1. 事業概要 平成 27 年(2015 年)度は、 「伝えよう!つながろう!地域の力」をスローガンとした第 3 次地域福祉活動計画の初年度でした。平成 27 年(2015 年)7 月に、計画策定に関わった 方々や、地区福祉委員、関係者を集め、「第 3 次地域福祉活動計画説明会(シンポジウム) 」 を開催し、今後 5 か年の中期目標で社会福祉法人吹田市社会福祉協議会(以下、「吹社協」 という。)が目指すべき方向性について地域住民とともに確認しました。 初年度、特に重点的に取り組むこととして、地域福祉推進の実践組織である地区福祉委 員会活動の活性化を図るため、「見守り声かけ活動 DVD、ハンドブック作成」「小地域ネッ トワーク活動の紹介冊子作成」に地区福祉委員会や学識の協力を得て取り組みました。ま た、地縁(地区福祉委員会)と志縁(吹田市社会福祉協議会施設連絡会(以下、「施設連」 という。)、ボランティア)との交流を進め、新たな出会いから相互理解ができるよう交流 会を実施し、協働し合える仕組みづくりや、小中学校各1校で児童生徒による意見交換会 (すいこれ in 小中学校)にも取り組みました。 東日本大震災から 5 年が経過するなかで、吹社協が平時に準備するべきこととして、災 害ボランティアセンター設置等に関する吹田市との災害協定書の締結に向けて、関係部署 との協議を進めました。また、災害支援に関する多様な団体が顔を合わせる機会として「吹 田災害支援ネットワーク」を平成 28 年(2016 年)2 月に開催しました。さらには、吹田市 内の高校生を対象とした宮城県への被災地視察研修(現地高校生との交流の機会を含む) を企画し、次年度(平成 28 年(2016 年)度)実施に向けて準備を進めました。 吹社協が事務局を担う施設連では、生活困窮者への支援として大阪府内の高齢福祉施設 が取り組んできた生活困窮者レスキュー事業を施設連として積極的に関われるよう「吹田 しあわせネットワーク」として、情報共有に努め、吹社協のコミュニティソーシャルワー カー(以下、 「CSW」という。 )と協働して支援できるよう体制整備を進めました。 権利擁護については、日常生活自立支援事業の業務内容を、地区福祉委員会や、吹田市 関係職員に説明する機会を設けて周知するとともに、法人後見事業の円滑実施に努めまし た。また、地区福祉委員会や関係者が多数参加する吹社協福祉大会においても「自分らし く生きるための成年後見制度とは」という内容で、専門職による講演会を実施しました。 (地域福祉係) ・地区福祉委員会 5 か年計画においても初年度となることから計画が着実に進行できるよ う CSW が支援し、また地区福祉委員研修会等では地区福祉委員が意見交換できる機会を設 けました。 ・ボランティアセンターでは、ボランティアへの関心が深まるよう各種のボランティア養 成講座、夏のボランティア体験プログラムの実施のほか、ボランティアフェスティバル実 行委員会の事務局を担いました。 ・改正介護保険による総合事業の一環として、吹田市とともに広域型生活支援コーディネ ーターの役割について協議、研究を進めました。 (庶務係) ・マイナンバー制度への対応のため、理事ならびに職員研修を開催し、法人として円滑に 実施できるよう準備を進めました。 (在宅福祉係) ・住み慣れた地域で安心して生活できるよう、利用者主体を心掛け、良質な介護サービス を提供しました。地道な経営努力の積み重ねにより利用者も増加し、昨年度(平成 26 年 (2014 年)度)と比較しても、安定した経営をすることができました。
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