上知る必要のない
従業者(雇用関係のある従業員、派遣社員等)に開示・提供してはならないものとする。
4 受注者は、業務が終了し、または解除された後においても、前3項の義務を負うものとする。
(複写又は複製の禁止)
第45条 受注者は、発注者の許可があるときを除き、この契約による業務を行うため発注者から提供
を受けた個人情報が記録された資料等を複写し、又は複製してはならない。
(個人情報の収集の制限)
第46条 受注者が、業務の遂行のために個人情報の収集を行うときは、その業務の目的を明確にし、
その目的の達成のために必要な範囲内で、適法かつ公正な手段により行わなければならないものとす
る。
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2 受注者が前項の規定に基づき個人情報を収集し、それに伴い本人の同意を得る必要がある場合には、
受注者の責任においてこれを取得するものとする。
(取得個人情報の取扱責任者)
第47条 受注者は、業務の遂行にあたり、取得個人情報の取扱責任者を定め、その指揮のもとに取得
個人情報を適切に保護しなければならないものとする。
2 受注者は、取得個人情報の取扱責任者の氏名および所属を発注者に通知するものとする。また、当
該責任者を変更した場合も同様とする。
3 取得個人情報の取扱責任者は、従業者にこれを理解・遵守させるために必要かつ適切な教育を施す
責任を負うものとする。
(安全性の確保)
第48条 取扱責任者は、善良なる注意をもって取得個人情報等を管理する義務を負うものとし、取得
個人情報等が記録された情報処理システムに対する不正アクセス、破壊、改ざん、または、受注者の
取得個人情報等の紛失、漏えい等の危険を防止し、取得個人情報等の必要かつ適切な管理を行うため
の合理的な安全対策を講ずるものとする。
(目的外利用及び提供の禁止)
第49条 受注者は、発注者の指示又は許可があるときを除き、この契約による業務に関して知り得た
個人情報を、契約の目的以外に利用し、又は第三者に提供してはならない。
(調査)
第50条 発注者は、受注者がこの契約による業務を行うに当たり、取り扱っている個人情報の状況に
ついて、随時調査することができる。
(管理状況の報告・調査)
第51条 発注者は、受注者の取得個人情報等の管理状況について、その必要に応じ、受注者に報告を
求めることができるものとし、受注者は速やかにこれに応じるものとする。
2 発注者は、受注者の取得個人情報等の管理状況を調査するため、受注者に事前に通知したうえで受
注者の事務所等に立ち入ることができるものとし、この場合は、受注者は発注者の調査に協力する義
務を負うものとする。
(事故発生時の措置)
第52条 受注者は、取得個人情報の紛失、破壊、改ざん、漏えい等の事故が発生した場合には、ただ
ちに発注者に報告するとともに、本人からの苦情への対応等を発注者と協議し、発注者の指示に従っ
て適切な措置を講じるものとする。
2 受注者は、発生した事故の再発防止策について検討し、発注者と協議のうえ決定した再発防止策を
受注者の責任と費用負担で講ずるものとする。
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(損害賠償)
第53条 前条の規定にかかわらず、受注者の責に帰すべき事由により、取得個人情報の紛失、破壊、
改ざん、漏えい等の事故が発生し、発注者が第三者から請求を受け、または第三者との間で紛争が発
生した場合には、発注者および受注者は誠意をもって協議を行うとともに、受注者の費用負担でこれ
らに対処するものとする。この場合、発注者が損害を被ったときは、受注者は発注者に対して当該損
害を賠償しなければならないものとする。
(取得個人情報の返還等)
第54条 受注者は、業務の終了後、取得した個人情報が記載された資料等(磁気的記録を含む)を発
注者の指示に従い発注者に返還するか、消去または廃棄するものとする。ただし、発注者が別に指示
したときは、その指示に従うものとし、発注者が希望した場合には、取得個人情報の返還、消去また
は廃棄に関し、発注者指定の様式による証明書を発行するものとする。
(情報の管理)
第55条 業務の製品保証のため、電子成果を含む成果品を受注者において保管する必要がある場合に
は、厳重に管理するものとする。
第8章 その他
(作業工程の省略)
第56条 原則として、作業計画区内及び周辺に電子基準点に整合の取れた地籍図根点が3点以上存在
し、これを与点として細部図根点が設置できる場合には、地籍図根多角測量工程(D工程)を省略す
ることとする。その場合において、その後の作業に著しく支障をきたす状況が発生した場合、発注者
と受注者間においてその対応方法を協議することとする。
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