連 携 室 だ よ り

平成28年5月号
連 携 室 だ よ り
No.124(1)
第 124号
連携室だより
公益財団法人
北海道医療団
帯広第一病院
発行 公益財団法人北海道医療団 帯広第一病院 地域医療連携室
〒080-0014 帯広市西4条南15丁目17番地3
TEL 0155-25-3121(病院代表)
TEL 0120-558-091(連携室直通)
FAX 0155-27-0248(連携室専用)
帯広第一病院 前院長 富永先生寄贈
展望パネル
帯広市役所11階展望室に
設置されてます
今号の内容
・平成27年度 消化器内視鏡センター実績報告 消化器内視鏡センター長 眞坂 智寛 ・・・(2)
・平成27年度 麻酔科ペインクリニック実績報告 麻酔科部長 佐々木 英輝 ・・・・・・・(3)
・管内2カ所目!日本肝臓学会認定施設となりました 理事長 小林 光樹
新しい連携室スタッフを紹介いたします
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
(2)No.124
連 携 室 だ よ り
平成28年5月号
平成27年度
消化器内視鏡センター実績報告
消化器内視鏡センター長 眞坂 智寛
平素よりたくさんの患者様をご紹介いただき、誠にありがとうございます。この場をお借りして厚く
御礼申し上げます。昨年度の内視鏡センターの検査実績をご報告させて頂きます。
検査総数は過去最高の7,903例で、上・下部消化管内視鏡検査、ERCP関連手技ともに増えており、
一昨年度より818例の大幅な増加となりました。胃ESD件数は約半数に減っておりますが、これはピ
ロリ菌の除菌療法が浸透してきたことが一つの要因かもしれません。平成25年にピロリ菌感染胃炎の
除菌療法が保険収載されてからは、当院での除菌患者数も4~5倍に増加しております。反対に大腸
ESD件数は倍増し、大腸EMR件数も約1.5倍に増えておりますので、今後は大腸癌の早期発見・早期
治療が重要になってくると思われます。胆石症や胆膵系悪性腫瘍患者もコンスタントに居り、ERCP関
連手技も増加傾向です。
現在、消化器内視鏡センターは医師6名体制で対応しておりますが、定期検査・定期治療に加え、随
時救急患者にも対応しております。今後とも消化器内視鏡センターを宜しくお願い致します。
検 査 手 技
上部消化管
平成25年度
平成26年度
平成27年度
4,896 例
4,909 例
5,289 例
4,538 例
4,577 例
4,987 例
食道止血術
10 例
6 例
4 例
胃止血術
50 例
47 例
61 例
十二指腸止血術
15 例
22 例
9 例
異物除去術(アニサキスなど)
14 例
20 例
19 例
2 例
4 例
2 例
35 例
33 例
16 例
5 例
9 例
4 例
18 例
13 例
17 例
消化管ステント留置術
7 例
6 例
9 例
内視鏡的胃ろう造設術
180 例
140 例
132 例
22 例
32 例
29 例
1,934 例
1,881 例
2,271 例
1,472 例
1,405 例
1,535 例
大腸止血術
27 例
37 例
45 例
大腸ESD(内視鏡的粘膜下層切除術)
19 例
19 例
43 例
390 例
400 例
599 例
6 例
17 例
39 例
20 例
3 例
10 例
188 例
180 例
207 例
カプセル内視鏡検査
9 例
2 例
3 例
バルーン内視鏡検査
7 例
3 例
13 例
胆膵EUS
93 例
91 例
83 例
肝生検(経皮的針生検)
35 例
21 例
28 例
経カテーテル肝動脈塞栓術
13 例
0 例
2 例
0 例
9 例
7 例
7,175 例
7,096 例
7,903 例
(内 訳)
上部消化管内視鏡検査
食道ESD(内視鏡的粘膜下層切除術)
胃ESD(内視鏡的粘膜下層切除術)
胃EMR(内視鏡的粘膜切除術)
食道静脈瘤硬化療法・結紮術
その他
下部消化管
(内 訳)
下部消化管内視鏡検査
大腸EMR(内視鏡的粘膜切除術)
大腸ステント留置
その他
ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査)
経皮的ラジオ波焼灼療法
合 計
平成28年5月号
連 携 室 だ よ り
No.124(3)
平成27年度
麻酔科ペインクリニック実績報告
麻酔科部長 佐々木 英輝
いつも地域の先生方に大変お世話になっております。この場を借りましてお礼申し上げます。
さて、ペインクリニック外来は開設させていただいてから急性、慢性の運動器疾患を始め、帯状疱疹後
神経痛、三叉神経痛、線維筋痛症など幅広く疼痛疾患の診療を行っています。薬物療法なども行っており
ますが、神経ブロックを主体に、硬膜外腔へ電極ワイヤを挿入し、疼痛コントロールする脊髄刺激療法や
椎間板ヘルニアに対する椎間板内治療なども行っております。年間神経ブロック及び手術件数は平成27
年度で5,250件行いました。これも地域医療連携にて密な連携が取れている結果と考えています。ま
た、髙林先生が就任され常勤医2名体制となり、今まで新患は予約制でしたが月曜から金曜まで予約なし
で診療することが可能になりました。
最近では、他院からの神経ブロックなどの依頼もお受けさせてい
ただいております。施設や設備の問題などからなかなか施行が難し
い、また、神経破壊薬を用いた癌性疼痛の神経ブロックや三叉神経
痛、肋間神経痛に対する高周波熱凝固装置を用いた神経熱凝固術、
また頚椎症性神経根症への頸部神経根ブロックや硬膜外ブロックな
どもX線イメージや神経専用のエコーなどを用いて安全に施行でき
るような体制に取り組んでおります。もし、症状コントロールの一
つの手段としてご依頼いただけるようでしたら嬉しい限りです。
当院は、平成28年4月1日付で
最後に、患者様にとってベストな疼痛コントロールを提供し十勝
に根ざした医療を提供するように努めてまいりますので、これから 日本ペインクリニック学会専門医指定研修施設
も引き続き御指導のほど宜しくお願い申しあげます。
となりました
平成27年4月~平成28年3月までの手技実績報告をさせていただきます。
同データはホームページでも公開しております
・腰部交感神経節ブロック
29 例 ・大後頭神経ブロック
・神経根ブロック(局所麻酔薬)
36 例 ・局所静脈内交感神経ブロック
82 例
2 例
・神経根ブロック(高周波熱凝固法)
4 例 ・仙腸関節ブロック(局所麻酔薬)
・膝関節枝ブロック(高周波熱凝固法)
3 例 ・星状神経節ブロック
388 例
19 例 ・肩甲上神経ブロック
21 例
・椎間関節ブロック(頸部・胸部・腰部)
・脊髄神経後枝内側枝ブロック(高周波熱凝固法)
・腕神経叢ブロック
・硬膜外造影検査
・硬膜外ブロック(頸部・胸部・腰部・仙骨部)
7 例 ・三叉神経ブロック(おとがい・眼窩上・眼窩下)
13 例 ・肩甲上神経ブロック(高周波熱凝固法)
7 例 ・トリガーポイントブロック
1,450 例 ・大腰筋筋交感ブロック
9 例
20 例
1 例
939 例
8 例
・硬膜外チュービング
3 例 ・浅部・深頸神経叢ブロック
4 例
・硬膜外洗浄
7 例 ・関節腔内注射
2,158 例
・経皮髄核摘出術
2 例 ・腱鞘周囲注射
28 例
・椎間板ブロック(局所麻酔薬)
3 例 ・上腕二頭筋長頭筋腱鞘内注射
4 例
・椎間板造影検査
2 例 ・硬膜外刺激電極挿入術(トライアル)
1 例
合計 5,250例
(4)No.124
連 携 室 だ よ り
平成28年5月号
管内2カ所目!
日本肝臓学会認定施設となりました
理事長 小林 光樹
肝が据わる、肝が小さい、肝に銘ずる、話のキモなどということ
ばの使い方をしますが、肝とは「内臓の主要部分。特に、肝臓。」
と同時に「物事の重要な点。急所。」という意味でも使われます。
この肝臓を診療する専門医になるためには、日本肝臓学会の認定
施設で研修する必要があります。4月から帯広第一病院は、日本肝
臓学会認定施設となりました。消化器系病床が常時30床以上、常
勤の指導医1名、常勤の専門医1名以上が勤務し十分な指導体制がとられていることなどの要件を満た
すことができたからです。
これまで日本肝臓学会認定施設は全国で80施設ほど、北海道でも3施設しかありませんでした。さ
らに消化器と肝臓の診療を充実させ、この分野のプロフェッショナルを目指す人達が研鑽を積むために
集まることを期待しています。
新しい連携室スタッフを紹介いたします
地域の先生方におかれましては、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。この度
5月より地域医療連携室にて医療ソーシャルワーカーとして勤務させていただくこと
になりました宮岸と申します。
医療機関で働かせて頂くのは久しぶりなので、甚だ微力ではありますが、一日も早
く皆様のお役に立てるよう努力していきたいと思いますので、どうかご指導・ご鞭撻
地域医療連携室
MSW(社会福祉士)
のほどよろしくお願い致します。
みやぎし
宮岸
さとみ
さとみ
地 域 医 療 連 携 室 よ り
風薫る新緑の季節となりました。清々しい5月の訪れに
ウキウキと毎日を送っています。心地よい天候とゴールデ
ンウイークの連休もあり、友人が旅行をしたようで、ご当
地のストラップや特産品などのお土産を買ってきてくれま
した。旅先で非日常の時間を過ごしているときに、ふと私
のことを思い出して選んでくれたことを考えると、とって
も嬉しくなります。
春から初夏にかけてのこの時期は、自然の力強い息吹を
感じることが出来るので、1番好きな季節です。次々に咲
き出す花を見てはわくわくし、その花の香りを運んで吹く
風にほっこりします。
(大熊 三紀子)
【地域医療連携室】
連携室直通電話 0120-558-091
連携室専用FAX 0155-27-0248
連携室専用e-mail [email protected]
【担当スタッフ】
林
栄一(MSW係長) 宮岸 さとみ(MSW)
川元
希(MSW)
紺谷
真佑(MSW)
大熊三紀子(事務職)
数田
紗奈 (MSW)
小澤
未来(事務職)