旧馬入川橋梁のレンガ積み橋脚の一部 (PDF 220.6KB)

きょうりょう
きょうきゃく
旧馬入川 橋 梁 に使われていたレンガ積み 橋 脚 の一部
レンガ積みブロック
茅ヶ崎市文化資料館にあるレンガ積み
ブロックは関東大震災時に倒れて地中に
埋もれていたもので、JR 東日本の鉄橋
耐震補強工事で基礎部を堀下げた際に
土砂の中から発見されました。
レンガ積みから当時の旧橋脚の形や組み
立て方を確かめることができる貴重な
資料です。
橋脚の規模(上下線とも)
橋
橋
脚
全長
648.4m
橋桁
28本(鋼鉄製)
長さ
約4m
幅
1.8~2.2m
本数
27本
橋脚の間隔
22.25m
形状
小判型(楕円形)
日本の近代化のはじまり
路線の開通
日本の近代化の一端を担った鉄道の
明治 20 年(1887)7月に横浜~国府津間
はじまりは、明治5年(1872)に新橋停
が開通し、明治 31 年(1898)4月に複線
車場(汐留)~横浜停車場(桜木町)間に
化しました。
おける鉄道の開通です。
明治 38 年(1905)には東海道本線の新橋
当初、東京と神戸を結ぶ幹線ルートは中山
~神戸間が複線化しました。
道に決まっていましたが、工事が困難なた
め、明治 19 年(1886)
、東海道に変更さ
れました。
すぐに測量と工事がはじめられ、
東海道線
の開通に向けて茅ヶ崎~平塚間を流れる
相模川に長大鉄橋が造られました。これが
「旧馬入川橋梁」です。
鉄橋の設計はイギリス人技術者、
土木工事
は日本人技術者が担当しています。
写真1 馬入川橋梁と上下線開通
関東大震災の被害
大正 12 年(1923)9月1日に発生した関東
大震災により、茅ヶ崎や各地に大きな被害
が出ました。
東海道線の馬入川橋梁は上下線とも橋台・
橋脚・橋桁・線路・信号機・鉄道通信など、
すべてが崩壊し、増水した河川に沈んでい
ます。
写真2 馬入川橋梁の崩壊