伊達市の農産物の知名度向上・ブランド化等支援業務委託仕様書

伊達市の農産物の知名度向上・ブランド化等支援業務委託仕様書
1.業務概要
業 務 名:伊達市の農産物の知名度向上・ブランド化等支援業務委託
履行期間:契約締結から平成 29 年2月 28 日(火)まで
2.業務の目的
北海道伊達市の農業は、温暖な気候と野菜栽培に適した土壌環境を背景に、道内では早
くから野菜生産が盛んに行われ、1年間に2毛作あるいは3毛作が行われるなど、小規模
な耕作地を最大限有効活用した生産体制を作り上げ、北海道の最大消費地である札幌市へ
供給する体制が組まれ野菜の産地として成長してきた。農業者は、こうした農業環境のも
と、他産地に先駆け、様々な野菜生産にチャレンジをするとともに、生産が難しいとされ
る品目や時期にも積極的に早い段階から取組を開始し、栽培における特徴の把握や課題点
等を克服しながら、生産技術のノウハウを蓄積し、現在の多種多品目の生産や道内におけ
る冬野菜生産の礎を築いてきた。
現在、伊達観光物産公社では、四季折々に多種多品目の野菜がブースに並び、来訪者の
目を楽しませるとともに、売上げも順調に伸ばしている状況である。
また、JA伊達市が伊達市の補助金を活用して取り組む「冬野菜産地化事業」により冬
野菜の生産量や品目を着実に増加させてきている。
しかし、こうした当市農業の取組と同様に実践しようとする地域も数多くあり、次の産
地形成を図るべく様々な取組が行われている状況である。
こうした状況の中、伊達市の「多種多品目」、「冬野菜・春の早出し野菜」をこれまで以
上に積極的に流通や消費を促進させるために、PRに必要な武器を持つ必要があり、その
情報発信は、現代の社会情勢を踏まえると健康志向に関心がある高齢者世代に分かりやす
く受け入れてもらえるような手法が必要である。また、スマートフォンやインターネット
が普及する昨今、SNS等による情報入手・交換が主な手段となっている若年世代や子育
て世代にも広く野菜の機能性や健康を意識させるようなPRも実施していくことにより、
明日の伊達野菜のファンを増加させ、将来に渡る産地形成、更にはブランド化には欠かせ
ない取組である。
以上の基本的な考えのもと、伊達市の農産物の知名度向上・ブランド化、販路開拓等を
総合的に支援するため、必要な企画提案を行うことを目的とする。
3.業務内容
(1)農産物の売上増・商品力強化に関する支援
①ロゴマーク・キャッチコピーの製作提案
・伊達野菜をはじめとする伊達市の農産物(以下「伊達野菜等」という。)を販売する
場合、主にJAが展開する市場出荷や観光物産館などの直売などのいくつかの形態
に加え、都市圏で行う直売会や販促イベントなどが考えられる。こうした市内各関
係団体において実施される販促活動に活用するため、伊達野菜等を効果的にPRす
るロゴマーク・キャッチコピーの製作を行う。製作に当たっては、伊達市の農業に
係る検証を行い、基本コンセプトの設定及び伊達野菜等のポジショニング等を十分
に検討した上で製作を行うものする。
・市内各関係団体のパッケージ等に印字することを前提とした製作物とすること。
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②(仮称)伊達野菜ガイドブックの製作提案
・
「多種多品目」
、
「他産地が生産できない時に生産できる」などの伊達野菜等の特徴を
盛り込む。このため、製作に当たっては、伊達市の農業に係る情報の収集や検証を
行い、提案内容に反映させる。
・野菜特有の成分などの機能性や野菜を使ったレシピなどの情報を盛り込むこととす
るが、その表現手法は、若年層から高齢者層までに分かりやすい内容とする。
・伊達市では、通年で行われる営農体系となっているため、時期毎に生産される品目
の整理を行うこととする。
・伊達市の農業者は、多種多品目の野菜を生産できる高度な栽培技術を有している。
こうした栽培技術の確立には、様々な困難な過程を経て現在の技術を習得したもの
であることから、こうした現在に至るまでの経過を物語風にした伊達野菜等の紹介
内容を盛り込む。
・デザインについては、前述したロゴマークやキャッチコピーなども使い、知名度向
上やブランド化形成が可能となるものとする。
・多種多品目である伊達市の特徴に対応するため、製作後においても新しい野菜の情
報や栽培を中止したことによる加除などについても可能な作りとする。
・
(仮称)伊達野菜ガイドブックの仕様・部数については、用途や目的を考慮した提案
内容とすること。また、ダイジェスト版の製作も含む。
・このほか、伊達野菜等をPRするために効果的な情報や手法を盛り込み製作するこ
と。
③北海道伊達市の農業パワーアップ推進協議会のホームページ及び動画の製作提案
・伊達野菜等の情報発信を行うため、ストーリー性やメッセージ性を備えた短編動画
の製作の提案をすること。
・前述のロゴマーク・キャッチコピー、
(仮称)伊達野菜ガイドブックなどのデータも
使いホームページの構成を検討すること。
・ホームページ製作後、本契約終了後もトピックス等の最新情報を更新できる等、ラ
ンニングコストが安価に抑えられる仕様とすること。
・このほか、伊達野菜等をPRするために効果的な情報や手法を盛り込み製作するこ
と。
④新たなPRツール、ノベルティーの製作提案
・市内各関係機関が実施する販売促進イベントなどにおいて活用するため、ポスター
やのぼりなどをはじめとする効果的なPRツールの製作を行う。
・イベントでアンケート調査などを実施した場合に配布する「ノベルティー」を製作
する。
・PRツール・ノベルティーの種類、仕様、部数については、用途や目的を考慮した
提案内容とすること。
・このほか、伊達野菜等をPRするために効果的な情報や手法を盛り込み製作するこ
と。
(2)伊達野菜等の新たな販路開拓に関する支援
①国内販路開拓に係る調査及び提案
・伊達野菜等の国内における販路及び流通の現状における調査・検証を行い、既存販
路の新たな展開に加え、首都圏など都市部の百貨店等での販促イベントなどを開催
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すると同時に伊達野菜等の商談等を実施し、新たな販路開拓を目指す取組を行うこ
と。
・提案する者は、提案内容を実行できる事業実施主体となることが可能な者とする。
②海外販路開拓に係る調査及び提案
・海外における富裕層をターゲットとする販路は、高収益が期待される一方、継続し
て安定的な取引先を確保することが可能かどうかが課題となっている。こうした部
分を調査し商談等が可能かなど検証する。
・多種多品目の伊達野菜等を売り込む際、海外における需要と供給の現状や輸送コス
トや輸送リスク、更には検疫等の実情の把握など情報整理・検証を行う。
4.業務スケジュール
履行期間内における最終の成果品提出のほか、以下のとおり、中間報告の提示を求める。
項目
中間報告①
中間報告②
内容
時期
上記3.
(1)及び(2)における各種データの調査、 9月下旬
検証、整理に関する進捗状況の報告
上記3.(1)及び(2)における提案内容の進捗状 11 月中旬
況の報告
5.業務計画書の提出
(1)受託者は、契約締結後速やかに、次の事項を記載した業務計画書を提出すること。
① 業務内容及び業務の進め方
② 業務工程表
③ 業務履行体制及び担当者名簿
④ その他発注者が必要とする事項
(2)前項の記載内容に追加・変更等があった場合は速やかに文書で提出すること。
6.成果品
(1)次のものを成果品として提出すること。
・ 報告書(本 編)
:10 部
・ 報告書(概要版)
:10 部
・ 上記に係る電子データを収録した電子メディア:一式
(2)報告書は、発注者が編集可能な形式で作成することとし、原則としてA4縦型左綴じ
製本とすること。なお、やむを得ずA3サイズ使用する場合は、A4サイズに折りこむ
こと。
(3)概要版に掲載する内容については、発注者と協議すること。
7.特記事項
(1)業務の遂行に当たっては、関係法令及び条例等、本業務委託仕様書及び契約書を遵守
するとともに、発注者と連絡調整を密にし、その指示に従うこと。
(2)業務に必要な資料収集は受託者が行うものとするが、発注者が貸与する資料は、委託
者の請求があったとき、又は業務完了時のいずれかの時期までに返却すること。
(3)受託者は、発注者から提供を受けた資料及び業務上知り得た事項等を第3者に漏らし
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てはならない。契約期間満了後においても同様とする。
(4)本業務の成果物に係る著作権については、発注者に帰属することになるため、委託契
約書において明確に成果物に係る全ての著作権を北海道伊達市の農業パワーアップ推進
協議会に譲渡する旨の条項を設ける。
(5)仕様書に定めのない事項については、その都度発注者と協議すること。
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