大豆情報No.

No.2 (平成28年6月16日)
大豆情報
秋田地域振興局農林部農業振興普及課
Tel 018-860-3410
Fax 018-860-3834
梅雨時期でも中耕・培土は適期に実施を!
①管内の播種進捗状況
管内の播種始期(進捗率5%)は平年より1日遅い6月3日、播種盛期(同50%)は
平年より3日遅い6月12日となりました。播種作業はおおむね順調に行われています。
また、適度な降雨もあり、出芽は良好です。
②排水対策の徹底を!
大豆は湿害に弱く、特に発芽時から生育初期にかけての湿害はその後の生育に大きく影
響します。このため、明きょに加え、補助暗きょ等を施工し、排水対策を徹底します。
既に施工している明きょも播種作業や管理作業等の際に、部分的に崩れている場合があ
るので、確認と補修を行ってください。
明きょは、ほ場周囲に深さ15~25cmで施工し、排水溝は必ずほ場外の排水路につな
げることが重要です。
③中耕・培土は適期に実施!
中耕・培土の作業期間は、降雨が続くことが多く、作業は遅れがちですが、晴れ間をみ
てタイミングよく実施しましょう。
中耕・培土は、雑草の発生抑制や倒伏防止など様々な効果があり、大豆の生育・収量に
影響する重要な作業のひとつです。早め早めの作業予定を立てましょう。
本葉1葉
初生葉
子葉
内 容
中 耕
実施時期 初生葉展開期~本葉1葉期
高さの目安 子葉が隠れない程度
培土(1回目)
本葉2~3葉期
子葉が隠れる程度
- 1 -
培土(2回目)
本葉6~7葉期
初生葉が隠れる程度
④当面の雑草対策
当面の雑草防除は中耕・培土により行いますが、雑草の発生状況によってはその程度に
応じて、大豆生育期処理除草剤を使用する必要があります。また、薬剤によって使用可能
な時期等が異なるので使用基準に注意してください。
(1)ノビエ、メヒシバ等のイネ科雑草が
優占する場合は、「ナブ乳剤」、「ワ
ンサイドP乳剤」、「ポルトフロアブ
ル」のいずれかを散布します。周辺に
水稲などのイネ科作物がある場合、付
着すると薬害が発生しますので、水稲
への飛散には特に注意します。また、
広葉雑草には効果がないので、注意が
必要です。
【適用雑草及び使用方法】
薬
剤
散 布 時 期
大豆
ノビエ
名
ナブ乳剤
収穫30日前まで 3~5葉
ワンサイドP乳剤 収穫60日前まで 3~5葉
ポルトフロアブル 収穫30日前まで 3~8葉
使 用 量(10aあたり)
本剤の
薬量(ml)
希 釈 水 量 使用回数
(ℓ)
150~200 100~150
75~100
70~100
各1回
200~300
100
(2)アメリカセンダングサ、ノボロギク、タデ類等の広葉雑草が優占する場合は「大豆
バサグラン液剤」を使用します。※ただし、適用品種は「リュウホウ」とします。
【適用雑草及び使用方法】
薬
剤
名
大豆バサグラン液剤
散布時期
大豆2~6葉期
(収穫45日前まで)
使 用 量(10aあたり)
薬量(ml)
希 釈 水 量
(ℓ)
100~150
100
本剤の
使用回数
除草剤の使用にあたっては、薬剤の特性を十分に把握し、
使用基準を遵守してください
- 2 -
茎葉散布
1回