沖橋通信「VO.2 すぴんおふ」 [PDFファイル/276KB]

経営体育成基盤整備事業「大里地区」
『沖橋架替通信:VO.2 すぴんおふ』
今回は,いつもご覧いただいている『沖橋架替通信』のスピンオ
フ企画(こぼれ話編)として,本工事を支えている「実はすごい技
術」にスポットを当て,皆様にご紹介したいと思います。
※沖橋架替工事の進捗・概要等はバックナンバーを参照願います。
沖橋は,一級河川「大水門川」を一般県道「田尻瀬峰線」が横断するため架
設されている橋梁で,併せて,河川の護岸工事も行っています。
護岸には,写真のような「石積み」の技術が使われていますが,これはなか
なか難しい技術なのです。
栗原市マスコットキャラクタ「ねじりほんにょ」
平成28年6月14日発行
沖 橋
至 田尻
至 瀬峰
この石積みに注目!!
一級河川 大水門川
この石積みは,一般的なコンクリートブロックによる護岸と
目的を同じくして,河川の水の流れから法面の侵食を防ぐため
に施工されています。
では,コンクリート護岸と比較して,どのような特徴がある
のでしょうか。それは次のとおりです。
○河川の流れによる浸食に強い。
○製品の養生期間が要らず,施工性が高い。
○石積みの隙間に魚や貝類が生息でき,周辺の生態系への配慮
に寄与している。
○無機質なコンクリート護岸に比べ景観もよい。
等,メリットの多い工法です。
護岸が完了してからまだ日
が浅いのですが,オタマ
ジャクシやナマズが元気に
泳いでいました。
しかしながら,「人が歩いても崩れない」,「河川の流速に
負けない」安定性を得るためには,石の噛み合わせを良くする
ために丁度よい大きさ・形の石を探し微調整する必要があり,
多くの施工経験を持った職人さんでなければ成し得ない技術で
す。
今回の施工に際しても,経験豊かな職人さんに手掛けていた
だきました。
我々の土木工事は,このような職人技術に支えられているこ
とを皆様に知っていただければ幸いです。
『沖橋架替通信 すぴんおふ』では,今後も機会があれば現場を
支える技術をご紹介して参ります。
「沖橋架替事業」は,宮城県北部土木事務所栗原地域事務所と宮城県
北部地方振興事務所栗原地域事務所の共同施工により実施している
事業です。
【担 当】
宮城県北部地方振興事務所
栗原地域事務所農地整備第一班
電 話 0228-22-2401
FAX 0228-22-9284