第3回 あかちゃん広場 ご報告

第3回 あかちゃん広場 ご報告
6月7日(火)に、第3回目の「あかちゃん広場」を開催しました。今回は、生後4か月~1歳半のお子さ
んとその保護者の方、合計20組(満員御礼!)のお申し込みを頂き、前回にもまして賑やかな楽しい時
間をともに過ごすことができました。
さて、この日は1歳を越えたお子さんが多かったので、室内を広々と
自由に動き回ってほしいという期待を込めて、前回「絵本スペース」
として敷いていた保育マットを使用せず、空間を分断しないよう配慮
しました。
また、興味関心や発達状況の異なるお子さんの一人ひとりが楽しいこ
とを見つけられるように、①カプラ(白木の積み木)を部屋の中央に
出す、②オーボールを増やす、③オーボールを用いて遊べる布や箱の
しかけを準備する、等々、学生とともに一人ひとりのお子さんの活動
の様子を思い浮かべながら丁寧に計画を練り、環境構成を考えました
が、、、どうだったでしょうか。
カプラは、形、重さ、質感、打ち鳴らすときの音、、、
等々、すべてが「ちょうどいい」ようで、好評でした。
全身で「とって!」を伝えます。
このような応答的な関わりが人への信頼感の基礎
になるんですね。
足底をぴったりと床につけた安定した姿勢と
ちょうど良い高さが集中力の持続を支えます。
何をみつけたのかな?
目標に向かって高速で進みます。
今回、専攻科の学生たちがご紹介した「ふれあい遊び」は、「にんどころ」(似ているところ)というわ
らべ歌を用いたものと、お子さんをパン生地に見立てて(こねたり、寝かしたり、、、)擬音語や擬態語
をたくさん使ってスキンシップをはかるものの2種類でした。
とくに6か月から1歳3か月頃までは「特定の大人の声掛けを喜ぶ時期」といわれています。言葉をリズム
に乗せてスキンシップをとることで、子どもはその言葉を覚えます。たとえば今回の「おいしいパンを作
ろう」を繰り返していくと、「バターを塗ってジャム塗って、、、♪」のリズムやトーンを楽しみながら、
クライマックスの「むしゃむしゃむしゃ」とくすぐられながら食べられてしまう自分を予想して期待し、
いまかいまかと目をキラキラさせるようになります。
大人は「いつも同じふれあい遊びではつまらないんじゃないかな」と思ってしまいますが、子どもたちに
とって「自分の期待通りのことが起こる」という経験は自信へとつながり、自尊心を育む安心感を与える
もので、喜びの源であるようです。わたしは子どもに「この絵本、もう1回よんで!」といわれるたびに
このことを思い出します。「もういっかい!」に優しく応えられないときも多々ありますが(涙)。。。
[名古屋柳城短期大学講師:勝間田明子]