第 3 章 顔の女性度評定における肌色の作用 §3-4. 第 3 章のまとめ §3-4. 第 3 章のまとめ * 肌色 の明 るさ は顔 の女 性度 を左 右す る。 色白 肌は より 女性 的に 、色 黒肌 は女 性 的 で な い 方向 に 印 象 を 導 く と い う 可能 性 が あ る 。 但 し 、 若 干女 性 寄 り の 形 態における肌色の作用は一定せず、評価基準にばらつきが生じ易い。 * 女性 度と いう 心理 尺度 にお いて は「 飽和 点」 が存 在す る可 能性 があ る。 形態 的 に男 女 どち ら かの パ タ ンが 3/4(75% )含 ま れて い れば 女 性 度は 頭 打ち と な り 、 そ れ 以上 の 形 態 の 男 性 化 、 女 性化 に よ る 印 象 の 変 化 は 小さ く な る 。 ま た 、 色 白 肌 は女 性 度 に お け る 「 飽 和 点」 の 形 態 条 件 を よ り 緩 やか な 方 向 へ と シフトさせる。 * 比較 対象 の存 在に より 、そ れの みで 観察 され た場 合と は性 別の 印象 が異 なっ て感受される可能性がある。 * 顔パタンの合成比率と性別の印象は等間隔に変化するものではない。つまり、 顔 か ら 得 ら れる 心 理 的 な 変 化 量 は 物 理的 な 変 化 量 と の 単 純 な 比例 関 係 に よ っ て定義されるものではないと考えられる。 -115-
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