平成２７年度北海道社会福祉協議会事業方針継続する少子高齢化・人口減少の現象は、地方から都市部へと波及しているとともに、国内の経済状況は一部で回復基調がみられるものの、多くの道民にとって実感の乏しいものとなっている。孤立や経済的困窮を要因とする様々な生活課題は引き続いて顕在化しており、住民相互の「繋がり」や、生活課題を地域の中で「受け止める」体制づくりが急務となっている。こうした中、平成 27 年 4 月より生活困窮者自立支援法が施行され、介護保険法の改正では地域包括ケアに向けた新たな「介護予防・日常生活支援総合事業」が創設された。一方で、社会福祉法人に対しては、厚生労働省「社会福祉法人のあり方に関する検討会」報告書において、情報開示や経営管理体制の強化、地域における公益的活動の推進等が強く求められ、さらには今後ますます増大する福祉・介護人材需要に向けた人材の確保・育成も喫緊の課題となっている。このため、本会は都道府県社協として求められている役割を強く認識しつつ、地域住民の生活課題解決に向けた体制づくり、社会福祉施設を経営する社会福祉法人等に対する経営支援、福祉人材の確保とその資質向上を最重点事項とし、本会の組織理念である「道民誰もが安心して暮らし続けることのできる地域社会の実現」に向けて、市区町村社会福祉協議会や社会福祉施設、民生委員児童委員、町内会、ボランティア・市民活動団体その他福祉関係機関等との密接な連携と協働のもと各種事業に取り組んでいく。重点推進項目１地域における生活支援体制の構築（重点事業：市町村社協支援事業・生活困窮者自立支援事業・日常生活自立支援事業・障がい者就労支援事業・地域生活定着支援事業・中国等帰国者支援事業等）２社会福祉法人への経営支援と社会貢献活動の推進（重点事業：社会福祉施設経営指導事業、福祉サービス苦情解決事業、種別協議会との連携事業等）３福祉人材の確保と資質向上の推進（重点事業：福祉人材センター事業・社会福祉職員等研修事業等）