プレスリリース 平成28年 6 月17日 子 育 て 推 進 部 山形県の児童虐待相談の状況(平成27年度) 1 通告件数と認定件数 平成27年度の児童相談所及び市町村に対する児童虐待の通告は713件。このうち、調査の 結果虐待と認定された件数は439件でした。但し、これには児童相談所と市町村が重複して 対応した56件が含まれるため、これを除いた実数は383件となります。 通告件数 認定件数 26年度(件) 27年度(件) 伸び率(%) 26年度(件) 27年度(件) 伸び率(%) 373 児童相談所 378 -1.3 293 281 -4.1 市町村 416 340 -18.3 178 158 -11.2 a 県計 794 713 -10.2 471 439 -6.8 b 重複件数 - - - 68 56 -17.6 -5.0 a-b 県 実数 - - - 403 383 通告件数:虐待の疑いも含む通告を受けた件数 認定件数:調査の結果、虐待と認定された件数 2 認定件数の推移(県実数) 虐待と認定された件数は、平成16年度以降200件を超える件数で推移しています。平成24 年度以降は警察からの通告件数の増により件数が増加しています。それに加えて悲惨な児童 虐待事件の報道等を通した県民の児童虐待に対する関心の高まりにより通告が増え、認定件 数も増えています。平成27年度は、過去最高となった平成26年度を下回るものの高い水準と なっています。 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 件数 6 16 39 246 220 230 232 250 235 203 219 168 166 147 121 91 311 403 383 272 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 3 相談経路(県・市町村の重複件数含む) 警察からの通告による認定が147件(33.5%)と最も多くなっています。なお、警察を含 めた市町村などの関係機関からの通告による認定が350件(79.7%)、「本人・家族・知人」 からのものが89件(20.3%)となっています。 350(79.7%) 89 20.3% 27年度 80 17.0% 26年度 58 17.5% 25年度 0 81 18.5% 70 14.9% 64 19.3% 50 100 61 13.9% 69 14.6% 37 18 11.2% 5.4% 150 21 4.8% 147 33.5% 12 2.5% 186 39.5% 133 40.2% 200 40 9.1% 250 -1- 21 6.3% 300 439 54 11.5% 本人・家族・知人 471 331 350 400 450 500 市町村(含保育所) 学校等 保健・医療機関 警察等 その他の機関 【問合せ先】 子育て推進部子ども家庭課 課長補佐(児童養護・母子保健担当) 枝松 幹夫 電話 023-630-3087 報 道 監 子育て推進部次長 須藤 勇司 4 虐待の内容(県実数) (1)主な虐待者 子どもの身近にいる実母が211件(55.1%)で最も多く、次いで実父の132件(34.5%)と なっています。 211 55.1% 27年度 132 34.5% 175 43.4% 26年度 0 50 115 42.3% 100 150 200 11 10 4.0% 250 実母 実父 実父以外の父 実母以外の母 その他 (同居の親族等) 383 12 36 8.9% 178 44.2% 135 49.6% 25年度 22 5.7% 6 12 403 2 272 1 300 350 400件 450 (2)虐待の種類 心理的虐待が190件(49.6%)と最も多く、次いでネグレクトが108件(28.2%)、身体的 虐待が85件(22.2%)となっています。 190 49.6% 198 49.1% 154 56.6% 27年度 26年度 25年度 0 50 108 28.2% 84 20.8% 54 19.9% 60 22.1% 100 150 200 85 22.2% 118 29.3% 4 300 ネグレクト (養育の拒否・怠慢) 403 3 272 250 心理的虐待 (暴言・脅迫・無視) 383 350 400 身体的虐待 性的虐待 450 (3)被虐待児の年齢構成 平成27年度は就学前児童が最も多く、174件(45.4%)となっています。次いで、小学生 が123件(32.1%)となっています。 174(45.4%) 84 21.9% 81 20.1% 49 58 18.0% 21.3% 27年度 26年度 25年度 0 50 123 32.1% 138 34.2% 36 16 13.2% 90 23.5% 81 20.1% 113 41.5% 100 61 25 383 15.9% 6.5% 73 30 18.1% 7.4% 403 0~3歳未満 3歳~就学前 小学生 中学生 高校生等 5.9% 272 150 200 250 300 350 400 450 5 対応の状況(県・市町村重複件数含む延べ対応件数) 関係機関と連携しながら在宅で指導する「面接指導」が最も多く、平成27年度は385件 (87.7%)となっています。 親子を分離して処遇する「施設入所」や「里親委託」は15件(3.4%)となっています。 15 17 3.4%3.9% 17 439 5 14 12 18 3.0%2.5% 385 87.7% 27年度 421 89.4% 26年度 282 85.2% 25年度 0 50 100 150 200 250 -2- 10 17 3.0%5.1%14 8 331 300 350 面接指導 471 6 施設・里親 児相送致 その他 調査中 400 450 500 6 平成28 平成28年度における主要な児童虐待対策について 市町村、警察をはじめ関係機関と連携し、児童虐待の発生予防から早期発見・早期 対応、適切な保護・指導、アフターケアに至る一連の施策を推進していきます。 特に、子育て家庭の孤立化防止に向けた訪問支援の強化、地域における子育て家庭 の見守りを徹底してまいります。 (1) 発生予防 ①乳児家庭全戸訪問事業(全市町村で実施) ①乳児家庭全戸訪問事業(全市町村で実施) 生後4か月までの乳児のいる全家庭への訪問による親子の心身の状況等の把握 ②養育支援訪問事業(全市町村で実施体制を整備) ②養育支援訪問事業(全市町村で実施体制を整備) 支援を必要とする子育て家庭への保健師等の訪問による助言指導等の実施 ③「子育て世代包括支援センター」(市町村が設置)における支援 妊娠・出産・子育て期を通じたワンストップの相談支援の実施 市町村における妊娠期からの切れ目のない支援体制づくりの推進 産後ケア事業による退院直後の母親・乳児のケア、育児サポートの実施 ④オレンジリボンキャンペーン 児童虐待防止のシンボル「オレンジリボン」を活用した啓発イベントの実施 ⑤主任児童委員研修 地域で子育て家庭を支援する主任児童委員を対象とする研修の実施 ⑥乳幼児と児童生徒とのふれあい体験事業 乳幼児と児童生徒とのふれあい体験事業 子どもへの関わりを早期に学ぶ小・中・高校生の乳幼児とのふれあい体験の実施 (2) 早期発見・早期対応 ①児童相談所全国共通ダイヤルによる迅速な通報・相談 ①児童相談所全国共通ダイヤルによる迅速な通報・相談 番号「189(いち・はや・く)」の周知啓発 ②要保護児童対策地域協議会(全市町村に設置) 市町村、教育委員会、警察、施設等関係機関の連携による早期発見・早期対応等 ③市町村に対する支援の実施 「市町村のための子ども虐待対応マニュアル」の充実 児童相談所職員による要保護児童対策地域協議会への技術的支援の実施等 ④関係機関との連携 県警察本部・県教育委員会等との情報交換、連携の実施 (3) 適切な保護・指導 ①児童相談所と警察との連携 福祉相談センター児童緊急対策課への併任の警察職員の配置(H25~) ②家族支援体制強化事業 家族支援体制強化事業 在宅指導等における指導効果を高めるための保護者が参画した検討会等を実施 ③児童養護施設職員 児童養護施設職員の資質向上 職員の資質向上 施設職員の処遇能力等向上のための研修会の実施等 (4) アフターケア ①児童自立支援事業 児童自立支援事業・身元保証人確保対策事業 事業・身元保証人確保対策事業 退所する児童の運転免許取得に要する経費を補助 退所する児童が就職やアパート等を賃借する際に身元保証を要する場合の支援 ②児童養護施設等退所者に対する自立支援資金の貸付(新規) 児童養護施設等退所者の自立を支援するため家賃や生活費、資格取得費の貸付け -3- 相談窓口のPR ~子育てに不安な人や悩んでいる人は、相談してみましょう。~ 子育てに不安な人や悩んでいる人は、相談してみましょう。~ 子育てに不安や負担感を感じて悩んだときは、周りの人や相談機関に助けを求めま しょう。あなたの周りには、相談に乗って手助けをしてくれるところがたくさんあり ます。 ◆市町村 市町村児童福祉担当課 市町村児童福祉担当課 子育て等の、18 歳未満の子どものあらゆる問題について幅広く相談に応じていま す。 ◆児童相談所 児童虐待や非行など、18 歳未満の子どもの問題について、児童福祉司や児童心理 司等が専門的な相談支援を行います。 受付 原則:平日の8:30~17:15 ・福祉相談センター(中央児童相談所) (緊急時はいつでも対応します) 電話023-627-1195 (山形市) ・庄内児童相談所 電話0235-22-0790 (鶴岡市) ※児童相談所全国共通ダイヤル番号189(いち・はや・く)でもお近くの児童相 談所につながります。 ◆児童家庭支援センター 児童家庭支援センター 山形県の委託を受けて児童養護施設に付設された民間の相談機関です。支援相談 員や心理療法士が対応します。 ・児童家庭支援センター「シオン」 電話0235-68-5477 (鶴岡市) E メール ・子ども家庭支援センター「チェリー」 (寒河江市) 電話0237-84-7111 E メール -4- [email protected] [email protected] ◆各保健 各保健所・ 各保健所・市町村 所・市町村保健センター 市町村保健センター 赤ちゃんとお母さんの健康や育児について、保健師による専門的な相談や指導を 行います。 また、下記の市町村では、母子保健コーディネーターが、各種サービスをコーデ ィネートし、妊娠・出産・子育て期を通じた総合的な相談支援を行います。 ・山形市(山形市保健センター) 電話023-647-2280 ・鶴岡市(鶴岡市総合保健福祉センター(健康課)) 電話0235-25-2111 (内382) ・寒河江市(寒河江市ハートフルセンター) 電話0237-86-2111 ・村山市(村山市保健センター) 電話0237-55-2111 (内136) ・天童市(天童市健康センター) 電話023-652-0884 ・東根市(東根市さくらんぼタントクルセンター) 電話0237-43-1250 ・山辺町(山辺町保健福祉センター) 電話023-667-1177 ・朝日町(朝日町健康福祉課健康推進係) 電話0237-67-2116 ・舟形町(舟形町保健センター) 電話0233-32-2111 (内352) ・高畠町(高畠町健康管理施設げんき館) 電話0238-52-1116 ◆地域子育て支援センター、保育所、 地域子育て支援センター、保育所、幼稚園 育児に関する相談、支援を行います。乳幼児と保護者が遊べるところもあります。 ◆民生委員・児童委員(主任児童委員) 民生委員・児童委員(主任児童委員) 皆さんの身近なところで、子どもや家庭の問題について相談に乗り、地域と行政 機関とのパイプ役として活動している人たちです。 -5-
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