みなさんは、大学生防災サポーターを知っていますか。簡単に言うと、大学生の消防団のことです。消 防団とは「自らの地域は自らが守る」という精神にもとづく、地域住民を中心とした組織であり、地域 防災の大きな役割を担っています。その中で、大学生の持つ若さと行動力、専攻学科の知識を地域の安 全・安心のために活かそうと大学生防災サポーターが設置されました。学業や部活動のかたわら地域防 災に関する知識や技術を学び、大規模災害時には物資搬送や応急手当、言語通訳を行なうことを目的と しています。また、大学生がボランティア活動として、地域防災の重要な役割の担い手である消防関心 を持つことで、将来の地域防災の担い手になることや消防団の基本団員として活躍することも期待され ています。現在、愛媛大学、松山大学、東雲大学、聖カタリナ大学の 4 大学から約 128 名が登録し、活 動をしています。 私たちの活動は、防災訓練・応急手当の講習会への参加などがメインです。講習会は月に一度、3時間 程度、受講します。救命士の方から直接指導していただけるので、とてもためになっています。また、 高齢者から乳幼児の救命方法や災害時の救助をした方のお話を聞けたりと、授業だけでは得られない、 たくさんの知識を学ぶことができます。私たちも防災サポーターに加入して講習などを重ねていくこと で、災害時や救急救命の技術が日に日に上がっていることを実感しています。 その他にも、地域の防災訓練に参加したり、松山市が行っている防災イベントなどにも参加しました。 その中で、私は、防災サバイバルというイベントに参加しました。タフなからだと心をつくることを目 的として、応急手当訓練はもちろん、自分たちで防災グッズを使って非常食を調理して、実際に食べて みました。このイベントを通して、私たち以外にもたくさんの学生が防災意識を持って活動に取り組ん でいるということを感じました。また、初対面の方ともコミュニケーションをとりながら協力すること の大切さを学びました。 防災サポーターは、県内の学生で組織しているため、講習会やイベントの時、他大学の学生とも協力し ながら活動しています。避難所となる場所に私たちのような経験をしている学生がいることはとても心 強いことだと思います。 また、防災サポーターは防災の機能別団員として報酬制度や割引、優待制度などがあります。 現在、大学生防災サポーターを募集しています。短大、四大を問わず、防災の知識を高めたい、将来に 生かしたい、松山の役に立ちたいなどなど、やってみよう!と思う人を大募集中です。消防団というと 身構えてしまう人もいると思いますが、全然そんなことはありません。たとえば、自分の家族や仲間に 何かあったとき、助けてあげたいなと誰でも思いますよね。そのための講習や訓練を体験できる場所だ と思います。そういう体験をした人たちが地域に一人でも増えればいいなと思います。どのような活動 をしているかもっと知りたいという方は、掲示板に掲載しているメールアドレス、もしくは、松山市消 防局の HP をご覧ください。たくさんの方のご参加を楽しみにしています。
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