滋賀大学と京都髙島屋が初の共同研究を開始～「インバウンド」に関する調査研究～滋賀大学法人滋賀大学（学長位田隆一）は、京都髙島屋と「インバウンド」に関する共同研究契約を締結しました。 2015 年には中国からの観光客は 2013 年の 3.8 倍 500 万人に迫る勢いとなっており、今後もビザの緩和により、増加が見込まれますが、観光、宿泊、購買行動が多様化しており実態が掴みきれていない状況です。本学は、昨年度より京都髙島屋とインバウンドに関しての情報交換を行ってきましたが、中国人個人観光客を対象として、京都市内での観光や消費行動などを分析し、京都髙島屋での購買に繋がる情報を提供するため、共同研究契約を締結することになりました。本学では、今後、京都髙島屋との研究を切っ掛けに、滋賀地区の自治体等にインバウンドに関する施策を提案し、地域活性化に繋げていく予定です。本研究には、社会連携研究センター及び経済学部教員が 4 名、大学院経済学研究科、経済学部の約 30 名の学生が参加し、平成 29 年 2 月に京都髙島屋で研究成果を発表します。マーケティング分野の共同研究を契約することは全国的にも少ないですが、国内の市場規模が縮小し、IT による購買行動が年々変化する中で、地域に密着する企業が売上を増加させるためにはデータの収集や分析が必要です。本学では、産業振興の窓口として社会連携研究センターを設置しており、さらに、今年度に設置したデータサイエンス教育研究センター及び来年度に設置予定のデータサイエンス学部（仮称）を加え、より一層、県内・外の企業、産業界に貢献できる研究を進めていきたいと考えています。 □京都髙島屋との「インバウンド」に関する共同研究契約内容１．研究題目京都地区及び髙島屋京都店におけるインバウンドマーケティング対策２．研究目的マーケティング研究に基づいた施策の実施及び地域貢献（滋賀地区）３．研究内容学生によるインバウンド施策実行に向けた調査・提案及び施策実施、検証４．研究期間平成 28 年 6 月 15 日～平成 29 年 2 月 28 日５．研究体制主担当社会連携研究センター特任教授近兼敏担当経済学部教授岡本哲弥経済学部准教授竹中厚雄経済学部准教授陳韻如経済学研究科、経済学部学生約 30 名