成果 - 宮崎大学

研究の背景及び目的
この取り組みは昨年度から行っており、今年度は今後継続した事業となることをめざし、以下の3点について計画
• 科学イベントの教材数を増やすため、工学部学生が中心となり、科学イベントへ出展する教材開発を行う。
• 串間市において、昨年度実施した「科学祭り in 串間」に加えて、生涯学習講座と青少年向け科学イベントを融合した講座を開催する。
また、串間市の方々にも実験スタッフに加わって戴けるよう事前に講師養成講座を開く。
• 宮崎市において、小学生の父兄の方々に「科学祭り」の実験スタッフに加わって戴けるよう事前に講師養成講座を開く。
実施状況
③ 宮崎市での科学イベントの実施と
「地(知)のリーダー」の育成
① 学生との科学イベント教材開発
1. フィルムケースロケット
2. アロマウォーター
「中和」を理解するのに適した教材として開発。
クエン酸、重曹、水(氷水)を自身で配合量を調
整し、クエン酸と重曹の中和反応による炭酸ガ
スの生成を利用しフィルムケースを飛ばす。
「蒸留」を理解するのに適した教材として開発。
100円ショップで販売している家庭用品だけを
使って蒸留装置を組み立て、ハーブを蒸留し
アロマウォーター(芳香蒸留水)を作る。
hshs
科学祭り in 本郷小学校 2015
科学祭り in 宮崎学園中学校 2016
で実施
親子ふれあいサイエンス
で実施
② 串間市での公民館講座等の実施と
「地(知)のリーダー」の育成
1. 串間市での講師養成講座
【 会 場 】 串間市中央公民館
【 開 催 日 時 】 平成27年8月22日(土)午後
【 参 加 者 】 串間市生涯学習専門指導員 4名、
串間市中央公民館職員 2名
この講座を受講した串間市の方と、本学スタッフが一緒に
「親子ふれあいサイエンス」、「科学祭り in 串間」の実験
スタッフとして活動した。
2. 親子ふれあいサイエンス
1. 本郷小学校父兄への講師養成講座
【 会 場 】 宮崎大学工学部
【 開 催 日 時 】 平成27年9月28日(月)午後
【 参 加 者 】 本郷小学校PTA 13名
この講座を受講したPTAの方には、本学スタッフと一緒に
「科学祭り」の実験スタッフとして活動していただいた。
2. 科学祭り in 本郷小学校 2015
3. 科学祭り in 宮崎学園中学校 2016
【 会 場
【開催日時
【 参 加 者
【実施内容
】
】
】
】
串間市中央公民館
平成27年8月23日(日)午前
串間市在住の親子10組
• 家庭でできるアロマウォーターの作り方
• 分光器でいろいろな光を虹色にしてみよう
目標の達成度及び成果
成果発表
「青少年向けの実験教材開発とその実施」
菅本 et. al, 日本化学会第96年会, 1PB-009
 学生が教員とともに、科学イベントの教材開発と出展を実施し、通常の
講義では得られない体験をさせることができた。
 生涯学習講座と青少年向けイベントを融合した講座(親子ふれあいサ
イエンス)の開催を通して、新たな公民館講座のあり方を提案した。
 地域の方々にも科学イベントの実験スタッフとして参加してもらうイベン
ト運営方法の新たな提案を行い、継続して実施できる見通しを得た。
宮崎学園中学校体育館
平成28年1月22日(金)午前
宮崎学園中学校全生徒(175名)
• フィルムケースロケットを作ろう
実験解説書の感想
普通
20.0%
保
護
者
工作の感想
アロマ
ウォー
ター
工作の難しさ
100.0%
0.0%
面白い
普通
アロマ
ウォー
ター
56.0%
25.0%
25.0%
簡単
つまらない
わかりや
すい
80.0%
普通
未記入
80.0%
分光器
0%
3. 科学祭り in 串間 2015
ものづくりなど工学部の特色を活かした「科学祭り」を実施。
今年度は、研究の一端を体験できる体験型テーマの出展を試
【 行。
会 場 】 串間市中央公民館
【 開 催 日 時 】 平成27年8月23日(日)午後
【 参 加 者 】 串間市近郊の小中学生(37名)と保護者
【 実 施 内 容 】 • 老眼鏡で天体観測?天体望遠鏡作り
• 水中の小瓶が浮き沈み?ペットボトルで
ガリレオ温度計作り
• モーションキャプチャーを体験しよう
• 暗号をパズルで解いてみよう
】
】
】
】
アンケート(親子ふれあいサイエンス)
大人と子供が一緒に、生活の身近な科学を体験できる
科学イベントを串間市公民館講座として実施。
【 会 場
【開催日時
【 参 加 者
【実施内容
1
【 会 場 】 宮崎市立本郷小学校体育館
【 開 催 日 時 】 平成27年10月3日(土)午後
【 参 加 者 】 本郷小学校3年生児童、父兄、
担任の先生(177名)
【 実 施 内 容 】 • フィルムケースロケットを作ろう
• ペットボトル顕微鏡を作ろう
20%
40%
10.0% 10.0%
60%
80%
難しい
50.0%
分光器
100%
0%
20%
22.0%
40%
60%
22.0%
80%
100%
30.0%
10.0%
難しい
21.0%
子
供
普通
7.0%
アロマ
ウォー
ター
79.0%
わかりやす
い
71.0%
86.0%
分光器
0%
20%
40%
アロマ
ウォー
ター
14.0%
面白い
簡単
普通
普通
つまらない
難しい
21.0%
60%
80%
60.0%
100%
20.0%
分光器
0%
20%
30.0%
40%
50.0%
60%
80%
100%
本プロジェクトで実施したイベントは、以下のメディアに掲載された。
科学祭り in 串間 2015
1) 宮崎日日新聞 2015年9月2日 p.19
2) 広報くしま No.990(2015年9月1日号)
宮崎大学工学部教育研究支援技術センターの
ホームページでも各イベントの詳細を公開して
います。( http://www.teng.miyazaki-u.ac.jp/ )
今後の課題及び展開
 継続的に次年度以降も科学イベント出展を実施するためには、
宮崎大学側(実験テーマの選定・実施)と串間市側(イベント運
営)の業務分担を図るとともに、串間市が主導で企画運営して頂
く必要があると考える。
・所属 : 工学部 教育研究支援技術センター
・代表者 : 横田 光広(教育研究支援技術センター長/工学部長)
・実施協力者:菅本 和寛(工学教育研究部 環境応用化学科担当)、
前田 幸重(工学教育研究部 工学基礎教育センター担当)、技術センター 技術職員、
増田 仁(串間市教育委員会生涯学習課)、佐藤 慎二(宮崎市本郷小学校PTA)
・地域志向教育研究経費区分 : Ⅲ. 地域課題解決型
・対象となる領域 : 地域志向社会貢献領域
<問い合わせ先>
みやだい COC 推進機構
住所:宮崎市学園木花台西1-1
Tel: 0985-58-7250
E-mail: [email protected]