「人権教育カリキュラム」の 作成の意義と留意点

三重県教育委員会事務局人権教育課 課長
川島 三由紀
文部科学省「人権教育の指導方法等に関する調査研究会議」委員
桒原 成壽
0%
25%
50%
ア 差別はいけない。
75%
100%
87.3%
10.1%
1.2%
1.4%
イ 差別をなくす取組はすばらしい。
67.3%
ウ 自分にも学習したことと同じような経験や
思いがある。
18.7%
24.1%
21.8%
エ 学習した内容を周りのみんなはどう感じ
ているか知りたい。
21.3%
オ あまり実感がわかない。
22.4%
29.8%
30.6%
6.1%
27.8%
30.8%
2.5%
29.6%
20.2%
29.8%
17.1%
カ 自分や他者を大切にしたい。
75.1%
20.8%
キ 何ができるか分からないが差別はしたく
ない。
75.4%
19.6%
1.6%
2.5%
ク 自分も何か取り組みたい。
自分も何か取り組みたい。
1.9%
3.1%
30.0%
30.0%
ケ もっと学習したい。
39.0%
21.6%
21.3%
31.8%
そう思った
やや思った
9.8%
26.5%
あまり思わなかった
20.1%
思わなかった
【○○小学校 年間学習計画】 めざす子ども像 自分も人も大切にできる子
1年生
学年目標
1学期
誰とでも仲良くしようとする態度を育てる。
何月にこの教材を扱うということが
示してあるだけの計画では、
どんな力をつけていくのか
共通理解が難しい。
2学期
3学期
自校で、これまでに開発した
教材や取組も、
どんな力をつけることを
めざしたものであるのか、
今一度教職員間で
確認し合うことが必要。
………
6年生
………
社会の中にある差別に気づき、みんなでなくしていこうと
する実践力を育てる。
≪国語≫生き物はつながりの中に
≪国語≫「学級討論会をしよう」
≪国語≫「伝えにくいことを伝える」
≪理科≫生き物のくらしと環境
≪道徳≫友だちっていいよね(生活ノート)
≪総合≫地域との交流・出会い学習
≪特活≫新入生歓迎会
≪特活≫委員会活動
≪教科課程外≫朝の会や帰りの会でのスピーチ
≪●●≫・・・・・・・・・・
≪●●≫・・・・・・・・・・
≪国語≫「平和について考える」
≪社会≫渋染一揆・解放令・水平社宣言
≪音楽≫音楽会
≪体育≫病気の予防
≪総合≫校区の歴史
≪特活≫運動会
≪特活≫綴り方
≪特活≫人権フォーラム
≪特活≫委員会活動
≪教科課程外≫朝の会や帰りの会でのスピーチ
≪●●≫・・・・・・・・・・
≪●●≫・・・・・・・・・・
≪国語≫「自分を見つめ直して」
≪社会≫私たちのくらしと憲法
≪社会≫国際連合と日本人の役割
≪総合≫子どもの権利条約
≪特活≫人権フェスティバル
≪特活≫卒業式
≪特活≫委員会活動
≪教科課程外≫朝の会や帰りの会でのスピーチ
≪●●≫・・・・・・・・・・
≪●●≫・・・・・・・・・・
人権教育カリキュラム(例)
めざす子ども像 2年生
自己表現の力 ⇒ ・自分の気持ちを伝えることができる
課題解決の力 ⇒ ・生活の中のおかしなことに気づき、伝えることができる
仲間とつながる力 ⇒ ・自分やなかまを大切にする
知識的側面
子どもたちの実態(現状や課題)を共有し、「こんな子どもに育てたい」という具体的な姿で
人権教育の目標を確かめ合いましょう。
自分も人も大切にできる子
1年生
3年生
4年生
5年生
・相手や場に応じた適切な方法で表現することができる
・生活の中の差別や不合理に気づき、自分たちの問題として解
決しようとする
・社会の中の矛盾や不合理、差別に気づき、なくそうと行動することができる
・相手の気持ちを受け止めることができる
・お互いのよさや違いを認めることができる
自分の生活と地域のつながりを知
自分とは異なる社会や文化について 社会の中でともに生きていく認識を深める。
る。
知る。
≪社会≫○私たちのくらしと憲法 ○国際連合と日本人の役割
≪社会≫○くらしとごみ
≪総合≫○出会い学習 ○身近な ○日本の歴史(部落問題)
≪総合≫○点字、手話、バリアフリー 国について調べよう ○友だちの国 ≪総合≫○校区の歴史 ○子どもの権利条約(子どもの人権)
≪道徳≫○オトちゃんルール
について知ろう ○ちがいを豊かさに ≪体育≫○病気の予防(HIV感染をはじめ病気に対する知識)
(障がい者の人権)
(外国人の人権)
(様々な人権)
めざす子ども像にせまるために、3つの
つけたい力を設定してみました。この3つ
の力について、低・中・高学年別に発達段
階を考慮して、目標を示しました。それぞ
れの学校の特徴を表しやすい部分でもあ
ります。
自分や家族のくらしを見つめる
家庭の仕事に対する理解と協力につ かけがえのない一つの存在であり、つながりあっていることを理
≪総合≫○2分の1成人式
いて考える。
解する。
≪体育≫○育ちゆく体とわたし
≪家庭≫○家庭の仕事とわたし
≪国語≫○生き物はつながりの中に
≪特活≫○~らしさについて考える (女性の人権)
≪理科≫○生き物のくらしと環境
(女性の人権)
≪●●≫○・・・・・・・・・・、○・・・・・・・・・・
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
≪●●≫○・・・・・・・・・・
価値的・態度的側面
取組を文部科学省「人権教育の指導
方法等の在り方について【第三次とりま
とめ】」の知識的側面、価値的・態度的
側面、技能的側面の3つの側面に照ら
して分類してみました。
価値的・態度的側面の学習に力点が
置かれ、知識的側面、技能的側面の取
組が弱いとの報告もあります。
3つの側面の学習にバランスよく取り
組むことができているかどうか検証しや
すいフォームです。
個別的な人権課題を解決するための取組は、
(部落問題)(外国人の人権)(女性の人権)(障
がい者の人権)(子どもの人権)(様々な人権)の
ように表記することで、学校としての取組が明確
になるのではないでしょうか。
6年間を見渡すと、取組の弱い部分が見えてく
ることもあるでしょう。
様々な活動をカリキュラムに位置づ
けることができます。子どもにつけたい
力を育む場面は、各教科、道徳、特別
活動及び総合的な学習の時間だけで
なく、朝の会や帰りの会、清掃活動等
あらゆるところに見つけることができる
と思います。
同じ活動にどの学年でも取り組む
ことがありますが、学年によってねら
いが異なってくるので、ねらいをしっ
かりと確認し合いたいところです。
技能的側面
自分の・・・・・
・・・・・を高める。
≪教育課程外≫○スピーチをしよう
(朝の会、帰りの会)
自分の経験したことを話す技能を高
める。
≪教育課程外≫○スピーチをしよう
(朝の会、帰りの会)
6年生
・自分の思いや考えを表現することができる
自分の思いを表現することができる
技能を高める。
≪教育課程外≫○スピーチをしよう
(朝の会、帰りの会)
≪特活≫人権フォーラム、
≪教科外活動等≫スピーチをし
ようが、価値的・態度的側面にも
技能的側面にもあります。1つの
取組をとおして、いくつかの資
質・能力が培われる場合もある
と思います。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
≪●●≫○・・・・・・・・・・
≪●●≫○・・・・・・・・・・
差別をしない、差別を許さない生き方に学び、自分の生き方を見
つめ直す。
≪社会≫○基本的人権 ○渋染一揆 ○解放令 ○水平社宣
言(部落問題)
≪総合≫○出会い学習 ○地域との交流
≪特活≫○人権フォーラム
≪●●≫○・・・・・・・・・・
日常的に生活を綴り、語り合い、お互いの生活を知り合うことで
つながりを深める。
≪特活≫○綴り方、文集
ともに活動する中で、友だちのよさに気づく。
≪道徳≫○友だちっていいよね(生活ノート)
≪特活≫○委員会活動
≪教育課程外≫○スピーチをしよう(朝の会、帰りの会)
○・・・・・・・・・・、○・・・・・・・・・・
思いが伝わるよう、筋道を立てて話すことができる。また、相手
の気持ちを想像しながら聞くことができる。
≪国語≫○学級討論会をしよう ○平和について考える 等
≪●●≫○・・・・・・・・・・
≪教育課程外≫○スピーチをしよう(朝の会、帰りの会)
友だちと心を一つにし、協力して思いを表現する。
≪音楽≫○音楽会(合唱や合奏)
≪●●≫○・・・・・・・・・・
小学校生活で人権について学んだこと、感じたことを表現する。
≪特活≫○人権フォーラム ○新入生歓迎会 ○卒業式
個別的な人権問題を解決するための教育を推進すること
「三重県人権教育基本方針」
個別的な人権問題
子どもにつけたい力を明確に示していること
発達段階をふまえた系統的な取組であること
すべての教育活動を通した取組であること
一人ひとりが、人権問題の解決を自分の課題として捉え、状況を変え
ようとする具体的な行動に結びつく教育・学習の充実を図るため、以下
の個別的な人権問題を解決するための教育を積極的に推進します。
部落問題
障がい者の人権に
係わる問題
外国人の人権に
係わる問題
子どもの人権に
係わる問題
女性の人権に
係わる問題
様々な人権に
係わる問題
個別的な人権問題を解決するための教育を推進すること
「人権感覚あふれる学校」の実現
計画・実践・検証を
繰り返し、生きたカリキュ
ラムになっていく
人権教育カリキュラムの
人権教育カリキュラムの作成・見直し
作成・見直し
「人権教育カリキュラム」の
作成の意義と留意点
P
課題を解決するための
課題を解決するための方策
方策を策定
人権教育カリキュラムに基づいた
人権教育カリキュラムに基づいた
D 実践(学習経験の積み上げ)
実践(学習経験の積み上げ)
A
C
文部科学省「人権教育の指導方法等に関する調査研究会議」委員
桒原 成壽
こどもの姿を通しての検証・評価
子どもの姿を通しての検証・評価
①人権教育に関わっての国内外の推進の主な動き
1.「人権教育カリキュラム」の作成が
もとめられているわけ
(1)人権教育の推進がオーソライズされている時代で
あるにもかかわらず、質の高さが問われている今日
であること
○国際的には(国連総会の決議をうけて)
・1995年~2004年 「人権教育のための国連10年」
・2005年~2009年 「人権教育のための世界計画第1フェーズ」 ・初等中等教育に焦点を当てた人権教育の推進
・2010年~2014年 「人権教育のための世界計画第2フェーズ」 ・第1フェーズを継続しながら、高等教育機関での人権教
育の推進、教職員・公務員の人権研修に焦点
・2015年~2020年 「人権教育のための世界計画第3フェーズ」の設定を決議
・現在、人権教育の対象集団や中心課題を意見集約中
○国内においては
・2000年
「人権教育及び人権啓発の推進に関する法律」の制定
・2002年
上記の法律第7条の規定に基づいて、「人権教育・啓発に関する基本計画」を閣議決定
・2003年5月 上記の「基本計画」を踏まえ、「人権教育の指導方法等に関する調査研究会議」が設置
以下、上記「調査研究会議」において、
・2004年
「人権教育の指導方法等の在り方について〔第一次とりまとめ〕」公表
・2006年
「人権教育の指導方法等の在り方について〔第二次とりまとめ〕」公表
・2008年
「人権教育の指導方法等の在り方について〔第三次とりまとめ〕」公表
※人権教育を進めていく拠り所として。全国すべての学校、40000校に配布へ
・2009年
〔第三次とりまとめ〕の活用状況調査の実施と公表
・2011年
都道府県教委より、特色ある実践事例の収集
・2012年6月より「特色ある実践事例」を文科省ホームページで公開 (64事例) 5年間続けていく予定
・2013年 3月
〔第三次とりまとめ〕の活用状況調査の再実施
10月 上記調査の結果公表
○三重県では
・2009年
三重県人権教育基本方針の改定
①人権教育に関わっての国内外の推進の主な動き
○国内においては
・2000年
「人権教育及び人権啓発の推進に関する法律」の制定
・2002年
上記の法律第7条の規定に基づいて、
「人権教育・啓発に関する基本計画」を閣議決定
・2003年5月 上記の「基本計画」を踏まえ、
「人権教育の指導方法等に関する調査研究会議」が設置
①人権教育に関わっての国内外の推進の主な動き
○三重県では
・2009年
三重県人権教育基本方針の改定
以下、上記「調査研究会議」において、
・2004年
「人権教育の指導方法等の在り方について〔第一次とりまとめ〕」公表
・2006年
「人権教育の指導方法等の在り方について〔第二次とりまとめ〕」公表
・2008年
「人権教育の指導方法等の在り方について〔第三次とりまとめ〕」公表
※人権教育を進めていく拠り所として。全国すべての学校、40000校に配布へ
・2009年
〔第三次とりまとめ〕の活用状況調査の実施と公表
・2011年
都道府県教委より、特色ある実践事例の収集
・2012年6月より「特色ある実践事例」を文科省ホームページで公開 (64事例)
5年間続けていく予定
・2013年 3月
〔第三次とりまとめ〕の活用状況調査の再実施
10月 上記調査の結果公表
②学校現場では
(2)子どもたちの社会的自立の力を育てるために
○「いじめ」問題が後を絶たないこと
○2013年10月公表
「人権教育の推進に関する取組状況の調査結果」
・特に、中学校において明らかな低下傾向がみられる
・4年前の調査で指摘された、高等学校や特別支援学校の取
組が低調である傾向が続いていたり、部分的には、より顕著
になっていること
・指導内容の価値的・態度的側面への偏り
知識的側面や技能的側面の軽視が続いている
・前回と同様、家庭や地域との連携が十分に進んでいない。
さらに、家庭・地域と連携や協力を深めたいと考えている学
校の割合が減少している等
①2010年度厚生労働省「国民生活基礎調査」のなかで
・日本の子どもたちの貧困率 15.7%
(7人に1人、700人の学校では100人)
・一人親家庭の子どもたちの貧困率 50.8%
(2人に1人)
(2)子どもたちの社会的自立の力を育てるために
(2)子どもたちの社会的自立の力を育てるために
②格差拡大社会の拡がりと保護者や子どもたちへの影響
③特に教育的に不利な環境のもとで暮らす子どもたちに
対して
・自尊感情
・学力、進路、将来展望、ニートやフリーターの課題
・不登校、中途退学
・「いじめ」問題や生徒指導上の課題等
・保護者の経済的不安、子育て不安、悩み、虐待等
・エンパワーメントの力を
・そして、「差別と貧困の世代を超えた連鎖」を
断ち切るための教育を
1.「人権教育カリキュラム」の作成が
もとめられているわけ
(3)教職員の世代交代の課題や、人権教育の
形骸化・空洞化を防ぐために
①60年の同和教育の理念や教訓の継承
②「言葉主義」に走り、年間指導計画に頼る姿にみえ
る形骸化・空洞化の懸念
(1)人権教育の推進がオーソライズされている時代で
あるにもかかわらず、質の高さが問われている今日
であること
(2)子どもたちの社会的自立の力を育てるために
(3)教職員の世代交代の課題や、形骸化・空洞化を
防ぐために
(1)人権教育カリキュラムのフレーム(枠組み)をどう
するのか
2.「人権教育カリキュラム」を作成していく
上での留意点
(1)人権教育カリキュラムのフレーム(枠組み)を
どうするのか
①フレーム(枠組み)に、その学校の人権教育課題が反映される
・教職員の共通認識という点では重要であるが、フレームに
関わる議論に時間を費やすことになる
②三重県委員会が示したフレーム(枠組み)のメリット
・「知識的側面」、「価値的・態度的側面」、「技能的側面」の
バランスが意識できる
・フレームに関わっての議論の時間が少なくてすむ
小学校と中学校の人権教育カリキュラム
人権教育カリキュラム(例)
めざす子ども像 自分もまわりの人も大切にできる子
1年生
2年生
・自分の気持ちを伝えることができる
自己表現の力 ⇒ 課題解決の力 ⇒ ・生活の中のおかしなことに気づき、伝えることができる
仲間とつながる力 ⇒ ・自分やなかまを大切にする
3年生
4年生
・自分の思いや考えを表現することができる
5年生
6年生
・相手や場に応じた適切な方法で表現することができる
・生活の中の差別や不合理に気づき、自分たちの問題として
・社会の中の矛盾や不合理、差別に気づき、なくそうと行動することができる
解決しようとする
・相手の気持ちを受け止めることができる
・お互いのよさや違いを認めることができる
自分の生活と地域のつながりを知
自分とは異なる社会や文化について 社会の中でともに生きていく認識を深める。
る。
知る。
≪社会≫○私たちのくらしと憲法 ○国際連合と日本人の役割
≪社会≫○くらしとごみ
≪総合≫○出会い学習 ○身近な ○日本の歴史(部落問題)
≪総合≫○点字、手話、バリアフリー 国について調べよう ○友だちの国 ≪総合≫○校区の歴史 ○子どもの権利条約(子どもの人権)
≪道徳≫○オトちゃんルール
について知ろう ○ちがいを豊かさに ≪体育≫○病気の予防(HIV感染をはじめ病気に対する知識)
(障がい者の人権)
(外国人の人権)
(様々な人権)
自分や家族のくらしを見つめる
家庭の仕事に対する理解と協力につ かけがえのない一つの存在であり、つながりあっていることを理
≪総合≫○2分の1成人式
いて考える。
解する。
≪体育≫○育ちゆく体とわたし
≪家庭≫○家庭の仕事とわたし
≪国語≫○生き物はつながりの中に
≪特活≫○~らしさについて考える (女性の人権)
≪理科≫○生き物のくらしと環境
(女性の人権)
≪●●≫○・・・・・・・・・・、○・・・・・・・・・・
知識的側面
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
≪●●≫○・・・・・・・・・・
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
≪●●≫○・・・・・・・・・・
≪●●≫○・・・・・・・・・・
差別をしない、差別を許さない生き方に学び、自分の生き方を見
つめ直す。
≪社会≫○基本的人権 ○渋染一揆 ○解放令 ○水平社宣
言(部落問題)
≪総合≫○出会い学習 ○地域との交流
≪特活≫○人権フォーラム
≪●●≫○・・・・・・・・・・
価値的・態度的側面
日常的に生活を綴り、語り合い、お互いの生活を知り合うことで
つながりを深める。
≪特活≫○綴り方、文集
ともに活動する中で、友だちのよさに気づく。
≪道徳≫○友だちっていいよね(生活ノート)
≪特活≫○委員会活動
≪教育課程外≫○スピーチをしよう(朝の会、帰りの会)
○・・・・・・・・・・、○・・・・・・・・・・
思いが伝わるよう、筋道を立てて話すことができる。また、相手
の気持ちを想像しながら聞くことができる。
≪国語≫○学級討論会をしよう ○平和について考える 等
≪●●≫○・・・・・・・・・・
≪教育課程外≫○スピーチをしよう(朝の会、帰りの会)
友だちと心を一つにし、協力して思いを表現する。
≪音楽≫○音楽会(合唱や合奏)
≪●●≫○・・・・・・・・・・
技能的側面
小学校生活で人権について学んだこと、感じたことを表現する。
≪特活≫
○人権フォーラム ○新入生歓迎会 ○卒業式
自分の・・・・・
・・・・・を高める。
≪教育課程外≫○スピーチをしよう
(朝の会、帰りの会)
自分の経験したことを話す技能を高
める。
≪教育課程外≫○スピーチをしよう
(朝の会、帰りの会)
自分の思いを表現することができる
技能を高める。
≪教育課程外≫○スピーチをしよう
(朝の会、帰りの会)
柘植小学校5年生と柘植中学校2年生の人権教育カリキュラム
(1)人権教育カリキュラムのフレーム(枠組み)を
どうするのか
③伊賀市立柘植小学校・中学校における人権教育カリキュラムの
フレーム
・社会的自立の力を目指したい→子どもたちの実態からスタート
・「エンパワーメントの力」「リテラシーの力」「キャリアビジョン
(デザイン)の力」の三側面と、すべての活動の基盤とする
「なかまづくり・学級集団づくり」のフレーム
(1)人権教育カリキュラムのフレーム(枠組み)を
どうするのか
④伊賀市立柘植小学校・中学校における人権教育カリキュラムの
留意点
・ 「エンパワーメントの力」「リテラシーの力」「キャリアビジョン
(デザイン)の力」の三側面と「なかまづくり・学級集団づくり」が、
相互に関わり合うことを示したい
・「つけたい力」の文言は、子どもをイメージして極力具体的に記
すこと
・形骸化・空洞化を避けたい
(2)校種間連携が意識された人権教育カリキュラム
であること
①作成された人権教育カリキュラムを、中学校区でつきあわせた時の
懸念
②価値的・態度的側面(なかまづくり・学級集団づくり)のズレの克服を
・日常的な取組を伴うために、一つの学校でも共通認識(ズレの
克服)が重要
・子どもの混乱、教員への反発、「中一ギャップ」
③授業交流会や合同研修会を通して、共通の「ものさし」を持つこと
人権教育カリキュラム チェックシート
項 目
チェック
① 人権教育推進計画の中に、子どもの現状と課題を示している。
② 人権教育推進計画の中に、めざす子ども像を示している。
子どもにつけたい力を
明確に示していること
③ 子どもにつけたい力を明確に示している。
④
「知識的側面」「価値的・態度的側面」「技能的側面」の三側面のバランスを
考えている。
「人権感覚あふれる学校」の
実現をめざして
⑤ 三重県人権教育基本方針の3つの目標を意識している。
⑥ 発達段階をふまえた取組になっている。
発達段階をふまえた
系統的な取組であること
⑦ 入学から卒業までの取組に系統性がある。
⑧ 校種間連携を意識している。
⑨ 各教科・外国語活動(小学校)で取組を行っている。
すべての教育活動を通した
道徳・特別活動(学級活動、児童会・生徒会活動、学校行事等)・総合的な
⑩
取組であること
学習の時間等で取組を行っている。
⑪
教育課程外の活動(朝の会や帰りの会、係活動、宿題など)で取組を行って
いる。
⑫ 部落問題を解決するための教育を行っている。
⑬ 障がい者の人権に関わる問題を解決するための教育を行っている。
個別な人権問題を
解決するための教育を
推進すること
⑭ 外国人の人権に関わる問題を解決するための教育を行っている。
⑮ 子どもの人権に関わる問題を解決するための教育を行っている。
⑯ 女性の人権に関わる問題を解決するための教育を行っている。
⑰ 様々な人権に関わる問題を解決するための教育を行っている。
どうもありがとうございました。