平成28年第2回定例会 文教委員会委員長報告資料

【平成28年第2回定例会
文教委員会委員長報告資料】
平成28年6月16日
○「議案第92号
文教委員長
松原
成文
川崎市スポーツ・文化総合センター条例の一部を改正する条例の
制定について」
≪主な質疑・答弁等≫
*条例改正前と改正後の点検整備時間について
条 例 改 正 前 の ス ポ ー ツ・文 化 総 合 セ ン タ ー の ト レ ー ニ ン グ 室 は 1 日 の 利 用 時 間
帯 を 4 区 分 と し 、各 区 分 の 間 に ト レ ー ニ ン グ 機 器 の 調 整 等 を 行 う た め 、1 0 分 の
中 間 時 間 を 設 け る こ と と し て い た 。今 回 の 条 例 改 正 で は 、ト レ ー ニ ン グ 室 の 利 用
を 時 間 制 と す る こ と で 、中 間 時 間 の 設 定 が な く な る こ と か ら 、事 業 者 が 利 用 状 況
を 勘 案 し 、ト レ ー ニ ン グ 機 器 等 が 使 用 さ れ て い な い 時 間 に 点 検 整 備 を 実 施 し て い
く。併せて、閉館時間においても機械等の点検整備を実施していく。
≪審査結果≫
全会一致原案可決
○「議案第95号
川崎市保育園条例の一部を改正する条例の制定について」
≪意見≫
*公立保育園の民営化には反対の立場のため、公立保育園の廃止に関する本議案に
は賛成できない。
≪審査結果≫
賛成多数原案可決
○「議案第96号
川崎市児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部を
改正する条例の制定について」
○「議案第97号
川崎市家庭的保育事業等の設備及び運営の基準等に関する条例の
一部を改正する条例の制定について」
≪一括審査の理由≫
いずれも保育士の配置要件の特例等に関する内容であるので、2件を一括して審
査
≪主な質疑・答弁等≫
*「市長が認める者」に関する基準及び運用について
「 市 長 が 認 め る 者 」と し て 、具 体 的 に は 保 育 所 で 保 育 業 務 に 従 事 し た 期 間 が 十
分 に あ る 者 、家 庭 的 保 育 者 、今 年 度 か ら 始 ま る 子 育 て 支 援 員 研 修 の う ち 、地 域 型
保 育 コ ー ス を 修 了 し た 者 な ど を 想 定 し て い る 。こ の「 市 長 が 認 め る 者 」は 実 施 要
綱 で 規 定 し 、民 間 保 育 所 に も 周 知 を し た 上 で 、国 の 改 正 省 令 に の っ と っ て 運 用 し
ていきたいと考えている。
*「保育の質」の考え方について
保 育 の 質 に つ い て は 、職 員 配 置 基 準 や 面 積 基 準 を 満 た し て い る こ と が 大 前 提 で
あ る が 、そ の 環 境 の 中 で 、保 育 を 実 践 す る 職 員 一 人 一 人 が 、子 ど も の 発 達 や 養 護 、
教 育 と い っ た も の の 基 本 的 な 考 え 方 及 び 保 育 内 容 を 十 分 に 理 解 し 、計 画 性 の あ る
保 育 を 実 践 す る こ と で 担 保 さ れ る も の と 考 え て い る 。さ ら に 、職 員 一 人 一 人 が 保
育 の 担 い 手 で あ る と の 自 覚 を 持 ち 、保 育 の 実 践 や 日 々 の 反 省 、ま た 、職 員 相 互 の
話合いや研修を通じた保育の専門性や職員同士のコミュニケーションの向上に
よ っ て 保 育 の 質 も 向 上 し て い く も の と 考 え て い る 。今 回 の 条 例 改 正 に よ り 特 例 で
配 置 さ れ る 職 員 に つ い て は 、こ う し た 自 覚 や 行 動 が 実 践 で き る 能 力 を 有 す る と 認
められる者となるよう、制度を適正に運用していきたいと考えている。
*「保育の質」の向上の取組について
本 市 の 保 育 事 業 に お い て 市 が リ ー ダ ー シ ッ プ を 発 揮 し 、民 間 保 育 所 の 運 営 支 援
や保育従事者に対する人材育成の取組を強化する必要があると考えている。
そのため、本年4月にこども未来局に運営管理課及び人材育成担当を、また、
各 区 保 育 総 合 支 援 担 当 を 新 設 し 、こ れ ま で 公 立 保 育 所 運 営 の 中 で 蓄 積 し て き た 専
門 的 技 術 や 知 識 を 民 間 保 育 所 と 共 有 し な が ら 、保 育 士 へ の 研 修 や 訪 問 連 携 等 を 通
じ て 子 ど も 一 人 一 人 に 寄 り 添 い 、保 護 者 の 支 援 を 担 え る 人 材 を 育 成 し て い き た い
と考えている。
*特例により配置される保育士のモニタリング及びチェック体制について
日々の保育の実践や反省の中で保育士のレベルアップを図る取組を行ってお
り、保育士の指導力や教育力、養護力を高めるために必要な手段と考えている。
現 在 、民 間 保 育 所 の 運 営 支 援・指 導 機 能 強 化 の た め に 新 設 し た 組 織 に お い て 、今
後 の 支 援・指 導 の 計 画 を 策 定 し 、実 践 を 始 め て い る 。保 育 現 場 に お い て 職 員 が 発
見する課題や問題点をその保育所だけにとどめず、こども未来局の中で共有し、
市全体の保育の質を向上させるためにフィードバックさせていきたいと考えて
いる。
≪意見≫
*本条例改正には保育基準の規制緩和につながる内容が含まれているため、議案2
件については賛成できない。
≪議案第96号の審査結果≫
賛成多数原案可決
≪議案第97号の審査結果≫
賛成多数原案可決
○「議案第99号
川崎市立学校の設置に関する条例の一部を改正する条例の制定に
ついて」
≪主な質疑・答弁等≫
*市立商業高等学校から幸高等学校への名称変更及び学科改編後におけるこれまで
の商業高等学校の特色の継承について
全 日 制 課 程 に 新 設 す る 普 通 科 に お い て も 、問 題 解 決 的 な 学 習 や 少 人 数 の ゼ ミ 形
式 の 学 習 を 取 り 入 れ る な ど 、こ れ ま で の 商 業 高 校 の 特 色 及 び 伝 統 を い か し た 学 校
づくりを進めていきたいと考えている。
*名称変更に際して実施したアンケートにおける「幸高等学校」以外の名称の候補
について
名 称 変 更 の 候 補 に つ い て は 主 に 三 つ あ り 、一 つ 目 が「 幸 高 等 学 校 」、二 つ 目 が
「かわしょう」の呼称を大事にしたいといった理由から「川崎樟朋高等学校」、
三つ目がこれまでと同じ名称を残してほしいとの理由から「川崎商業高等学校」
であった。
*名称変更に伴う校歌の取扱い及び教育理念の考え方について
校 歌 の 取 扱 い に つ い て は 検 討 中 で あ る が 、現 在 の 校 歌 の 歌 詞 に は「 商 業 」の 文
言 が 含 ま れ て い な い た め 、名 称 変 更 後 も 現 行 の 校 歌 の 使 用 が 可 能 で あ る と 考 え て
い る 。ま た 、今 回 の 改 正 に よ り 商 業 科 が な く な る わ け で は な い た め 、こ れ ま で に
培ってきた理念を大事にしつつ学校づくりを進めていきたいと考えている。
≪意見≫
* 条 例 改 正 に よ り 、商 業 高 校 に 普 通 科 が 新 設 さ れ る こ と に な る が 、商 業 科 や 普 通 科 、
又は県立や市立などでそれぞれの役割があると考えるため、受験をする学生に対
して、違いがはっきりと分かるようなアピールの仕方を工夫してほしい。
*定時制商業科は川崎総合科学高等学校へ移行されることとなるが、地域に密着し
た定時制課程は、地域から通う様々な困難や課題を抱える生徒たちの学習の場と
して必要であるとの立場から、現在の場所にある定時制課程を廃止することとな
る本議案には賛成できない。
≪審査結果≫
賛成多数原案可決
○「議案第109号
黒川地区小中学校新設事業の契約の変更について」
≪主な質疑・答弁等≫
*給食室工事期間中に児童生徒が持参する弁当の衛生管理について
小 学 校 に お い て は 、児 童 が 持 参 す る 弁 当 を 各 階 に 設 置 さ れ て い る 空 調 付 き の 配
膳 室 で 一 括 保 管 す る 。中 学 校 に つ い て は 、現 状 と 同 様 に 生 徒 自 身 で 保 管 す る 形 態
と な る が 、教 室 等 に も 空 調 が 整 備 さ れ て い る た め 、衛 生 面 で の 問 題 は な い と 考 え
ている。
*保護者への説明について
は る ひ 野 小 中 学 校 の 工 事 に つ い て は 、保 護 者 説 明 会 に お い て 説 明 す る と と も に 、
全ての保護者に対して通知している。
*他の学校との教育環境の格差について
全 て の 学 校 を 一 度 に 新 し く す る こ と は 困 難 で あ る が 、学 校 施 設 長 期 保 全 計 画 に
基 づ き 、老 朽 化 し た 学 校 施 設 を 対 象 に 早 期 に 機 能 の 底 上 げ を 図 っ て い き た い と 考
えている。
*はるひ野中学校をモデルとした各学校における給食実施の考え方について
現 在 、各 学 校 を 訪 問 し 、様 々 な 意 見 を 聞 き な が ら 、円 滑 な 給 食 実 施 に つ い て の
話 合 い を 行 っ て お り 、は る ひ 野 中 学 校 に 限 ら ず 、全 て の 中 学 校 で 安 心・安 全 な 給
食を実施できるよう取組を進めていく。
≪意見≫
*これまでPFI方式や当初計画されていた習熟度別学習の導入等に課題があるこ
とから、黒川地区小中学校新設事業については、契約締結時から反対をしてきた
経緯がある。しかしながら、今回の契約変更は、校舎等の増築、給食室改修に伴
う維持管理業務の追加及び中学校給食業務の追加に関するものであるため、中学
校給食の実現を推し進める立場から、本議案には賛成である。
≪審査結果≫
全会一致原案可決
○「議案第111号
川崎市幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び
運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について」
≪主な質疑・答弁等≫
*要件緩和の特例期間の考え方について
教 育・保 育 の 質 を 落 と さ ず に 、保 育 教 諭 が 行 う 業 務 に つ い て 、要 件 を 一 定 程 度
緩 和 す る 今 回 の 改 正 に つ い て は 、多 様 な 教 育・保 育 の 担 い 手 確 保 の 観 点 か ら は 必
要 で あ る と 考 え て い る が 、実 施 期 間 等 に つ い て は 、国 の 動 向 を 踏 ま え て 適 切 に 対
応していきたい。
*条例改正による効果について
現 在 、市 内 に は 幼 保 連 携 型 認 定 こ ど も 園 が 2 園 あ り 、保 育 教 諭 に つ い て は 充 足
し て い る が 、園 児 の 登 園 又 は 降 園 の 時 間 帯 等 に つ い て は 非 常 勤 嘱 託 員 等 の 確 保 に
課 題 が あ る と 聞 い て い る た め 、今 回 の 条 例 改 正 に よ る 要 件 緩 和 は 、そ の よ う な 時
間帯での活用に有効と考えている。
≪意見≫
*今回の改正は幼児教育の質にも関わってくるため、課題等があればしっかりと把
握した上で、改善の取組をしてほしい。
*本条例改正には保育基準の規制緩和につながる内容が含まれているため、本議案
には賛成できない。
≪審査結果≫
賛成多数原案可決
○「請願第1号
義務教育に係る国による財源確保と、30人以下学級の実現をはか
り、教育の機会均等と水準の維持向上、並びにゆきとどいた教育の
保障に関する請願」
≪審査結果≫
取り下げ承認